カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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42時限目

オープンスクールであり保護者参観当日。

 

ポケモンスクールにはメレメレ島在住の人々は勿論の事、メレメレ島の外から通う生徒の保護者やポケモンスクールに入学を考えてる子供達の多くがやって来ていた。

普段からポケモンや生徒達で活気に溢れるポケモンスクールであるが、普段よりも大勢の人達とポケモンがやって来た為か大変賑わっている。

 

広場には学生や教員達が切り盛りする出店、展示ブース等が並んでおり…勿論、学舎の屋内もオープンスクール仕様に様変わりしている。

 

「本当に色々有るわね!」

 

屋内には学生達がこの日の為に製作した展示物等が展示されており、模型や絵、或いは写真と様々だ。

 

ではリンドウ率いるクラスの展示物とは何かと言うと…リンドウの教え子達が作成したレポートの発表である。しかし、発表は当たり前のようにクラスでの授業中に行われる為に未だ時間の余裕は有る。

 

「未だ…俺達は時間の猶予は有るな」

「そうだな…」

「そうだね…」

 

昨日…気合いと根性でレポートを仕上げたサトシ、カキ、マーマネの3人は何処か遠い目をして感傷に浸っていた。

保護者の前で公開死刑に成りたくない。その一心で何とかレポートを仕上げた3人。とは言え、流石のリンドウもクラスで公開死刑を行う事は流石にしない。もし、サトシ達がレポートを仕上げて無かったら…代表でブラックに発表してもらい、他の子達は後日にしてもらうというプランも有ったのだ。

しかし、そのプランを用いても期日までにレポートを仕上げて提出していない事実は変わらず、3人の評価が下がる事に成ってしまっただろう。

 

「だが、俺達は間に合った。それで良いじゃないか」

 

カキの言葉にサトシとマーマネがウンウンと頷く。彼等は期日までにギリギリとは言え、間に合った。そう、間に合ったのだ。だから、評価も下がる心配は無いのである。

 

「あぁ!それに…オープンスクールと言っても」

 

ふと、サトシは後ろを振り返る。そこには彼がこのアローラに来てから随分と見知った仲の人達が談笑していたのだ。いや、アローラに来る前から知っている人達もそこそこ居たのだ。

マオの父親…マオパパ。スイレンの妹であるホウとスイ、そしてスイレンのママ。カキのママ、そしてカキの妹であるホシ。リーリエの執事であるジェームズ。マーマネの両親であるマーマネパパとマーマネママ。アローラで知り合った人達でこれぐらいであり、アローラの外からやって来た人達では…我等がポケモンマスターのレッド、その相棒であるバグチュウもといピカ様、そしてギャグ補正の塊であるギエピー。サトシのママであるハナコさん…と何故かゲッソリとしたオーキド博士。カロスから遥々やって来たセレナのママ。イッシュからはアララギ博士とパパラギ博士。まさかのシンオウからは考古学者兼シンオウチャンピオンであるダメナさんこと、シロナである。

 

一般家庭の皆様から…最強のポケモントレーナー、シンオウチャンピオン、そしてポケモン研究の権威の博士がやって来たのだ。

その為か…教室の外では大勢の生徒や来客達が有名人を一目見ようと野次馬の如く集まっていたのだ。

 

「凄い集まりようだな…」

「だよね…シンオウチャンピオンは勿論、あのオーキド博士も来てるもんね」

 

シンオウ地方歴代最強のチャンピオン シロナ。彼女は美しい容姿とポケモンバトルの腕前か、大変人気が高い。その上、過去のシーズンで伝説のポケモンで手持ちの大半が埋ってるトレーナーからチャンピオンの座を防衛する程の腕前を持っているのだ。強いし、賢いし、美人…三拍子揃った人気のチャンピオンである。

 

そんなシロナさんは……

 

「ブラック君!!是非とも!レシラムとお話して良いかしら?個人的に色々と聞きたい事が有るの!!」

 

考古学者としての側面を持っているためか、過去の歴史を知りたいが故にレシラムと仲良く成りたいようだ。

 

「ダメですよ。昔にレシラムがパパラギさんに言ったんですけど、過去の真実を考察し導くのが考古学者の仕事でしょ?でしたら、過去の真実はレシラムから聞くんじゃなくて自分で探した方が良いですよ。俺もあんまり知りませんし」

 

レシラムの相棒であるブラックの手で制止させられ、過去の真実を聞けずにいたのであった。

 

「そんな…」

「シロナ君。それでも過去を探し、真実に辿り着くのが我々の仕事だぞ!」

 

そんなシロナを元気付けるパパラギであった。とは言え、彼も過去にレシラムから過去の事を聞こうとしたのは事実である。

 

「いや…お父さんもレシラムとゼクロムから過去の事を聞こうとしていたわよね?」

 

パパラギ…娘に指摘され、沈黙する。確かにゼクロムとレシラムから直接過去の事を聞けば、過去の出来事は一瞬で謎が溶けるのだが。

 

「それにしても…先生遅いよな?もうチャイムが鳴るぞ?」

 

ふと、サトシは腕時計で時刻を確認する。授業はもう一分程で始まる筈なのだが、リンドウとブルーはやって来ない。

普段のリンドウなら授業が始まる3分から2分位前には教室にやって来るが、リンドウは一向にやって来ない。

 

それもその筈…何故なら…

 

「嘘だろ…アデクさんが謎のトレーナーに負けた」

「コイツ!コイツよ!!レッドとの試合でレックウザとか、ダークライ使ってたの!!」

 

突如としてイッシュリーグからブラックを呼び戻して欲しいとの連絡を受けたのだ。勿論、突然の事で疑問を覚えたリンドウとブルーであったが「テレビを着ければ直ぐに分かる」とイッシュリーグの人間に言われて職員室のテレビを見たのだ。

 

『では!チャンピオン防衛戦に勝利した、暫定新チャンピオンのタクト選手にインタビューです!』

 

画面にはインタビュアーと…リンドウの知らぬ男が映っていた。インタビューは試合直後に行われているようで…真後ろのモニターには男が使ったポケモンの画像が映っていた。

 

ダークライ、ラティオス、レックウザ、スイクン、ランドロス、キュレム。正に伝説幻のオンパレードであったのだ。

 

『はい。ですが…僕は本当のチャンピオンに成れてません。彼……白き英雄に選ばれた殿堂入り達成者ブラック君を倒すまではね。

改めて、僕はブラック君に挑戦しよう。そして、彼と戦い…どちらが次のイッシュチャンピオンに相応しいのか決めようじゃないか』

 

この10分後…ブラックにエロ仙人敗北の事が伝えられた。




次回!オリエピソード!?

果たして、イッシュの頂点に立つのはどっち!?

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
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