ハードボイルド探偵 天羽 奏   作:ナイトメア・ゼロ

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Bでの会合

正月。各暦の年初のことである。文化的には旧年が無事に終わったことと新年を祝う行事である。正月飾りをし、正月行事を行ったり御節料理を食べて、盛大に祝う行事だ。

 

あたしと信之介さんは事務所で信之介さん手作りのおせち料理を食べていた。信之介さんは中華料理が得意だから出されているのは手作り餃子や手作りシュウマイなどの中華料理ばっかりで日本のおせち料理ぽくなかったけどすっげぇ美味かった。あたしは栗きんとんの代わりに入っていたチャーハンを食べているとふと思ったことを信之介さんに聞いた。

 

「そういえば信之介さん」

 

「ん?どうしたの?」

 

「信之介さんって実家に帰らなくていいのか?あたし信之介さんの父さんと母さんのこと全然知らないし」

 

あたしがそう聞くと寂しそうな顔をして言った。

 

「・・・・・・親父と御袋とは絶縁してるんだ」

 

「・・・・・・えっ?」

 

「御袋は、ある理由でオラを嫌ってるんだよ。オラがまだあの家に住んでた時は何回か殺されかけたこともあったんだ。そして親父の方はオラが勝手に大学をやめて探偵の道を選んだ瞬間から絶縁されたんだ」

 

あたしは少し空気が重くなったように感じた。いつもヘラヘラしていて優しくてあたしの事を考えてくれている信之介さんにそんなことがあったなんて思ってもいなかった。

 

「・・・・・その・・・・・・すいません」

 

あたしと信之介さんは、おせちを食べ終えると外で一緒に買い物をしたりしていた。夜に事務所に戻るとあたしと信之介さんは、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜中の12時。信之介は、こっそりと起き上がると奏が寝ているかどうか確認した後こっそりと外に出た。信之介は、夜中の街を歩いていた。そして30分ぐらい歩き続けると信之介は路地裏に入ったそしてそこにある階段を下りるとそこにはBARがあった。信之介は扉を開けて入ると。

 

「いらっしゃいませ」

 

BARに入るとそこにはカクテルを作っている1人の店員と黒いスーツを着た青い髪の男がいた。

 

「・・・・・・来たか信之介」

 

信之介は、男の隣に座った。

 

「ウォッカ。ストレートで」

 

「かしこまりました」

 

信之介は、葉巻を取り出し咥えると隣の男が右手を出し親指の指先が外れると火がついた。

 

「ありがとう・・・・・・風間君」

 

信之介は葉巻に火をつけてもらうとゆっくりと煙を吸いそして吐き出した。

 

隣の男の名は風間 トオル36歳。表側は、大手企業風間組を創設した天才社長。だが裏では名のある政治家の情報や大手企業の社長や幹部の情報を得て脅迫や暗殺、情報操作などを得意とするヤクザ風間組初代組長だった。この男は信之介の幼馴染で定期的に会っていた。

 

「・・・・また新しい義手を作ったんだな風間君」

 

「前の義手も良かったけど俺はこの新しい義手の方がフィットしてるんだ」

 

そう言ってるとある書類を信之介に渡した。

 

「これが今回の報告書だ」

 

「・・・・・・・・」

 

信之介は、無言で受け取ると中身を見た。

 

「悪いけど今回も収穫はゼロだった。ガイアメモリの生産と販売する組織。闇の世界では噂になっているけどほとんど分からなかった。本当にそんな組織が存在するかどうか不安になってきたよ」

 

トオルは、そう言ってカクテルを飲んだ。ウォッカを置いた店員に信之介は目を向けると話しかけた。

 

「そっちの情報はどう?マサオ君」

 

信之介がそう聞いた。

 

目の前の店員は佐藤 マサオ36歳。信之介の幼馴染で昔は泣き虫オニギリと呼ばれていたがもうその面影はなかった。肩までかかる長い髪は後ろで縛っており片目を失明したのか眼帯をつけていた。

 

この男は表側は隠れ名店と呼ばれるほどのBARの店長なのだがある時間帯になると爆弾や拳銃、刀などの人を殺す武器を取り扱っている死の商人だった。

 

「・・・・・・・私のところも同じだ。もしかしたらもっと深い闇の世界に奴らがいるのかもしれない」

 

「・・・・・・・・・そうか」

 

信之介は、一気にウォッカを飲むともう一杯くれと言った。

 

「・・・・・・・俺たちなんでこうなったんだろうな」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「俺はいつか大企業の社長になる。その夢は叶った。だけどまさかヤクザの組長に俺がなるとはな。・・・・・・マサオも美術大学卒業したら漫画家になるつもりだったけど中退して行方不明になったと思ったら俺より先に闇の世界に入ってたしなんでこうなったんだろうな?」

 

トオルがそう言うと。

 

「・・・・・全部オラのせいだ」

 

信之介が帽子を置いてウォッカを飲んだ。

 

「あの時オラが・・・・・・」

 

「信之介!!」

 

信之介が何か言おうとした時だったマサオが信之介の肩を持つと言った。

 

「あれは誰も悪くない!!あの事件は全部ガイアメモリが悪いんだ!!そしてそれを生産した組織が悪いんだ!!だから信之介は悪くないんだ!!」

 

マサオがそう言うと信之介は振り払った。

 

「だとしても!!・・・・・オラが。あの時オラがひまわりを殺したことに変わりはない!!!!」

 

信之介は、自分の両手を見るとそこには血で塗られた真っ赤な両手が見えた。

 

「オラがひまわりを殺したんだ!!最近だってオラがネネちゃんを殺した!!東 和樹も殺した!!伊藤 達也を殺した!!犬山 麗子を殺した!!佐々木 エリカを殺した!!まだまだオラが殺した人間はたくさんいるんだ!!そして何よりオラ自身が親父と御袋を・・・・・」

 

マサオとトオルは何も言えなかった。

 

「なぁ。お前の家族のこと娘に言わなくていいのか?」

 

「血が繋がってなくてもオラにとっては大切な愛娘。奏ちゃんだけにはオラの罪を知ってほしくない。何よりオラは奏ちゃんに復讐は何も生まないって教えてきた。そんなオラが復讐に飲まれているなんて言えないしそんな姿を見せたくない」

 

「「信之介」」

 

信之介は、ウォッカを飲むとそのままBARを出て行った。

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