カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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キビキビ


再びのスイリョクタウン~キビ!?

スイリョクタウン。御存知、ホワイトとオーガポンが出会った場所であり、スグリとゼイユの故郷である。此処は自然が豊かで、カントーやシンオウの野生化では絶滅したバスラオ(白筋)が生息してるなど、手付かずの自然が豊富だ。そんなスイリョクタウンに再び、リンドウ達が降り立った。

 

「しかし、バスの本数は相変わらず1時間に1本、夕方4時で終わりか。本当に少ないな、マサラタウンのバスより少ないぞ」

 

バスから降りて、再び別方向に走り去っていくバスを見送ったリンドウ一家+スグリにリコとロイそしてギエピー。

今日からゼイユに招待され、数日間の楽しいキタカミ旅行が始まるのだ。前回の林間学校と違って、今回は民宿を借りての宿泊なので大部屋での雑魚寝ではない……ぐっすりと眠れる筈だ。

 

「ぽにおー!!」

「ぽにちゃんも久し振りのキタカミだね」

 

そして、ホワイトのボールから可愛さの化身 オーガポンが飛び出した。オーガポンとしても久し振りのキタカミの里であり、懐かしさに誘われて出てきたのだろう。

ホワイトは前回の林間学校以来、キタカミの里には降り立っていない。つまり、オーガポンも久し振りのキタカミの里なのだ。まだキタカミの里には、オーガポンをいじめた3バカこと……ともっこも居るがともっこはメガコライドン+メガリザードンXの手でトラウマを植え付けられた後であり、今頃はキタカミの何処かでビクビクしているだろう。

 

「さあ、姉さんが待っているし……行こうか」

「「「「おー!!」」」」

「ぽにおー!!」

 

キタカミ出身、筋肉の化身と成った夏油スグリが先頭を歩き、それに続いてホワイト、タロ、リコとロイの子供組にオーガポン、最後尾にリンドウ、リーフを抱っこしたブルーと続く。

 

「くそ……全員の荷物を持つなんておもたいっピ」

 

そしてそれより後ろではギエピーが全員分の荷物を持っており、ギエピーの真後ろではギエピーが良からぬ事をしないようにとリンドウのボスゴドラこと、我らがワンパンマン(石頭+タイプ一致+諸刃の頭突き)のボスがギエピーを見下ろしながら歩いている。

 

歩くこと20分ほど、日本古来よりある古きよき田園風景を眺めながら歩いていると、スイリョクタウンの中央とも言える公民館前の広場にやって来た。

そこではホワイトがかつてパルデア地方、キタカミの里、そして最近のブルーベリー学園崩壊RTA事件で戦った人物の姿があった。

 

「おっ!!ホワイトじゃん!!元気ちゃんで良かったぜ!!」

「ホワイトだ!!身長伸びてる!!」

 

パルデア地方で関わったペパーぱいせん、ピオニー隊長の娘であるボタン。

 

「えーと、たしかサトシの後輩だったホワイトくんだよな?」

「アギャス」

 

サトシと共にガチグマ(暁)をキタカミの里で探索した、パルデアチャンピオンランク保有者であるバイオレット、そしてそのパートナーであるミライドン。

 

「わが夫スグリ、元気そうで良かったです」

 

キリッとメガネを輝かせて告げるネリネ。服装はブルベリの制服から、グレープアカデミーのニュー制服冬服に着替えている。

 

「いや、夫じゃないからね!?」

 

そしてツッコミを入れて否定するスグリであった。

 

だが、リンドウとホワイトの知らない少女が2人居たのだ。

 

「はじめまして。私はアンナです!バイオレットの妹です!!」

 

その1人はYOASOBIのビリビリおよび小説「きみと雨上がりを」の主人公であるアンナである。どうやらバイオレットの年子の妹であり、同学年とのことだ。

パートナーはコライドン、ラウドボーン、ゲンガー等々である。パルデアチャンピオンランク保有者。

 

「私はネモ、宜しくね!!」

 

そしてもう1人はネモ。バイオレットとアンナの同級生であり、パルデアチャンピオンランク最年少保有者(バグキャラのホワイトを除く)であり、こう見えてカロス出身なのだ。

だが、ネモにはもう1つの異名が存在する。それは……

 

「ねえ!!バトルしよう!!誰が私と戦ってくれるの??強い人とバトル出来るって聞いて、私……ウキウキしてたんだ!!」

 

誰とも構わず、バトルがしたいスーパーバトルジャンキー……いや、バーサーカーなのだ。

 

「君が私と戦ってくれるの!?」

 

ネモは腰から1つのモンスターボールを取り出して、そのボールをロイに向ける。

 

「いっいや……」

「じゃあ、君かな?バトルしようよ!!」

 

次にネモはリコにボールを向ける。そう、ネモは兎に角バトルがしたくてしょうがないのだ。パルデアを出たのが先日であり、電車→飛行機→バスを乗り継いでキタカミの里にやって来たのは良いのだが、長い時間バトルが出来ておらず……早くバトルがしたいのだ。

 

「君?それとも貴方?それとも全員で?私は早くバトルがしたいんだー!!」

 

このままでは早くバトルがしたいネモの手で、キタカミの里のトレーナー達はバトルでボコボコにされてしまう。なんとかしなければ……

 

「しょうがないな……僕が相手になってやる!!」

 

誰かがしなければ成らない。そこでホワイトは立候補して、1つのボールを取り出した。

 

「ニヤ!!そうこなくっちゃ!!次期シンオウチャンピオンと戦えるなんてラッキー!!同じチャンピオンとして、実り有る勝負をしようよ!!」

「えっ?僕有名人?」

「トップが君の事を言ってたからね!!本気のトップを倒すなんて凄いね!!ふふふ、実ってる」

 

そう、ネモはパルデアのトップチャンピオン オモダカさんと親しく……オモダカからホワイトの事を聞いていたのだ。当時、オモダカから話を聞いたネモはオモダカより強く、自分より年下のトレーナーが居ると知ってウキウキしていたが……VSホワイトが軽くトラウマと成っていたオモダカさんはガクガクしていたとか。

 

「シンオウチャンピオンのお手並み拝見!!ケンタロス!!」

「モー!!」

 

ネモはケンタロス(パルデア)を繰り出した。パルデアのケンタロスは黒く、格闘タイプである。

 

「OK?それじゃあ、リザードン!!ARE YOU READY?Show TIME!!」

 

ホワイトは連れてきているパートナーで一番未熟なリザードンを繰り出そうとして、ボールを投げた。

リザードンと聞いて、バイオレットやペパーのパルデア組は普通のリザードンを思い浮かべる。リンドウに育てられた実質リンドウの息子であるホワイトがリザードンを使っても別に不思議ではないし、林間学校ではゼニガメを連れていた。

しかし……そんなペパー達の予想に反して現れたのは……

 

「グゥオオオ!!」

 

背中に機械仕掛けの方陣を浮かせ、腕を組んで仁王立ちする何処から見ても最後の幻想10のバハムートと化したリザードン(パラドックスの姿)であった。

 

「「「ちょっとまてぇぇぇえ!!それ、何処から見てもリザードンじゃねぇぇ!!」」」

 

バイオレット、ペパー、ボタンのツッコミが響く。そう、ホワイトのリザードンは何処からみてもリザードンではなくバハムートである。

 

「いや、だってさ……過去と未来が混ざったところで進化させたらこうなったんだよ!!」

 

ホワイトが言い返し、それに答えるようにバハムートリザードンがどや顔を決める。

 

「強そう!!そのリザードン……なかなかに実ってるね」

 

ニヤリと笑みを浮かべたネモ。そう、ホワイトならば自分と互角以上に戦える!!

ホワイトによるパルデアRTA事件での被害者オモダカさんから聞いたホワイトの手持ちはコライドン(メガコライドン)、ミロカロス、イーブイ、カイロスさん、シンオウメガニウム等々……実りがいがあるメンバーが充実している。そこから更に増えてるとなると、バトルしがいがあるのだ!!

 

「先手は貰ったよ!!ケンタロス!!レイジングブル!!」

 

ネモのケンタロスがバハムートに突っ込む!!レイジングブルはケンタロス族の専用技であり、ケンタロスの姿でタイプが変わる攻撃技だ!!

 

「よし!!リザードン!!ドラゴンクロー!!」

 

そしてリザードン(パラドックスの姿)は右腕からドラゴンクローを繰り出した。そこ、何処から見てもグランドスマッシャー(バハムート族の物理攻撃)とか言わない。

 

 

「ネモさん……相変わらずだな……」

「「「えっ!?知り合いだったの!?」」」

 

バハムートVSケンタロスの激闘をBGMにして、タロが衝撃の爆弾発言。なんと、タロとネモは知り合いだったのだ。

 

「はい。パパの会社が開いたパーティーで出会ったんです。ネモさんのお父さんも携帯電話会社の重役で、そこで知り合ったんです。

ネモさん、ドレス姿でパパにポケモンバトルを挑もうとしてたんです」

 

なんという事でしょう。そのパーティーでネモはヤーコンさんに、ドレス姿でバトルを挑もうとしていたのだ。様々なセレブの皆様が集う場所で!!

 

(しかし、姉さんから返信が来ないな?既読も着かないし)

 

スグリはスイリョクタウンに着いたときに、姉であるゼイユにメッセージをいれたのだが、どういう訳か返信は帰ってこないし……既読もつかない。少し、心配しているスグリであったが、バトルに動きがあった。

 

「モ!?」

 

バハムートリザードンがケンタロスの首根っこを両手で掴み、そのまま地面にパイルバンカーとしてぶつけたのだ。

 

「凄いね!!私のケンタロスを倒すなんて!!バトルは此処から本番だよ?」

 

ネモは倒されたケンタロスを戻し、続いてゲッコウガを繰り出した。

 

「うん、本気のパートナーを連れてきて良かったよ!!」

 

ゲッコウガはネモの期待に答えるように臨戦態勢に入る。その瞬間、ゲッコウガが眩い光に包まれた。

 

(メガシンカか?いや、ネモはキーストーンを装備してないな)

 

リンドウはキーストーンを装備しているかどうか確認するが、それらは装備していない。

光がやむと、そこには全身サイボーグと化したゲッコウガが立っていたのだ。

 

「なにぃぃい!?ゲッコウガがサイボーグになった!?」

「これ?ブルベリが海底に沈んでから暫くした後かな?私のお父さんが、出張でイッシュに行った帰りに……宝石のような物を持って帰ったの。それをゲッコウガや他のポケモンに装備させたら、バトルのときに未来の姿や古代の姿のようなフォルムになって物凄く強くなるの!!」

 

リンドウ達の疑問に答えるようにネモが教えてくれた。

ブルベリが海の藻屑に成ってから暫くして、イッシュ地方の海岸に未知の宝石のようなアイテムが打ち上げられるように成ったとか。その宝石をポケモンに持たせて、バトルに出すと古代の姿や未来の姿に進化したような姿になり、メガシンカに匹敵するパワーアップをするようだ。

 

(早い話、ゲンシカイキとその未来版かーい!!

確かにゲームでもメガシンカと一緒に使えたし、グラードンやカイオーガ以外にも古代や未来の姿が有るならゲンシカイキも有りそうだが……えっ?マジで出来るの!?)

 

早い話、ゲンシカイキorゲンシカイキの未来バージョンである。オメガルビーを前世でやっていたリンドウにとって、ゲンシカイキとメガシンカが一緒に使えるのは知っていた。だが、ゲームではゲンシカイキは専用のアイテムが必要でグラードンとカイオーガ専用だった。

古代のポケモンの存在が明かされたことで、他のポケモンもゲンシカイキの可能性が出てきたが……まさか本当に出来るとは驚きだ。これが普及すればバトルの環境は更に変わるだろう……ガラルだけでしか出来ないダイマックスは別だが、Z技とメガシンカとテラスタルそして今ネモが使ったゲンシカイキor未来は場所を選ばない……キズナ変化も含めれば5つのパワーアップ及びZ技を使えるのだ。メガシンカ、ゲンシカイキ、キズナ変化でタイプを変えたり純粋にパワーアップ、テラスタルでタイプ変更……戦略の幅が余りにも広くなっていく。

 

「リンドウ先生。ホワイトさんのリザードンは未来と古代が混ざった姿ですよね?それがネモさんのゲッコウガのようにパワーアップしたら、どうなるんですかね?」

「タロ、考えるのはやめよう……なんかヤバいフラグに聞こえる」

「ですよね」

 

恐らくだが、古代のポケモンや未来のポケモンはこのゲンシカイキを使うことは難しいだろう。元から未来や古代の存在だし、それは古代の側面を持つホワイトのカメックス(エリアゼロの姿)もそれだと言える。

だが、未来と古代が混ざったホワイトのリザードンはどうなるのだろうか?なにやらフラグになりそうなのでリンドウとタロは、その事を考えるのをやめた。

 

「さあ、反撃開始だよ!!ゲッコウガ!!」

 

今こそ、ネモの反撃が開始!!ゲンシカイキ?いやミライカイキ?それともミライシンカ?の全身サイボーグ忍者と成ったゲッコウガが動こうとした瞬間。

 

「キビキビ」

 

バトルの現場にゼイユが現れた。肘を上下に動かして脇を開いたり閉じたりする謎のダンスを踊り、キビキビと言いながら。

 

「姉ちゃん!?」

「キビキビ」

 

だが、明らかに様子が変だ。果たして、ゼイユの身に何が起きたのだろうか?




キビキビがだんだん広がっていく!!

ミヅキちゃんに冒険してもらいたい地方

  • リンドウ先生による魔改造ホウエン
  • やっぱり、パルデアっしょ!
  • ホワイトくんの魔改造シンオウ
  • 原点にして頂点 カントー
  • メガシンカの聖地カロス
  • サトシ率いる魔境アローラ
  • ミカンちゃんの居るジョウト
  • アメリカン!イッシュ!
  • ワイルドエリア!ガラル!
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