デボンコーポレーション。知らぬ者は居ない大企業であり、ホウエン地方を代表する財閥だ。
元ホウエンチャンピオン ツワブキ・ダイゴを社長としており、前社長を会長に持つこのデボンコーポレーションにサトシ達はやって来ていた。
デボンコーポレーションはカナズミシティに有るのだが、最早…城と例えた方が良さそうな景観に外観。その規模に圧倒されるが…
「やあ、待っていたよ。メレメレ島ポケモンスクールの皆さん」
ダイゴこと大誤算!が待っていた社長室はもっと凄かった。社長室の彼方此方に珍しい宝石や化石がショーケースに仕舞われており、中には何かの遺伝子が入った琥珀等も展示されている。
進化の石全種類は勿論のこと、ポケモンの化石の一部、そして石や化石ではないが…ダイゴがバリバリのトレーナーだった頃に受賞した賞状やトロフィーにリボン等も展示されている。
壁には数年前に撮影されたと思われる写真が飾られており、そこには未だ十代の頃のリンドウと今よりもほんの少し若いダイゴとミクリ、そして10歳頃のヒガナが写っている。
「それじゃあ、皆も知ってると思うけど…デボンコーポレーションの社長さんであるツワブキ・ダイゴさんだ。とは言え、皆は会ったことが有るんだったな」
そう…此処に居る殆どの人物はダイゴに出会った事が有るのだ。
ダイゴは過去にメレメレ島に訪れており、そこでリンドウの教え子達と出会っている。サトシとはホウエンやカロスで会っており、アセロラとは別のプライベートな事で会っているのだ。
「今日はデボンコーポレーションの社内見学だ!こんな機会は無いから、楽しんで行けよ?」
そう…リンドウの言う通り、今日はデボンコーポレーションの社内見学。ホウエン在住の子供達でも滅多に出来ない事であり、貴重な体験が出来るのだ。
「僕が言うのもなんだけど、楽しんで行って欲しい。
折角だ…遥々アローラから来てくれたから、これを君達に渡そう。なに、これは宝石としての価値は無い…でも、君達なら真価を発揮できるよ。
おや?既にサトシ君とブラックは持っているか…それじゃあ、君達2人にはこれを」
ダイゴは数個の腕輪を取り出して、それをマオ、スイレン、カキ、リーリエ、アセロラ、セレナに手渡す。
そして…サトシには丸い石、ブラックには何やら宝石らしい物を手渡した。
「これって…メガストーン!?」
「なんのメガストーンなのかは言えないよ。それは自分で気付いてくれ」
サトシに手渡したのはメガストーン。だが、なんのメガストーンなのかは教えてくれないようだ。一方、セレナ達に渡したのは…
「これ…受け取れませんよ。こんな貴重な物を…」
ダイゴがセレナ達に渡したのは…なんと、キーストーンが埋め込まれたメガバンクルだったのだ。確かにホウエンやカロスではキーストーンやメガストーンは探せば普通に出てくるが、それでも貴重な代物なのだ。
「君達への出資だよ。君達なら、それを正しく使える筈だ。
所で…君達は化石は持ってないかい?」
化石…そうダイゴが問うとスイレンとマオは鞄から化石を取り出した。
その化石は主ラランテス悲惨事件が起きたアーカラ島での課外授業の際に、スイレンとマオがムーランドと共に見つけた根っこの化石と爪の化石である。
「カキも持ってなかった?」
「家に置いてきてしまった」
カキ…あの時見つけた化石を家に置いてきた模様。とは言え、此処にスイレンとマオが見つけた爪の化石と根っこの化石が有る。
「ふむ…保存状態の良い化石だね。君達が良ければ、その化石のポケモンを蘇生出来るけど…どうする?」
化石のポケモンを蘇生出来る事はスイレン達も知っている。事実、化石から復元蘇生されたプテラやカブトを手持ちに加えているトレーナーも居るのだ。
「良いんですか!?」
「ただし…君達が面倒を見て育てられる事が条件だよ。
手持ちに入れる、入れないは別としても愛情を持って育てて欲しい。折角、甦る訳だからね」
ダイゴの言葉にスイレンとマオは元気良く頷く。
その後複製されたアノプスとリリーラだが、2人の手持ちに入り…今後も活躍する事に成るのだった。
しかし、ダイゴは知らない。今日、キーストーンをリンドウの教え子全員に配布した為か……アローラリーグの予選からメガジュカイン、メガバシャーモ、メガライボルト、メガゲンガー、メガディアンシー、カイオーガ、ソルガレオ等が大暴れする事を。
「これは…嬉しい意味でも大誤算だ!」
とダイゴは苦笑いを浮かべながら、後にテレビでのアローラリーグ予選を見て言うのだった。
正に大誤算!!
次回!観光のフエンタウン!?
温泉街にやって来たリンドウ達は…ラクダと傷付いたラクライに出会う!?
もし、番外編を書くとしたら?
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ミヅキちゃんと未来のジムリーダー
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ホワイトくん