現実世界とポケモン世界の結婚式は少し異なる。
先ず…式場には花嫁と花婿は一緒に入場する。その際だが、花婿と花嫁はパートナーであるポケモンが居れば共に連れ歩くのだ。
リンドウ夫妻とククイ博士夫妻の結婚式に参列する為に、参加した来賓の方々は会場であるメレメレ島リゾートホテルの屋上会場で、二組の新婚夫婦の登場を待つ。
青空が輝き、アローラの潮の良い香りが来賓者達を包み込み、サトシ達はカメラを構えてその時を待つ。
屋上会場で行う理由だが、来賓の方々はメインなパートナーをボールから出しており、アローラのルールに沿って出迎える。来賓者の数が数であり、流石に屋内会場では全員と全員分のパートナーがのびのびと楽しめない為である。
「凄いよな…ピカチュウ!」
「ピカピ!」
サトシはピカチュウと共に周囲を見回す。来賓者が来賓者な為か、周囲には正にチャンピオン級の名に恥じないポケモン達が自分の主人と共に、花婿と花嫁の入場を待っていた。
代表的な例を挙げるなら、ダンデはゴリランダーとリザードン。シロナはガブリアス。ダイゴはメタグロス(色違い)。カルネはサーナイト。アデクはウルガモス。ミクリはミロカロス。レッドは我らがバグチュウとギエピー。現役チャンピオン及び経験者がそれであり、他にもサトシと親しい人達もポケモンを出している。
タケシはハガネール。カスミはコダック。ハルカはバシャーモとマナフィ。マサトはジラーチにデオキシス、ラルトス。ヒカリはポッチャマ。デントはヤナップ。アイリスはキバコ。シトロンはレントラー。ユリーカはデデンネ…そしてジガルデ(50%)。
他にもシゲルもカメックスを出してたり、クラスメートも各々のパートナーを出しており、ホワイトはイーブイとキュレムだ。
「では…新郎新婦の入場です。皆様…暖かい拍手で迎えて下さい」
司会の人がそう言うと、タキシード姿のリンドウとククイ博士、純白のウエディングドレス姿のブルーとバーネット博士が現れた。
ククイ博士はウォーグルを連れており、バーネット博士はゴンベだ。
ククイ夫妻は一匹づつ、しかし…問題はリンドウとブルーであった。何故なら、この夫婦は今まで出会った全てのパートナーを連れ出していたのだ。とは言え、リンドウとブルーもグリーンとレッドと比べればそこまで捕まえたポケモンの数は多くなく、30も越えていない。
リンドウの付き添いが…リーフィア、レウス、ペンペン(エンペルト)、ボス(ボスゴドラ)、ラプラス、ムクホーク。此処までは初めてのカントーリーグ1年目の手持ちだ。その次にボーマンダだ。そこまでが、高専チャンピオン時代のパートナーであり、続いてルカ(ルカリオ)、クロマル(ミカルゲ)、バンチョー(バンギラス)、モスラ(ウルガモス)、そしてグラードン。
ブルーの付き添いが…カメックス、綺麗なピッピ、メタグロス、キュウコン(カントー)、マニューラ、トゲチック。此処までがカントーリーグ1年目の手持ちであり、続いてキングドラ、ヌメルゴン、メガニウムと続いていた。
「アイツ等…全パートナーをマジで出したな」
リンドウから居候であるシビシラスとヒトモシを預かったグリーンは、その行列を見て唖然としていた。
「懐かしいな…」
一方、リンドウの高専チャンピオン時代の恩人であるセンリはボスゴドラ、ボーマンダ、ラプラス、ムクホークを見てそう言った。
当時のリンドウはエキシビジョンマッチの時は、レウス、リーフィア、エンペルト、ボスゴドラの初期四人集は必ず入れていたが…ボーマンダ、ラプラス、ムクホークはランダムで使い分けていたのだ。余談だが、高専チャンピオン時代…ムクホークは手持ちに入れない時は、センリ夫妻に預けていた。
「マサトは覚えてないが、あのムクホークとボーマンダはマサトとハルカが幼い頃、遊び相手に成ってくれたんだぞ?」
「うそ!?」
「うん、あの時のマサトは2歳だったし、覚えてないかも」
センリから明かされる、ハルカ一家の過去であった。
やがて、二組の新婚夫婦は神父役を務めるオーキド校長の前に辿り着く。
「夫と成るもの。リンドウ君とククイ君。如何なる困難も伴侶と共に乗り越える事を誓いますか?」
「「誓います」」
「妻と成るもの。ブルー君とバーネット君。もし、夫が浮気すればフルボッコにしてでも連れ戻しますか?」
「「誓います」」
「「ふぁ!?」」
オーキド校長の言葉に笑みを浮かべ、拳を握って誓うブルーとバーネット博士であった。
「まぁ…それはじょうだンゴロ!リンドウ君の緊張が余りにも酷すぎたのでジョークジョークヌギダマ!
では改めて、妻と成るもの。如何なる時も、伴侶の帰るべき所を守ると誓いますか?」
「「誓います」」
新郎新婦の誓いを聞いて、オーキド校長は笑みを浮かべる。
「では…続いて指輪の交換」
次は指輪の交換である。指輪はリンドウ夫妻の物はヒガナが持ってきて、ククイ夫妻の物はサトシが持ってくるのだ。
指輪の入ったケースを持ったヒガナとサトシが夫妻の前に現れるが、サトシはガチガチに緊張して動きがロボットのように固くなってる。
――サトシーーー!!昨日、予行練習しただろ!?
サトシは念の為に、昨日に予行練習をリンドウ達と共に行ったのだ。しかし、彼も先程のリンドウと同じくガチガチに緊張してしまってる。
ヒガナは何事も無く、ケースを開けてブルーの指輪をリンドウに手渡す。しかし、サトシはガチガチに動いてククイ博士に指輪を手渡した。
そして、リンドウはブルーに、ククイ博士はバーネット博士にその指輪をはめる。
「では最後に誓いのキスを「ゴゴーン!」ほんげ!?」
最後に近いのキスが待っていたのだが、オーキド校長がそれを告げる前にバーネット博士のゴンベがオーキド校長の唇を奪い…凄い吸引力でキスをしたのだった。
「ゴンベ!?」
「あらら」
これに関してはリンドウ達は苦笑いを浮かべてしまうのだった。
そして…遂にブーケトスの時間がやって来た。
「さて…やるわよ」
そう言ったのはサオリ先生。既に30を越えており、そろそろ結婚しないと婚期を逃がしてしまいかねない、霊長類最強女子である。
「同感ね」
次に言ったのは我らがアララギ博士。彼女も30を越えており、ギエピーからオバサン認定された哀れな女性だ。同じく未婚である。
「ブーケトスが遂に来たわ!」
そしてライチさん。未だ上の2人と比べたら若いが、それでも島クイーンという立場故か…結婚したいが男性が依ってこないのである。
と…3人はヤル気MAXであり、他者を蹴落としてでもブーケをゲットするき満々である。
「ブーケトスが来たね!」
「はい!」
と…十代の少女達は軽い気持ちで参加する。
そんな女性達の気持ちを知らずに、幸せ一杯のブルーとバーネット博士はブーケを投げる構えを取る。
「それじゃ…行くわよ!」
ブーケトスで投げられたブーケを取れれば、次の花嫁に成れると言い伝えで言われており…是非とも未婚で婚期がヤヴァイ女性達は是非ともブーケが欲しいのだ。
それに、今回…ブーケは二個有り、チャンスが普段と比べて2倍なのだ。
そして…投げられた2つのブーケ。だが、そのブーケは最高到達点に辿り着いた瞬間、神速で動く何者かが、2つとも奪ってしまったのだ。
「なっ!?」
「私の…ブーケが…」
ブーケが奪われ、悲痛な表情をするアララギ博士とライチさん。そして…ブーケを掴んだのは勿論、この御方である。
「これで…次は私の物よ!!」
そう…我らが霊長類最強女子 サオリ先生である。
「でも、あれって言い伝えだから確定事項じゃないんだよね」
「ちょっとヒガナ!分かってても言ったらダメじゃない!」
ヒガナとその友人でありミクリの姪 ルチアの言葉を受けて、心にダメージを受けるサオリ先生であった。
次回!ダイゴの友人代表スピーチから始まる披露宴
そして…イモトが仕組んだ、あのメッセージカードが騒動を起こす!?
ギエピー「コース料理なんて、聞いてないっピ。食べ放じゃなかったのかっピ…」
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