「キモリ!何処に居るの?」
「アママーイ!」
スイレンがミズゴロウを保護してる頃、マオとアママイコはキモリを探していた。
ぶっちゃけ言えば、キモリはアチャモの悪戯に巻き込まれた被害者であり、アチャモのように何か悪戯を仕掛けてくる様子は無い…筈。
「キモリ居ないね」
「アマーイ…」
野生化ではキモリは主に密林等に生息しており、開けた場所が多いオダマキ研究所の敷地内では発見は簡単だ。しかし、林等…木々が多い繁る所も勿論有るのでマオとアママイコは其処を重点的に探してる。
しかし、彼女達は未だキモリに出会えていないのだ。
だが、アママイコには秘密の必殺技が有るのだ。それは甘い香りであり、その技を使えば野生のポケモンも多くやってくる。もしかすれば、キモリもアママイコの香りに誘われてやって来る可能性だって高いのだ。
「よーし!アママイコ!甘い香り!それでキモリを誘きだそう!」
「アママーイ!!」
アママイコは甘い香りを放出する。すると、アママイコの香りに誘われてか…多くのポケモン達が見えてきた。中にはアゲハントやヘラクロス、多くの虫ポケモンも見えてきた。
「アママイコ!ホウエンのポケモン達だよ!アローラじゃ見ないね」
「アマーイ!」
アゲハントやドクゲイル、キノココ等の様々なポケモンを見るマオとアママイコ。だが、肝心のキモリは姿を見せない。
別のポケモンに居る可能性も有る。マオとアママイコはポイントを変えようとしたが…その時。
――お姉さーーーーーーーーーーーーん!!
と…アママイコにはポケモンの声でそう聞こえた。すると、何やら目の色をハートにしたキモリが此方に向かって飛んでくるでは有りませんか。そう、このキモリこそ、マオ達が探してたキモリである。
「アマ!?」
「うわ!?飛んできた!?」
マオとアママイコの前で綺麗に着地するキモリ。その手には何処から取ってきたのか、モモンの実と葉っぱが有る。
「キモ!」
キモリは手刀でモモンを鮮やかなデザートに切り分けると、葉っぱをお皿にしてマオとアママイコに差し出した。
――デザートです。
「凄い!料理が出来るの!?私、マオ!こっちはパートナーのアママイコだよ!」
「アマーイ!」
このキモリ…なんと、料理が出来たのだ。
――マオさん、アママイコちゃんですね!?末長く…くそお世話になりまーーす!!
このキモリ…物凄く女好きであり、マオのポケモンになるき満々である。
食いしん坊のミズゴロウ、女好きのキモリ…そして悪戯っ子のアチャモ。一癖も二癖も有る初心者用のポケモンであろう。
一方…その頃、アチャモを探していたカキだったが…
「酷い目に有ったぜ!」
「ガメスン…」
カキとバクガメスは全身が泥だらけに成っていた。無理もない…彼とバクガメスは色々とアチャモの悪戯に巻き込まれたのだ。
最初は顔面に蜂蜜を塗られ、スピアーやドクゲイルに追いかけ回され…その後には落とし穴に落ちたり、兎に角大変な目に有ったのだ。
「風呂に入りてぇ…」
アチャモの悪戯に巻き込まれ…何だか目の色が無くなってきたカキとバクガメス。
「チャモ!チャモ!チャモ!!」
一方アチャモはカキとバクガメスを見て、捕まえて見せろと言いたいのか…挑発しながら前方を歩く。しかし、アチャモは前を良く見てなかったのか…何かにぶつかってしまう。恐る恐る、アチャモが前を見ると……そこには大きなポケモン ハガネールが居たのだ。
「チャモモモモモモ!?」
「ハガネー!!」
恐らく、誰かが預けたポケモンだろうか?そのハガネールはある程度は鍛えられており、タケシのハガネール程では無いがそこそこやる個体だと言うのは見て分かる。
すると、ハガネールはアチャモに襲い掛かる。アチャモに迫り来る絶体絶命のピンチ。
「仕方がない!バクガメス!やるぞ!」
「ガメスン!!」
バクガメスがハガネールの攻撃を受け止め、カキがその間にアチャモを確保する。
「バクガメス!ハガネールの足元に龍の波動だ!」
「ガメッシュ!!」
バクガメスはハガネールの足元に龍の波動を放ち、ハガネールの眼前は舞い上がった砂煙等で目眩ましに成ってしまう。
「グゥオオオ!!」
ハガネールは咆哮を挙げて、砂煙を吹き飛ばす。しかし、砂煙が晴れた先には…カキとバクガメスそしてアチャモの姿は何処にも無かったのだ。どうやら、どさくさに紛れて逃げたのだろう。
ハガネールは物に当たるように、地面に向けて尻尾を叩き付けると何処かに去っていった。
ハガネールが去り、暫くすると…もこもこと地面が盛り上がり、バクガメスとカキ…カキに確保されたアチャモが出てきた。
「ふー…もう大丈夫だな」
そう、カキはバクガメスの技 穴を掘るで地面の下に逃れており…ハガネールが去るのを待っていたのだ。
先ず、砂煙で撹乱し…その隙にバクガメスの穴を掘るで地面の下に逃れる。そうすれば、ハガネールは何処かに去ったと勘違いして見逃してくれる算段なのだ。
カキの思惑通りにハガネールは去っていき、カキ達は地面から出てくる。
「お前、もうこんな悪戯は辞めろよ?俺達が居なかったら、大怪我してたかも知れないぞ」
カキの言葉を聞いてか…アチャモは子供のように泣き出してしまった。
「チャモ!チャモ!チャモ!!」
「泣くな泣くな、帰るぞ」
無事にアチャモ、ミズゴロウ、キモリは確保されたのだった。
だが、一連の行動でカキ、マオ、スイレンに懐いたホウエン御三家を見たオダマキ博士は…
「その子達は君達に譲るよ。私から見ても、その子達は君達と一緒に居たいみたいだ」
「「「えっ!?良いんですか!?」」」
――ぉぉぉおおおおお!!マオさんと居れるんですか!?博士…今まで、くそお世話に成りました!!
等のキモリはオダマキ博士に頭を下げて、今までの感謝を述べるのだった。
だが、オダマキ博士のお陰でスイレン、マオ、カキはホウエン御三家をゲットしたのだった。
その日の夕方6時過ぎ。
リンドウ達は豪邸の庭に戻り、BBQの準備をしていた。
シュールに火起こしを手伝うレウスとグラードン、ヒガナのボーマンダが居るが気にしてはいけない。
すると、インターホンが鳴り響く音が聞こえた。
「来たか」
「「「来た?」」」
「言い忘れたが、今回のホウエン合宿はタケシとヒガナの他にゲストが居る。俺が高専チャンピオン時代から世話に成ってる家族の人だ」
リンドウはそう言うと、外門の方へと歩いていく。気になったサトシもリンドウに着いていくと…そこには
「リンドウさん!来ましたよ!もうすぐ、パパも来るかも…………サトシ!?」
「えっ!?サトシ!?なんで此処に居るの!?」
「「サトシだ!」」
サトシと嘗て共に冒険した仲間 ポケモンコーディネーター ハルカとその弟のマサト。そして、ハルカとマサトのパートナーであり幻のポケモンであるジラーチとマナフィが居たのだ。
「えっ?お前達、知り合い?…いや、待てよ?ハルカが前に言ってた、共に旅したピカチュウを連れたトレーナーってサトシだったのか!?」
「ハルカが昔言ってた…物凄く強いリザードンを連れたトレーナーってリンドウ先生だったんですか!?」
なんと言う事でしょう。リンドウが言っていたゲストとは、サトシの嘗ての仲間であるハルカとマサトだったのだ。
「サトシ、リンドウ教員。どうした?」
「グラー?」
更にややこしい事に、グラードンとルカリオまでその場にやって来た。
「「「ルカリオが生きてる!?てか、グラードン!?」」」
だが、ハルカ達は知らない。この後、スイレンのカイオーガが待っている事を。
キモリの中の人のイメージは……麦わら一味のコックさんです(笑)
次回!ホウエン合宿本格始動。
リンドウ達は水ポケモンや洞窟のポケモンが多く居る、ムロタウンに飛ぶ。
だが…そこにとあるポケモンを求めて…多くのポケモンハンターが!?
「えっへへ!このポケモンを使えば、一攫千金だぜ!」
だが…そのポケモンハンターは知らない……ホウエンチャンピオンがやって来ていた事を。
もし、番外編を書くとしたら?
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