カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

99 / 242
ウルトラガーディアンズ!?


85時限目

リンドウ達がホウエン合宿を行ってる頃。

 

サトシ達に内緒で、ポケモンスクールは工事が行われていた。

 

「ふむ…こんな物で良いか」

「muscle!!」

 

その工事を指揮するモーン博士と彼のマッシブーンは、作業を見守りながらそう言った。外見上の変化は一切起きていない。しかし、サトシ達の知らない所でポケモンスクールはパワーアップしているのだった。

 

「ウルトラガーディアンズの出番は近いぞ!」

「muscle!!」

 

モーン博士はジョジョ立ちのポーズを決めて宣言し、マッシブーンはボディービルのポーズ ダブルパイセップスを決めて誇らしげに言うのだった。

 

 

 

 

ある日の事、リンドウは普段通りにサトシ達に勉学を教えていた。

結婚式と披露宴から数日程の時間は流れたが、何気ない日常が続いている。

そんな中…チャイム担当であるオーキド校長のネッコアラが鐘を鳴らす。だが、不自然に何度も何度も連続で物凄いペースでネッコアラは鐘を鳴らし続けるのだ。

 

「なんだ?何時もと様子が変だな…」

 

カキがそう言い、サトシ達は一斉に窓から外を…ネッコアラが居る所を見る。だが、それでもネッコアラは連続で鐘を鳴らし続けるのだった。

 

事情を知らないサトシ達は首を傾げるが…リンドウとブルーは特に反応を示さない。もしかしたら、2人は何かを知ってるのかも知れない。

すると…リンドウはチョークを突如として置いて、黒板の下を持つ。

 

「先生?」

 

突如のリンドウの行動を見て、サトシ達は首を傾げる。だが、次の瞬間…リンドウは黒板を上にスライドさせたのだ。上にスライドさせて黒板は商店街のシャッターのように収納され、黒板の有った所には大きなボタンが出現した。

 

「「「えっ?ボタン?」」」

「良し、お前達…出動だ」

「「「出動!?」」」

 

出動という言葉を聞いてますます訳が分からないサトシ達。

 

「ウルトラガーディアンズの諸君。出番が来たぞ、さあ!出動だ!!」

 

リンドウはそう言うと、ボタンを拳で叩く。すると、サトシ達の足元が開き…サトシ達は落ちてしまった。

 

「うわ!?」

「頑張れよ!アローラの平和はお前達にかかっている!」

 

落ちた先には滑り台が有り、サトシ達は滑り台に滑られながらどんどん下に落ちていく。

その道中、気が付けば…サトシ達の服装は滑り台の上で変化し…戦隊ヒーローが着るような統一感溢れる服装に着替えられたのだ…いや、違う。元から着ていた衣類の上から戦隊ヒーローのようなコスチュームを着せられたのだ。

 

「なんじゃこりゃ!?」

「ピカピ!?」

 

サトシのコスチュームは青色。そして…ピカチュウには青色のペンダントのような物が装備された。

やがて、サトシ達は…何やら戦隊ヒーローの秘密基地のような場所に辿り着く。

 

ふと、サトシは周囲を確認する。サトシ以外の人物も戦隊ヒーローのコスチュームを着ており、色は全員バラバラだ。

サトシは青、カキは赤、マーマネは黄色、マオは緑、スイレンは水色、アセロラは紫、リーリエはピンク、セレナは白、ブラックは黒色だった。

 

「えっ?皆も同じような格好だ…」

 

更に、ピカチュウ以外もシロンやアママイコ、アシマリ、ラティアス等のポケモン達もバッジやリボンを付けられている。

雄であるピカチュウやルカリオ、キモリ等はペンダントだが…雌であるアママイコやラティアスはペンダントにリボンが着いている…

 

「レシラムもリボンが着いてる」

 

レシラムにもリボンが付けられている事から、これは性別以外にもジェンダーが関係するようだ。

 

滑り台で滑り落ちながら、統一感の有るコスチュームに着替えさせられ…落ちた場所は特撮に出てきそうな秘密基地。大きなモニターも有るし、機械感溢れる環境にサトシ達は困惑するが…

 

「ピクシー!」

 

何やら…一匹のピクシーが基地?に現れる。

 

「お母様のピクシー!?なんで此処に?」

「「「えっ!?」」」

 

そして…このピクシーはルザミーネのピクシーだったのだ。ピクシーはモニターの下に有るボタンを押す。すると、モニターに映像が映し出される。映像はテレビ電話と成っており、画面にはルザミーネとモーン博士、そしてゾロアークとマッシブーンが映ったのだ。

 

「お父様にお母様!?」

「リーリエのお父さんにお母さん!?」

『突然ですまない。リーリエ…それに学友の皆、手を貸してほしいのだ』

 

モーンはそう言うと…大きく息を吐き出した。

 

『君達のポケモンへの想い、そして腕前を見込んで頼みが有るんだ。

私のマッシブーンとリーリエのソルガレオが異世界からやって来たポケモンだと言うことは、皆も知っていると思う。私のマッシブーンとリーリエのソルガレオはこの世界に永住を決めているが、異世界から事故で迷いこんでしまったポケモンも出てくるし…彼等は困惑してトラブルを起こしてしまうかも知れない。

彼等もこの世界では完全に異質だが、ポケモンである事には変わりは無いんだ。そんな彼等を保護し、この世界に住みたいのなら居場所を与え、故郷に帰りたければ帰してあげる。力を貸してくれるかな?』

 

そう…マッシブーンやソルガレオはこの世界に永住を決めている。だが、異世界からやって来たポケモンの中には事故で迷いこんでしまった異世界のポケモンも多く居るだろう。

モーンの頼みとは…彼等を保護し、元の世界に帰れるように手助けするという事なのだ。

 

「勿論です!」

 

代表でサトシが言い、セレナ達も笑みを浮かべて頷く。

 

「有り難う。では改めてウルトラビーストに付いて説明しよう。

異世界からやって来たポケモンには大きく分けて二つ有る。先ず、スイレンのカイオーガのようにこの世界と非常に似た世界…平行世界と呼ばれる所からやって来たポケモン。そして、此処とは完全に異なる異世界から迷いこんだポケモン…これはマッシブーンやソルガレオがそうだ。

この完全に異なる異世界からやって来たポケモンの総称を…我々はウルトラビーストと呼んでいる。最近、例のレインボーロケット団がやって来た影響なのか、自然にウルトラホールと呼ばれる…異世界への入口が開いてしまうように成ってしまってね…ウルトラビーストが事故で迷いこんでしまうように成ってしまったんだ。これは今朝の映像だ」

 

完全に異なる異世界からやって来たポケモン…彼らの事をウルトラビーストと呼ぶようだ。つまり、ソルガレオやマッシブーンもウルトラビーストという事に成るだろう。

 

すると…モニターの半分だけ映像が切り替わり、花畑や街中で困惑するマッシブーンの映像が映し出された。映像のマッシブーンはどうしたら良いのか分からず、野生のポケモンと戦ったり、窓ガラスの前でサイドチェスト(ボディービルのポーズ)を行ったりしている。

 

「「「マッシブーン!?」」」

『勿論…私のマッシブーンとは別の個体だ。彼は事故で迷いこんでしまったようでね…かなり困惑している。

彼の保護を頼みたいんだ』

『勿論…此方も出来るだけ支援は行うわ。ピクシー』

 

ルザミーネの言葉を聞くと、ピクシーは救急箱をリーリエに手渡す。その中には回復の薬や満タンの薬、なんでも直しや元気の塊、オボンの実等の沢山の回復アイテムが入っていた。

 

「こんなに沢山…」

『ウルトラビーストが傷付いていたり、巻き込まれて怪我した野生のポケモンは勿論、君達のポケモンが傷付いていたりしたら喜んで使ってね』

 

この回復の薬等は勿論、ルザミーネ率いるエーテル財団の奢りである。

 

『後は…保護する際に使うボールだ』

 

モーンの言葉を聞いて、ピクシーは1つの箱をブラックに手渡す。

ボールだから、モンスターボールだろうか?疑問に思ったブラックが箱を開けると…モンスターボールの一種だと思うが、明らかに今までのモンスターボールとは異なるデザイン…未来感溢れるモンスターボールが沢山入っていた。

 

「なんだ…これ?」

 

疑問に思ったサトシとカキも箱の中を見る。勿論、サトシとカキもこんな捕獲用のモンスターボールは見たことが無い。

 

「あの…モーン博士?なんですか?…これ」

『これはウルトラビースト用に開発されてウルトラボールだ。ウルトラビースト限定だが、ハイパーボールよりも捕獲がしやすいぞ!』

 

このボールはウルトラボール。ウルトラビースト限定に使う為に、新たに開発されたボールだ。

 

「「「「ウルトラボール?」」」」

『うむ。ウルトラビーストは普通のモンスターボールが反応し辛いんだ。自分で入ってくれる分には問題はなく、私もリーリエもマッシブーンとソルガレオを普通のモンスターボールで入れている。

だがね…投げて捕獲すると話は別なんだ。そこで、我々は我々よりもウルトラビーストに詳しい彼等の協力で、このウルトラボールを開発したんだ』

 

すると…画面の向こうであるモーンとルザミーネ達が居る部屋に四人の男女が入ってきた。

しかし、その男女は誰もが肌の色が青白く…地球人とは思えない。肌の色さえ気にしなかったら、この地球で暮らす人達と変わらぬ姿をしているが…

 

「あっ!?あの時の!」

「たしか…シオニラさんとその秘書…だったよな?」

 

その四人の2人は嘗て、アーカラ島の校外学習でスイレンとカキが遭遇したシオニラと秘書だったのだ。

 

「「「知り合い!?」」」

「あぁ…ガラガラを捕まえる時に会ったんだ」

『うむ…あの時以来だな。見知らぬ人の為にも名乗ろうか、私はウルトラ調査隊の隊長 シオニラだ。此処とは完全に異なる世界からやって来た』

 

そう…シオニラ率いるウルトラ調査隊はウルトラビーストが生息する、完全な異世界からやって来た異世界人なのだ。平たく言えば、地球人とガミラス星人のような感じだろう。

 

『シオニラ隊長の秘書 ミリンです』

 

シオニラの秘書の名前はミリンと言うようだ。

 

『ダルスだ。よろしく頼む』

 

生真面目そうな長身の青年はダルス。

 

『アマモです!宜しくね!』

 

サトシ達と歳の変わらないであろう少女はアマモと言うようだ。

 

『我々ウルトラ調査隊は我々の世界に起きたとある異変を解決する術を見付けるために、この世界にやって来た。

以後もよろしく頼むよ』

 

シオニラはダンディーな髭を触りながらそう言う。

 

今後もウルトラビーストに関わる事が有るのなら、彼等と関わりを持つのは当然だろう。

 

『ごほん!話がそれたが…件のマッシブーンはメレメレ島に居る。頼んだぞ、ウルトラガーディアンズ!』

「「「「了解!」」」」

『あっ!そこはウルトラジャー!でお願い!』

 

ウルトラガーディアンズの返事はルザミーネの希望により、ウルトラジャーに成るのだった。

 

『空を高速で飛ぶ手段の無いマーマネ、マオ、セレナには此方でライドポケモンを用意した。頼んだぞ!ウルトラガーディアンズ!!』

「「「「ウルトラジャー!」」」」

 

こうして、ウルトラガーディアンズの初任務が始まったのだ。

 

そして…各々のガーディアンズは出撃する為に、ハッチに向かう。

 

サトシの場合…

 

「ギエー!」

「おっ!ギラティナ!そんな所に居たのか!」

 

ギラティナ…鏡を使い、ボールから一足先に反転世界を経由してハッチに到着してた模様。その背中には…サトシの他に、ラティアス、ルカリオの普段からボールの外に出てるパートナーも乗せられる鞍が装備されていた。

 

カキの場合…

 

「俺のはおまえか!」

「ぐぅおお!」

 

カキのリザードン。ずっとスタンバイしていた模様。

 

マーマネの場合…

 

「うぉ!メタングだ!」

「メタ!!」

 

マーマネに貸し出されるライドポケモンはメタングのようだ。

 

ブラックの場合…

 

『私に乗れ!』

「ですよねー」

 

ブラック…安定のレシラムであった。

 

セレナの場合…

 

「グルル!」

「うそ!?ボーマンダ!?」

 

セレナ…まさかの600族のボーマンダさん。惑星カイロスから派遣されるカイロスさんの天敵である。

 

マオの場合…

 

「宜しくね!フライゴン!!」

「ゴーン」

 

マオ…ホウエンのドラゴンで唯一、メガシンカ出来ないフライゴンさん。だが、それでも充分に強いポケモンである。

 

スイレンの場合…

 

「良し!出てきて!カイオーガ!」

「カィィオォォオオガ!!」

 

スイレン…切札であるカイオーガを出して、その背中に鞍を装着して乗る。

 

アセロラの場合…

 

「うん!出てこい!ドラえもん!!」

 

アセロラはボールを投げる。すると、中からステルス戦闘機を彷彿させるドラゴン・ゴーストのポケモン ドラパルトを出した。

 

「ドラッパーー!!」

 

アセロラ…ドラパルトの背中に乗る。

 

リーリエの場合…

 

「ほしぐもちゃん!?何時の間に居たんですか!?」

 

ソルガレオ…テレポートを使い、先回りしていた。

 

 

 

ポケモンスクールの池が割れ、そこからカタパルトが現れ、各々のライドポケモンに乗ったサトシ達が出撃していく。

それを見送り、リンドウとブルーはサムズアップするのだった。

 

「負けるな!ウルトラガーディアンズ!頑張れ!ウルトラガーディアンズ!!」

 

だが…リンドウは知らない。後日…彼もウルトラガーディアンズの助っ人として、コスチューム姿で参戦することを。




次回!頑張れ!ウルトラガーディアンズ!!野生のマッシブーンを保護するのだ。

公式CMキャラ及びアニメキャラで活躍を見たい人

  • 元スカル団、珍獣ハンターのイモト
  • ヒロキ、通称あばれる君
  • 短パン小僧だった、プロ選手のマー君
  • 霊長類最強女子サオリ先生
  • 元スカル団のボルト
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。