「ここから…リンドウ先生達は旅立ったんだね」
一番道路…マサラタウン側の入口。そこにマオ、スイレン、マーマネ、アセロラ、カキは一列に並んでいた。この場にサトシ、ブラック、リンドウ達が居ない訳だが単純だ。何故なら、既にマオ達の強化プランは発動している。
マオ達を含め、サトシとブラックはジム挑戦プラン組なのだが…既にサトシとブラックはチャンピオン級の実力が有る。と言うか、ブラックはチャンピオンであり…サトシはベストメンバーならばシンオウやホウエンの四天王を倒せる可能性が高く、2人はお先に隣町であるトキワシティのトキワジムに居るのだ。
勿論…引率であるククイ博士とリンドウ、そしてトキワジムのグリーンとカスミ、ゲストのタケシはトキワジムで合宿訓練の準備を行っており…トキワジムに居るのだ。
マオ達に課せられた課題は2時間以内にトキワジムに到着すること。道は真っ直ぐであり、迷う筈が無く…徒歩30分以内に着くので楽勝だ。
その上、道中は時間の許す限り…自由に探索して良いとの許可を貰っているので新しいパートナーを探しながらのんびり向かっても良いだろう。
「良し!最初の一歩は皆で行くぞ!」
カキがそう言い、彼等は最初の一歩を一緒に踏み出し、嘗てのリンドウとブルー、レッドとグリーンと同じく第一歩を踏み出したのだ。
だが…彼等は知らない。この先に彼等を待ち受ける、初心者トレーナーを倒して優越感に浸りたい愚かなトレーナーが居ることを。そして、そんな初心者トレーナーを倒して優越感に浸りたい愚かなトレーナーの事を、リンドウとブルーは初心者狩りと呼んでいる。
「やるんだ…俺はやるんだ!」
彼の名前はタロウ。トキワシティ出身のトレーナー歴2年の男の子だ。
だが…残念ながら、タロウはジムバッジを1つもゲット出来ていない。と言うのも無理は無いだろう。
カントーのジムバッジは他の地方と異なり、相手の所有してるバッジの数で使うポケモンを変えてくるのだが、それでもジムリーダー。不利な相手との戦い方も把握しており、その上…カスミ+カントーのジムリーダーは全員がグリーンのブートキャンプを受けており、滅茶苦茶強いのだ。
その為か、グリーンがトキワジムのジムリーダーに成ってから…1年以内にカントーのジムバッジを揃えれたのはサトシとシゲル、そして種族値の暴力で勝った例の伝説厨位である。
タロウはニビジムに挑んだが、タケシの弟で現ジムリーダーのジロウのイシツブテにボコボコにされ…トキワジムに挑戦したがグリーンのポッポに半殺しされ、様々なジムにも挑戦したがフルボッコ。
別にタロウが弱いわけではない。これが普通なのだ。と言うか、1シーズン以内にバッジを集めるサトシとそのライバル達(アランやシゲル)、そしてリンドウと色彩軍団(ブルー、レッド、グリーン、ブラック、ホワイト、ゴールド、シルバー)+α(コトネ、チェレン、ベル、N)の素質が可笑しすぎるだけである。
先ず、最初の2~3でポケモンとの接し方と育て方、自分とポケモンの戦闘スタイルを身に付け。その翌年から数年で実力を上げてジムバッジを集め、20代半ばでポケモンリーグ初出場が平均的なのだ。
「サトシやイッシュチャンピオンみたいに俺だって勝ちたいんだよ…」
カントーでサトシも十二分に有名人だ。様々なリーグの決勝トーナメントは世界で中継され、様々なリーグで入賞したサトシは知っている人は知っているポケモントレーナーなのだ。
全世界生中継で例の伝説厨を倒したブラックの説明は不要だし、レッドに関しては知らない方が恥である。
「でも…初心者相手なら、俺だって勝てるんだ!」
なんと言う思考をしてるのだろう。だが、自分に自信を着けるのならそれも有りかも知れないが、初心者相手に 実力を見せて倒すのは明らかにタブーだ。
現在、タロウの手持ちはラッタとピジョン。この近辺で捕まえたコラッタとポッポが進化したポケモンだ。
「アママイコ!ここら辺は草タイプのポケモンが少ないから、先に行こうか!余った時間でトキワの森を探索しよう!」
「アママイ!!」
そんなタロウの前に格好の鴨が現れる。それはマオとアママイコであった。しかし、タロウは知らない……此処から、悲劇の3コンボが待っていることを。
「まて!」
そんなマオとアママイコの前に飛び出したタロウ。
「トレーナー同士の目が合ったら勝負だ!断るなよ!負けた人は勝った人に賞金を払うことな!」
と…タロウが言うが、実際の所はゲームだけである。と言うのも、もし…本当にそれなら今頃ジョウトはホワイトとキュレムの愉快な仲間達の手で……大勢のトレーナーの皆様は金銭を失っている。
キュレムもホワイトの身に危険が及ぶなら、奥の手として自分から飛び出すだろうし…ホワイトを標的にした初心者狩り兼強盗犯は最強の保護者の手で粉砕される。今ならば、成長したイーブイとベイリーフにカイロス達がフルボッコにするだろう。
「えっ?それは強盗じゃないの?私達の先生がカントー出身で、そう教えてくれたけど」
そう…普通の勝負に勝ったからと、相手から金銭を奪う事は強盗だ。
「うっ…だったら、ポケモン勝負だ!掛け金なし、それなら良いだろう!」
「それなら良いよ!行くよ!アママイコ!」
「アマイ!」
マオはアママイコを繰り出した。当然、カントーには生息していないポケモンであり、タロウはアママイコの事を知らない。
「いけ!ピジョン!!」
だが、見た目でタイプを理解したのだろう。タロウは飛行タイプであるピジョンを繰り出した。
「アママイコ!跳び跳ねる!」
「アママイ!!」
だが、マオは我らがホウエンチャンピオンから直接の指導を受け、更にブラックやサトシと言ったクラスメートからもアドバイスを受けている。
それ故に、苦手なタイプでもダメージを与えられる術を持っているのだ。
「えっ?」
「ピジョ!?」
空と言う優位に立っていたピジョンであったが、同じ高度まで上がったアママイコの蹴りを受けて地面に落とされる。
「往復ビンタ!!」
「アママイ!!」
そして、アママイコは往復ビンタを放ち…ピジョンを倒してしまった。
「ピジョン!!くそ!行け!ラッタ!!」
タロウはラッタを繰り出したが…
「アママイコ!草結び!」
「アマーイ!」
アママイコの草結びを受けて、ラッタは一時的に拘束されてしまう。これはブラックと伝説厨のバトルを参考に開発したのだ。
「からの…ローキック!そして往復ビンタ!!」
「アマーイ!!」
アママイコのフルコンボで…ラッタは倒れてしまった。
「チクショー!!」
タロウの手元に戦えるポケモンは居ない。タロウは目の前が真っ暗に成った。
「今度こそ!!」
ポケモンセンターでポケモンを回復させたタロウは再び一番道路にやって来た。
だが、ポケモンセンターでピジョンとラッタを回復させている間にアセロラがトキワシティに入ってしまった。
「この辺りは炎タイプのポケモンが居ないな。イーブイを探すという手も有ったが、イーブイは色んな所に居るしな。
バクガメスは炎・ドラゴン、ガラガラは炎・ゴーストだからな…タイプの相性的に炎・格闘も良いかも知れないな。いや…ヘルガーの炎・悪…虫・炎も有りかも知れない」
自分の未来のパートナーを考えながら、一番道路をのんびりと進むカキ。そのカキをターゲットに定め、タロウはカキの目の前に飛び出す。
「トレーナーとトレーナーが出会ったら、勝負だ!」
「良いぜ?行くぞ!バクガメス!!」
だが…ブラック、サトシ、アセロラの次に強いカキを倒せる訳が無く…
「良し!俺の勝ちだな!行こうぜ、バクガメス!」
「ガメス!」
バクガメスの火炎放射の一撃で、ピジョンとラッタは倒され…タロウは再びポケモンセンターにやって来ていた。
だが…その間にマーマネがトキワシティに到着してしまった。
「三度だ!三度目の正直だ!」
懲りないタロウ。そんな彼の目の前に、スイレンがやって来た。
「この辺りの水タイプのポケモンはコイキング位か。ギャラドスは魅力的だけど…アローラにも居るし……あっそうだ!化石ポケモンも良いかも知れない!
カブトやオムナイト、水タイプじゃないけど水に住んでたアノプスやアーマルド。ジムリーダーだからと言って、タイプを揃える必要はないしね!」
そう…ジムリーダーだからと、タイプを揃える必要は無いのだ。事実、グリーンはバラバラだし、ガラル最強のジムリーダー キバナもタイプはバラバラ(ジム用も)だ。
「トレーナーとトレーナーが出会ったら勝負だ!それも本気だぞ!!」
タロウはスイレンに勝負をしかける。
「えっ?本気で勝負?」
スイレンは確認の為にそう問うが、タロウは頷いた。それが自分の破滅を早めるとは知らずに。
「ああ!!カントーではポケモン勝負は本気でするものさ!!」
タロウはピジョンを繰り出した。一方、スイレンは腰に提げてあるダイブボールを手にする。
「相手は本気で戦いたいんだって…お願いできる?」
ボールは縦に頷くように動く。そして、スイレンはボールを投げた。
「お願い!カイオーガ!」
「カイォォォオオガ!!!!(僕と本気で戦いたいのは君?)」
スイレン絶対守るマンである、海神降臨。
「何ですか!?その化物は!?」
「えっ?私の家族だけど」
カイオーガの吐息のような攻撃!!ピジョンは倒れた、ラッタは倒れた。タロウは目の前が真っ暗に成った。そして、彼が2度と初心者狩りをすることは無くなった。
その頃…マサラタウンでは
『お前の敗因を教えてやる』
「アンタの敗因は只1つ!僕を…僕達を…本気で!」
『怒らせた事だ』
「マカセロス。キラリンチョリーン!」
嘗て、ホワイトのヒンバスを捨てた元トレーナーはマサラタウンに帰ってきていた。しかし、ヒンバスがホワイトに引き取られ、コンテストの練習をしていた所を見ると…
――へっ!気持ち悪いお前が、弱いお前がコンテストだ?夢でも見やがって!
そのトレーナーは成人を迎えていたが、ジムバッジを揃えることが出来ず…ホワイトを子供だからと見下していた。
――それじゃあ…そこのお兄さん、僕とポケモン勝負をしようか!
ホワイトは男に勝負を挑み、男の手持ちをカイロス一匹で5体倒し…最後の1体はキュレムの希望でキュレムが出陣したのだ。
「ひっ!?辞めろ!!」
しかも、キュレムとホワイト達は完全にキレており、男の身勝手な言葉とポケモンを捨てる行為に怒っているナナミとセレナとヒカリとリーリエ達もホワイトの味方であり、男を助ける者は誰も居ない。
「キュレム!!レッツショータイム!!」
『許しを乞うのは俺ではないな。自分の努力もせず、弱いからとヒンバスを捨てた。
ポケモンを預けるのは構わん。ホワイトも将来的にそうするだろうし、それは咎めはしない。だが、ポケモンは物ではなく家族だ。お前の一方的な思いで捨てられたヒンバスの代わりに、俺がテメーに裁きを与える』
しかも…キュレムはトゥルーキュレムにメガシンカしたのだ。
「ちょっとまって!!」
元ヒンバスのトレーナー。心にトラウマを負い、遠方に引っ越す。
すると、男達を倒した為か…ヒンバスの体が光る。どうやら、美しさのコンディションが既にマックスに成ってたようだ。
「えっ!?うそ!」
「進化なの!?」
「イーブイ!!」
そして…ヒンバスはミロカロスに進化したのだ。
「ねえ…ホワイト。もし、さっきの男の人がミロカロスを返せって言ってきたらどうする?」
「その時は……キュレム、どうしよう?」
『俺がオラオラで半殺しにする』
ヒンバスの元トレーナー。ホワイトに手を出した瞬間、キュレムパパの手でオラオラの刑が決定する。
次回!ナナミ様による、コンテスト講座。
マサラドームにも案内されたセレナ達。彼女達はそこで、様々な人に出会う。
「私の
「ミルたんのアピールがうなるにょ!!」
「お前は…アヴドゥル!!」
「イエス!アイ・アム!!」
「これが…私の全力だー!!」
セレナ「凄い!あの人達、全員がパフォーマー部門の凄い人だよ!」
リーリエ「個性が…凄いですわ」
ほしぐもちゃんの進路アンケート
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ルナアーラに成って飛ぼう!
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ソルガレオに成って駆け抜けよう!