カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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アーカラ島スタート。


47時限目

アーカラ島。御存知、カキの実家である牧場が有る島であり…カプ神の一柱 カプ・テテフが守り神を務める大地と自然が豊富で火山の恩恵を受ける島である。

 

アーカラ島は島国であるアローラでは珍しく、なんの因果かポケモンの化石や宝石等も沢山見付かる。その上、メレメレ島と違い大きなショッピングモール等は無いのだが自然豊かな景観とヴェラ火山の為なのか、大勢の観光客がやって来る。

 

では…アーカラにやって来たサトシ達は何をしているのかと言うと?

 

「ムッフン!」

「なんだ?この不思議なピンクの石」

 

宝物を探す特技を持つライドポケモン ムーランドに跨がって授業の一貫として宝探しを行っていたのだ。このムーランド達はアーカラ島で訓練中のライドポケモンであり、サトシ達は訓練中のムーランドとの接し方を学べ、ムーランド達は正式なライドポケモンとしてデビューする事前練習が行えるのだ。

 

現在…サトシが見付けたのは光輝くピンクの石、そして汚れが酷くて分からないが…小さな丸い石だけだ。他にも小さな欠片等を見付けたが、此方はコレクターしか興味の無さそうな物で得点には成りにくい。

 

「これじゃ…優勝は無理かな?」

「ピカ…」

 

このピンクの石や汚れた石は何処か不思議な力をサトシは直感で感じていた。

だが、このお宝探し対決の得点が高いのは宝石や化石等であり、残念ながら不思議な石は高得点には成り得ない。しかし、サトシはそれを捨てずにポケットに仕舞うのだった。

 

サトシはこの時は知らない。この2つの石が自分達の新しい力に成ることを。

 

 

 

では生徒達はお宝探しを行っているが、リンドウは何をしているのかと言うと…アーカラ島のヴェラ火山にやって来ていた。

もくもくと煙を火口から噴き上げる活火山であるヴェラ火山は見る人を圧巻させる。もし、このヴェラ火山が噴火してしまえば、アーカラ島の街は大損害を受けてしまうだろう。過去、カントーにはグレン島と呼ばれる町が有ったが…グレン島は火山の噴火で見事にポケモンセンターだけに成ってしまったのだ。

 

(さてと…居るかな)

 

リンドウがヴェラ火山にやって来た訳は単純。とある人物にアポイントを取るためだ。会う為のアポイントと課外授業の特別教師に成ってくれるアポイントは事前にククイ博士が取ってくれたが、リンドウが取るアポイントは授業には関しない事だ。

 

(サトシの為にもな)

 

リンドウが今から会う人物はこのアーカラ島の島クイーンであるライチ。若い女性でありながら、カキの祖父から島の長である島クイーンを受け継ぎ、このアーカラを守り、島巡りの試練と大試練を引き受ける美女だ。

 

(そう言えば、ライチさんは美女でお姉さん、そして岩タイプの使い手だよな?

アレ?スーパーニビ人のポケモンドクターのドストライクゾーンじゃないのか?)

 

リンドウはライチの特徴から、彼女の事を間違いなく好きな伝説の女好きを思い出す。あの元ニビジムのジムリーダーであり、ポケモンブリーダー兼ポケモンドクターの岩の妖精は間違いなくライチさんの事がドストライクゾーンだろう。

 

(あと…ライチさんって島クイーンという重役故か、男が寄ってこないと嘆いていたな。俺達よりも歳上だし、やはり婚期が心配なんだろうな)

 

序にライチは島クイーンという立場の為に…男性が近付き辛く…恋人が居らず影で恋人を募集中なのだ。だが、残念ながら運命の男性は現れない。運命とは実に残酷である。

 

「リンドウくーん!!」

 

ふと…自分を呼ぶ声が聞こえてリンドウは後ろを見る。そこにはイワンコの進化系であるルガルガン(真昼の姿)を連れた褐色肌の美女が立っていたのだ。

彼女がライチであり、このアーカラ島の島クイーンであるのだ。

 

「ライチさん。忙しい所すみません」

「ククイ博士から聞いたけど、島巡りを受けさせたい子が居るんだって?」

 

どうやら、ライチはククイ博士から大体の話は聞いていたようだ。ならば話は早いだろう。

 

「サトシって俺の教え子が居るんですけど…彼に島巡りを受けさせてくれませんかね?

実力は保証しますよ。トレーナーとしての才能は勿論、心もね。事実、メレメレ島の大試練…それも本気のハラさんのパートナーを2体倒してますよ」

 

リンドウの話を聞いたライチは笑みを浮かべる。ハラの本気のメンバーの実力は同じく島の長として知っているライチ…その彼女が良く知るハラのパートナーを倒すほどのトレーナー。

そんな将来有望なサトシの事を聞いて、期待が高まるライチであった。

 

「良いわよ。但し、サトシ君には恒例として島巡りの試練を受けてから大試練を受けてもらうわ」

 

こうして…サトシの知らない所で、サトシ達の島巡りの準備が着々と進められていたのだ。

 

 

「中々…良いのが出ません」

 

その頃…リーリエはムーランドと共にお宝を探していた。しかし、何かの気配を感じたのか…ムーランドは歩みを止める。何事かと思い、リーリエが前を見ると…そこには誰も見たことが無いような…まるでほしぐものようなポケモンが倒れていたのだ。

小さく、星雲のようなポケモン。身体は傷だらけであり、何処から逃げてきたのだろう。

 

「だっ大丈夫ですか!?」

 

リーリエはムーランドから降りて、その小さなポケモンを介抱する。そのポケモンは疲れはてて眠っており、リーリエは安堵の溜め息を吐き出した。

 

「しかし…なんというポケモンなのでしょうか?」

 

リーリエはスマホを取り出し、図鑑アプリを立ち上げてそのポケモンをスキャンする。しかし…出てきた詳細は

 

「error?識別不能?該当データ無し?」

 

error…つまり、誰も確認した事が無いポケモンのようだったのだ。即ち新種である。

 

このポケモンは後に『ほしぐも』とリーリエに名付けられ、近い将来…リーリエの切札に成ることを誰も知らない。

 

この日…後の●●●●●は運命に出会った。




次回!ほしぐもちゃんとお宝の答え合わせ。

リンドウ「サトシ!?これ……おもいっきり、アレじゃないか!!」
サトシ「マジっすか!?」

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
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