「なんで、僕もなんだっピ?」
「明らかに怪しいだろ……お前が居るとギャグ補正でなんとか出来そうだしな」
その日の夕方。子供達はスイリョクタウンの公民館で交流会を楽しんでいる頃であるが、大人組?のリンドウとギエピーはスイリョクタウンやその周辺で調査を行っていた。
昼間に出会ったゼイユであるが、明らかに普通ではない。間違いなく、何かの影響を受けたとしか考えられず、子供達を巻き込む訳には行かず……心配をさせないためにも子供達にも訳を話さず、子供達には「ギエピーとフィールドワークしてくる」と告げて出てきたのだ。まあ、ブルー居るし……なんとか成るだろう。
「町の様子は特に変わりは無いようだな」
とは言え、スイリョクタウンの様子は変わりはない。強いて言うなら、3年前にコライドンが盛大に渾身の爆裂パンチとコメットパンチでピーチドンに乗っ取られたギエピーを吹き飛ばしたときに壊した『ともっこ像』が元通りに戻された位だろう。
「む?あれはピオニーのおっさん?」
夏場のキタカミにはいくらなんでも暑すぎると思われる、探検家の服装をした男がリンドウの視界に入る。民家の物陰に隠れているが、間違いなくピオニーだろう。大方、娘であるボタンが心配で来たのだと思い、リンドウとギエピーはピオニーに挨拶をすることにした。
「ピオニーのおっさん、パルデア以来じゃないか。久しぶりだな」
「おっさん!!久しぶりだっピ!!今度はキタカミで探検なのかっピ!!」
民家の物陰に隠れていたピオニーに話しかけたリンドウとギエピー。だが、ピオニーからの反応はなく、ピオニーは目が紫色と成っており、虚ろになって反応がない。
そして、ようやく此方に気付いたと思えば……
「キビキビとぅわわわーん」
ゼイユと同じく『キビキビ』と言っているが、脇を上下に動かす謎の踊り……取り敢えずキビキビダンスと言っておこうか、そのキビキビダンスを踊っておらず、両手を下げて指を反らした謎のポーズを取っていたのだ。
「おっさん?おーい、大丈夫か?」
リンドウがピオニーの前で手を振るうが、ピオニーからの反応はない。しかも、ピオニーがいつも背負っているバックパックは荒らされてたのか……中身が空いており、食材が落ちているのか……目印のようにキタカミの森に続いている。
「リンドウ、食材が森に続いているっピ!!」
「おっさんの荷物を荒らした犯人が居るのかも知れないな。おっさんとゼイユはキビキビと言ってたし、もしかしたら犯人は同一人物かも知れない……違ってもなにか手掛かりは有るかもな。行くぞ」
森に続く食材、その食材を追って進むリンドウとギエピー。一先ず、ピオニー隊長は放置で良いだろう、とぅわわわーんと喋ってるが……その場から動く気配が見られない。
森に入っていき、お肉、ベーコン、トマト、レタス等々の食材の後を辿って森を進むリンドウとギエピー。やがて、食材の後が途切れた所にたどり着くと、そこは拓けた所であり……
「キビキビ!」
「キビキビ!」
ゼイユと同じく、謎のダンスを踊るスイリョクタウン在住の町民が居たのだ。ゼイユと同じ症状が出ており、目が紫色だし、謎のダンスを踊ってるし、キビキビ言っている。
「あの……大丈夫ですか?」
リンドウが町民に話しかけると……町民はリンドウとギエピーの所を向いてニヤリと笑みを浮かべてきたのだ。
「「キビキビ!」」
「へ?」
その瞬間、町民はポケモンを出して襲いかかってきたのだ。町民はゴルバットとアゲハントを繰り出してきており、まさかのリンドウに向けてダイレクトアタックである。
「バリアーだっピ!!」
だが、ギエピーがバリアーを展開してゴルバットとアゲハントの攻撃を防いだ。まさか、善良な市民が正気を失って攻撃してくるとは思わず、リンドウが驚くがギエピーが瞬く間にゴルバットとアゲハントを倒した。
「すまん、助かった」
「市民が攻撃なんて驚いたっピ!!」
「「キビキビ……」」
手持ちを倒された町民は意気消沈としたが、異変は治らずまだキビキビと言ったままであり、謎のダンスをまだ踊り続けている。
「取り敢えず、これで1つ分かったな。おっさんの荷物を漁ったやつと、ゼイユと彼らに何かした犯人は多分関係有る」
「だなっピ。てか、なんで荷物を荒らす必要があるんだっピ?」
その瞬間、木々が薙ぎ倒される音が響いた。音は徐々に大きくなっていき、リンドウ達の前に有る木々が粉砕されると……そこから
「グュゥゥゥゥルルガァゥア!!」
アーボックを巨大させ、原始の力を解き放ったようなポケモンが現れたのだ。大きさは5メートルを超えており、めちゃくちゃデカイ。恐竜的フォルムを持ち、アーボックと歴史上最大の蛇ティタノボアを合わせたような姿をしている。
「なんか、アーボックを魔改造させたポケモンが出てきた!?なんじゃコイツ!!」
「僕にお任せだっピ!!」
ギエピーの攻撃!!アーボック?にメガトンパンチ!!だが、全然効いてない。アーボック?の攻撃!!アイアンテール!!ギエピーに直撃した!!効果は抜群だ!!
「ギョエピィィイ!!」
ギエピーに絶大なダメージを与えた!!
「リンドウ!!コイツ……ただのポケモンじゃないっピ!!メガシンカポケモンや伝説のポケモンぐらい強いっピ!!手加減すんなっピ!ネタ抜きでだっピ!!」
ギエピーがギャグ抜きで警告する。そう、このアーボック?はメガシンカポケモンや伝説のポケモンに匹敵する戦闘力が有るのだ。
「アボォォオオ」
アーボック?はリンドウに狙いを定めるが、リンドウは冷静に対応する。見た目からして、アーボックやアーボの系列だとすれば間違いなく毒タイプだし、地面が効果抜群だろう。リンドウはグラードンを繰り出した。
「グラァア!!」
「グラードン!!じしん!!」
そしてゼロ距離で解き放たれるじしんパンチ。効果は抜群であり、努力値を振っていないこととレベル差の事もあり、アーボック?は一撃で戦闘不能と成った。
戦闘不能と成ったアーボック?は宝石が砕け散るエフェクトと共に、普通のアーボックに戻り……側にはネモがゲッコウガに持たせていた宝石と同じアイテムが落ちている。
「このアイテムって確か、ネモが言ってた奴だよな?
ゲッコウガをゲンシカイキさせたり、未来の姿にゲンシカイキ(未来)させたりしてたな」
「間違いないっピ。でも、なんでアーボックが持ってるっピ?てか、なんでゲンシカイキできたっピ?」
「ゲンシカイキはトレーナーの意思は必要ないのかも知れないな……」
その宝石を大事な物入れに仕舞い、リンドウとギエピーはスイリョクタウンに戻ることとした。幸いにも、まだ地面に落ちている食材が目印に成ってるから迷わずにスイリョクタウンに戻ることが出来る。
スイリョクタウンに戻ると、既に日が暮れてきており、夜に成っていた。
「リンドウパパ~!!」
その時だった。ホワイト、涙目に成ったタロ、スグリが此方に向かって走ってきた。
「リンドウ先生!!いや、お義父さん!!パンデミックです!!パンデミック!!なんか、お餅を食べた人が可笑しなことに!!」
「リンドウ先生!!俺の爺ちゃんと婆ちゃんも変に成りました!!」
「リンドウパパ!!なんか、ゲンシカイキしたポケモン達が居たんだけど!!」
ホワイト、タロ、スグリは物凄く焦っており、きっとリンドウとギエピーが調査している間に何かが起きたのだろう。その証拠に……
「まて……町民の気配が無いぞ」
リンドウは今気付いたが、町民の気配が全く無い。
「ギャァァァア!!」
その時、ブルーの悲鳴が響いた。
「ブルー!?」
「ブルーママ!?」
「お義母さん!?」
「ブルーさん!?」
「あんた達、絶対にお餅を食べるんじゃないわよ!!」
暗闇から、リーフを片手で抱っこし、必死の形相でリコとロイと共にダッシュしてきたブルーが現れた。ブルーを追い掛けるように、謎のダンスを踊りながらボタンとペパーが追い掛けてきたのだ。
「リンドウ!!なんとかしなさいよ!!ここ、何時からバイオハザードに成ったのよ!!」
「リンドウ先生!!ホワイトさん!!」
「ここヤバいよ!!町の皆が正気を失ってる!!」
リンドウ一家+α、集結!だが正気を保ってるのは彼らだけであった。
「まって、いや、まって。俺とギエピーが調査してる間に何があったの!?」
「それはね……」
迫り来る正気を失ってる町民!!リンドウとギエピーが調査していた間の出来事を、ホワイトは教えてくれた。
「犯人は桃のポケモンみたいだよ」
「ぽにぉおおおおがぁぁおお!!」
なお、オーガポンはヤル気MAXであった。
次回はホワイト、タロ、スグリサイド。
スグリ祖父「ちょっ婆さんまたんか!?ぐぁぁあ!?」
スグリ「爺ちゃんが婆ちゃんの手で、口にお餅を突っ込まれた!?」
スグリ祖父「キビキビ」
タロ「なにこの……バイオハザード!?」
管理人「キビキビキビィー!!」
ホワイト「神社が地獄に成ってる!!」
ミヅキちゃんに冒険してもらいたい地方
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リンドウ先生による魔改造ホウエン
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やっぱり、パルデアっしょ!
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ホワイトくんの魔改造シンオウ
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原点にして頂点 カントー
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メガシンカの聖地カロス
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サトシ率いる魔境アローラ
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ミカンちゃんの居るジョウト
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アメリカン!イッシュ!
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ワイルドエリア!ガラル!