カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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リンドウ、カキ達に告げる。


57時限目

ロトムが魔境の元凶であるスパさんミュウツーとの邂逅するという、悲劇(喜劇)を経験したが…今日の夕飯はオーキド研究所の前の広場で行われるBBQだ。

 

「ありがとうございます!まさか…関係無い僕達も参加して良いなんて…」

「頂きます!」

「うわ…僕、BBQなんて初めて」

『この子達の代わりに礼を言おう。改めて俺達も誘って頂き、感謝する』

 

そのBBQだが、オーキド博士の全額奢りであり…下準備等はオーキド研究所の職員の皆様とサトシのママであるハナコさんが行ってくれた。

本来は学校行事の夕食なのだが…サトシの嘗ての旅仲間という事も有り、デント、ヒカリ、ホワイト達も参加する事に成ったのだ。勿論、誘ったのはリンドウとサトシである。

 

しかし、BBQは準備を行う所からスタートであり…未だ火起こしが始まった所だ。その火起こしは女子力MAXの男子達であるタケシとデント、リンドウとククイ博士の手で見事に完了された。

 

「しかし…まさか、デントがサトシと共に冒険してて、今はヒカリとも旅をしてたなんてな」

「僕もタケシがサトシの嘗ての仲間で、ヒカリと共に旅してたなんて思わなかったよ」

 

同じく料理男子であり、嘗てジョウトのとある町で共に戦ったデントとタケシは共に戦った。まさか、その2人にサトシと共に旅したという共通点が有るとは思わなかったのだろう。

 

火起こしが終わっても、肉が焼けるように成る間では少し時間がかかる。

 

その為か…リンドウは自分の教え子達を召集した。

 

「よーし!未だお肉は焼けないから、お前たち集合だ!」

 

リンドウの言葉に従い、サトシ達はリンドウの側に集まってくる。

 

「いきなりだが…言わないといけない事が有る。直ぐに答えを出さなくても良いんだが、お前達の今後に関わる事だ。

中には知っている人も勿論…居るんだが」

 

リンドウはカキ、マオ、スイレン、マーマネ、リーリエ、アセロラ、セレナ、サトシ、ブラックの順番に見回す。

 

「カキ、マオ、スイレン、マーマネ、アセロラ。お前達にはアローラリーグが本格始動した際に、ジム制度が始まったらジムリーダーを任せたい」

「えっ?ジムリーダー…ですか?」

 

では、ここでジムリーダーに付いてを復習しよう。ジムリーダーとはその地方のリーグ公認のポケモンジムの代表であり、挑んでくるトレーナー達の関門として立ち塞がる人の事だ。

チャレンジャーはジムリーダーを倒してバッジを貰う事に成るのだが、それが中々に難しい。それほどに強いトレーナーであり、タイプ相性の悪さでも戦える知識とトレーナーとしての腕前も必要なのだ。

 

「そう。ジムリーダー。今ばらすが、元々…俺のクラスはオーキド校長に頼まれてクラスに入れたリーリエと転入生のサトシ達を除いて、未来のジムリーダーに相応しいトレーナーを指導する特別クラスだからな」

 

なんという事でしょう。リンドウのクラスは元々、未来のジムリーダーを育成する為の特別クラスだったのだ。その事を知らなかったカキ達は唖然とするが、アセロラは驚いていない。どうやら彼女は昔から、ジムリーダーの事を知っていたのだろう。

 

「「「「なんだって!?」」」」

「おう。アセロラだけは前々から言ってたけどな…弟子にしたタイミングで。

まあ、直ぐにって訳じゃない。早くても2年後ぐらいからだな。既に虫とノーマルのジムリーダーは決まってるが、お前達にはジムリーダーに成れる素質が有る。それは間違いない」

 

リンドウの言葉を聞いて、カキ達はアセロラを見る。すると、アセロラはピースサインをして笑みを浮かべた。

 

「ししょーには未だ秘密にしてろって言われてさ」

 

確かにリーグが本格始動するならば、ジムリーダーとポケモンジムは必要だ。

 

「俺はやります!やらせてください!」

 

先ず、真っ先に言ったのはカキだった。そのカキに続くように…

 

「私もやります!」

「私も!」

「僕も!」

 

マオ、スイレン、マーマネもジムリーダーに成ることを決意してくれた。これには思わず、リンドウは笑みを浮かべてうっすらと涙を流す。

 

「やっぱり、お前達大好きだ!それじゃあ、明日からも全力で始動するぞ!

勿論…リーリエ、サトシ、セレナ、ブラックもだ。ブラックとサトシは俺やレッドを何時か倒して貰わないとな!特にリーリエ、ほしぐもを守れるように成らないとな」

 

だが、リンドウは知らない。数年後、無事にジムリーダーとして活躍するカキ、マオ、マーマネ、スイレンだったが…リーグ後の本気のジムリーダーとリーグ優勝者で戦うトーナメントでカキ達が余りにも強すぎて、どのチャレンジャーもチャンピオン(後のサトシ)に挑めない事を。

 

チャレンジャー全員「全員、メガシンカしてくるんですけど!!」

 

――あっ、鍛えすぎた。てか、コイツら…他の地方じゃチャンピオンに成れるんじゃね?ジョウトとカロスは絶対に行ける…てか、俺、チャンピオン引退する時、後継者をスイレンに任せようかな?カイオーガ居るし。と数年後に語るのは後の祭りである。

 

 

 

「ちょっと!ホワイト、勝手に研究所からポケモン連れてきたらダメでしょ?」

「だって…寂しそうだったもん」

 

姉ポジに成ったヒカリに怒られるホワイト。ホワイトの手にはジタバタと動く、一匹のメスの貧相なバスが居たのだ。

 

「そのヒンバスはの……マサラタウン出身のトレーナーが、此処で逃がしたのだ。弱いし、不細工という理由でな。

ミロカロスに進化させる事も出来るが、進化方法はなんとも言えん。強い能力もなく…殆どのトレーナーから見向きもされんのじゃ」

 

オーキド博士が、何処か悲しそうに言った。その貧相なバスはヒンバスというポケモンだ。一部の研究者はヒンバスがミロカロスという、美しく強いポケモンに成ることを知っている。しかし、ヒンバスの外見が正に貧相なバスであり、ヒレも生まれつきボロボロ。バトルでもかなり弱く、好んで使うトレーナーは先ず居ないのだ。

 

「じゃあ…僕が貰って良いの?コンテストには強さは関係無いからね!どんなポケモンでも、絶対に長所は有るさ!」

「ホワイト…」

 

そして、ホワイトはオーキド博士からヒンバスを貰った。だが、オーキド博士は知らない。このヒンバスが…キュレムに次ぐ、ホワイトのエースに成ることを。

 

そして後日、このヒンバスを捨てたトレーナーは…ホワイトの手でフルボッコにされる事を。




未来のアローラリーグのチャレンジャー達「ふぇぇぇ!?メガシンカ!?ゲンシカイオーガ!?勝てるきゃぁぁぁ!!」

未来のチャレンジャーは王者に挑む者を決める、チャンピオントーナメントで…叫んだのでした。Z技を解き放つメガシンカポケモンとゲンシカイオーガ…どうやって停めろと?


次回!ジム組とコンテスト組に別れます。

ジム組はトキワジムでのジム体験。コンテスト組はナナミ様の特別授業。

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
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