カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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サプライズ…


18時限目

翌日。リンドウが担任を務める、サトシ達のクラスの教室は朝早くからやって来たマオ達の手で見事にデコレーションされていた。

 

全ては新しく学びの仲間と成ったセレナ、ブラック、アセロラの歓迎会の為である。

教室の壁は折紙や木の実の花等で飾り付けられており、黒板には歓迎される3人と彼女達のパートナーのデフォルトされた似顔絵が描かれ…『ようこそ!メレメレ島ポケモンスクールへ!!』とデカデカと書かれていた。

 

「良し!準備OK!!」

 

全ての準備を終らせ、マオはどや顔でそう言う。今回はあの時(サトシ歓迎会)とは別のサプライズも準備してきたし、3人は楽しめる筈だ。

 

「僕達も早起きしたかいがあったね!」

「だな。俺は早起きは馴れているが」

 

マオ達は普段よりも一時間も早く起きて、教室の準備をしていた。牧場の仕事で普段よりも早起きなカキは兎も角、マオ達は頑張って起きてきた。

 

「レッドさんはどうするのかな?」

 

ふと、スイレンがそう言う。セレナ、アセロラ、ブラックはメレメレ島ポケモンスクールに転入だ。だが、彼等と共にアローラにやって来たレッドはどうするのだろうか?

レッドはカントー地方のチャンピオンであり、最強のポケモントレーナー ポケモンマスターの称号を持っている。そんなレッドだが、教師として赴任するとか何の連絡も来ていないのだ。

 

「教師としてなら、リンドウ先生から連絡がある筈ですよね?」

「リーリエの言う通りだな。ブルーお姉さんの時は当日とは言え、先生が教えてくれた。だが、それはブルーお姉さんがやって来た翌日だったし…レッドさんはアローラに来てから数日は経っている。教師として赴任するなら、先生が言ってくれるだろう」

 

リーリエとカキが考え込むようにそう言う。

 

すると、何かの視線を感じてマオ達は後ろを振り向く。そこにはピカチュウもといバグチュウを頭の上に乗せて、側にギエピーとフリーザーを連れているレッドが居たのだ。

 

「「「レッドさん!?」」」

「俺は暫く……メレメレ島を拠点にして、アローラを探索するさ。来シーズンまで時間は有るし」

「そう言う事だから、宜しくだっピ!!」

 

レッド、教師として赴任しないが…暫くはこのメレメレ島を拠点にしてアローラを探索するようだ。事実、彼は危険地帯シロガネ山に好んで籠り、キャンプを行う程の冒険家でも有る。

カントー地方から見れば、観光地という認識のアローラを探索して新たな見聞を見付けるのも良いだろう。

 

(本当はアローラリーグ創設の手伝いだけどな)

(ピカピ)

(ピェェェ)

 

だが、本当の理由はカントーリーグチャンピオンとして、リーグ創設の手伝いを行う為だ。最初はブラックとセレナをサトシと再会させる為にアローラにやって来たが、アローラリーグ委員長の予定のククイ博士に頼まれて引き受けたのだ。

それにアローラリーグ創設の手伝いという仕事が有れば、カントー四天王のシバ(muscle)、キョウ(忍者パパ)、カンナ(氷お姉さん)、キクコ(ゴーストオババ)に怒られる心配は無い…と言うのもシロガネ山で籠った際にキョウとキクコに怒られたのだ。

 

「それじゃあ!レッドさんとピカチュウとも居れるんですか!?」

 

マオが嬉しそうに言うと、レッドのピカチュウも嬉しそうに声に出す。

 

「ピカ!!」

 

ふと、スイレンが外を見る。窓から見えるポケモンスクールの広場ではリザードンに乗ったサトシとセレナ、レシラムに乗ったブラック、気球のようなポケモン…フワライドに掴まったアセロラがポケモンスクールに登校した。

 

「皆!ブラック達が来たよ!」

「よーし!皆…クラッカーの準備!!折角だし、レッドさんも!」

 

マオは各員にクラッカーを手渡していき、そしてレッドとギエピーにも手渡す。

 

サトシとアセロラがボールにリザードンとフワライドを戻し、此処まで歩くのを考えると大体3分位。

 

すると、一足先に出席簿を持ったリンドウ、ブルーが教室にやって来た。

 

「先生!ブルーお姉さんも!」

「どうしたスイレン、これを使えば良いんだな?」

「誰に使うの?」

「「「勿論!セレナ達です!」」」

 

リンドウとブルーもクラッカーを持ち、サトシ達がやって来るのを待つ。

 

「今日の授業は何かな?」

「楽しみだね!」

「ピカチュ!!」

「モエルーワ!」

「ミミッ!!」

「昨日のBBQは美味しかったね」

 

サトシ達の声が聞こえる。特に特徴的なレシラムの鳴き声は間違える訳が無いのだ。

 

やがて、サトシ達が教室に入ってきた。サトシ達…いや、サトシはサプライズが有ることを知っていた為にそこまで驚かないが、完全に知らされていなかったブラックにアセロラそしてセレナは飾り付けられた教室に驚く。

 

そして驚きを整理する前に、一斉にリンドウ達が持つクラッカーが鳴り響く。

 

「「「アローラサプライズ!!」」」

「……」

 

鳴り響くクラッカー、そして歓迎するリンドウ達の声…と無言なレッド。

 

突然の事に驚くセレナ達であったが、サトシがセレナ達を見て告げる。

 

「今日はさ…3人の歓迎会なんだよ!!」

「「「歓迎会!?」」」

「そうさ!セレナ達の為に、俺達で準備してきたんだよ!」

 

セレナ達の為にサトシ達は密かに準備してきたのだ。そして今日、そのサプライズがやって来たのだ。

 

「はい!先ずは私からです!私のサプライズは…ポケモンクイズ対決です!!」

 

最初のサプライズはリーリエからのクイズ対決だ。教壇にリーリエは立ち、サトシ達は自分の席に座る。彼等を見回して、リーリエは口を開いた。

 

「ルール説明です!先ず、クイズ対決ですが…ハンデが有ります。

アローラに来てから日が浅い、セレナとブラックは最初に回答出来ます。次にセレナとブラックが回答してから、アセロラとサトシが回答出来ます。マオ、スイレン、カキはアセロラとサトシが回答してから回答権を得れます!」

 

つまり、はや押し問題のような物だが…セレナとブラックが回答してからサトシとアセロラに回答でき、サトシ達が終ってからマオ達が回答出来る仕組みなのだ。

 

「てっことはアローラの問題?」

「はい!ですが、教科書を事前に読んでいたら…セレナ達でも充分に回答できます!

先ず…第一問!ニャースのタイプは「ノーマル!」ですが、アローラ地方のニャースのタイプは?」

 

ブラック…早々に間違える。そう、アローラのニャースはノーマルタイプではないのだ。

 

「良し!」

 

セレナはブラックが間違えた為か、ゆっくりと考えられる。その為か…セレナは落ち着いて考える。一方、答えが分かったサトシとアセロラは物凄い早さでボタンを連打していた。

 

セレナの導きました答えは……

 

「悪!!」

「正解です!!」

 

セレナ、答えに導く。アローラのニャースは悪タイプでズル賢いのだ。

 

「では次の問題です。メレメレ島の守り神は?」

「カプ・コケコ!!」

「ブラック!正解です!!」

 

その後もクイズは続いていき…

 

「最終問題です!!この問題は全員に回答権が初めから有ります。

ホウエンリーグ4代目チャンピオンは?」

「「「リンドウ先生!!」」」

 

最後の問題は全員正解である。

 

「次のサプライズは私、スイレンです。私のサプライズはビデオ鑑賞会だけど…リンドウ先生とレッドさんに深い関わりが有るものです」

 

スイレンはDVDをレコーダーにセットする。教室のテレビに映し出された映像は…

 

「なつ!?カントーリーグの決勝戦じゃないか!?」

 

10年以上前のカントーリーグ決勝戦…レッド対リンドウの試合である。

 

『ギエピー!!』

『メガリザードンのブラストバーンが決まった!!ピッピ、戦闘不能!!』

 

「懐かしいな」

「そうね」

「黒歴史は封印されたっピ!!」

 

ギエピー、決勝戦でメガフレアの直撃を受ける。映像はノーカット版であり、決勝戦と言えど二時間というボリュームの有る物だった。

 

「次のサプライズは私、マオのサプライズで…カレー作り対決だよ!」

「カレーか…俺達も出るか」

「ピカピ」

 

カレー対決…マオ、ブラック、セレナ、レッドの仁義なき戦いが始まろうとしていた

 

 




次回!カレー対決からの…ポケモン勝負!?

剣盾リストラ勢で、サトシの手持ち(新規)に欲しいアンケートを取ります。場合によっては全部採用するかも

  • 準伝説のラティアスたん(アルトマーレ)
  • 600属の卵をグリーンから貰う
  • 吸血強化の元凶 マッシブーン!!
  • あの赤ちゃんロコン貰えば?
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