カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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明けましておめでとうございます。


34時限目

先頭をバグチュウことレッドのピカチュウが走り、その後ろ200メートル差を付けられてリンドウのリーフィアが走る。

 

『おっと!!試合は正にデッドヒート…では有りませんが、カントーチャンピオンとホウエンチャンピオンのパートナー同士の一騎討ちと言っても過言では有りません!!

ですが、パンケーキレースは毎年何が起こるのか分かりません!!他のポケモン達も優勝できる可能性は充分に有ります!!』

 

パンケーキレースは毎年、何が起こるのか分からない。今はリンドウのリーフィアとレッドのピカチュウの一騎討ちと言える状況だが、何が起こるのかは分からない。何らかのアクシデント等で、他のポケモン達が優勝するという可能性も捨てられないのだ。

 

この第三区間ではトレーナーは一切の指示を出すことが出来ない。その為に、第二区間をクリアしたリンドウやブルー達、そして他のトレーナー達はゴールテープの先でポケモン達を待ちながら、モニターを見守るしか出来ない。

 

「頼んだぞ…俺達の年間パスはお前に掛かっている」

 

モニターを見つめ、リンドウはリーフィアの戦いを見る。既に彼の側にはブルーやサトシ達…教え子達が集まっており、リンドウの関係者で第二区間を終らせていないペアはブラックとカキだけであった。

 

無理も無い。カキはバクガメスを選び、ブラックはレシラムを選んだのだ。どちらも100㎏処か200を越えており、レシラムに至っては300を越えている。重量級故に第二区間で止まってしまっているのだ。

 

「皆…お待たせ…」

 

すると…くたびれた声が聞こえ、声の方を見るとなんとブラックがやって来たのだ。それにブラックは満身創痍と成っており、側にレシラムは居ない。だとすると、レシラムを引っ張って第二区間を終らせたという前代未聞の記録を打ち立てたのだ。

 

「ブラック…残念なお知らせだけど、レシラム…早速リタイアしたみたいよ」

 

ふと、ブルーが苦笑いを浮かべてモニターを指差す。そのモニターは未だ第三区間の前半を走るポケモン達を映したモニターであったが、自分の速度が速すぎて空気抵抗を受けてパンケーキを落としてしまったレシラムが映っていた。

恐らく、レシラムはブラックの思いを受け継ぎ…最高速度を出そうとしたのだろう。確かにレシラムが最高速度を出せば一瞬で優勝できるが、同時にあまりの速さに空気抵抗などが産まれる。何時もは炎の壁で空気抵抗等を抑えているが、今回はそれが許されず…普通に最高速度を出した結果…見事にパンケーキは崩れてしまったのだ。

 

ブラック&レシラムリタイア。

 

一方その頃…第三区間に突入したギエピーチームのキテルグマ?の中に入っているニャースとソーナンス。2人はリーフィアとバグチュウを抜かすために、秘密の装置を起動させた。

 

「さてと行くニャ!ニトロターボ!!発動ニャ!」

「ソーナンス!」

 

ニャースが備え付けられたボタンを押すと、キテルグマ?ことキテルグマ君の尻尾が開き、そこからスラスターのような物が出現する。すると、そこから炎を吹き出してキテルグマ君は一気に最高速度の200kmまで加速した。

 

「ニャハハハハ!!」

「ソーナンス!!」

 

しかも、キテルグマ君の右手に持たれたパンケーキのお皿は特別技術で密着しており、どんなに速度を上げても落ちることは無い。つまり、ニャースとソーナンスはキテルグマ君の速度をどんなに上げてもパンケーキが落ちることなく、加速できるのだ。

 

キテルグマ君はどんどん進んでいき、やがては車輪から火花を撒き散らす程に加速する。

 

そして、サトシのピカチュウ、昨年度覇者のライチュウ等々の参加者を抜き去っていく。

 

既にゴールは目の前、ニャースの視界にはゴールテープと先頭を走るバグチュウにバグチュウを追い掛けるリーフィアが見えてきた。

 

「この勝負!!ニャー達の勝ちニャ!!」

「ソーナンス!!」

 

リーフィアを…バグチュウを抜き去り、キテルグマ君は先頭に出た。優勝したのも同然だ、ゴールまで100メートル、誰もキテルグマの勝ちを停められない。

 

「ふっ!!僕達の勝ちだっピ!」

 

勝ち誇ったギエピー。しかし…突如として

 

「キーーー!」

 

と声が聞こえてきて、何かがゴール付近に降り立った。それはムコニャの衣食住の面倒を見ている、メレメレ島最強の存在であるキテルグマさん。彼女は不正を働いたニャースとソーナンス序でにギエピーを制裁し、お仕置きしてニャースとソーナンスを回収する為に現れたのだ。

 

「やめるっピ!!」

 

キテルグマの意図を理解したギエピーはキテルグマを止めるために、コースに飛び出す。だが、無情にもキテルグマの繰り出した見えないほどの速度を誇る拳を喰らい…

 

「ギエピー!!」

 

ギエピーは星に成った。ギエピーはキテルグマさんの拳を受けて、空の彼方に吹き飛んでしまって。まあ、ギエピーはギャグ補正の塊で出来たギャグポケモンだから、数日経てば勝手に復活してるだろう。

 

次にキテルグマさんは本来のターゲットである、キテルグマ君に狙いを定めた。そして、キテルグマ君に渾身のラリアットを喰らわして…キテルグマ君は無惨な姿に成って爆散する。

すると…爆煙の中から何事も無く、右手にソーナンスとニャースを確保したキテルグマさんが出てきたのだ。

 

『おーと!!キテルグマは偽物だったようです。勿論、ルール違犯なので失格です』

 

ギエピー&ニャースとソーナンス…失格。

 

「キー!」

 

キテルグマさんはニャースとソーナンスを確保すると、地面を蹴って何処かに飛び去った。

 

その様子を唖然と見ていたリーフィアとバグチュウであったが、その隣を転がりながらパンケーキを運ぶ何かが通り過ぎる。

 

それは…運良く此処まで転がってきたオーキド校長のネッコアラであった。

 

「ピカッ!?」

「フィー!?」

 

バグチュウとリーフィアが反応するが、既に遅い。優勝はオーキド校長のネッコアラが頂いてしまった。

 

 

午後4時。

 

大会も終わり、参加者の多くは大会から出された美味しいパンケーキを食べている。

 

「おい、ちょっとまて。カキは?」

「「「あっ」」」

 

だが、この場にカキは居ない。当然だ、カキは未だ…一人でレースを行っていたのだ。

 

第二区間の登り坂…をカキは未だバクガメスを引っ張りながら登っていた。

 

「絶対に棄権はしないぞ!!」

 

カキ…後日、大会側からがんばリボンと、努力賞としてパンケーキ限定で使える食事券を手に入れる。

 

 

 

 

 

アローラ国際空港。そこのロビーで…

 

「「「「あっ…」」」」

 

リーグ本部の仕事でやって来たカントー四天王と、アデクからの指令でブラックの様子を見に来たイッシュ四天王は見事に遭遇していた。

 

だが…

 

「留守番とは解せぬ」

 

カントーのmuscle四天王と、イッシュの格闘使い。奇しくも似たタイプを使う2人は留守番と成っていた。




次回!!

四天王降臨(シバとレンブ以外)。そして始まる…カントー対イッシュ!?

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
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