「こら!辞めないか!ミズゴロウにアチャモ!」
――僕のご飯!僕のご飯!!
――べー!悔しかったら、攻撃してみろよ!
オダマキ研究所では…ご飯を奪われたミズゴロウとアチャモも大乱闘が起きていた。
ミズゴロウを挑発するように笑みを浮かべるアチャモ。どうやら、このアチャモは物凄く悪戯好きのような性格のようだ。
「ミジュュュ!!」
対し、大好きなご飯を奪われたミズゴロウは怒る。無理もない、このミズゴロウは食べることが大好きであり、ご飯が生き甲斐だった。確かにトレーナーと共に未知の所に行きたい欲求や願望は有るが、食べるのが大好きなのだ。
ミズゴロウは水鉄砲を口から放つが、アチャモは軽やかな身のこなしで水鉄砲を楽々と交わしていく。ミズゴロウは怒っているが、アチャモは冷静だ。それ故に的確に避けていく。
「チャモ!」
「キャモ!?」
そして、アチャモはガードベント宜しくと第三者だったキモリを盾にして水鉄砲を防ぐ。
全く無関係だったキモリもこれで大乱闘に参加し、研究所は大混乱。
「博士!!」
「ハルカかマサトを呼んできてくれ!!いや…もうすぐリンドウが教え子と共に来る。それまで持ちこたえ…」
「博士ぇぇぇ!!」
だが、オダマキ博士の顔面に火の粉、水鉄砲、そしてタネマシンガンが直撃する。
「博士!?」
オダマキ博士が倒れた為か、研究所は更に大混乱。やがて、機材等にも攻撃が当たり…バチバチと火花を立てて爆発し…壁に穴が空いてしまった。
「チャモ!」
そして…アチャモはこの穴から外に脱出し…
「ミジュュュ!!」
「キモ!!」
アチャモを追い掛けて粛清する為か、キモリとミズゴロウも脱出してしまったのだ。
「なんて…事だ…」
初心者のポケモンであるキモリ、ミズゴロウ、アチャモの脱走。この事にオダマキ博士の助手は頭を抱えてしまった。
オダマキ研究所も他のポケモン研究所と同じく、ポケモンの預かりサービスを行っており、此処には様々なトレーナーが預けたポケモン達が生息している。勿論、野生のポケモンも多く生息しているのだ。
研究者の間で魔境として有名なオーキド研究所と比べると、オアシスと例えて良いほどに平和な環境だ。だが、それでも温室育ちなキモリ、ミズゴロウ、アチャモの3匹からすれば未知の環境であり、危険な目に遇うかも知れない。
「うわ…呼鈴ならしても誰も出ないから何事かと思えば、こんな有り様かよ」
ふと、そんな声が聞こえ…助手は後ろを振り向く。そこには教え子達とヒガナ、タケシ、ブルーとククイ夫妻を連れたリンドウであった。
「リンドウさん!!」
「えっ!?リンドウ!?呼鈴ならしてよ!!」
チャンピオンの降臨に助手は喜び、リンドウの名前を聞いたオダマキ博士は立ち上がる。
「鳴らしましたよ。10回位。そんで…オダマキ博士、顔…凄い事に成ってるけど…何が有った?」
煤が付いてるし、濡れてるし、軽い打撲の跡が残るオダマキ博士の顔面。無理もない…彼は火の粉、水鉄砲、タネマシンガンの直撃を受けたのだから。
「実は…初心者のポケモンの面倒を見ていたんだ…斯々然々でね」
オダマキ博士は事情を話し、リンドウ達は状況を理解した。オーキド研究所よりは超安全とは言え、野生のポケモンや鍛えられたポケモンが居るオダマキ研究所の敷地内。
そんな所に飛び出してしまった、か弱い御三家のポケモン3匹。
「成るほど…分かった。俺が見てくるよ」
リンドウが3匹を探しに行こうとするが…
「俺が行きます!」
「私も行きます!」
「私も!」
カキ、マオ、スイレンが立候補した。彼等は炎、水、草タイプの使い手。そのタイプのか弱いポケモンが危険な目に遇うかも知れないが故に、自分から捜索を決めたのだ。
「分かった。良いぞ」
リンドウから許可を貰い、スイレンとマオ、カキはお互いに頷いて御三家の捜索を始めたのだった。
「ミズゴロウ!何処?」
「パウパウ!」
スイレンはアシマリを出して、ミズゴロウの捜索を行っていた。リンドウ曰く、ミズゴロウは水辺に生息するポケモン。川の清流から少し汚れた池や沼地まで幅広く生息するポケモンだそうだ。
そのミズゴロウを探すために、スイレンとアシマリは池の周囲にやって来ていた。この辺りなら、ミズゴロウがやって来そうな為である。
「パウ!」
「あっ!ミズゴロウ居た!」
ミズゴロウは池の畔に居たが、お腹が空いたのだろうか…何だか元気が無い。
「ミジュ……」
グーと鳴り響くミズゴロウのお腹。当然だ、ミズゴロウは満腹に成る前にアチャモにご飯を奪われたのだ…少ししか食べておらず、直ぐにお腹が空いてしまったのだ。
「どうしたの?お腹が空いた?」
ふと、そんな声が聞こえてミズゴロウは前を見る。そこにはポケモン用のバーを取り出してミズゴロウに差し出すスイレン、そして彼女と寄り添うアシマリの姿であった。
その頃…カキは…
「ちょっ!?おま!?何をするだー!!」
「チャモチャモ!」
悪戯っ子なアチャモの手で、顔面に甘い蜜を塗られてしまい…カキの後ろから数多のスピアーが迫り来る。狙いはカキの顔面に塗られた甘い蜜だ。
「マジかよ!」
「ガメスン!?」
「チャモ!チャモモモ!」
数多のスピアーをカキとバクガメスに押し付け、アチャモは軽快にその場を去っていく。
これが、後のアローラ炎ジムのジムリーダーカキと、彼の
次回!マオとキモリ、カキと後のマジシャンズレッド。
マジシャンズレッドとバシャーモって似てません?(笑)
もし、番外編を書くとしたら?
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過去リンドウ
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ミヅキちゃんと未来のジムリーダー
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過去ブルー
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レッド様
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ホワイトくん