カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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レインボーロケット団…終了(笑)


68時限目

レッド、サカキと向かい合う虹サカキ。

 

既にレッドとサカキはピカチュウ、ギエピー、サカキのメガスピアーを繰り出している。

 

だが、虹サカキは不敵に笑う。当然だが、彼はザオボーに貸し与えたルギアの他にも強力な伝説のポケモンを複数保持しているのだ。

当然だろう。そもそも、虹サカキが沢山の伝説を保有していなければ…出会ったばかりのザオボーにルギアを貸すという事には及ばないのだ。

 

「ふふふ…そんな弱そうなポケモンを使うのか。老いたな、この世界の私よ」

 

虹サカキはそう言うと…3つのマスターボールを取り出した。間違いなく、その3つのマスターボールの中に虹サカキの切札である伝説のポケモンが入っているのだろう。

 

「いでよ…ミュウツー!」

 

虹サカキはそう言うと、3つのマスターボールを投げて3体のミュウツーを繰り出した。どうやら、虹サカキは元居た世界でフジ老人が作り出した3体のミュウツーを全部捕獲し、手持ちに加えたようだ。

 

「…やはり、持っていたか。それも3体も。フジの犯してしまった過ちを何とも思わんのか」

「ふっ…当然だろう?元々、ミュウツーは我々ロケット団が最強のポケモンを作る計画で産み出したのだ!!」

 

サカキの言葉に対し、虹サカキはそう言った。そう、ミュウツーは元と言えばフジ老人が最強のポケモンを作る計画で作らしたポケモンなのだ。

 

「そして!私はフジを殺して奪った、このメガストーンの力で…貴様達を屠ろう!!」

 

虹サカキがそう言うと…虹サカキが繰り出した3体のミュウツーの内2体の姿が眩い光と共に変化する。光が収まると…そこには異なるメガシンカを果たした2体のミュウツーが居たのだ。

 

「本来…メガシンカはポケモンとの絆が必要だ。しかし、私は独自の技術で絆無しでメガシンカを行う事が出来るのだ!!」

 

誇らしげに言う虹サカキ。しかし、この虹サカキは知らない。トレーナーとして持っていた熱い過去も、初めてビードルを捕まえた過去が無いこの虹サカキは知らないのだ。ましてや…レッドと出会う事が無いために…バグチュウの存在も知らない。

 

「ピカチュウ…」

「スピアー…」

「「良いぞ」」

 

次の瞬間、バグチュウとメガスピアーの姿が消える。次の刹那…虹サカキの目の前には戦闘不能に成った2体のメガミュウツーの姿が有ったのだ。

 

「あっ…有り得ん…有り得ん…そんなバカな話が…此方は伝説のポケモン、それもメガシンカしているのに…たかがピカチュウとスピアーごときに」

 

だが、虹サカキの悪夢は未だ消えない。すると、ギエピーが何処から注射器のような物を取り出して、自分に突き刺して薬品を注入したのだ。

 

「人為変態だっピ」

 

すると…ギエピーの身体が眩い光に包まれ…気が付けばミュウツーにそっくりだが、顔だけギエピーのポケモンがその場に居たのだ。

 

「これで僕はミュウスリーだっピ!」

 

説明しよう!ミュウスリーとは、ギエピーが色んな方法で変身する姿であり、例えば先程のようにバグ◯手術の薬品で変身する新たな姿である

だが、ミュウとミュウツーの力が有るとは言え…根本的にはギエピーの遺伝子が勝り…ギャグ補正の塊であるギャグポケモンである。

 

ミュウスリーの姿を初めて見た虹サカキと虹ミュウツーは唖然としてしまい、当然である。当たり前だが、虹サカキの世界にはギエピーのようなギャグポケモンは存在せず、こんな事は有り得ないのだ。

 

「そんな…事が有るかーーーー!!」

「それが当然の反応だよな」

「ピカチュ」

 

だが、ミュウスリーの変化は未だ終わらない…ミュウスリーが気を貯めると…ブォォォと…ミュウスリーから莫大な光が放たれる。

 

すると…そこには…

 

「これで僕はメガミュウスリーだっピ!」

「何処から見ても、超野菜人だろうが!!」

 

遂にサカキこととっつぁんの突っ込みが響いた。

 

当然である。今のミュウスリーことメガミュウスリーには金髪の逆立った髪が生えており、バチバチと電気を帯びていたのだ。

 

「ふふふ…今の僕ならミュウツーなんぞ余裕だっピ!」

 

すると…メガミュウスリーは掌を合わせ…まるで…アレを放とうとする。

 

「真空…波導弾だっピ!!!!」

「それ…何処から見てもかめはめ波だろうが!!著作権に引っ掛かるぞ!!このギャグポケモンが!!」

 

このギャグポケモン…著作権なんぞ知らんとばかりに、かめはめ波を繰り出した。

 

「そんな…そんなバカな!?私のミュウツーが!?」

「今の時代はミュウツーよりも、ミュウスリーだっピ」

 

虹ミュウツー リタイア。後は…虹サカキだけである。

 

「まだだ!このコスモッグを利用し…私は数多のウルトラビーストを呼んでやる!!そうすれば…いくら貴様達でも!!」

 

虹サカキはほしぐもを捕らえてあるケースのボタンを押す。すると…ケースから眩い光が放たれて…中からほしぐもの悲鳴が聞こえる。

 

『キュッ!?キュュュュュュユユユアア!!』

「はっははは!!私は終わりでも、この世界も終わらせてやる!!」

 

だが…その前に…床から鋭利な大地のトゲが剣のように生えて、虹サカキの右腕は根本から切断されて…ほしぐもを捕らえていたケースはレッドの足元に転がり、光は消える。

 

「なっ…何が……」

 

虹サカキは血潮が吹き出す根本を押さえる。すると、物凄い勢いで壁が吹き飛び……

 

「おっ!!上手く教えた通りに断崖の剣が出来たじゃないか!偉いぞ!」

「グラー」

 

自由の身に成った虹マツブサの元手持ちであるグラードン。そして、グラードンの背中に乗ったリンドウと彼のリーフィアである。

 

「後は…お前だけだ。とっつぁんと違い、熱い心を思い出さなかったサカキ」

 

右のリンドウ、左のレッドととっつぁんサカキ、前のピカ様とバグスピアーとミュウスリー。正に囲まれ…絶体絶命の虹サカキ。

 

「まだだ…私の世界に逃げ「逃がしません!!イベルタル!!デスウイング!!」ホンゲーー!!」

 

虹サカキ…外から飛んできたデスウイングの直撃を受けて…ガリガリに痩せ細る。完全にリタイアである。

すると…デスウイングが飛んできて、穴の空いた壁だが…その壁を突き破り…イベルタルに乗ったリーリエが現れたのだ。

 

「ほしぐもちゃん!!」

 

リーリエはイベルタルから降りると、ほしぐもが拘束されていたケースを開ける。だが…中にはほしぐもは居らず…何やら繭?を思わせるようなポケモンが入っていた。

 

「ほしぐもちゃん?…ほしぐもちゃんなんですね!」

 

リーリエは直感で理解し、確認の為にスマホでスキャンする。すると、そのポケモンは間違いなくリーリエ名義のIDで登録されており…間違いなくほしぐもであった。

 

「場所を変えよう。此処では全員が集まりきれん。君は確か…ルザミーネ代表とモーン博士の娘だったな…平行世界の私が迷惑をかけたな。何処か…広い所は無いかね?」

 

サカキが帽子を被りながらリーリエに問うと、リーリエは答えた。

 

「それなら…お母様とお父様が使ってる仕事用の別宅が有ります。その前の広場なら…皆さん全員が集まれると思います」

 

 

 

リーリエの案内で、リンドウ達はエーテルパラダイスの屋上に有る、ルザミーネの別宅の前の広場に集まっていた。

別行動を行っていたサトシや他の色彩軍団も全員が無事のようで、全員の無事を確認し終えると…代表でゴールドが口を開いた。

 

「取り合えず…皆さんのお陰で虹ロケット団とシルバーのお父さんそっくりな悪人は無事に倒されました。

そんで…リーリエ、ほしぐもちゃん?だっけか…姿が変わったんだよね?」

 

この中で一番進化に詳しいのはゴールドだ。ゴールドはポケモンの卵や進化を研究してるウツギ博士の弟子であり、日頃から研究してる。

 

「はい…」

 

リーリエは姿が変わったほしぐもをゴールドに見せる。

 

「分からない…俺も初めて見た。神様…アンタはどう思う?」

 

ゴールドさえも資料などでも見たことが無いポケモンだ。だとすれば…知ってそうなのはアルセウス位である。

 

「過去に…一度だけ有る。このポケモンは星の子と呼ばれる外宇宙からやって来たポケモンが進化した姿と同じだ。

リーリエ…すまない。どうやら、私は敵を調べる前に君を守るべきだったかも知れない」

「アルセウス様?」

「君の言うほしぐもは…私が作ったこの星のポケモンではない。ましてや、デオキシスのように宇宙ウィルスが突然変異を起こしたポケモンでもない」

 

アルセウスは…空を見上げる。

 

「それって……」

「異なる世界から来たのだ。平行世界よりも、大きく理の違う世界からやって来たポケモンなのだ。そして、進化すればキュレムやグラードン、そして君のイベルタルと同じぐらい強いポケモンに成長できる。

だが…平行世界のサカキが過剰にストレスを与えてしまった。最悪の場合…進化出来ずに死んでしまう可能性だって有る」

 

アルセウスの言葉を受けて…リーリエは動かないほしぐもを抱き締める。

 

「何とか…出来ないんですか?」

「私でも出来ない。だが……希望は有る。ポニ島に向かうと良い。そこには星の子の成体 ソルガレオを祭る神殿が有る。

所でサトシの恩師よ。君はグラードンをどうする?そのままにすると……確実に良からぬ者に狙われるぞ?幸いにも、グラードンは開放してくれた君に懐いている」

 

アルセウスはリンドウを見てそう言った。

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

「それで…結局、グラちゃんは捕まえたのね」

 

リンドウは結局、グラードンを捕まえた。あのままだと、確実にグラードンは嘗てのスイレンのカイオーガと同じく、良からぬトレーナーやハンターに狙われる。保護の意味合いも兼ねて、グラードンを捕まえたのだ。

 

「ああ…まさか、俺が伝説のポケモンをパートナーにするなんてな」

 

夕飯を食べ終え、リンドウはブルーと共に縁側に座る。庭では新しく家族に加わったグラードンが、リンドウとブルーのポケモン達と遊んでいた。

 

「でも、どうするの?貴方、6匹居るじゃない」

「オーキド校長の自宅に、教員はポケモンを預けられる」

「ふーん…私、未だ空きが有るから遠出の時は預かるわよ?」

「そうだな…そうするよ」

 

リンドウ、ブルーと遠出する時はブルーに預けるという戦法が出来た。

 

「オーキド校長には許可を貰った。ほしぐもを救うために、ポニ島の神殿に行くぞ。その前に……ウラウラ島で情報収集だけどな。

序でにその期間でグラードンの仕込みを行うか」

 

ほしぐもを救う戦いが始まった。

 




次回!リンドウ達、ウラウラ島で情報を集める!?

そして…ククイ博士の未来の嫁が登場!?

もし、番外編を書くとしたら?

  • 過去リンドウ
  • ミヅキちゃんと未来のジムリーダー
  • 過去ブルー
  • レッド様
  • ホワイトくん
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