カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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カキとガラガラ


51時限目

「ガララ!!」

「ガメス!!」

 

ガラガラとバクガメスは同時に頭突きを放ち、周囲に高い音が響いた。既にスイレンとカキはライチから頼まれた材料はゲット出来たが、このガラガラと戦っている為に未だ帰れないのだ。

 

「アローラのガラガラは炎とゴースト。ホウエンやカントーのガラガラは地面らしいが…だが!」

「ガメス!」

 

バクガメスはドラゴンテールを放ち、直撃を受けたガラガラは吹き飛ぶ。だが、ガラガラは地面に落ちる時に綺麗に受け身を取り衝撃を最小限に抑えた。

 

「ガララ!!」

 

続けてガラガラは骨ブーメランを放つ。骨ブーメランは地面タイプの技であり、直撃を受ければバクガメスは大ダメージを免れない。鉄壁や殻に籠る等の防御を上げる技で凌ぐのもアリだが…何処までダメージを防げるのか分からない。

 

故に、カキはこの技を選択した。

 

「バクガメス!殻を破るだ!」

「ガメス!!」

 

殻を破る。それは自分の特防と防御を下げる事を代償にする事で、攻撃と特攻そして素早さを2段階引き上げる積み技である。

これを行う事でバクガメスの攻撃力と特殊攻撃力そして素早さは2倍に成り、バクガメスは上がった素早さを用いて消えるようにその場から消えた。

 

「ガラ!?」

 

投げた骨ブーメランが空をきり、戻ってきた骨ブーメランを掴んだガラガラは理解が出来なかった。その場からバクガメスが消え、自分に対する闘志は感じるのだが…バクガメスが何処にも居ないためである。

 

――何処だ!?何処に居るんだ!

 

ガラガラは周囲を見回すが…周囲にバクガメスの姿は無い。だが、ガラガラは有ることに気付いた。それは自分の所の影が自棄に大きく成っている事である。ふと、ガラガラは上を見上げる。

上からは…甲羅の部分を下にして、バクガメスがヒートスタンプを用いて落ちてきたのだ。

 

「ガララ!?」

 

だが、避けるのは時既に遅い。上から落ちてきたバクガメスの甲羅の下敷きに成り、ガラガラは下敷きに成る。それに、バクガメスの甲羅の表面は刺激を受けると爆発するのだ。

 

「良し!バクガメス!トラップシェルだ!」

 

本来、バクガメスのトラップシェルとはカウンターで使う技だ。しかし、この世界のカキはリンドウの教えで相手の意表を突く際などに、このように奇襲を仕掛けるオフェンスとして使う事が有る。

 

「ガメス!」

 

バクガメスの甲羅の下敷きに成ったガラガラは逃げる事が出来ず…

 

「ガラガラガラ!?」

 

トラップシェルの一撃から逃れる事が出来ず、大ダメージを受けてしまった。

 

トラップシェル…それも殻を破るの力で2倍に成ったトラップシェルを耐えられる訳がなく、ガラガラは倒れた。だが、あろうことか…カキはバクガメスをボールに戻してガラガラに近付く。

 

「ガラガラ…お前さ、強くなりたかったんじゃないのか?」

 

カキの言葉を受けて、ガラガラは起き上がり…カキを見上げる。ガラガラはカキの言葉に頷いた。

 

「俺達もさ…未だ発展途上なんだよ。俺の友達2人は俺よりも遥かに強い」

 

カキはその友人2人を思い浮かべる。1人は自分達の先生と同じマサラタウン出身であり、様々なポケモンと友達に成れる凄い奴。もう1人は伝説のポケモンに選ばれながら、その伝説のポケモンに頼らずともチャンピオンとして相応しい実力を持つ凄い奴。

 

「ガラガラ…」

「一緒に強くならないか?勿論…お前が良ければだが」

 

ガラガラは頷き、カキはモンスターボールを取り出してガラガラにぶつける。すると、ガラガラはモンスターボールの中に入ってカキのポケモンに成ったのだ。

 

「良し!ガラガラゲットだぜ!」

「やったじゃん!カキ!」

 

だが…カキは知らない。スイレンが後程に捕まえることに成る、スイレンの2体目のパートナーを知った際に唖然としてしまうことを…「最強ヒロイン爆誕したー!」と後にリンドウが叫ぶ事を。

 

「ふむ…見事だ。ポケモンはそうやって、捕獲するのか」

 

ふと、そんな声が聞こえてカキとスイレンは声の方を見る。

 

そこにはダンディーなお髭を生やして、独特の服装をした男性。そしてその男性の部下と思われ、同じ様な服装をした女性のだった。

だが…カキとスイレンはその2人が人間なのかどうか分からず、首を傾げてしまう。何故なら、その2人の肌の色は白人、黒人、黄色人種等の様々な人間の肌の色と異なる異質だった為だ。その肌の色は色素の薄い水色と言った所か、世界広しと言えど…様々な観光客がやってくるアローラでも2人が初めて見る人種だった。

 

「あの…貴方達は?」

「これは失礼。私はシオニラ、此方は私の秘書だ。我々はウルトラ調査隊と言って…我々の世界を救うためにウルトラホールを通ってやって来た」

 

その人物はシオニラ。彼の台詞から察するに…異世界からやって来たのだろう。

 

「「我々の世界?」」

「そうだ。では…また会おう」

 

シオニラはそう言うと、シオニラは秘書と共に何処かに去っていった。

 

「カキ…今の人達、まさか宇宙人?」

「宇宙人なんて居る訳が……マジで?」

 

 

 

その日の夜。サトシのイワンコはポケモンセンターを飛び出し、夜道を歩いていた。

 

イワンコはルガルガンに進化する間際…このように夜中にふらって抜け出したり、突如として行方不明に成ることが有るのだ。サトシのイワンコも進化が近いのか…こうして本能のままに抜け出したのだろう。

 

しかし…

 

「テテッー!」

 

――ねっ?私と遊ぼ遊ぼ遊ぼ!!

 

イワンコに無邪気で残虐なアーカラ島の守り神が襲い掛かる。

 

 

「イワンコ?」

 

イワンコが抜け出した事を知ったサトシは起き上がり…共にイワンコの異変を察知して起きたゲッコウガ、ピカチュウ、モクローを連れてポケモンセンターの外に出る。

 

「何処に行くんだ?」

 

だが、サトシが後ろを振り向いた時…サトシの視線の先にはリンドウと…サトシの他のポケモン達が居たのだ。

 

「全く…ガサガサと音がするし、ギラティナとラティアスが俺を起こしに来るし…何が起きた?」

「先生!イワンコが居なくなったんです!」

「進化が近いかもな…だが…この島はカプ・テテフという無邪気な神様が居る…ククイ博士が心配すんぞ?適当に俺が理由をでっち上げて、置き手紙をしてくるから……探しに行くのはそれからな」

 

こうして…サトシとリンドウはポケモン達を連れてイワンコの捜索を始めるのだった。




シオニラさん、ウルトラサンムーンやってた人は知っている…ネクロズマ社長の世界の人です(笑)

次回!イワンコ…進化する。

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
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