カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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果たして…リンドウ達はほしぐもを救えるのか!?


69時限目

ウラウラ島。アローラの4つの島の1つであり、展望台やカントーを始めとした様々な土地からやって来た移民の方々が暮らしている島である。

 

このウラウラ島には大きな図書館も存在しており、リンドウ達は今から其所に向かうのだ。

 

ほしぐもを救い、無事にソルガレオに進化させて命を救うためである。

 

 

メレメレ島の船着場。

 

そこでリンドウとブルーは早めに着て、グラードンの教導を行っていた。未だ集合時間まではかなりの時間が有るし、ブラックとアセロラも未だ家で朝食を食べている最中なのだから。

 

「随分と早くでたわね…」

「家の周囲でやっても良いが…グラードンの刺激にも良いと思ってな」

 

今日からクラス全員でほしぐもを救うための、試練が始まるのだ。

ほしぐも…彼も立派なクラスの仲間だ。その仲間を救うためにも、リンドウ達は全力で立ち向かわなければ成らないのである。

 

「特に…ポニ島はメレメレ島と比べれば生息するポケモンも強い。もしもの時の為にも、グラードンには戦い方を覚えてもらわないと困る。

グラードン…良く見ておけ、これが戦い方と言うものだ」

 

リンドウとブルーの隣にはグラードンが立っており、グラードンの視線の先にはリーフィアとルカリオが軽く模擬戦を行っていた。

リーフィアがリーフブレードを維持しながら、ルカリオに近接を挑み…ルカリオは咄嗟に距離を離して波導弾を放つ。だが、その波導弾をリーフィアはリーフブレードでルカリオ目掛けて打ち返す。

 

だが…ルカリオは波導弾に手を添えて…吸収した。当然だ。自分で産み出した波導弾なのだから、取り込んで再利用も可能である。

 

このリーフィアとルカリオの戦いだが、リンドウは一切の指示を出していない。当然だ…指示を出してなくても、基本的な動きが出来るようにリンドウは指導しているのだ。

 

「良し、リーフィアもルカも良いぞ」

 

リンドウがそう言い、リーフィアとルカリオは戦闘を辞める。

 

「グラードン。お前はダイヤの原石だ。才能はレウスに匹敵する…俺が保証する。

先ず、お前には俺の指示が無くても基本的なトレーナーのポケモンとして戦えるような型を覚えてもらうぞ」

 

リンドウやブルー、レッドやとっつぁんもそうだが…優れたトレーナーの多くはポケモンに事前に戦い方を教えていて、ここぞっと言うときに指示を出すのだ。

毎度、毎度、「かわせ!」や闇雲に指示を出してもポケモンは上手く動けるとは限らない。人間で例えれば、ポケモントレーナーは言うならば野球選手の監督、トレーナーのポケモンは野球選手と言えるだろう。監督が毎度の打席で指示は出さないし、毎度の投球で指示を一々出さない。つまり、そう言う事なのだ。

 

ポケモン一匹一匹の長所と短所を把握し、そのポケモンにピッタリの戦い方を教えて導く。それがトレーナーであるのだ。

 

「グラー!」

 

リンドウの言葉に答えるように、グラードンもやる気で満ちている。

この少しの間だが、リンドウはグラードンの素質を把握してきている。3メートル程の巨体だが…素早く動く事も可能だ。これならば、リンドウの主力(非常時以外はオーキド研究所の防衛軍)であるボスゴドラと同じ様なパワフルな戦い方が向いているだろう。

そして…耐久も有るので、自分よりも素早い相手が相手なら動きを見極め…カウンターで一撃粉砕するヘビー級の戦い方も出来そうだ。

 

「朝から元気ですな!リンドウ君!!」

 

その声が聞こえ、リンドウとブルーは声の方を見る。そこには島キングのハラが居たのだ。

 

「ハラさん」

「リーリエ君のポケモンの事は聞きましたぞ…役に立つか分かりませんが、これを」

 

ハラは太陽の紋様が付いたオレンジ色の縦笛を取り出して、リンドウに手渡した。

 

「これは古来から伝わる物でしてな。伝説のポケモン ソルガレオに纏わるものですぞ。

リーリエ君のポケモンがソルガレオに進化するなら、持っていた方が良いかも知れません」

 

その縦笛はリコーダーのような物だが、ソルガレオと関係が有るものだそうだ。と言うよりも、リンドウはこの縦笛を知っている何故なら…前世でやっていたゲームに思いっきり出てきた重要なアイテムだからだ。

 

「ありがとうございます。ハラさん」

「私が力に成れることはこれぐらいです。後は…頼みますよ」

 

――なんでソルガレオとルナアーラのイベント進化アイテムをアンタが持ってるの!?ナッシーアイランドに有るんじゃないの!?

 

そう…この縦笛はポニ島のとある神殿で、ほしぐもをソルガレオかルナアーラにイベント進化する際に必要なアイテムなのだ。

これともう1つ、月が描かれた縦笛が存在しており、それが有れば…神殿でほしぐもをソルガレオに進化させて命を救うことが出来るのだ。

 

「あれ?確か…私もチラッと文献が元に成った絵本読んだけど、ソルガレオにはルナアーラという対となるポケモンが居ませんでした?

それでしたら…なんか、ルナアーラの笛も有りそうなんですけど」

 

――うわー…俺の幼馴染み、勘がヤヴェー

 

そう…ルナアーラの笛も存在する。というか、ソルガレオかルナアーラに進化する場合、どちらでも2つの笛が必要なのだ。なので、リンドウ達がほしぐもを救うためにはもう一本の…月が描かれた笛が必要なのだ。

 

「伝承では有ると聞きますぞ。ですが…何処に有るのかは」

 

なんという事でしょう。ルナアーラの笛は行方不明と成っていたのだ。それが無ければ、リンドウ達はほしぐもを救えない。

 

「分かりました…何とかします」

「頼みますぞ」

 

ハラはそう言うと、去っていく。すると、今度は船の手配をしていたククイ博士が日焼け肌の美女と共にやって来た。

その美女はリンドウも知っている。エーテルパラダイスで働く若い博士であり、ダイビングが趣味のバーネット博士だ。

 

「リンドウ!船の手配は出来たぞ!」

「流石はククイ博士…所で、バーネット博士も?」

「えぇ、私もリーリエのパートナーを救うために同行するわ。エーテルパラダイスが未だ凄い荒れ模様でね…モーン博士とルザミーネからも、リーリエ達の手伝いをしてくれ、此方は大丈夫だと言われたの」

 

どうやら、バーネット博士はモーン博士とルザミーネから頼まれて、共に同行するようだ。

 

「良し…全員が揃い次第、ウラウラ島に行くぞ!手懸かりを集めて、全員でポニ島に行くんだ!そして…ほしぐもを救うぞ!」

 

ほしぐもを助ける。その意思を全員で共有し、生徒達が来てからリンドウ達はウラウラ島に向かった……のだが

 

 

 

 

 

「リンドウ…骨董品で…ルナアーラの笛が売ってるんだけど」

「誰だ!?売り捌いた人は!?今すぐ買うぞ!!」

 

月の縦笛…ウラウラ島で骨董品として、1000円で売られていた模様。

 

その後…手懸かりをある程度集め、リンドウ達のウラウラ島滞在は僅か二時間で終わった。

 

目指すはポニ島の大渓谷を進んだ先に有る神殿 日輪の祭壇である。




次回!…聖獣…覚醒。

もし、番外編を書くとしたら?

  • 過去リンドウ
  • ミヅキちゃんと未来のジムリーダー
  • 過去ブルー
  • レッド様
  • ホワイトくん
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