ハードボイルド探偵 天羽 奏   作:ナイトメア・ゼロ

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第1章 ルナアタック
A 入学/E 出会い


私は立花 響15歳!誕生日は9月の13日で血液型はO型。身長は157センチ体重はもう少し仲良くなったら教えてあげる!趣味は人助けで好きなものはごはん&ごはん。あとは彼氏いない歴は年齢と同じ!!

 

この春、私は晴れて女子高生となる。私の通う学校の名前は『私立リディアン音楽院』。ここには憧れのあの風鳴翼さんが通っている。できることなら何かの偶然で出会えないかと思って受験勉強も頑張った。・・・・・でも。

 

「立花さん!!」

 

「っ!」

 

 目の前の先生の叫び声に私はビクリと肩を震わせる。

 

「あ、あのぉ・・・・・木に登ったまま降りられなくなった子猫がいましてですね?」

 

「それで?」

 

「きっとお腹を空かせてるんじゃないかな〜と」

 

「立花さん!!!!」

 

 

 

 

 

 

「たはぁ~疲れたぁ~!!」

 

 入学初日の授業を終えて寮の部屋に帰ってきた私は床に倒れこむ。

 

「入学初日からクライマックスが百連発気分だよ~・・・・私呪われてる~」

 

「半分は響のドジだけど残りはお節介でしょ?全く、アニメじゃないんだから」

 

「人助けと言ってよ~、人助けは私の趣味なんだから」

 

 愚痴る私に言う同室の板場 弓美ちゃんに私は唇を尖らせて言う。

 

「朝の事はともかく流石に同じクラスの子に教科書を貸さないでしょ普通」

 

「うっ・・・それは・・・その・・・、隣の子に見せて貰おうかなぁと」

 

「それこそ、響が貸さずにその子が隣の子に見せて貰えば良かったでしょ」

 

「あっ、確かに。弓美ちゃん頭いいね!」

 

「いやいや、響が目の前のことしか見てないだけでしょ?まあ、それも響の良いところなんだろうけどね。前を見るって事は、その先にある手を差しのばさなければならない人を見つけられるって事だしね」

 

「弓美ちゃん」

 

 私は弓美ちゃんの言葉に感動していると。

 

「あ、そう言えば『人助け』と言えばね?」

 

 私はふと今朝の一件を思い出す。

 

「今日木に登って降りられなくなった子猫がいたんだけどね」

 

「今朝先生に怒られてたやつね」

 

「うっ・・・・・・・・それはまあそうなんだけどね」

 

 弓美ちゃんの言葉に私は朝の先生の剣幕を思い出して顔を顰める。

 

「まぁとにくその時にね、実は猫と私を助けてくれた人がいてね」

 

「助けてくれた人?誰?先生?用務員さん?」

 

「ううん、全く知らない人」

 

 弓美ちゃんの問いに私は首を振りながら答える。

 

「子猫が思ったより高いところに登っててね、猫を抱っこしたままだとなかなか降りられなくてほとほと困り果ててた時に枝が折れちゃったんだよ」

 

「折れたって・・・・・落ちたの!?えっ!?ケガとかしなかった!?」

 

「だから助けてくれたの!その場にたまたま通りかかったその人が落ちた私をキャッチしてくれたの!!しかもお姫様抱っこで!!その後に「大丈夫かレディ?」って言ってくれてすごくカッコよかったんだよ!!そしてその猫もちゃんと飼い主の人に返してくれたんだよ」

 

「へぇ~、そんなことがあったんだ。・・・・なんて言うかすっごくギザな人ね」

 

「そうかもね」

 

「それで?どんな人だったの?」

 

「うんとね、歳は聞かなかったけど、たぶんそんなに離れてないと思う。20代前半くらいの人だったよ」

 

「へぇ?思ったより若いんだね。もっとおじさんを想像してたよ」

 

「え?」

 

「ん?」

 

「私を助けてくれた人男の人じゃないよ?」

 

「えっ?そうなの!?っていうか20代前半の女性が「大丈夫かレディ」って痛すぎでしょ!?」

 

「でもカッコよかたな〜。また会えないかな〜」

 

「アニメじゃないんだからそう簡単に会えないでしょ。名前とか聞いてないの?」

 

「それは聞いたよ」

 

 弓美ちゃんの問いに私は頷く。

 

「えっとね・・・・・奏さん。たしか『ハードボイルド探偵』の天羽 奏って名前だったと思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある村。真夜中ともいえる時間に飛び交う複数のヘリからの光に照らし出された場所に奴らはいた。

 

『ノイズ』

 

 人類共通の脅威とされ、人類を脅かす認定特異災害。13年前の国連総会で特異災害として認定された未知の存在であり、発生そのものは有史以来から確認されていた。歴史上に記された異形の類は大半がノイズ由来のものと言われ、学校の教科書にもその存在が記されているなど、知名度自体はそれなりに高い。空間からにじみ出るように突如発生し、人間のみを大群で襲撃、触れた人間を自分もろとも炭素の塊に転換させ、発生から一定時間が経過すると自ら炭素化して自壊する特性を持つ。また、一定範囲以内に人間がいなければ、周囲を探索したりはせず自壊するまであまり動くことはない。

 

現在のあらゆる兵器ではノイズに対処することができない。そのため、ノイズが発生したことが確認されればすぐさま避難誘導が行われる。この村でも付近一帯の民家には避難指示並びに自衛隊や特異災害対策機動部による避難誘導も行われた。

 

 現在も少しでもノイズの被害を減らそうと対策組織による迎撃が行われているがそれらは一切の成果を上げていない。そんな中最近ではありえない光景を彼らは目撃していた。そしてその光景は2年前から目撃されていた。

 

「おりゃぁ!!」

 

彼らの前には1人の少女がいた。その少女は変わった姿をしていた。まず服はピッチリとした鎧のようなライダースーツを着ておりそのライダースーツは右半分が『緑』、左半分が『黒』という変わったデザインをしていた。

 

顔はとても美人だが髪はライダースーツと同じように右半分が『緑』、左半分が『黒』という変な髪色をしておりそして『黒』の髪の部分にはWの形をした髪飾りがついていた。

 

そんな女の子が目の前にいるノイズの群れを蹂躙していたのだ。どういうトリックを使っているのかは分からないが通常兵器や通常攻撃が通用しないノイズに女の子はパンチや蹴りを当ててどんどんノイズを倒していた。すると。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

 どこからともなく済んだ歌声が聞こえる。それと同時にノイズの中でも一番大きな二足歩行して進んでいたものの前にヘリから何かが落ちる。それは光を放ちながら地面へと降りていく。

 

「へっ!ようやくお出ましか」

 

女の子がそう言って襲って来たノイズに後ろ回し蹴りをして倒すと女の子の前にはノイズを片っ端から斬って行く女の子が現れた。そして残りは二足歩行型の大型ノイズだけになった。

 

「さぁてお片づけの時間だ」

 

女の子がそう言ってベルトからUSBメモリのようなものを取り出すとそれを右腰にセットした。

 

『JOKER MAXIMUM DRIVE』

 

すると女の子の周りにサイクロンのような風が吹くと女の子は宙に浮かんだ。そしてもう1人の女の子も後に続くように大きくジャンプすると武器である刀を巨大化させた。

 

「『ジョーカーエクストリーム!!』」

 

女の子がそう言うといきなり体が真っ二つに割れると黒の方からは先ほどの女の子の影が浮かび上がりもう一つの体からは別の女の子の影が浮かび上がった。そして二つの飛び蹴りと別の女の子の斬撃がノイズを襲った。

 

ノイズは大きな爆発を起こした。その中で女の子は元の形に戻ると立ち上がり女の子の方を見た。女の子もまるで親の仇を見るような目で睨み付けると刀を構えた。

 

「今日こそ特異災害対策機動部2課まで同行していただきたいが私の本音を言うと同行しないでほしい。その方がお前を倒す口実が生まれるからだ。ダブル!!!」

 

女の子がそう言うとダブルと呼ばれた女の子はため息をついて構えた。

 

「いいぜ。『あたし』が何度でも相手になってやる。かかって来い風鳴 翼!!」

 

ダブルがそう言った時だった。

 

『間違ってるわよ。そこは『あたし』じゃなくて『あたし達が』でしょ?』

 

と、別の女の子の声が響いた。そしてダブルは「そうだな」って言って笑うと2人の女の子が同時に走り出した。

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