カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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レッドのミュウツーのキャラ崩壊が酷いです。マトモなミュウツーは、逆襲ミュウツーか虹サカキのミュウツーまでお待ちください。


56時限目

――そのポケモンは筋肉(マッスル)だった。

 

「ロト!?データと全然違うロト!!」

 

この世界にはデータで測る事が出来ない事象や出来事が存在する。そのミュウツーもその体現者と言えるだろう。

データ状のミュウツーはスマートな肉体で、伝説のポケモンの中でも最強レベルのサイコパワーを誇っている。だが、それは記録に有るミュウツーであり、目の前のミュウツーはそんな限りではなくmuscleだった。

 

腕も逞しく、格闘タイプのポケモンなのかと見間違う程の強靭な筋肉。本来、そこまで筋肉が着きにくい純粋なエスパータイプで有るのだが強靭な筋肉を持っている。腕や足は勿論、胸部の大胸筋も発達しており、腹部のシックスパックも見事だ。更に鍛えるのが難しい背中の筋肉…特に素早さと物理攻撃力にも用いる広背筋はより発達しており…綺麗な逆三の肉体美をしている。日本刀やF1カーのような機能美…その筋肉と言えるような美しい肉体美。

 

握力だけでフレッシュ100%オボンの実ジュースを作ることが可能であり、サイコパワーを使わずにパイプ椅子を砲丸に変えることが出来るパワーを持っている。

 

「ミュウツーがなんで…なんで…こんなゴリゴリなんだロト!?」

 

ロトムの画面に映るミュウツーは世界が良く知る、スマートでスタイルの良いエスパーポケモン。しかし、目の前のミュウツーはmuscleなのだ。

無理も無い。このミュウツーはレッドのポケモンなのだが、捕まえる際に我らがバグチュウとギエピーが一時的に進化?したミュウスリー(顔だけギエピーのミュウツー。画像検索推奨)の力で倒され、捕獲された。

だが、ミュウツーは人間に使われるのが嫌であり、同じ思いを抱いたサンダー、ファイアーと共に何度も反逆を起こした。何度も何度も、反乱を起こしては鎮圧されてきた。

 

鎮圧され続けること数年。幾度のダメージと肉体の自己再生から産み出される超回復が、ミュウツーの肉体を進化させた。

より強い筋繊維が有ればダメージを減らせる、より強い筋繊維が有れば攻撃力が上がる、より強い筋繊維が有れば素早く移動出来る。その為か…ミュウツーの細胞が導きだした答えが…

 

『おぉ…圧制者よ。汝を抱擁しよう!!全力の腕力と全力のサイコパワーでな!!』

 

この筋肉(マッスル)なのだ。

 

「にっ…逃げるロト!!」

 

ロトムは自衛の為に電気ショックを放ち、ミュウツーを攻撃する。ロトム図鑑にフォルムチェンジしているが、元はゴースト・電気タイプのポケモン。

覚えている技は使うことが可能だ。だが、ロトムの電気ショックでは鍛えられた筋肉の防御を突破出来ず…ミュウツーはピンピンとしており、笑みを浮かべる。

 

『ふふふ…見たまえ、傷口と私の筋肉も笑っているよ』

 

ロトムは本能的に恐怖を感じた。大人しく、リンドウの言葉を聞いてサトシ達と安全地帯である草原に待機しておくべきだったと。

このミュウツーが相手なら…間違いなく一国が落とされる。伝説厨(タクト)の主力やスイレンのカイオーガでさえ、このミュウツーには勝てないだろう。このミュウツーを倒すためにはサトシのゲッコウガやリンドウのレウスとボス等の正にエースと呼ぶに相応しいポケモンが必要だ…それもチャンピオン級の。

 

すると、ミュウツーの後ろにやたらと目付きの悪いファイアーとサンダーが現れる。

 

『同士よ…さぁ!!今こそ圧制者に反逆しようぞ!!』

 

ミュウツーが叫ぶと…ミュウツーの後ろの木々が吹き飛び…そこにはリングマやサイドン、オニドリル等のポケモンが居たのだ。彼等はミュウツー、サンダー、ファイアーと同じく反乱軍の仲間なのだ。中にはライコウ、トルネロス、ボルトロス等の伝説のポケモンも居たのだ。

 

『『『『うぉぉおおおおおお!!今こそ、反乱を!!』』』』

 

ミュウツーに同意するようにミュウツー(スパさん)の配下達は叫んだ。人間にはポケモンの鳴き声に聞こえるが、ロトムはポケモンでも有るので彼等の言葉を理解できた。

間違いなく…ミュウツー達は今から謀反を起こすだろう。

 

『先ずは…目の前の圧制者を抱擁しよう!』

「逃げるロト!!!」

 

ロトムは叫び、命辛々逃げ出す。だが、彼を抱擁(攻撃)する為か…ミュウツー達が追い掛けてくる。

 

 

 

一方、スパさん+ベガ様inミュウツーと愉快な反乱軍からロトムが命辛々逃げてる頃。

 

リンドウ達は草原で、カントーならではの授業を行っていた。

 

「良し!それでは折角だから、アローラでは皆が良く知るポケモンがカントーの姿ではどうなのかを今日…実際に見てもらいたい。

今日見てもらうのはイシツブテ、ライチュウ、ナッシー、ダグドリオだな」

 

サトシやセレナ、ヒカリ、ブラック達は他の地方での姿を知っている。だが、アローラからやって来たカキ達はカントーでの姿を知らないのだ。

 

「カントーの姿か…どんなんだろうね!」

「ナッシーは教科書で有るけどな…」

 

カントーでの姿が楽しみなカキ達アローラ出身者。すると、そこに1人の男が現れた。彼はケンジ、嘗てサトシとカスミと共にオレンジ諸島を旅した仲間であり…現在は魔境オーキド研究所で働く職員だ。

 

「リンドウさん。此方を」

「サンキュー」

 

ケンジはリンドウに幾つかのモンスターボールを手渡す。すると、リンドウはそのボールからポケモンを繰り出した。

 

出てきたポケモンはイシツブテ、ライチュウ、ナッシー、ダグドリオである。

 

「ラッシャイ!!」

「ライライ!」

「なっーしー」

「ダグッッ!!」

 

出てきたのはアローラでの姿ではなく、カントーで生息するイシツブテ、ライチュウ、ナッシー、ダグドリオだ。

勿論、アローラともタイプが異なり姿も異なる。特にナッシーはアローラと比べると小さく…ダグドリオは髪の毛(髭とも言う)が無かったのだ。

 

「ナッシー小さい!」

「本当だ!」

 

各々を反応を見せていた。しかし、良くも悪くもアローラの伝統を大事にするカキはと言うと…

 

「ふぉぉおおおおお!?ダグドリオの神聖な髭が抜け落ちてるぅぅぅぅ!!」

 

有名な絵画 ムンクの叫びのように絶叫してしまった。と言うのもアローラのダグドリオは髪の毛のような物が生えており、古来よりこの髪の毛は神聖な髭と呼ばれていた。しかし、カントーのダグドリオは御存知のとおり、つるぱげである。

 

「このように、アローラではお馴染みのポケモンもカントーでは大きく姿を変えている。これがリュージョンフォームの面白い所だ」

 

しかし、そんな授業を見守っていたブルーとククイ博士は有ることに気付いた。それは、ロトムが居ないのだ。

 

「ククイ博士、ロトム居ないわよ」

「何処に行ったんだ?」

 

最近、出番が少ないためか…他の人はロトムの行方不明に気付かない。

 

だが、更に異変に気付いたポケモン達も居た。それはサトシのゲッコウガ、ギラティナ、ブラックのレシラム、ホワイトのキュレム、スイレンのカイオーガだ。彼等は一斉に遠くの森の方を見ており…森の方からは爆発や雷撃、轟音が響いていた。

 

「なんだ?」

 

その次にリンドウも森の方を見る。すると、森の方から何かが吹き飛んで来た…それはなんと、伝説のポケモン レジアイスだったのだ。

 

「「「「えっぇぇえええええ!!」」」」

 

飛んできたレジアイスだったが、リンドウがボールからレウスを出して、レウスがレジアイスを受け止める。だが、レジアイスの身体は傷だらけであり…かなりのダメージを受けてる。

 

「レジアイス!?」

「うそ!あれだよね?遺跡とか古戦場とかでたまに見付かるポケモンだよね!?」

 

生で伝説のレジアイスを生で見た為か…カキ達は驚く。だが、レジアイスを此処まで追い込むとは…かなりの強さを持ったポケモンなのだろう。

 

「レッ…レジ…」

「レジアイス!?何があった!?」

 

何が起きたのか理解出来ないリンドウ達。しかし、この男は違った…普段から魔境オーキド研究所で住み込みで働くケンジは違ったのだ。

 

「まさか…まさか……ミュウツー達が反乱を起こしたんだ!!」

「「「「反乱!?」」」」

 

魔境オーキド研究所の事を知らない子供達は反乱というキーワードに驚くが…リンドウとブルー、グリーンは苦笑いを浮かべた。

 

「始まったな…」

「そうね…」

「始まっちまったな」

 

ミュウツー率いる反乱軍とレジギガス率いる防衛軍の戦争が今回も始まったのだ。既に防衛軍の将 レジアイスは見ての通り戦闘不能であり、状況は反乱軍の有利だろう。

 

 

 

「カントーは魔境ロト…怖すぎロト!!」

 

ロトムは岩影に隠れ、ブルブルと震えていた。

 

何故なら…()()を転移してきた過去のテロリスト アカギそっくりな男 虹アカギがディアルガとパルキアを連れてやって来たのだ。

 

だが…そんな虹アカギであったが…

 

『おぉ!!圧制者よ!!汝を抱擁する!!』

「ぐぅぅぅあああ!!」

 

スパさんミュウツーの抱擁攻撃を受けて、全身の骨を砕かれて再起不能(リタイア)

 

『これで…君達は自由の身だ。だが、ごらんの通り、オーキド研究所は反乱軍の反乱が毎度起こる。

だがね…このオーキド研究所には戦えないポケモン達も居るんだ。そんなポケモン達を守るために、私達と共に戦わないか?』

 

虹アカギのマスターボールを破壊した防衛軍隊長 レジギガスは、自由に成ったディアルガとパルキアに握手を求める。

 

――勿論だ。私達も…理性を奪われながらも、非力なポケモン達を見てきた。

 

――我々はもう故郷に帰れない。私の権能である空間を操る力でもな。だが、此処が我々を受け入れてくれるならば、我々は力を貸そう。

 

ディアルガ、パルキア。防衛軍に参加する。

 

『ふふふ…来るが良い!!圧制者!!我々は自由を掴み取るのだ!!』

 

ミュウツーは虹アカギを投げ捨て、レジギガス隊長と新人隊員ディアルガとパルキアに戦いを挑む。

ミュウツーの愉快な仲間達は既に、リンドウのボスゴドラやブルーのメタグロス達の手で鎮圧された。後は自分だけ……

 

『サイコスマッシャー!!』

『ギガインパクト!!』

 

毎度の如く、オーキド研究所から莫大な衝撃波が発生する。

余談だが、サイコスマッシャーというポケモンの技は存在しない。ただ、スパさんミュウツーがサイコパワーを纏って相手に突っ込む必殺技である。

 

今回もレジギガス隊長率いる防衛軍は何とか勝てたのだった。

 

 

 

 

「カントーは魔境だったロト!!」

 

ロトム…泣きながら草原地帯に逃げてきて、命辛々生還する。




次回!オーキド研究所の前で皆でBBQ。そこで、リンドウはカキ達に告げる。

リンドウ「カキ、スイレン、マオ、マーマネ。お前達には将来、ジムリーダーを任せたい」

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  • ルナアーラに成って飛ぼう!
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