シュラウド→???→???
ターゲット
フィーネ→殺害対象→復讐対象→???
???→???→???
探偵側
野原 信之介→野原探偵事務所所長兼私立探偵→仮面ライダースカル
天羽 奏→信之介の養子兼助手
風間 トオル→信之介の幼馴染→風間組組長
潜入はバレた。風間さん達が囮になっている間あたしと信之介さんは、内部に侵入していた。そして今回のターゲットの話を聞いていた。
「?運命の子?」
「そうだ。彼女は地球の全てを背負いこんでしまったんだ。敵はこの島で彼女の力を引き出し悪事に利用している。その子は機械の部品のように扱われている彼女をなんとしてでも救いたい」
信之介さんがそう言うとあたしは違和感を感じた。
「救いたいって・・・・・・・それが依頼人の頼みじゃ「優先順位を無理矢理変えただけだ」優先順位?」
あたしは信之介さんの言葉に首を傾げた。
「彼女にとって少女を救い出すことはついででしかない。本来の目的はここにいる黒幕を殺すことだ」
「?黒幕?」
「全ての黒幕ってわけではない。ただどんなものでも始まりというものが存在する。あの女を殺したところで真の黒幕に受け継がれるだけだがそれでもかなり敵を弱体化させることが可能だ」
信之介さんは、そう言って進んでいく。あたしはその後を追った。そして聞いた。
「・・・・それってひまわりさんにガイアメモリを渡したやつなのか?」
「そうだ」
信之介さんはそう言うとトランクケースを開けた。
(やっぱり信之介さんなら開けれるんだ)
「・・・・・・・・・犯人の名前は『フィーネ』。終わりの名を持つ女だ」
「・・・・・・それが信之介さんの復讐対象?」
「そうだ」
信之介さんがそう言うとあたしはトランクケースの中身が気になって聞いた。
「信之介さん。結局その中身って一体・・・・・」
信之介さんは少し悩んだ顔をするとあたしの目を見て言った。
「ガイアメモリだ」
「!!スカルメモリ以外にもあったのかよ!?なんであたしに隠してたんだよ!!」
「騒ぐな奏ちゃん。言ったら確実に盗むつもりだっただろ?」
信之介さんにそう言われるとあたしは言葉を詰まらせた。
「この際だからはっきり言うぞ奏ちゃん」
信之介さんはそう言ってあたしを見た。
「オラはガイアメモリが大嫌いなんだ。オラの手でこの世にある全てのガイアメモリを破壊してやりたいぐらい嫌いなんだ。こいつのせいでどれだけの人間を苦しませてきたか・・・・・・・・・・」
この、信之介さんは悲しそうな目をしていた。マサオさんからある程度の話を聞いていたからあの目が誰を映しているのか予想ができた。だからあたしは聞かなかった。
「・・・・・・・奏ちゃん。お前はまだ探偵として半人前だ。だからこの場所では何があろうとオラの命令に従え。絶対服従だ」
「絶対服従って。あたしはいつも信之介さんの指示に従ってるだろ?こんな所でもあたしのやる事はいつもと変わらないだろ?」
あたしが信之介さんにそう言うと信之介さんはあたしの肩を掴んだ。
「?信之介さん?」
「こんな所だからこそオラの命令をいつもより聞くんだ。いいか。オラが逃げろって言ったらオラを見捨ててでも逃げろ」
信之介さんがあたしにそう言った時だった。大きな爆発がおこりビルが少しゆれた。
「急ぐぞ奏ちゃん。風間君の陽動も長く持たない」
ビルの中にある高級そうな部屋。そこには2人の女性がいた。1人は大きな胸を主張するように開いた白いドレスを着た金髪の女性と黒いドレスを着ておりその上から金持ちが着るようなジャンバーを着た黒髪の女性がいた。2人はワイングラスに30年もののワインを注いで飲んでいた。すると。
「侵入者だと?冴子」
「そのようね。お父様」
冴子と呼ばれた女性はお父様と呼ばれる男と通信していた。
「何者かは知らぬが運の悪い連中だ。よりによってお前がいる時に忍び込むとはな。冴子」
男はそう言うと通信を切った。
「申し訳ないわねフィーネ。せっかく来てもらったのに」
冴子はそう言うとベルトを巻いた。
「構わないさ。計画が成功すればガイアメモリは大量生産できる。そしてその計画が失敗する事は100%無い。そうだろう?」
「えぇ。その通りよ。なにせここにはあなたから貰った力とこの私がいるのだから」
冴子がそう言うとガイアメモリを取り出した。
『TABOO』
そしてそれをベルトに入れた。すると冴子の影は化け物のような姿になりフィーネはそれを愉快そうな目で見ていた。
「なぁ、信之介さん。その・・・・・・・風間さん達は大丈夫なのかな?」
「風間君達も死ぬ覚悟はできていた。あとは祈るしかない。風間君達の無事を」
あたしと信之介さんはそう言って進んで行くと。
「なっ」
あたしは見た。恐ろしいものを。
「出て来なさい、コソ泥」
そこには宙に浮いているドーパントと黒服の男が10人いた。
「それとも産業スパイかしら?いずれにせようっかり地獄に舞い込んだ愚かな小動物というところね」
「・・・・・・・・・なんだよ。あのドーパントは?」
それを見た信之介さんはあたしの方を見た。
「奏ちゃん。早速命令だ。これを持ってじっとしていろ。この場を一歩も動くな」
信之介さんはあたしにトランクケースを預けるとゆっくりとドーパントの前に現れた。それに気づいた黒服の男達はすぐに信之介さんに襲いかかったけど信之介さんは肘打ちや顎に蹴りを入れたり投げたりして次々と黒服の男達を撃退した。だけど黒服の男達はすぐに立ち上がると胸ポケットからガイアメモリを取り出した。
「あいつらもガイアメモリを持ってんのかよ?」
『MASQUERADE』
するとあいつらはみんなドーパントになった。信之介さんはそれを見ても落ち着いていた。
「コソ泥にしてはやるわね」
すると宙に浮いているドーパントがそう言った。
「好みのタイプの男よ。でも、残念ね」
ドーパントはそう言ってエネルギーの球を作った。それを見た信之介さんは焦りもしていなかった。
「そのベルト・・・・・・・なるほどお前は組織の幹部か。ということはそれがフィーネが開発した新しい武器か」
信之介さんがそう言うとロストドライバーを取り出した。
「撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだぞ。レディ」
そして信之介さんは、ロストドライバーを巻いた。
「!?何そのドライバーは!?」
(どう言うこと?フィーネ以外にもガイアメモリ専用のベルトを開発することができる人間がいたの?)
信之介さんはスカルメモリを取り出した。
『SKULL』
「変身」
『SKULL』
「さぁ、お前の罪を・・・・・・・数えろ」
信之介さんは、仮面ライダースカルに変身すると戦い始めた。あたしはそれを見ていることしかできなかった。すると。後ろから気配を感じた。あたしは振り返るとそこにはピンク色の髪をした女の子がいた。
「も、もしかしてあの女が?もし、そうだとしたならこれはまぎれもないチャンスだ」
(でもあたしは信之介さんにここを動くなって言われた)
あたしは信之介さんが戦っている姿を見た。それを見たあたしはこう思った。
(信之介さんもきつい状態なんだ。ここであいつを助ければ信之介さんもかなり楽になるはずだ)
あたしはそう思ってあいつを追った。でもそれは死神の罠だった。
「ハァハァハァ。追いついた。おい。お前が運命の子か?」
あたしは彼女にそう言って聞いてみた。そして彼女があたしの方を向くとその目は死んでいた。目に光が宿ってなくてまるで人形のような女だった。
そしてこれが後のあたしの相棒『マリア』との出会いだった。