カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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白黒対決はーじまーるよー!!


白と黒2

翌日。

 

「良いのかい?ホワイト……ベストメンバーを使わなくても」

「うん。だからこそだよ……ラクツってもう1人の僕は、きっと感情が無いんだと思う。それに愛情も注がれて無いんだろうね」

 

スグリとホワイトはじゃんけんを行った結果、ラクツと戦うのはホワイトという事となった。ラクツの実力は未知数だが、少なくともカキツバタの証言からすればイッシュ地方の四天王より強いのは間違いなく……イッシュ最強ジムリーダーであるチェレンより強い可能性が高い。

 

「もしもの事がある。だからイーブイとカイロスさんにはリコの側に居てもらうんだ」

 

シンオウリーグ公認のリーグ手袋を強く着け直し、ホワイトは腰のベルトに提げたメンバーを再確認する。最も汎用性が高い初期メンバーである相棒イーブイ、そして戦闘以外でも様々と役立つ我らが紫の珍虫カイロスさんはリコの側に居てもらい、キュレムと共にリコを守ってもらう。

 

「それに……僕が普段戦いで使うメンバーは戦い方が知られてるし、データとして向こうも頭には入ってると思う」

「確かにそれはそうだけど……」

 

ホワイトも次期シンオウチャンピオン、シロナの息子、そしてリンドウとブルーの義息という事もあり様々なリーグやバトル大会に招待される事は多々ある。そしてポケモンのバトル大会は全国ネットで放送される事が多々あり、ホワイトが普段からバトルでも使ってるメンバー イーブイ、カイロス、ミロカロス、そしてコライドンと言ったベストメンバーは戦い方が知られている。ネットには対策サイトまで作られた程だ……有象無象のトレーナー相手では意味が無かったが。

 

「だから、何時もと違うやり方で行くよ。ギエピーも手伝ってくれるし」

 

そう、今回のラクツとのバトルではギエピーが助太刀してくれるのだ。ギエピーはレッドと共に十数年戦い続けた経験、そしてサイドチェンジやトリックルームと言ったサポートに特化した技を持っており、サポート体制も万全だ……ギャグポケモンなので何が起こるのか分からないが。

 

「作戦が全部ぶち壊されたら?」

「えっ?コライドンでゴリ押し」

 

ホワイトはそう告げて、決戦の場所であるエントランスロビーに向かった。エントランスロビーの前は大会でも使える規模のバトルフィールドが存在しており、そこでチャンピオン戦が行われるのだ。

 

「やあ、待っていた」

 

感情が無いのか……ホワイトと比べて冷酷な声で仮面を被った少年 ラクツが冷たく告げた。

ラクツはホワイトとギエピーが来るのを待っており、仮面のお陰かはたまた感情が無いのか……何を思ってるのかさっぱり分からない。観客席ではホワイトの勝利を祈るタロ、リコ、ゼイユ、カキツバタ、リコの護衛を行うイーブイとカイロスさんにキュレムが居る。だが、ホワイトとラクツが戦う為なのか……大勢の生徒が集っており、中にはラクツの勝ちを確信している生徒指導の先生達も笑みを浮かべていた。

 

「これで……ラクツくんが勝てば!!」

「ええ、正真正銘……ブルベリの強さはリーグの本場である日本を凌駕した!!世界最強のトレーナー養成所と証明できます!!」

 

と浮かれている生徒指導の皆さん。

 

「最早……言葉など意味をなさない」

 

ラクツは無機質にそう告げて、ボールを2つ投げる。投げられたボールからは幻のポケモン ケルディオとダイケンキが繰り出された。

 

「見せてみろ、お前の…………オリジナルの力を」

 

「オーケー。君たち、ARE YOU READY?今から僕達のSHOWTIMEが始まるよ?」

 

ホワイトはボールを1つ取り出してパートナーを繰り出した。それはコータスであった。コータスを繰り出した事で、ひざしが強くなり炎タイプの技が強くなり、水タイプの技は弱くなる。

 

「コー!!」

「そして!ギエピー!!出番だよ!!」

「まかせろっピ!!」

 

そして我らがギャグ補正の塊である、我らがギエピーが観客席から飛び降りるように現れた。だが、かっこつけての着地だった為に、ギエピーは……

 

ぐぎり!!

 

「ギエピィィイ!!足を捻挫したっピ!!」

 

足を捻挫してしまった。

 

「なにやってんのぉぉぉおお!!」

 

ギエピー!!足を捻挫する。アカマツくんのツッコミが響いたが、ギエピーはなんとか復活してコータスの隣にたった。

 

そしてバトルが開始である!

 

「ダイケンキ……アクアジェット」

 

バトルが始まった瞬間、ラクツはダイケンキに指示を出して、ダイケンキはアクアジェットでコータスを攻撃する。ひでりで威力は下がってるとはいえ、コータスは大きくダメージを受けてしまった。だが……これはホワイトの作戦である。

 

「コー……」

 

手持ちに戻るコータス。そう、ホワイトはコータスにとある道具を持たせていたのだ。それは脱出ボタン、攻撃を受けると手持ちに戻るポケモンの道具である。

 

「脱出ボタンか……コータスは機転か。だとすると、古代のポケモンか?」

 

ラクツはコータスが脱出ボタンで戻った事を確認し、ハンドシグナルだけでケルディオに後方に下がるように指示を出す。近づき過ぎては、フェアリータイプであるギエピーに倒される可能性もあるし、遠距離から攻撃することを選んだようだ。

 

「キマキィ!!」

 

そしてコータスと入れ替わるように現れたのは

 

我らがキマワリである。そして今はひでりの為か、キマワリは太陽神キマキィに超絶パワーアップする。

 

「そう、来るか。ケルディオ、冷凍ビ「させないよ!ギエピー!!今だよ!!」「あいよっピ!!トリックルームだっピ!!」なに!?」

 

ギエピーはトリックルームを発動する。不思議な空間が広がり、素早さの遅いポケモンから活動できるように成った。

 

「キマワリだって!?そんな雑魚で何が出来るんだよ!」

「やっちまえよ!!ラクツ!!俺、お前と喋ったこと無いけどよ!!」

 

だが、キマワリという種類のポケモンが持つ破壊力を知らない野次馬達はキマワリを繰り出したホワイトを侮辱するように叫んだ。

しかし、彼等は知らない。キマワリというポケモンが最強に至れる方法が1つだけ存在する。それは日差しが強いこと、トリックルームが展開されていること、キマワリをワンパンでき……尚且つキマワリより遅いポケモンが場に居ないこと。この3つの条件が揃ったとき、キマワリは最強に成れるのだ。

確かに野次馬の言葉も一理ある。特攻以外の数値が貧弱なのと条件からしてキマワリの強さを発揮できるのは難しく、サンパワーを発動させてもトリックルーム展開前に潰される事も多々ある。だからこそ、彼等は知らないのだ……マイナー過ぎるキマキィの強さを

 

「キマワリ!ソーラービーム!!」

 

トリックルームが展開され遅いキマワリは優先的に動ける、日差しが強い。サンパワーが発動され、キマワリの持ち物はHPと引き換えに全てを消し飛ばす命の玉!!儀式の条件は揃った……今こそ、太陽神の降臨である!!

 

「キマキィ……キマキマ……オウゴンジュのカガヤキヲォォ!!エルデンリィィィイング!!」

 

そして解き放たれる波動砲真っ青の激ぶとソーラービーム!!

 

「はっ?」

「ケルディィィオオオ!?」

「ダイケェェェェン!?」

 

避けることは不可能であり、ケルディオとダイケンキをワンパンKOさせた。因みに太陽神キマキィのソーラービームはHP全振りのガブリアスを確定でワンパンさせる事が出来る、圧倒的な破壊力を誇る。

 

「なんでキマワリがあんなに強いんだよ!?可笑しいだろ!!」

「ふざけるなよ!!キマワリなんて、雑魚ポケモンだろ!!」

 

野次馬が煩いが、ホワイトはその野次馬に向けて告げる。

 

「ポケモン達に弱い、強いなんてないよ。短所と長所、そのどちらもしっかりと活かしてプロデュースするのが僕達トレーナーだよ」

 

「面白い……そんな使い方が有るとはな」

 

だが、ラクツは他の野次馬……伝説の力に自惚れた生徒とは違うようだ。しかし、太陽神キマキィのソーラービームの余波で仮面に皹が入ったのか……仮面が砕け散る。その素顔はやはり……ホワイトと全く同じ顔であった。

しかし、目の輝きはない。それに右頬に痣のような後があり、その痣を超良く見ないと分からないのだが……621と数字が記されている。

 

「「「同じ顔!?」」」

 

ようやく、ラクツの顔が見れた生徒達、リコやタロ達は驚く。リコはリンドウから事前知識として知らされていたが、ホワイトとラクツの顔が全くの同じだった為に驚いてしまう。

 

「ああ、そうだ。俺の本名は識別番号621。自然資源が枯渇した10000年後の未来、そこは殆どの人間もポケモンも機械化した世界からやって来た。

俺はブライアがタイムマシンを使い未来に送った古代イッシュの王子の遺骨から作られたクローン……その621体目が俺だ」

 

ラクツから語られた事実、その言葉に周囲の人は驚いてしまう。

 

「俺の味方は誰も居なかった……教育係と成ってくれたビリジオン、残酷な未来で実験台だった俺を何故か護ったコバルオン、煩い親父だったテラキオン、そして試験管から出た俺を乗せて空を飛び……成功作だった1号ではなく俺を平和ボケした現代に逃がすように飛ばしたミライドンしか居なかった。

人間の指針なんか強さでしか分からない。お前を倒せば…人間が分かるかも知れない」

『ラクツ!!何をペラペラと喋ってるの!!貴方の使命は』

 

ラクツの耳に着けた通信機からブライアの音声が響く。だが、ラクツはそれを耳から取った。

 

「『誰に向けて話してる?この子を利用しようとした貴様らブルベリの連中にはもう手を貸せんな』」

 

ラクツのボールから女性の声が響いた。その瞬間、ビリジオンをサイボーグにしたようなポケモンが飛び出した。

 

「『だから欲にまみれた人間は信用できない』」

 

ビリジオン……未来ビリジオンはそう告げ、念力で通信機をラクツからもらい受けると……踏み潰した。

 

『「灰色の英雄ホワイト。まだ貴方は英雄に至ってない子供かも知れない、だがラクツを救ってくれ。この子の母代わりとしての願いだ」』

 

未来ビリジオンはホワイトにそう告げ、前に飛び出した。

 

「ビリジオン……」

「『もう……お前はもう621ではない。我々がラクツと名付けた。名前には意味がある……それを忘れるな』」

「『そう言う事だ。お前をこの時代に逃がしたミライドンの思いを忘れるな……幸せに成って人間として過ごして欲しい……というあの子の思いを無駄にするな』」

 

更にラクツのボールが開き、今度はコバルオン?が飛び出した。そのポケモンはコバルオンをサイボーグにしたようなポケモン……つまり未来コバルオンであろう。

 

「うん。分かったよ……だって僕はポケモンエンターテイナーだからね。必ず、笑顔にさせてあげる!!

キマキィ!!ウェザーボール!!」

「キマキマ……キマキィンンンンンマァ!!キングストーンフラァァァァアシュ!!」

 

太陽神キマキィは自身の体力と引き換えに、巨大な太陽を産み出して未来コバルオンと未来ビリジオンに向けて解き放つ。だが、絶大な破壊力と攻撃範囲と引き換えに、サンパワー+命の玉の代償でキマキィは倒れてしまった。

 

「コバルオン。テッテイコウセン。

ビリジオン。エレキフィールド」

「『任せろ』」

 

未来ビリジオンはエレキフィールドを展開。これにより、未来種である未来ビリジオンと未来コバルオンは能力が上昇し、未来コバルオンは自身の体力の半数を引き換えにテッテイコウセンを解き放つ。

 

強化されたテッテイコウセンと超絶強化されたウェザーボールはお互いにぶつかり合い、大爆発を引き起こした。爆風が消し去ると、余波でボロボロと成った未来コバルオンが片膝を着いていた。

 

『「ぐ……これが太陽神キマキィの力か」』

「チャンスだっピ!!」

 

ギエピーはチャンスだと判断した。しかし、ギエピーは気付けなかった。未来ビリジオンがその場から消えており、ギエピーが気付いた時には……ギエピーの背後に居たことを。

 

「へ!?」

「ビリジオン、サイコブレード」

 

未来ビリジオンの首筋の発振器からピンク色のレーザーブレードが出現し、ギエピーを切り裂いた。サイコブレードはエレキフィールドの時、威力が増大してギエピーに大ダメージを与える。

 

「ギエピィィイ!!」

「『流石は古典ギョエピンクに記されたギャグポケモン、この程度では沈まんか』」

「「「ギョエピンク!?」」」

 

古典ギョエピンクなんて聞こえたが、気にしてはいけない。

 

「よし、準備はOK?レッツゴー!!マスカーニャ!!」

「ニャー!!」

 

続いてホワイトが繰り出したのはマスカーニャだ。

 

「そうか、ならば聖なる剣だ」

 

ラクツが未来ビリジオンに指示を出す。だが、マスカーニャはサイドチェンジでギエピーと場所を入れ換えた。その瞬間、マスカーニャのタイプがエスパータイプに変化した。

 

「ギョェェピー!?マスカーニャ!?やろー!!」

「ニャハ。手品~にゃ」

 

その瞬間、マスカーニャは手品の煙と共に消えて未来コバルオンの後ろに現れる。

 

「コバルオン。後ろだ」

「マスカーニャ!辻斬り!!」

 

マスカーニャの辻斬りが炸裂し、未来コバルオンは倒れてしまった。

 

「コバルオン!?」

「『やっと……感情を表に出せたな』」

 

未来コバルオンはそう告げ、戦闘不能になる。そしてマスカーニャがギエピーを未来ビリジオンに投げると、ビリジオンは咄嗟にカウンターの構えをとる。

しかし、再びサイドチェンジでギエピーと場所を入れ換えたマスカーニャが未来ビリジオンの前に現れる。

 

「なっ!?」

「マスカーニャ!シャドークロー!!」

「ニャハ!」

 

マスカーニャはゴーストタイプに変化し、未来ビリジオンのカウンターを受け流した。そして今度は虫タイプに変化し、シザークロスで未来ビリジオンを倒してしまった。

 

『「流石のトリックスターだ。悪くない……」』

 

未来ビリジオンは戦闘不能に成ってしまったが、自力でラクツの背後に戻る。

 

『「ラクツ……笑えたな」』

「俺が?」

「『ああ、今のお前は楽しそうだよ』」

 

ラクツが最後の2体を出そうとした時だった。

 

「セレビィ?」

 

誰の声だろうか?すると、バトルフィールドにセレビィが現れたのだ。セレビィはラクツの側を飛んでおり、微笑んでいる。

 

「セレビィがいる!!捕まえろ!!」

「チャンスだ!」

 

しかし、野次馬達がボールを投げる。彼等としてはセレビィを捕まえるチャンスだと思ったのだろう。しかし、そのボールは突如として粉々に切断され、序でに野次馬達が腰に提げていた伝説のポケモン達が入ったボールも破壊された。

 

「「「俺達の伝説が!?」」」

 

切断されたボールから伝説のポケモン達は自由になり、何処かに去っていく。彼等としてもお菓子で釣られただけなので、義理はない。

 

「『余りにも哀れすぎる。これで良いだろう、役立たずの風上にもおけん奴らめ』」

 

とロビーの端でテラキオンをサイボーグにしたようなポケモンが囁いた。どうやらこのポケモンが伝説キッズのボールを破壊したのだろう。

 

「『ラクツ!!貴様の遠足はまだ終わってない!!愉快な遠足はここからだ!!貴様をこの時代に逃がしたG13(ミライドン)の願いを忘れるな!!』」

 

その未来テラキオンが瞬時にラクツの側に現れた。今回のメンバーから外されているが、ラクツのパートナーなのだろう。

 

「ああ、そうだ。しかし、なぜセレビィが?古典には時を超えるとか……」

 

その瞬間……時を超えて1体のミライドンがラクツの前に現れた。ミライドンと入れ違いでセレビィは居なくなったが……ラクツはそのミライドンを良く知っている。

 

「お前なのか……ミライドン」

「アギャス!!」

「無事だったのか?処分されて無かったんだな?」

「アギャス!!」

 

そのミライドンはラクツをこの時代に送り、命を救ったミライドンである。どうやらセレビィに導かれてこの時代に来たようだ。そして、ラクツは瞳から涙を流してモンスターボールを取り出し、ミライドンを捕獲する。

 

「審判。俺の敗けだ。但し、勝負は最後までやらせろ……選んだメンバー以外のポケモンを使う」

『ラクツ!!何を言ってるのよ!!』

 

校内放送でブライアの言葉が響くが、ラクツは無視してボールからミライドンを繰り出した。

 

「ゲノセクト……悪い。今日はお前の出番はない」

 

ラクツは1つのモンスターボールにそう話しかける。このモンスターボールにはゲノセクト(本来の姿 虫&岩)が入っているのだ。

 

「これが最後だ……ゼクロム……時間だ」

 

ラクツはベルトからモンスターボールを取り出し、上空に投げる。その瞬間、空が響き!!雷が鳴り響き、ゼクロムが現れた。

 

「「「なぁぁぁぁにぃぃぃい!!」」」

『やりなさいラクツ!!エーテル財団から話をつけて手に入れた、並行世界のダークストーンから復活させたゼクロムの力を!!』

『哀れな女だ。621……いや、ラクツ……仕事を始めるぞ』

 

ラクツのゼクロムは地面に降り立った。

 

「OK!!じゃあ、こっちもだ!マスカーニャ?戻って!!ARE YOU READY!!コライドン!!ポケモンファイト……レディィイゴォォオーー!!」

 

ホワイトがそう告げ、空からメガコライドンが現れた。メガコライドンはずっとロビーの天井でスタンバイしてたのだ。

 

天候が再び日差しが強くなる。

 

「どっちも頑張れ!!」

 

アカマツの声が響く。

 

「ホワイト!!君なら勝てるさ!!そしてラクツを救えるのは君だけさ!!私じゃ多分ダメだった……」

 

スグリの声が響く。

 

「ラクツ、お前……今のお前さんは楽しそうだよい。今なら好きに成れそうだ」

 

カキツバタの声が響く。

 

「御二人とも!!どっちもがんばれぇぇ!!」

 

リコの声が響く。

 

「ラクツ、アンタ……そんな事情が有ったら仕方ないわね。まあ、良いわ!!アンタの人生は始まったばかりでしょ!!利用されるとか知らないわよ!!

このさい、勝敗は知らないわよ!!楽しんだもん勝ちよ!!」

 

グレートシスター ゼイユの声が轟く。

 

「ラクツ……よし、ホワイトさん!!勝ってください!!ラクツを救う、この仕事は貴方にしか出来ません!!勝ってブライア先生からの呪縛から解き放ってください!!」

 

タロの応援が響く。

 

「こうなっては仕方有りませんね。ホワイト、勝ってください。あと、スグリと私の結婚式での司会をお願いします」

「いや、今それかんけいないよぉぉ!!」

 

ネリネの本音とアカマツのツッコミが響く。

 

「チャンピオンがんばれぇぇ!!」

「折角友達と再会したんでしょ!!勝ってよ!」

「チャンピオンは厳しいけど……事情が事情だったもんね!!お願いだから勝って!!」

 

伝説キッズに染まっていない、普通の一般生徒がラクツに応援を送る。

 

『621……そうか、お前にも友人が出来た。なら、行くぞ……火をつけろ、燃え残った闘志に!!』

 

ゼクロム……いやゼクロムパパの発動機が完全に稼働する。

 

「ゼクロム……雷撃!!」

 

僅かに感情が出てきたラクツがゼクロムに指示を出し、ゼクロムが漆黒の雷撃と青き稲妻を纏ってメガコライドンに突っ込む。

 

「コライドン!ワイルドインパクト!!」

「アギャッシャァァア!!」

 

メガコライドンのエネルギーホイールが回転し、翼が全開まで広がり……メガコライドンは全身にエネルギーを帯びてゼクロムに突っ込んだ。

 

その莫大なエネルギーがぶつかり合い……

 

「アギャス!?」

「ギエピィィイ!?」

 

戦い慣れていないミライドンとギャグポケモンのギエピーは余波で戦闘不能となり、爆光で辺りは見えなくなる。

 

そして……勝ったのは……

 

『6……2……1…』

 

ゼクロムは意識を手放し、立っていたのはメガコライドンであった。

 

「えっ?」

 

その時だった。メガコライドンとゼクロムが産み出したエネルギーに当てられたのか、リコのペンダントが光輝き……亀のようなポケモンに変わったのだ。

 

「テラパゴー!!」

 

そう、この小さな亀こそがテラパゴスである。

 

「計画とはかなりずれたけど、良かったわ」

 

しかし……その瞬間、テラパゴスは何者かの手でマスターボールで捕獲されてしまい……マスターボールは投げた物の手に戻る。

 

「ごめんなさいね。だけど、私の悲願はようやく叶うわ」

 

その人物はブライア先生であり、ブライア先生はニヤリと笑みを浮かべており……置くに消えた。その数分後、大きな爆発音と共にブルベリ学園が揺れた。

 

ブルベリ学園崩壊まで残り、1時間!!

 

 




次回!!ブルベリ学園崩壊(物理)

ブライア先生「これが……これがテラパゴスの輝き!!素晴らしい!!素晴らしい!!」


ホワイト「リコの友達を……返せ」

タロちゃんのライドポケモン

  • 今流行りのミライドン
  • モトトカゲ進化?ゲンダイドン
  • ホワイトさんの後ろに決まってるだろ?
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