ガシャーン!!
あたしは信之介さんに向けてコップを投げつけた。あたしが投げたコップは割れてその破片が信之介さんの額を切った。信之介さんは血が出てるところを手で抑えてあたしに話しかけてきた。
「落ち着いて奏ちゃん!!オラはただ「ふざけんな!!」っ!?」
「あたしは信之介さんを信じてた!!あたしをノイズから助けてくれてあたしを育ててくれて・・・・・・あたしは信之介さんを信じてたのに・・・・・なんでだよ!!信之介さんだってひまわりさんの復讐のためにガイアメモリ使ってるじゃねぇか!!それならあたしにも寄越せよ!!くれよ!!ガイアメモリ!!ノイズに復讐させろよ!!」
「待つんだ奏ちゃん!!あの時も言っただろ?復讐しても家族は戻らないって。ガイアメモリの危険性も話したはずだ!!」
信之介さんは、あたしの肩を掴んでそう言ったけどあたしはその肩を振り払った。
「何が復讐しても家族は戻らないだよ。じゃぁなんで信之介さんはスカルメモリで戦ってんだよ!!しかもあのメモリで人を殺してるじゃねぇかよ!!」
「・・・・・・っ!!!」
「あたしが半人前だからってガイアメモリもくれないし・・・・・所詮あたしはあんたの子供じゃない!!どうせ保護されただけの子供だよ!!あんたがあたしのことをただ義務的に育ててくれてるだけ。そんな奴があたしの父親顔なんかしてんじゃねぇよ!!!」
「っ!!!!」
パチーン!!
あたしは信之介さんに頬を張られた。あたしは張られた頬を抑え信之介さんを睨み付けるとあたしは事務所を出て行った。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
オラは奏ちゃんを張った手を見ていた。奏ちゃんの気持ちも分からなくない。だけどそれでもオラは奏ちゃんを。大切な愛娘をオラと同じ道を歩いてほしくなかった。
「もう何が正しいのか分からないぞ」
オラはそう言うと携帯が鳴った。出てみると。
「らしくないわね。あなたがそんなにへこむなんて」
あの女から連絡が来た。
「・・・・・・何の用だシュラウド?」
オラがそう言うとシュラウドはフフフと笑っていた。
「フィーネ姉さんの居場所が分かったわ。あなたの大切な妹が死んだ元凶の居場所をあなたに教えようと思って連絡したのよ」
「!?」
「時は来たわ。やり方は全てあなたに任せる。でも、1つだけ私からの依頼を頼まれてくれないかしら?」
「?お前が頼み事なんて珍しいな」
「ある女の子を救ってほしいの。多分世界中にいる優秀な探偵の中でもこの依頼を頼めるのはあなただけよ」
「・・・・・・・・詳しく話せ」
あたしは公園のベンチに座っていた。あたしは信之介さんに酷いことを言った。でもあたしは信之介さんを信じることができなくなっていた。あたしが大切ならなんでガイアメモリをくれないんだよ。やっぱりあたしは本当の娘じゃないから・・・・・・・。
「君は・・・・・天羽 奏ちゃん?」
あたしが悩んでいる時に1人の男性が話しかけて来た。
「誰だよあんた?」
あたしは警戒してそう聞いた。
「・・・・・・私は、佐藤 マサオ。信之介の幼馴染だ」
マサオさんがそう言うとあたしの隣に座った買い物帰りなのか買い物袋の中には飲み物や食料がたくさん入っていた。
「君のことは信之介から聞いているよ。まさか会えるなんて思っていなかったけど」
マサオさんがそう言って買い物袋からコーラを取り出してそれをあたしに渡した。あたしは受け取るだけで飲まなかった。マサオさんは特に気にしてなくてあたしに聞いてきた。
「信之介と喧嘩でもしたのか?」
「・・・・・・あんたには関係ないだろ?」
あたしはそう言うとマサオさんはヘラヘラと笑って「確かに」って言った。
「・・・・・あたしは隠し事をされていた。あたしは信用されてなかった。信之介さんがひまわりさんを殺したことととかあたしに話してくれなかった。あたしはどうせ信之介さんの子供じゃないから・・・・・」
あたしがそう言うとマサオさんはため息をついた。
「それは違うよ奏さん」
マサオさんがそう言うとマサオさんはあたしの前に来てあたしの目線に合わせた。
「信之介は、奏ちゃんの事を本当の娘のように愛してた。私のBARに来た時も最近は奏ちゃんの話をすることが多かった」
「・・・・・・・・」
「それに最近の信之介は戻ってるんだ」
「?戻ってる?」
マサオさんはあたしの隣に座り直すとあたしに話始めた。信之介さんの過去を。そして信之介さんの罪を。