カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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リンドウの家族が明らかに!?


58時限目

懐かしい夢を見た。

 

「母さん!父さん!見て!初めてのポケモンを貰ったよ!」

「イーブイブイ!」

 

リンドウは初めてのポケモンであるイーブイを貰った後、実家に帰ってイーブイを両親と幼い妹に見せた。

13年前…リンドウが初めて旅に出た際、リンドウは両親と幼い妹と共に暮らしていた。母は専業主婦、父はマサラタウンに有る唯一の学校の教師だった。

 

「あら!可愛いじゃない!」

 

母はリンドウの初めてのパートナーであるイーブイを見て、嬉しそうに笑みを浮かべる。だが、父親は違った。

 

「そうか…」

 

あまり…リンドウの父親は関心が無さそうにそう言った。リンドウの父親はリンドウがポケモンを持つことには賛成だった…だが、トレーナーとして旅に出る事には良い気持ちをしてなかった。

旅に出て、成功するトレーナーは極僅か。嘗ての自分が挫折したようにリンドウも挫折して、上手く就職等が出来ないのでは?と思っていたのだ。事実、マサラタウンから旅に出てトレーナーとして大成したのはオーキド博士だけ。それ以外のトレーナーは殆どが挫折した。

 

サトシの父親と祖父(父方)が挫折し、行方を眩ましたように夢を見て挫折するトレーナーが後を絶たない。

 

「ちょっと!貴方!」

「リンドウも何時か、現実を知るだろう。私はリンドウがトレーナーとして挫折しても、良い所に就職出来るように根回しするだけだ」

 

だが、父親の予想とは裏腹にリンドウはトレーナーとして大成し、ホウエン最強のチャンピオンに成るのは誰もが知っている。そして、リンドウのチャンピオン就任を誰よりも喜んだのは父親だった。

 

 

 

「知っている天井だ」

 

翌日、リンドウは実家の自室で目覚めた。自分が独り立ちしてからでもたまに帰ってこれるように残された自室。リンドウとブルーは実家がマサラタウンに有るためか、サトシ達と違って実家に泊まってる。

 

自室のベッドから起きたリンドウは、寝巻きから何時もの服装に着替え…その上からカントーやホウエン等で活動する際の青紫のコートを羽織り、チャンピオンの姿に成る。

 

そして…腰のベルトにリーフィアとレウス達が入ったボールをセットすると、リンドウは部屋を出て階段を降りる。

リンドウの実家は2階建てであり、1階はリビングやキッチン等が有り…2階に各々の自室が有る感じなのだ。

 

「おはよう」

「おはよう!リンドウ!もう、お父さんは行っちゃったわよ!」

 

1階に降りると、リンドウの母親と黒い髪のツインテールの年頃の少女が食事を食べていた。

ツインテールの少女はリンドウの妹であるクルミ。今年で14歳だ。

 

「そうみたいだな…」

「ワンパ!ワンパ!イヌヌワン!!」

 

すると、リンドウの足元に犬種のコーギのような可愛らしいポケモンがやって来た。このポケモンはワンパチ。ガラル地方を原産とする電気タイプのポケモンであり、ガラルでも人気の高いポケモンだ。

このワンパチはクルミのパートナーなのだが、リンドウが過去にガラルで捕まえたポケモンである。

 

「あっ!ワンパチ!」

「おっ!元気だったか、ワンパチ。クルミとの散歩で引き摺られてばかりじゃ無いだろうな?」

 

リンドウが前回、実家に帰った時。リンドウは散歩中のクルミとワンパチと出会ったが…ワンパチは「イヤヤワン!」と叫びながら、移動するのが面倒だったのか…引き摺られて居たのだ。

 

「お兄様!そんな事は無いですわ!」

「それは良かった」

 

その後、ご飯を食べ終えたリンドウはオーキド研究所の方へと向かっていった。

 

 

「親父、相変わらず早いな」

「最近は子供達も早くてな」

 

だが、オーキド研究所に向かう前にリンドウはマサラタウン唯一の学校にやって来ていた。その学校はマサラタウンに暮らす子供達が通う学舎であり、10歳に成ったらポケモントレーナーとして旅立つ子供達も多く…10歳以後も通う子供は少ない。

 

その校門の前でリンドウはゴーリキーを連れた壮年の男と話していた。その男こそ、ゴーリキーのトレーナーでありリンドウの父親である。

 

「しかし…お前が教師か…」

「誰かさんの影響だよ。そんじゃ、俺は行くよ。今日の夕飯は家で食べるから」

 

リンドウはそう言うと、オーキド研究所の方へと歩いていった。

 

「嬉しいことを言うじゃないか……。お前は私よりも遥かに立派だよ」

 

父親はリンドウに聞こえないようにそう言った。

 

 

オーキド研究所の前の広場。そこが今日の集合場所だが、未だ誰も来ていない。しかし、リンドウが今日早く来たのは理由が有るためだ。

 

何故なら、今日の特別ゲストを招く為だ。今日の予定はトキワジムでのジム挑戦。トキワシティは此処から歩いて30分程で到着する場所に有るが、予定を変更してグループを2つに分ける予定なのだ。何故なら、セレナやヒカリのポケモンコーディネーターは勿論…コンテストに興味を持ってくれたリーリエの為である。

 

「あら!リンドウ君、随分と早いじゃない。弟達やレッド君も見習って欲しい位だわ」

 

声が聞こえ、リンドウは声の方を見る。そこにはコーディネーターorパフォーマーコースの特別講師を引き受けてくれたカントーの女帝であり、カントークイーンの称号を持つカントー最強のポケモンコーディネーターであるナナミが居たのだ。

ナナミはグリーンとシゲルの姉であり、リンドウやブルーそしてレッドが昔からお世話に成ってるお姉さんであり、リンドウとブルーは昔からナナミ様と呼んで慕っている。

 

「ナナミ様!お久しぶりです!」

「うん、てか…なんで君とブルーちゃんは様着けなのかな」

 

リンドウはナナミ様にグループを分ける事を既に伝えており、ヒカリやセレナとリーリエそしてホワイトの事をナナミ様に伝えている。

ナナミもコンテストに興味を持ってくれたリーリエや、コンテストの将来有望なヒカリやセレナそしてホワイトの事を指導したくてウズウズしてるのだ。

 

「一応、其方には引率でブルーを着けますんで…適当に使ってください。後、最年少のホワイト君が暴走しても保護者であるキュレムが居るので」

「ブルーちゃんが居るなら安心ね。そうそう、ホワイト君とキュレムのインタビュー見たけど、あの子…コンテストの素質抜群ね!私処か、ミクリさんを超えると思うわ!」

 

――ですよねー、原作ゲームでポケウッドの大俳優に成ったり、色々としてますんもね。

 

 

その頃のポケモンセンターが有る、コンテスト会場マサラドームでは…

 

「OK!似合ってるよ!バッチグー!あっ、これも食べて。僕の直感が正しければ、君は美しさの素質バッチグーさ!」

 

リボン等でデコレーションされたヒンバスに、ホワイトが美しさのポロックを食べさせていた。

 

――こんな事をしても…意味ないよ。そんなの、私が一番分かってる。

 

ネガティブなヒンバス。だが、そんな彼女が美しいミロカロスに成ることを誰が予想できたか。

 

 




次回!グループ分け行動

リンドウ「世の中には初心者狩りと言ってな。旅に出たばかりのトレーナーを狙う、陰険な奴が居るんだ。
ゲームで序盤の草むらに居るトレーナー達が居るだろ?彼等の半分がそれだ」

初心者狩り「トレーナーの厳しさを教えてやる!」

次回!初心者狩りのトレーナーに、無慈悲な裁きが訪れる!?

「ガメス!!」
「アママイ!!」
「カイォォォオオガ!!」

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
  • ソルガレオに成って駆け抜けよう!
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