フエンタウン…そこは火山の恩恵で温泉や温泉街が有名の町であり、リンドウも高専チャンピオン時代はプライベートで良く訪れていた。
「あー…やっぱり、足湯に浸かりながらアイスを食べるのは格別だわ」
今は自由時間。リンドウはその自由時間を使い、ブルー、アセロラ、ヒガナ、ブラックと共に足湯に浸かりながらアイスを食べている。リンドウが抹茶味のアイスであり、ブルーがソーダ味のシャーベット、ヒガナがイチゴ、アセロラがブドウ、そしてブラックが一人ソフトクリームである。
温かい足湯に浸かりながら、冷たいアイスを食べる。実に通な食べ方だろう。温泉の温もりを感じながら冷たく美味しいアイスを食べるのだ。それは正に、炬燵で温もりながらアイスを食べるのに通じる物が有るだろう。
「いや…流石はホウエンチャンピオンね!こんな食べ方を知ってるなんて!」
夫の教えてくれた美味しいアイスの食べ方を楽しみ、ブルーは笑みを浮かべる。
しかし、ブルーは知らない。このリンドウが産み出した足湯に浸かりながらアイスを食べる楽しみ方は……彼が高専チャンピオン時代の時に、課題をやる暇が無く…現実逃避で足湯に浸かった事で編み出された代物だと言うことを。
――当時のチャンピオンは……マジで多忙だったんですよ
リンドウが高専の時、チャンピオンは激務だった。リーグでの書類作業や、招待試合のバトル、テレビ出演から高専の勉学(これはリンドウだけ)等々の様々な仕事が有ったのだ。
今は随分と楽であり、今のリンドウやブラック、シンオウのダメナさんを筆頭にチャンピオンは召集等が無ければ実に自由である。自由とは言え、テレビ出演や招待試合等も有るのだが昔と比べたら比較的自由だろう。
事実…カントー最強のレッドは基本的にシロガネ山に籠ってはカレーを作ってる位なのだ。
カントー、ホウエン、イッシュ、そして後のアローラのチャンピオンはこんな感じだが…積極的に働いているガラルのチャンピオンがそれを知ると…どんな反応をしてしまうのだろうか?間違いなく、もっと働けよ!or俺も休みが欲しい!と言ってしまうだろう。
事実…リンドウのメル友兼呑み友のダンデはガラルのバーでリンドウに「ちょっとは休みが欲しい。まだ買ってから被ってない帽子が有るんだ」と言っていた。
「そういや、リンドウ。結婚の事は皆に報告したの?」
女性は勿論、男性に取っても結婚式は大事な人生のイベントだ。
「おう、したぞ。取り合えず…両家の両親とクルミだろ?ハナコさんだろ?オーキド研究所にも送ったが…間違いなく博士は脱走の口実に使うな」
オーキド博士…間違いなくリンドウとブルーの結婚式を利用し、再び脱走するだろう。
「オーキド博士…また性懲りも無く脱走するんですか?」
「その場合はジョウトリーグのシーズンが始まるまで、カントーでホウエン巡りをしてるホワイト、ヒカリ、デントに絞めてもらうか。あっ無理だわ、ホワイト達にも招待状を出すからな。
まあ…絞めてもらうは冗談で、博士にも来て欲しいけどな」
「良し、リンドウ。レジギガス隊長に任せましょう。今の防衛軍なら大丈夫よ」
今のオーキド研究所防衛軍はレジギガス隊長の部下に、新たにディアルガ、パルキア、ザシアン、ザマゼンタを始めとした平行世界の伝説のポケモンが複数加入した。今なら問題は無いだろう。
「後はナナミ様とグリーンにカスミ、そんでタケシだな。とっつぁんは前職が前職だから自分から呼ぶなって連絡してきたしな」
ナナミ様とグリーンにカスミ、そしてタケシは参加の予定。そしてとっつぁんことサカキは前職が前職の為に辞退である。
「カントーでは後、レッドだな。
ホウエンのジムリーダーではトウキ、ツツジ、センリさんが意地でも行くって返事してきたな」
トウキはムロタウンでジムリーダーをしてる青年で、格闘タイプの使い手だ。実は過去にホウエンリーグの決勝トーナメントでリンドウと戦っている。
ツツジはカナズミシティのジムリーダーであり、ブラックと歳は変わらないが、リンドウが教育実習で指導した初めての生徒でもある。
センリはハルカとマサトの父親であり、トウカシティでジムリーダーをしている。実はジョウト出身であり、ジム用のポケモンとプライベート用のポケモンは別である。
「四天王とミクリ、ダイゴは既に参加を決意してるし…ルチアも来るし…イッシュではアデクさんも来るからな」
「エロ仙人…絶対にナンパしますよ?」
アデクさんことエロ仙人は美女が居たら、取り合えずナンパするのだ。そんなブラックの心配を既に予期していたか、リンドウが笑みを浮かべる。
「そんな事も予期済みだ。取り合えず、アデクさんは野郎しかいない席に座ってもらおう。隣はパパラギさんとハチクさんだ」
――なんか…ワシの扱い酷くね!?
なにやら女好きの仙人の声が聞こえた気がした。
「良し!いっそのこと、サオリ先生の隣に座らせよう!」
さりげなく凄い事を告げたアセロラ。流石のエロ仙人もナンパする勇気は無いだろう…なにせ、霊長類最強なのだから。
「アセロラ。サオリ先生って…もしかして、あのヨシダ・サオリ選手!?」
「そのサオリ選手」
ヒガナ…サオリ先生の正体を知り、アデクの悲惨な末路を思い浮かべるのだった。
「拳で大地を割り、自分とカイリキーを戦わせて鍛えているヨシダ・サオリか……」
サオリ先生…彼女の強さ(ポケモンではなく本人の)は………世界的に有名である。
その頃…カキとマーマネはフエンタウンの近くの山道を探索していた。
「良し!」
カキは地面に落ちてるモンスターボールを広い、手に取る。このモンスターボールは先程、カキが捕まえたポケモンが入っており…アチャモの初陣も兼ねて戦って捕まえたのだ。
「ここら辺は火山のお陰か、炎タイプのポケモンが多いな」
「チャ!」
新しい仲間を捕まえ、喜ぶカキとアチャモ。すると、カキはボールからその新しい仲間を出した。そのポケモンはラクダのようなポケモンであり、ホウエン地方が原産のドンメルというポケモンである。
「ドメドメ!」
「これから宜しくなドンメル!」
「ドメ」
カキ、バトルで新しい仲間をゲットするのだった。
「マーマネ!そっちはどうだ?」
「大変だよ!カキ!!」
すると、草村がガサガサと揺れて…緑色の犬のようなポケモン ラクライをだっこしたマーマネが出てきた。しかし、ラクライは傷だらけであり、ぐったりとしている。
「なっ!?大変だ!直ぐにフエンタウンのポケモンセンターに行くぞ!」
「うん!」
2人は傷付いたラクライを連れて、フエンタウンのポケモンセンターに向かったのだ。
「へっ!此処にグラードンが居るらしいぜ!」
「何処に居るんだか…売却の為に捕らえたラクライにも逃げられるしよ」
二人組のポケモンハンターがやって来た。彼等の後ろには鉄籠が有り、その中には本来はホウエンに生息していない筈のシビシラスとヒトモシが囚われていたのだ。
「まあ!噂ではヒードランが住んでるしな!ヒードランはグラードンよりは珍しくないが…かなりの高額で取引出来るぜ!」
「でもよ…良いのか?本来なら別のポケモンハンターと共に、5人でレイドバトルを仕掛けるんだろ?」
「仕方がないだろ?ソイツ等…ディアンシーを捕まえに行って何故か病院送りに成ったんだからよ」
どうやら、彼等はリンドウのルカリオにボコボコにヤられたポケモンハンターの知人のようだ。
だが…彼等は知らない。知人と同じくホウエンチャンピオンに吹き飛ばされる事を。
次回!回復したラクライからポケモンハンターの事を聞き…リンドウは現場に向かう。
「お前達…グラードンが見たいのか?良いだろう…そんなに見たいのなら見せてやる。但し、二度と悪さは出来ないと思え」
グラードン降臨
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