ヒノヤコマをゲッチュしたミヅキちゃんは自称ショウのガーディアンであるパルキアの手で、アローラのメレメレ島に帰還した。これでミヅキちゃんの手持ちはやがてジュナイパー(普通)やジュナイパー(ヒスイというシンオウ)になるかもしれないモクロー、やがてはファイアローに至るヒノヤコマとなり、タイプの互換性もよしと来た。この調子で色んなポケモンをゲッチュして目指せポケモンマスターだ!!
「ここがリンドウ研究所…本当に来てしまった」
そんなミヅキちゃん。野生のラスボス*1の実家であり、野生の裏ボス*2の自宅であるリンドウの研究所に来てしまった。元はポケモンスクールの社宅を改造した研究所であり、建物の大きさはククイ博士の研究所と同じくそこまで大きくない。だが、だだっ広い放牧場を見てみると、奇想天外な光景が広がる。
現在では野生化での観測が難しくなったアヤシシ、ガチグマ、野生化ではキタカミの里でしか現存していないバスラオ白筋の姿、バスラオ白筋の姿から進化できるイダイトウ、様々なリージョンフォームのポケモンが伸び伸びと過ごしている。そして当然ながらモトトカゲのリージョンフォームであるミライドンも沢山生息していた。こうして考えると、かわらずの石はとんでもない可能性を秘めたアイテムである。
「落ち着け…落ち着くのよミヅキ。別にミライドンがどうしても欲しいって訳じゃないのよ…運転免許の入らないバイクのように走り回れて空も飛べるなんて羨ましくないんだから」
口ではそう言うミヅキちゃんであるが、心の中ではミライドンに乗って自由に走り回りたいし、ミライドンに乗って海や川の上も渡っていきたいし、ミライドンに乗って空も飛んでみたい。そしてミライドンの実はぷにぷにかもしれないお腹もなで回したい。ぶっちゃけミライドンがめちゃくちゃ欲しいのだ。
多分、誰かいるだろう!!そう思ったミヅキちゃんはリンドウ研究所のインターホンを押してみる。リンドウ研究所に住んでるのは家主のリンドウ、妻のブルー、長男のホワイト、長女のショウ、ホームステイのタロとリコ、末っ子のリーフである。だが、出てきたのは…
「お待ちしておりました。マスターのホワイト様、家長のリンドウ様よりお話は聞いております。ショウ様とリコのクラスメートであるミヅキ様で宜しいですね?」
背丈はミヅキちゃんより高く、年齢は18歳ほどの美少女お姉さんのメイドだった。緑色のメイド服を着ており、茶髪のショートカットヘアー。まさか、メイドさんが出てくるとは思わず、ミヅキちゃんは驚いてしまう。
「メイドさん!?リンドウ博士って話したことないけど、助手をメイドさんとして雇ってるの!?」
「リーブラと申します、お見知りおきを。それと私はリンドウ様の助手ではございません」
そのメイドさんはリーブラと名乗った。美人なお姉さんだなーとミヅキちゃんは思ったが、ある違和感に気付く。リーブラさんの目の下に線が入っており、手は人間というよりも精巧に作られた動く人形と言った感じであった。
「あっ……あの失礼ですけど……リーブラさんって人間?」
「ポケモン図鑑かスマホアプリの図鑑で私をスキャンして下さい。そうすれば分かります」
リーブラは自分がまるで「人間ではありません」と伝えているように、そう告げた。しかもポケモン図鑑や図鑑アプリでスキャンしてみると分かると言うことは、自分はポケモンであると宣言していると同じだ。恐る恐る、ミヅキちゃんはスマホロトムを取り出して、図鑑アプリを起動させると…リーブラをスキャンする。その結果は
『メタモン。へんしんポケモン。自身の体細胞を自在に変化させる能力を持ち、どんなポケモンでもどんな無機物にも変身出来る。今ではその特長を用いて、絶滅危惧種の繁殖相手や絶滅危惧種のリージョンフォームの種の保存などに役立っている。しかし、メタモン同士の繁殖は不可能であり、野生ではどうやって増えてるのか現時点では不明。都市伝説では古代文明が遺した生体兵器説が囁かされる』
そう、リーブラさんの正体はメタモンだったのだ。しかも登録情報を確認するとIDはホワイトであり、ホワイトのパートナーのようだった。
「メタモン!?本当にメタモン!?嘘でしょ!!マジで!?どっから見てもサイボーグお姉さんじゃん!!ターミネーちゃんじゃん!!」
メタモンと言えば一般的には相手のポケモンや自分のパートナー、今まで会ったポケモンの姿をコピーする。変身前はぶっちゃけ雑魚だが、変身すると600族や禁止伝説と同等の力を発揮できる。現にミヅキちゃんの前世では、実質メガガルーラを2体使い…ミヅキちゃんの手持ちをボコボコにした医大生の兄がいた…当時のミヅキちゃんは半泣きとなった。
この世界でのメタモンはトレーナーの教育差にもよるが、戦闘時は自由に変身を使い分けられる。攻撃時は伝説のポケモンに変身して、大ダメージを受ける場合はヌケニンなどのダメージを受けないポケモンに変身したりなどだ。事実、モーン博士やブルーはこのようなメタモンの使い方をしている。
「いやいやいやいやいや!!だって他のポケモンの姿してないもん!!」
「ふむ。そうですね、我々メタモン族の変身は厳密にはコピー能力だけではなく、体細胞組織を組み換えて姿を変えています」
リーブラさんは語る。メタモンの変身はただのコピー能力に有らず、正しくは自分の思うままに体細胞組織を組み換えて姿を能力を自在に変えることが出来る力である。しかし、大半のメタモンは他のポケモンを見て細胞の仕組みを解析して...コピーしたり、石などの無機物に変化などを行う。
「私は思いました。この力が有れば、理想の自分になれると!」
だが、リーブラさんなどのメタモンの異端児は気付いてしまった。この力が有れば理想の自分になることが出来ると!!数年前、ホワイトに捕獲されたリーブラさんは考え続けた。ある日のこと、当時のリーブラさんことメタモンは自分の可能性を試しながら、リンドウ家で過ごしていた。その時、テレビに「ターミネーちゃん」という昔の映画が映り…自分の理想像を女性アンドロイドに定める!その後、こっそりとリーリエのマギアナをメタモンの力で解析したり、オーキド研究所やククイ博士の研究所に居る未来のパラドックスポケモンを解析して未来のテクノロジーを解析!その結果、メイド型戦闘用ターミネーちゃんのリーブラさんが爆誕したのだ。
「そんなバカな!?でもメタモンの特性を考えたら、それが出来るかも!?」
「因みに普段の私はタイプを鋼・フェアリーに設定。特性も自由に選択可能です。その気になればタイプも変更可能…創造神アルセウスの診断が正しければ私の種族値は560、この姿がデフォルトとなったので力を抜いても変身は解除されません」
「メタモンの弱点克服したよ!!種族値560!?特性自由自在!?」
メタモンは笑えばデフォルトメタモンに戻るのだが、リーブラさんはその弱点を克服して、笑えってもリーブラさんのまんまである。しかも無限に様々な技を使うことが出来るし、特性も自由に変更可能。
「あっ…でもメガシンカが相手なら…流石に難しいよね?」
「ご安心下さい。私は相手のメガシンカポケモンを解析することで、自分自身の意思でメガシンカを使えます」
「メガシンカポケモン見ないといけないけど、自分の意思でメガシンカ出来るの!?」
リーブラさん、メガシンカポケモンを直視してラーニングすることで、自分の意思でメガシンカ可能。つまり、ホワイトは手持ちの組み合わせにもよるが、メガシンカ2回、キズナシンカ1回、テラスタル1回の系4回以上のパワーアップが可能なのだ。
しかもリーブラさんのメガシンカは持ち物関係なし。相手か此方かのどちらかがメガシンカかキズナシンカそしてギガシンカを使わなければならないが、自分の意思でメガシンカ可能である。なので持ち物も自由に選べる。
「ゴホン。ミヅキ様、話しは変わりますが…ここに来たのはミライドンの件で宜しいですか?」
「はい!!そうでした!!」
リーブラさんはスカートの中から、1つのモンスターボールを取り出してミヅキちゃんに手渡した。ミヅキちゃんがそのボールを開けると、中から「アギャッス!」と元気よくミライドンが飛び出した。
「うわぁあ!!ミライドンだあ!」
「アギャッス!!」
ミヅキちゃんはミライドンをゲッチュした!!
「リンドウ様からは時々フィールドワークを手伝ってくれたり、冒険先でのデータを送って欲しいとのことです」
「ありがとう!!私、会ったことないけど…リンドウ博士に宜しくね!!行こう、ミライドン!!」
「アギャッス!」
ミヅキちゃんはミライドンに乗って、ルンルン気分で去っていった。
「るんるーん!!これから色んな所を探検するぞ!!」
ライドモードのミライドンを楽しく乗り回し、ミヅキちゃんはメレメレ島を探検する。だが、アローラ地方は自然がいっぱいでカントーでは考えられない生態系が構築されている。少し、森に入ると…運が良いのか悪いのか…野生のボーマンダが現れた!!
「ふぇ!?ボーマンダ!?」
「アギャッス!?」
野生のボーマンダの推定レベルは60!!対してミライドンのレベルは5!!勝てるわけがない。ミヅキちゃんとミライドンは逃げ出そうとしたが、野生のボーマンダからは逃げられない!!
と、その時だった。
「アローラの自然は危険もあります」
本場さながらのターミネーター真っ青どころか、ドラゴンボール染みた速度で現れたリーブラさん、ボーマンダの顔面を蹴り飛ばし…ボーマンダは地面を転がる。
「下がってください」
「りっリーブラさん!!」
だが、流石は600族のボーマンダ。素早く立ち上がり、リーブラさんに威嚇するが…リーブラさんは体細胞変化で産み出したサブマシンガンを2丁持ち、そのサブマシンガンからミサイル針とロックブラストを弾丸のように連続速射してボーマンダに連続ダメージを与える。だが、流石は600族の野生のボーマンダ。怯まず、リーブラさんに突っ込んでくるが、リーブラさんは左手のサブマシンガンを戻して…左手首にARMORED CORE6のパルスブレードのような武器が装着される。そのパルスブレードが起動して…ラーニングで修得したのだろう、ドラゴン属性のレーザーブレードが出現した。多分、ドラゴンクローだ。
ドラゴンクローもといレーザーブレードで攻撃されたボーマンダは再び地面を転がり、リーブラさんは右手のサブマシンガンを戻して…右手の手首から先が変形して大出力レールガンのようなキャノン砲が出現した。
「最後の警告です。ここから去りなさい。さもなくば、排除します。カウント開始…10、9」
キャノン砲の銃口から光が漏れだし、リーブラさんは銃口をボーマンダに向けてボーマンダをロックオンする。
そして野生のボーマンダは去っていった。
「たっ…助かった…」
「この辺りは野生のポケモンが手強いです。無闇に入らないように」
リーブラさんは両手を元に戻して、ミヅキちゃんにそう教えた。
「それと、メタモンを捕まえたら私に教えてください。私のノウハウを伝授します」
「これ以上に、メタモン界のバグキャラ増やすの!?」
リーブラさんがマイチェン番から逆輸入された!!
リーブラさん以外にメタモン界の異端児居るの?それはお楽しみに。
リーブラさん「もしかすれば、貴方の隣人もメタモンかもしれません」
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