カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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ザオボーさん…えっ?


67時限目

虹ロケット団こと、レインボーロケット団は様々な世界からサカキが勧誘した…野望を達成した幹部達で構成されている。

 

各々がリンドウ曰くの禁止伝説を従えており、下っ端の構成員もフリーザーやエンテイ等の所謂準伝説と言われるポケモンを保有している程なのだ。

 

正に世界最強の犯罪組織であり、これまでも多くの世界を征服してきたサカキ率いる虹ロケット団。しかし、彼等は1つ、大きな誤算が有った。それはこの世界にやって来た事、ただ1つだ。

 

「くそう!?どうなってるんだ!!」

「俺達は…様々な世界を征服してきた…レインボーロケット団だぞ!!」

 

この世界は虹ロケット団が今まで征服してきた世界と異なり、野望を阻止する彼等が存在する事。様々な伝説のポケモンと友人に成れる素質を持つサトシ、そして各々の色彩の名前を持つ彼等が居たことだ。

虹ロケット団の世界にはサトシや色彩軍団は居なかった。それも有るし、サトシはとあるポケモンと友人に成ったのも大きな理由だろう。サトシはアルセウスと友達に成り、過去にアルセウス激おこ人類粛清事件を防いだのだ…そして、アルセウスはこの世界の神様であり、この世界を侵略者から救うためなら喜んで力を貸すだろう。それが…ポケモンを道具のように使い潰す、虹ロケット団が相手なら尚更だ。

 

「どうなってるんだ!!状況を報告しろ!!」

 

虹サカキはほしぐもことコスモッグが捕らわれたケースを持ち、苛立っていた。当然だ、彼はこの世界も征服するつもりだった。

しかし、突如として現れた神アルセウスに数名の男女。アルセウスは良いとしよう、最も捕獲したかったポケモンなのだから。だが、数名の男女は虹サカキの想像以上に強く、殆どの構成員は倒された。

 

『サカキ様!アルセウスは捕獲できません!!何者かに捕獲されて……ギャァァァア!!』

 

通信機から部下の断末魔が響く。しかも、その部下はアルセウスは何者かに捕らわれていたと告げた…つまり、既にアルセウスを捕まえたトレーナーが居ると言うことだろう。

 

「糞どもが!!」

 

サカキが苛立つのも無理は無い。人質として捕らえていたエーテル財団の職員も、保護したポケモン達も既に解放されていたのだ。たった一匹のmuscleなウルトラビーストの手で。

 

 

「どうして…私達を助けてくれたんですか?」

 

無事に救助されたエーテル財団の職員の皆様と幹部の女性 ビッケ。彼女達は同じく、保護したポケモンと共に捕らわれて人質にされていたが、一匹のmuscleのお陰で救助されたのだ。

 

「muscle!!マブシ!!muscle!!マッソォォォ!」

 

そのポケモンはマッシブーン。Nが先日に保護したポケモンであるが、何を言ってるのか分からず…見たことが無いポケモンだったので、エーテルパラダイスに預けたポケモンだ。

 

――プロテイン!ザバス!ホエイタンパク!!ビーレシェンド!激うまチョコ風味!!プロテインの恩義は返しましたぞ!

 

マッシブーンはサイドチェストで筋肉をアピールしながら、ビッケ達を救ったのだった。

 

 

 

「この私が…グラードンの力で大陸を広げた私が…」

「レウス!じしん!!」

 

次々と倒されていくレインボーロケット団の幹部達。虹マツブサもリンドウの手で倒され、虹ゲーチスは…

 

「よせ!!お前達!!私だ!ゲーチスだ!!分からないのか…グゥゥガガガ!!」

 

アルセウスの手でモンスターボールを全て破壊され、自分の手持ちだったキュレムの手で肉体を凍らされ、完全に再起不能。

 

『お前は英雄ではない…愚かにも程がある』

 

ゲーチスのキュレムはそう言うと…ゴッドストーンに成って眠りに付いた。

 

 

「ひっ!!ひっ!!こんな…こんな筈じゃ無かったんだ!!ひっひっ!!」

 

次々と仲間が倒されていく中、ザオボーは何とか逃げようとしていた。

アルセウスの手でマスターボールは破壊され、ルギアは自分を裏切って海に帰っていった。今からリンドウ達に土下座しようとしても、教え子を殺そうとした事をリンドウは許す訳がなく…間違いなくリンドウに殺される。

 

「私の…私の栄光成る出世が…何故だ!!」

「何故かって?お前は単純、リンドウの可愛い教え子ちゃんを殺そうとした。

リーリエは俺の姉ちゃんも気に入っててさ…リーリエとそのポケモンを殺そうとしたんだ。だから…姉ちゃんの代わりに俺達が殺してやるよ」

 

その声が聞こえると…ザオボーの後ろから青い破壊光線が飛んできた。ザオボーは爆風で吹き飛び…恐る恐る、後ろを振り向く。

そこにはザオボーに殺気を放つグリーン、そしてグリーンの切札でありマサラ最強の破壊神バンギラス…メガバンギラスが居たのだ。先程の破壊光線は恐らく、このバンギラスが放った物だろう。

 

「あの子はさ…リンドウの教え子で唯一、コンテストに興味を持ってくれてさ…姉ちゃんは本当に嬉しそうだった」

「来るな!!フーディン!!」

 

ザオボーは切札であるフーディンを繰り出したが…

 

「やれ…バンギラス」

「グラッシャォァァア!!」

 

フーディンはバンギラスに首を捕まれ、床に投げ付けられて一撃で倒された。

 

「ひっ!!私が何をしたって!!」

「バンギラス…特別だ…本気で暴れて良いぞ。俺が許す」

 

グリーンがそう言うと…何故かバンギラスから莫大なオーラが放出され、バンギラスの目が何処ぞの伝説の超野菜人のように白目に成り、空間が軋む。

 

「いけ!!お前たち!!私を守るんだ!!」

 

ザオボーは全ての手持ちを出して、時間を稼ぐように逃げ出した。もう、彼にとってはパートナーも捨て駒なのだろう。

 

しかし、本当に怒ったバンギラスを止めるには全然足りなかった。それでも、数秒は足止め出来ただろう。そのお陰か…ザオボーはとある場所に到着した。

 

「ははは…ここまで逃げれば…」

 

そこは非常用の脱出用ポッドが有る所であり、ザオボーはそれを使って何とか国外に逃げる算段のようだ。

 

「私に危害を加えた事を後悔させてやる。何時か…その報いを…受けさせてやるのだ!!」

 

ザオボーはこのままでは終わらない。先ずは国外に逃げて、体制を整える。そして、伝説のポケモン等の強力なポケモンをゲットし、再びリンドウ達の目の前に現れて復讐する事を誓った。

 

そして…ザオボーは脱出用ポッドのスイッチを押して、扉を閉める。後は勝手に射出されて遠方に飛ばされるだけなのだ。

ホウエンやカントーはダメだろう。リンドウやグリーンに見付かる。ジョウトはポケモンGメンのワタルとシルバーが居るからダメ、イッシュもブラックとNが居るから此方も無理だ。だとしたら、シンオウやガラル、カロス位だろう。

 

ザオボーは目を閉じて、新天地での新たな活動を思う。だが、ポッドは射出されなかった。何故なら射出されたポッドを………グリーンのメガバンギラスが腕力だけで掴んで居たためだ。

 

「はっーーーー!?」

 

有り得ない。脱出用のポッドは物凄い速さで射出されるのだ。それをあろうことか、このメガバンギラスは腕力だけで抑え込んだのだ。有り得ない、実に有り得ない事だ。

 

――何処に行くんだ?

 

ふと…ザオボーにそんな声が聞こえた気がした。

 

「あっあっアァァァァ!!」

 

もがくが既に遅い。ポッドはメキメキと音をたてながら、潰れていく。どうやら、メガバンギラスがその腕力で潰してるのだろう。

中に居るザオボーからすれば、恐怖でしかない。狭い脱出用のポッドとは言え…緊急用だ。強度も高いし、潰れるという事は絶対に無い。

 

それなのに…脱出用のポッドはどんどん潰れていく。ザオボーの棺桶に成ろうとしていたのだ。

 

――一人用のポッドでか?

 

グシャリ、グシャリ…グシャリとポッドは潰されていき、ザオボーの身体がポッドに挟まれていく。

 

「あっあっ!!潰れる!!」

 

「グゥオオオオオオ!!」

 

そして…ザオボーの悲鳴を響かせながら、メガバンギラスはグシャグシャに成った脱出用のポッドを遥か彼方に放り捨てた。その後、ザオボーがどうなったのかは…誰にも分からない。

 

 

 

その頃…虹サカキの前にはレッドとバグチュウ、そしてトレンチコート姿の男性がやって来た。

 

「やれやれ…私もワイフと出会わず、シルバーを授からず、そしてレッド君と出会わなかったら…こうなっていたのか」

 

トレンチコートの男は帽子を取る。その素顔は…虹サカキと全く同じだった。

 

 

 

その頃…メレメレ島のポケモンセンターでは…

 

「ダメですよ!!未だ貴方は安静しないと!!」

 

リーリエのイベルタルは強引に医療用のケーブルを抜くと、ロビーに出る。

 

まさかの事態にポケモンセンターはパニックに成るが、リーリエはイベルタルが何をしたいのか…理解してしまった。

 

「イベルタル…もしかして…ほしぐもちゃんを?」

 

リーリエの問いにイベルタルは頷く。

 

「ならば…私も連れていきなさい!!私は…貴方のトレーナーです!!」

 

太陽の聖獣の目覚めは……近い。

 

 




次回!レッド&サカキ様VS虹サカキ。

そして…10年ぶりに…奴が降臨する

「これで…僕もミュウスリーだっピ!!」

もし、番外編を書くとしたら?

  • 過去リンドウ
  • ミヅキちゃんと未来のジムリーダー
  • 過去ブルー
  • レッド様
  • ホワイトくん
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