カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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トキワジム…


61時限目

トキワシティ。マサラタウンの隣に有る町であり、マサラタウンよりも遥かに栄えた都会である。マサラタウンはナナミ様と愉快な仲間達のプロデュースの元、段々と活気を取り戻してきているのだが、トキワシティは町興しが不要な程であり、多くの住民や旅人で賑わっている。

 

彼等はポケモンリーグ本部が有る、セキエイ高原に挑む為にグリーンに挑みに来たベテランのトレーナーが多いだろう。

トキワシティを西に進むとポケモンリーグ本部 セキエイ高原への道が有り、多くのトレーナー達はグリーンを最後のジムリーダーとして選んで挑むのだ。と言うのも、グリーンの腕は他のジムリーダーと比べると遥かに高く…手持ちのポケモン達を限界まで鍛えて何とか勝てるという感じなのだ。

 

事実、サトシもグリーンは最後に回して最後にグリーンを倒してグリーンバッジを手に入れたのである。

 

そんなトキワシティに有るカントーリーグ出場最後の関門 トキワジムにリンドウ達はやって来ていた。

 

「さてと、此処がトキワジムのバトルスタジアムだ。トキワジムは他のジムと違ってな、タイプの拘りは無い所さ」

 

グリーンの案内で、リンドウとククイ博士が引率するポケモンスクール御一行のジムバトル組はトキワジムの中に有る大きなスタジアムのバトルフィールドにやって来ていた。

今はフラットであり、なんの変哲もないノーマルなバトルフィールドであるが…このバトルフィールドはボタン1つで様々な環境に早変わり出来るのだ。水辺、荒地、草原、森林、強風地帯と様々である。

 

「「「おぉおおお!」」」

 

初めて訪れたポケモンジム。そのバトルフィールドに降り立ったカキやスイレン達は驚きながら、バトルフィールドを見回す。バトルフィールドを見下ろせるように、周囲には観客席が有り…今日は貸切で観客は居ないのだが普段はジムバトルを見るためかギャラリーがやって来るのである。

 

「懐かしいな…俺がカントーで最後に挑んだポケモンジムだしな」

「俺もですよ。俺、此処でグリーンさんから色んな事を学んで、ポケモンマスターに成るために改めて旅に出た所なんで」

 

そのトキワジムのバトルフィールドに立ち、リンドウとサトシはそう言った。

リンドウはカントー最後に挑んだジムであり、リンドウとブルーは前任のジムリーダー サカキが最後にバッジを手渡したトレーナーでもあるのだ。

 

――お前達!早く私を倒し、私の最後のジムリーダーとしての仕事を終らせて、早く警察に自首させてくれ!!

 

今でもリンドウの脳裏に思い出す、レッドとのバトルで嘗ての熱い気持ちを取り戻したサカキの言葉。リンドウとブルーはサカキ(本気モード 手持ち リザードン、メガスピアー、ドサイドン)に3回連続で敗れ、自首したくても出来ないサカキの嘆きを思い出す。

だが、あの時…サカキとの勝負が有ったからこそ、リンドウのレウスは必殺技であるじしん(ぶっちゃけ、じしんパンチ)を覚える事が出来たのだ。

 

一方、サトシはトレーナーとして右も左も分からない頃…初めてロケット団(ムコニャ)に遭遇してピカチュウを奪われそうに成った時に、グリーンに助けられてそのままトキワジム(中にグリーンの仮眠室有り)に泊めてもらい、トレーナーとしての伊呂波をグリーンから教えてもらったのだ。

サトシはグリーンにジム戦で2回負け、なんとかグリーンを倒してカントー最後のジムバッジを手に入れた所だ。サトシにとっては、始まりのジムでありカントー終幕のジムと言えるだろう。

 

「サトシは此処でグリーンさんに色々と教わったのよね!」

「そしてジム戦でグリーンさんにボコボコにやられたしな」

「後、リンドウとブルーは俺の前任者に3回負けてるけどな!俺は一発合格だけど」

 

カスミ、タケシ、グリーンがそう言う。しかし、リンドウが反論する。

 

「グリーン、お前はとっつぁんのジム用のポケモンが相手だっただろ?

俺とレッド、ブルーはとっつぁんのガチパートナー相手だぞ?いや、マジであのスピアーなんなんだよ…メガシンカしてるとはいえ、俺の手持半壊させる?」

 

グリーンはサカキのガチパートナーとは戦っていない。もし、グリーンがサカキのガチパートナーと戦えば…リンドウとブルー同じく瞬殺されていただろう。

 

因みにリンドウ達がサカキの事をとっつぁんと読んでる訳だが、元ロケット団のサカキという事を悟られない為である。

 

「ゴホン!まあ、此処は俺やリンドウ、そしてサトシが過去に戦ったポケモンジムだ。あと、ククイ博士も来たぞ!彼のガオガ「ゴホンゴホン!あー、グリーン君。そろそろ、カントーのジムが使うポケモンの制度も教えてくれるかな?」えっ?あっはい…」

 

嘗てはククイ博士もグリーンに挑み、グリーンバッジを手に入れた。

しかし、グリーンがククイ博士の一番信頼するパートナーを告げようとした為か、ククイ博士が咳払いで何とか阻止する。当然だ、ククイ博士がガオガエンを持っている事が知られ、そのガオガエンを見られれば…ククイ博士の正体が知られてしまう。

 

ロイヤルマスクとしての裏の顔が。

 

ククイ博士に阻止された為か、グリーンはジムリーダーやジムトレーナーがチャレンジャーと戦う時に立つ、所に立つと壁に触れる。

すると、壁がスライドして、複数のモンスターボールが出現した。グリーンはそれを2つ手に取ると、軽く投げる。

 

「ぽっぽぉー!」

「リッキー!!」

 

ボールからはポッポとカイリキーが飛び出したのだ。

 

「カントーではジムに挑む際の順番は無い。だが、相手の強さに合わせ…例えば、相手のバッジの数で使うポケモンを変えるのさ。

このポッポはバッジを1つも持ってないトレーナーと戦う際のポケモン。一方、此方のカイリキーはバッジを5つ以上持ってるトレーナー相手と戦う際のポケモンさ」

 

グリーンの説明通り、カントーのジムリーダーに挑む順番は決まってない。ジムリーダーとジムトレーナーはチャレンジャーの持っているジムバッジの数で使用するポケモンを変えるのだ。

 

「例えば…今、君達が俺にチャレンジャーとして挑むとしよう。その場合、俺はこのポッポともう1匹のポケモンで君達と戦うんだ。

対し、君達が他のジムに挑んでおり、複数のバッジを持っていたら、俺はこのカイリキーと他のポケモンを使うわけだ」

 

グリーンの言葉にポッポとカイリキーが胸を張る。

 

すると、カキが手を挙げた。

 

「あの…それじゃあ、ジムトレーナーは?」

「ジムトレーナーはジムリーダーに挑む、相応しい実力が有るトレーナーかどうかチャレンジャーを確かめる前座のようなトレーナーさ。

だが、カスミを始め…トキワジムのジムトレーナーは強いぞ?なんたって、俺が鍛えたしな!

折角だ…カキ、お前はリンドウから聞いたが…バトルが得意なんだって?折角だから、戦ってみるか?タケシと」

「良いんですか!?」

 

グリーンの言葉にカキが嬉しそうに言う。

 

「グリーンさん!俺も俺も!」

「俺もサトシの成長が気になるしな…サトシはカスミと戦ってもらうか!

そんで…リンドウ、久し振りにやろうぜ!」

「まあ、良いだろう。グリーンと戦うなんて、久し振りだしな」

 

ここに、カキVSタケシ、カスミ対サトシそしてグリーン対リンドウの対決が決まったのだった。

 

 

 

リンドウ達が観客席に移動し、バトルフィールドには対局の位置に立ったカキとタケシ。バトルフィールドはノーマルのステージから、鋼と岩や地面タイプが得意とする岩山のフィールドに変わった。

 

「後悔するなよ?カキ」

「だがな…俺はバトルは得意だぜ!行け!バクガメス!」

 

カキはバクガメスを繰り出した。

 

「ガメース!!」

「ほう!それがカキのポケモンか…それじゃあ、俺はコイツだ!!」

 

タケシはボールを投げ、パートナーを繰り出した。そのパートナーは余りにも大きく、大きさならカイオーガよりも大きい。丸で、鋼で出来た大蛇だ。

 

「ハガネール!!」

 

そのポケモンはハガネール。タケシの初めてのポケモン イワークが進化した姿だ。

 

 

 

「さてと…カキは何処まで食らい付けるかね?」

 

リンドウはそう小さくささやく。

 

だが、リンドウは知らない。このトキワジムに可愛らしい招かねざる客が来ていた事を。

 

「プリ?」

 

そして、その真似かねざる客のお陰で破壊神が激おこカムチャッカファイヤーに成ることを。

 

「プリリ!!」

 

 




次回!カキとバクガメスは…グリーンブートキャンプを受けた、タケシとハガネールを知る。

カキ「メガシンカだと!?」
バクガメス「ガッガメス!?」

ほしぐもちゃんの進路アンケート

  • ルナアーラに成って飛ぼう!
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