カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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ブラック…働く。だってね…トレーナー倒しても賞金として、金をむしり取れないので仕方がない!!


37時限目

サトシがイワンコを手持ちに加えて数日後。

 

サトシとセレナはメレメレ島の観光街を歩いていた。今日は休日であり、学校は休みだ。普段なら何時ものクラスメートと一緒に遊ぶのだが、生憎と皆の予定は埋まっている。

カキは家の手伝い、マーマネは家族と共にショッピングモールに買い物、スイレンも予定有り、マオは先日に進化したアマカジ改めてアママイコと共に店番、アセロラはウラウラ島の孤児院に遊びに向かったのだ。

 

「なんだか…こうして2人で出掛けるのも、久し振りね」

「そうだな…」

 

今日は久しぶりの2人での外出。ククイ博士は自宅の研究室で仕事中であり、ラティアスやイワンコ…そして鞄に入って爆睡中のモクローはククイ博士と共に留守番だ。

その為か、セレナ、サトシ、ピカチュウを除けば同行者はボールに入っている手持ちのポケモンだけである。

 

休日では久し振りの2人だけの時間。すると、サトシは何かを見付ける。それは何かが書かれた紙を見て、じっと紙を見詰めて考えるブラックとレシラムが居たのだ。

 

「ブラックにレシラム!?」

「あっ!本当だ…何してるんだろう」

「ピカチュウ…」

 

疑問に思うサトシ達であったが、彼等の視線に気付いたブラックとレシラムが此方を向いた。

 

「あっ…サトシ達、アローラ!」

「モエルーワ」

「「アローラ!」」

「ピカ!!」

 

挨拶を交わし、サトシ達はブラック達の側にやって来る。

 

「なにやってたんだ?」

「家庭教師の仕事でさ…希望が有るポケモンスクールの在校生やポケモンスクールに興味の有る、子供達に勉強やポケモンの素晴らしさを教えに行く所だったんだよ。でもさ…道に迷ってな…」

 

どうやらブラックは家庭教師の仕事の真っ最中だったようだ。

ブラックの家庭教師の事ならサトシ達も知っている。ブラックのポケモンのバトルに関する知識なら、既に学生の領域を越えている。実力も既にチャンピオンクラスは有り、リンドウ以外の先生ではバトルを満足に教える事は出来ないほどだ。

 

しかし、ブラックは自分の成長の為に旅を中断してポケモンスクールにやって来た。そんな彼等の成長の為に我等がオーキド校長が考えたのが、この家庭教師ブラック君計画である。

ブラックは物事を教える立場で教えながら新たな事を学び、家庭教師の派遣を希望した生徒はポケモンの事を学びながらブラックからバトルや捕獲のコツ等も教えてもらうのだ。これにはブラックの保護者であるアララギ博士も賛成しており、次期イッシュチャンピオンの成長も促し、尚且つアローラの子供達にもポケモンの知識が着くのだ。正にウィンウィンの関係だろう。

 

「今から行くのか!?」

「この辺りの筈なんだけどな…」

 

ブラックはサトシ達に住所が書かれたメモを見せる。そこはこの近辺の物だったが、ここら辺の土地勘が無いブラックには厳しかった物だった。

しかし、サトシはセレナやブラックと比べて長くアローラに滞在している。その為か、この住所が何処なのか理解できた。

 

「そこなら多分、この裏側だと思うぜ。ほら、3丁目だろ?3丁目はここの裏側に有るんだ」

「ピカチュ!」

「成るほどな!助かるよ」

 

ブラック、サトシのお陰で依頼先の住所を知ることが出来た。

 

「折角だし、俺達も行って良い?暇だったんだよ」

「私も!家庭教師ってどんな事を教えてるの?」

 

どうやら、サトシとセレナはブラックが最近始めた家庭教師の仕事が気になるようだ。

 

「それじゃあ…来る?と言っても、今日行くお宅は初めてのお客さんだけど」

 

こうして、サトシとセレナはブラックの家庭教師の仕事をに付いていく事にした。しかし、ブラックの言葉が正しければ、今から行くお宅は初めてのお客さんらしく…ブラックと初めて出会うお客さんのようだ。

 

 

 

依頼者のお宅。そこは一軒家のようだが…家の前には黒い髪に紅い瞳が特徴の幼女が仁王立ちしていた。

 

「おにーちゃんが家庭教師?」

 

どうやら、この幼女が依頼者のようだ。

 

「あっうん…君がコメッコさんかな?」

 

ブラックが確認の為に聞くと、コメッコと名乗った幼女はポーズを決めた。

 

「我が名はコメッコ!偉大なるポケモントレーナーに至る者であり、魔性の妹なり!!」

「うん…そうですか…はい。取り合えず上がって良いかな?親御さんにも挨拶をしないといけないし…」

 

コメッコは何処から見ても10代未満。流石にポケモンを捕まえたりする事は出来ず、やるとしても保護者の同伴が要る。ブラックには未だそれが出来ないので、捕獲やバトルの指導を行う前に親に確認をする必要が有るのだ。

 

「おにーちゃんには…捕獲を教えてほしい!」

 

 

 

場所は変わって近所の空地。草村があり、野生のポケモンも少なからず飛び出してくる場所だ。

 

ブラック、サトシ、セレナはコメッコ…そしてコメッコの母親であるユイユイと共に連れられてやって来た。

 

「ごめんなさいね。コメッコには姉が居るんだけど、コメッコがポケモンスクールに通うお姉ちゃんに感化されて、自分のポケモンが欲しくなったのよ」

 

そこでコメッコの母親であるユイユイから説明を受ける。どうやら、コメッコには姉が居ており、その姉はポケモンスクールの生徒でニャビーを手持ちに入れているそうだ。

しかし、幼いコメッコは姉とニャビーの関係を見て…自分もポケモンが欲しくなったのだ。

 

「私もポケモンが欲しい!」

「それじゃあ…お兄さんが捕獲の手本を見せるから、コメッコもやってみようか?」

 

ブラックの言葉にコメッコは頷き、ブラックはボールから色違いのウルガモスを出す。流石にレシラムやダイケンキはオーバーキルであり、タブンネは戦い慣れていない為だ。

 

すると、草村から一匹のキツネのようなポケモンが飛び出した。このポケモンはゾロア、ブラックのライバルであるNも使うゾロアークの進化前であり…アローラでは何故か普通に生息している。

 

「ウルガモス!手加減して火の粉!」

「ガモ!」

 

ウルガモスは手加減して火の粉を放つ。直撃を受けたゾロアはダメージを受けた。

 

「相手を攻撃し、弱らせてから…ボールを投げるんだ」

 

ブラックはモンスターボールを投げる。すると、あら不思議。ゾロアは簡単に捕まり、ブラックのポケモンに成りました。

 

「手本はこんな感じ。それじゃあ…ボールをあげるから捕まえて見ようか」

「うん!」

 

その後、コメッコはブラックの指導が有り…無事にポケモンを捕まえることが出来た。コメッコが捕まえたのはイーブイであった。

 

 

 

「ゴフゴフ!!」

「フニャッ!?」

 

その頃…リンドウの知らない間に、サトシ達と友人に成っていた野生のニャビー。そのニャビーは保護者である老いたムーランドが弱々しく成っていくのを、見ているしか出来なかった。

 

なんの気紛れか…2人の側には同じくかれかけの木が有り…その葉っぱは残り僅か。そして…風と共に葉っぱが1枚落ちた。




ムーランドの話、あれ…アニメであの絵面じゃなくてXYの姿だったら、絶対に泣いてるわ。

次回!!ムーランド…散る。ニャビー…旅立ちの時。

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
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