カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

55 / 242
お宝発表


48時限目

リンドウがアーカラ島の島クイーンであるライチとのアポイントを取り終えて、アーカラ島のポケモンセンターに戻ってきた。

そろそろ、サトシ達の宝探しも終わっている頃なのだが…

 

「これは…何が起きた?てか、なんだ?そのポケモンは」

 

しかし、ポケモンセンターに戻ってきたリンドウを待っていたのは…ポケモンセンターのロビーで星雲を模した小さな可愛らしいポケモンを囲ったサトシ達だったのだ。

 

「きゅぅい!きゅい!」

 

その小さなポケモンはリーリエに懐いており、まるで子供が母親に甘えるように甘えていたのだ。

 

――なんで…なんでコスモッグが此処に居るんだよ!!

 

リンドウが心の中で叫んだ。当然だ、この小さなポケモンの名前は彼が前世でやっていたポケモンゲームに出てきたポケモン コスモッグ。コスモッグの時は可愛らしいマスコットだが、成長すれば禁止伝説級の名に恥じないポケモンに進化するのだ。

 

とは言え…この世界ではコスモッグは間違いなく未発見のポケモンであり、誰も見たことも聞いたことも無い筈なのだ。少なくとも…この世界に転生してからリンドウが知っている範囲だが。

 

「あっ!リンドウ遅かったじゃない」

「そうだぞ!新種の発見で、俺達も驚いてたんだ!」

 

リンドウがアポイントを取っている間に、彼の代わりにサトシ達の授業を見守っていたククイ博士とブルーがそう言う。

 

「新種か…図鑑のデータにも無いし、当然だよな」

「古代の文献には特徴等が載ってるかも知れないけどね。ほら、ギラティナやキュレムだってそうだったでしょ?」

 

サトシ達は新種であるコスモッグを囲い、元気に成ったコスモッグとコスモッグを抱っこするリーリエを見守る。

 

「先生、このポケモン…新種ですか?それとも、テレビで出たキュレムやサトシが捕まえたギラティナのように文献に名前だけ遺したポケモンですか!?」

「新種じゃないとしたら…そう言う事だよね!」

 

スイレンとマーマネも嬉しそうだ。

 

「まてまて…取り合えず、現代人が見た事が無いポケモンである事は間違いない。

俺がウラウラ島の図書館で読んだ文献には…ルナアーラやソルガレオという文献だけに名前を遺したポケモンも居た。だが、ソルガレオとルナアーラとは余りにも違う。

特徴とすれば……」

「ししょー、この子…星の子に似てない?ほら、ししょーが図書館で見付けた文献に載ってたポケモンに」

 

アセロラがそう言い、全員がアセロラの方を見る。

 

「確かに似ているが…あくまで頭の片隅に置いておこう。仮説だけならいくらでも作れるからな(はい、言いたくてもややこしく成るから言わないけど…そのポケモン、間違いなく星の子ことコスモッグです…はい)」

 

これ…コスモッグってポケモンで育てたらレシラムに匹敵するポケモンに成るとは言えないリンドウ。そもそも、コスモッグは文献にすら名前が載っておらず、有るのは『星の子』というキーワードだけ。

だから、言いたくても言えず知らない振りをするしか無いのである。

 

「しかし…珍しいと成れば、狙われる危険も有る。事実、タクロウだがタクサブローだか忘れたがブラックとチャンピオン決定戦で戦った伝説厨…ゲフンゲフン、伝説使いが伝説のポケモンを使いまくった。

そのお陰か、伝説のポケモンは存在するや伝説のポケモンを使えば勝てると思い出したトレーナーも増えてるし、欲しいと思うトレーナーも居るだろう。興味本位や強く成りたい願望なら未だましだ…中には金儲けに使う奴も確実に出てくる」

 

リンドウの言葉を聞いて…リーリエはコスモッグをしっかりと抱き締める。この小さなポケモンが金儲け等の為に狙われる恐れが有ると言われた為だ。

 

「だがな…ボールに入れたら、ボールの保護機能と法律がそのポケモンを守ってくれる」

 

リンドウはそう言うと、空のモンスターボールをリーリエに手渡した。

 

「リーリエ。どうするかは自分で決めるんだ」

「先生…私は…」

 

リーリエが結論を出す前に…

 

『きゅい!』

「ほしぐもちゃん!?」

 

コスモッグは自分から進んでモンスターボールの中に入っていき、リーリエのポケモンと成ったのだった。

 

「その子もリーリエの事が気に入ったみたいだな。

それじゃあ…宝探しの成果を教えてもらうぞ!アーカラ島は様々な物が見付かるからな!」

 

そう、本題はお宝探しの成果発表である。

 

カキ。頭蓋の化石、羽の化石。

 

マオ。根っこの化石。

 

マーマネ。黄色い欠片、鳥の化石。

 

スイレン。Zリングの核の部分、爪の化石

 

リーリエ。ほしぐもちゃんの面倒を見てた為に無し。

 

セレナ。ヒレの化石。

 

アセロラ。闇の石。

 

サトシ。謎の石とピンクの石。

 

「おっ!皆…色んな化石とか進化の石を見付けたな!やったじゃないか!」

 

サトシ達の見付けた物を見た宝物を見て…ククイ博士は嬉しそうだ。

しかし、リンドウとブルーは違った。何故なら…サトシの見付けた2つの石を見て唖然としている為である。

 

「サトシ…」

「おい…サトシ…マジか」

「ブルーさん?先生?」

 

そして…その2つの石を指差して…ブルーとリンドウは同時に口を開いた。

 

「「それ…メガストーンとキーストーンだ!!」」

「「「「なんだって!?」」」」

 

謎の石は汚れたキーストーン、ピンクの石はメガストーンだったのだ。

 




次回!その頃…あのヒロインは今!?

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。