カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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ナマコブシ…投げられる


休み時間 ナマコブシ

ナマコブシ…それはナマコのようなポケモンであり、独特の可愛さを持つポケモンだ。特徴として高い耐久値を誇り、その上…柔軟な内臓を自在に出してコミュニケーションも取れるポケモンだ。

 

「ぶし…」

 

そんなナマコブシ。温暖なアローラは勿論のこと、世界中に生息している。

だが、アローラのナマコブシは温暖なアローラの気候の為なのか…物凄く沢山生息しており、気が付けば毎日のように毎朝の恒例のように浜辺に打ち上げられている。

 

「ぶし…」

 

そんなナマコブシは観光地であるアローラの海水浴場を利用する人と、経営する人からすれば迷惑なポケモンだ。ナマコブシ本人に罪が有るわけは無いが…これでは海水浴場の景観と利用客の気持ちに問題が生じる。

 

「ぶし」

 

その為か…メレメレ島を含めてアローラにはこんなバイトが存在する。

 

「ぶし?」

 

ナマコブシを投げるだけの簡単な仕事であり、朝早く起きる事が条件だが…日当は20000円。破格の支払いであり、短時間で終わるバイトだ。

 

そんなバイトの為なのか…

 

「ぶし!?ぶしし!!」

 

カントー出身のこの2人は休日を用いて朝早くから、海水浴場にやって来てナマコブシを構える。

 

「ぶし!?」

 

体を持ち上げられ…驚くナマコブシ。だが、時既に遅し…

 

「リンドウ!どっちが遠く飛ばせるか、競争しない?」

「良いぞ」

 

リンドウとブルー。カントー出身のヤヴェートレーナーに確保されたナマコブシは己の末路を思う。ナマコブシは頻繁に浜辺に打ち上げられるためか、何度も経験している事なのだ。

 

「どぉぉぉぉおおおりゃ!!」

「きゃおぉぉおおおら!!」

 

豪快に腕を振り上げ、或いは腰を捻らせる。そして、2人はナマコブシを投げた。

 

「「ぶしゃぁぁぁぁあ!?」」

 

投げられ、海に強制送還されるナマコブシ。アローラでは毎朝のように見られ、毎朝の恒例だ。

 

「ホウエンよりも、相場が高くて良いぜ!ホウエンのは日当5000円だからな!!」

「ぶしゃぁぁぁぁあ!?」

 

リンドウに投げられ、弾丸のようにジャイロ回転で海に強制送還されるナマコブシ。毎朝の事だ…ナマコブシも投げられる覚悟は出来ている。

 

「これだけで20000でしょ?美味しい仕事じゃない!」

「ナマコブシしゃぁぁぁ!?」

 

ポンポンと海に投げられるナマコブシ。今日もアローラで頻繁的に投げ込まれるナマコブシ。やがて、浜辺に居たナマコブシは全て強制送還された。

 

すると、何やらリンドウのスマホが鳴り響く。この軽快な着信メロディーはポケモンスクールの男子生徒からの着信だ。

 

「リンドウ、鳴ってるわよ」

「分かってる」

 

ズボンのポケットからスマホを取り出したリンドウ。着信相手はサトシのようで、リンドウは通話に出た。

 

「どーした?」

『先生!今すぐポケモンセンターに来てください!ムーランドが…』

「ムーランド?お前、ムーランドなんかゲットしたのか?」

『俺のじゃないんです!野生のムーランドなんですけど…』

 

良く聞くと、ニャビーと思われる声も聞こえる。御人好しのサトシだから、野生のポケモンに頼まれてポケモンを救助したのだろう。

 

「分かった…直ぐに向かう」

 

 

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