転生者を騙す転生者の物語   作:立井須 カンナ

18 / 276
最初はなのはさん視点です。

フェイトと銀髪オッドアイ達の戦闘中何してたのかって回。

本来ここまで文章量使う予定では無かったんですけれど…なぜこんなことに…?

皆様、良いお年を!

‐1/1 追記‐
一部表現を修正しました!

それと明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!


合流

銀髪オッドアイの呼びかけに応じて横断歩道まで飛んだ俺が見たのは、巨大な封時結界だった。

 

「えっ、これって…結界?」

「封時結界だ!もしかして既にジュエルシードが?」

 

封時結界に入るには専用の魔法が必要になる。

…当然俺は知らない魔法だ。

だが、多分ユーノなら…

 

「ユーノ君、結界の中に入れそう?」

「うん、まかせてよなのは!」

「おっと、それは聞き捨てならないねぇ…」

 

えっ、この声って…!

 

「悪いけどフェイトの邪魔はさせないよ!」

 

アルフ!?…って事はこの結界の中にはフェイトが!?

 

「…あなたは、誰?」

「あたしかい?あたしはアルフ。

 今この結界の中で戦ってる子の使い魔さ。」

 

使い魔か…この目で見るのは初めてだが、本当に狼そのまんまって感じだ。

…色は実にファンタジーしているが。

 

「使い魔?」

「魔導士が自分の魔力で維持する人造生命体…と言っても、

 あんたも持ってるみたいだし説明はいらなかったか。」

「…僕は使い魔じゃない!」

「ふぅん?…まぁ、そんな事はどうだって良いのさ。

 フェイトの邪魔をさせない、それがあたしの役目だからね!」

 

そう言って飛び掛かってくるアルフだが、当然そのまま受けてやるつもりもない。

 

だがプロテクションで身を守ろうとした瞬間ユーノが割り込み、

俺の代わりに防御魔法で受け止めた。

 

「くっ!」

「ユーノ君!?」

 

突如割り込んだユーノの防御魔法に爪が防がれるも、アルフは何度も爪を叩きつける。

 

「へぇ、思ったより頑丈じゃないか。

 チビの癖に案外…!なんだい、この光は…!?」

「!この光…まさか!」

「ジュエルシードが…!」

 

こんなタイミングで…!

 

「ちぃっ!…仕方ない。ここは先にフェイトを助け出して…」

「そうはさせない!」

「ユーノ君!?」

 

≪なのは!あたしがアルフを連れて転移するから、なのははジュエルシードの封印をお願い!

 被害が広がる前に、早く!≫

≪だけど、ユーノはどうする気だ!?≫

≪あたしは大丈夫!いざとなったら結界でも作って身を守るくらいは出来るから!≫

≪…解った、木の方は任せてくれ!≫

≪えぇ!≫

 

ユーノの足元の魔法陣が光を放ち、次の瞬間にユーノはアルフ共々姿を消した。

 

アルフをユーノが引き受けた以上、こっちは俺が何とかしなくちゃな…!

幸いと言っていいのかは微妙な所だが、まだ発動直後の為木の根は伸び切っていない。

 

「あの木にジュエルシードが…

 行くよ、レイジングハート!」

オーゥラァイ、(All right, )マイマスター(my master)!≫

 

…行くぞ!

 

 

 

 

 

 

やばい、思ったよりも根が伸びるのが速い。

 

ジュエルシードの正確な位置を探す前に根が伸びてしまう。

 

伸びて行く根に攻撃を当てて侵食を阻止しているが、

そのせいでジュエルシードの位置を探せない。

 

確か核になっている二人は、光る繭のようになっていたはずなんだが…

くそ、位置が悪いのか?

 

でも今はこっちに根が…!

 

「レイジングハート!」

ディバインバスター(Divine Buster)!≫

 

ディバインバスターで打ち抜いた根は破壊され、断面から煙を吹き出し静止する。

通常の魔力弾だと数発撃っても効果は薄いが、ディバインバスターなら一撃か。

これなら少し見回すくらいの猶予は稼げるな。

 

飛翔魔法で木の周囲を回り、ジュエルシードを探す。

…しかし、本当にアホみたいにでかいな。

だが探す場所の目星はついている。幹から枝が生えている分岐点だ。

 

…最も、どの枝なのか探すだけでもしんどいのだが。

っと、また根が伸びて…!しかも反対側か!

 

「間に合って!」

 

急いで飛翔魔法で根を追おうとした時、誰かの放った砲撃魔法がその根を打ち抜き破壊した。

 

「えっ?今の…誰?」

 

魔力の光は()()()()()()。銀髪オッドアイ達ではない。

 

発射地点と思しきビルの屋上を見ると、そこに居たのは黒髪(普通)の少年。

だが、見た事のある顔だ。

…確かクラスメイトの斎藤(さいとう) 俊樹(としき)くんだったか?

 

そして3年生になった頃、クラスメイト全員転生者説を考えていた事を思い出した。

…原作開始後に関わりが出来たのが、皆銀髪オッドアイだったからすっかり忘れていたな…

 

「斎藤くん!あなたも魔法が使えるの!?」

「…なのはか。お前も魔導士だったんだな。」

 

そして、もう一つ思い出した。こっちはもっと前の記憶。

…前世で読んだ異世界転生物二次創作小説の記憶だ。

 

「やれやれ、俺はこういう面倒事には関わりたくないんだがな…」

 

やれやれ系巻き込まれ型(別タイプのテンプレ)転生者…!

 

「よく言うわよ。結構ノリノリで撃ち込んでたくせに。」

「えっ!?」

木之元(きのもと)…またお前か。」

 

木之元(きのもと) 菜都美(なつみ)

えっ、知り合い!?

 

「まぁ、良いわ。あたしも手伝ってあげる。

 『カトレア』!」

≪Set up!≫

 

…やっぱりみんな転生者だったかー。

 

「余計なお世話だ。…ケガするぞ?」

「なによー!もっと『幼馴染』を頼りなさいよね!」

 

なんか、結構属性多いなこの二人。

 

「危ないから言ってんだ。お前はおとなしく俺に守られてろ。」

 

コイツよくこんな恥ずかしいセリフ言えるなー…

それに、関わりたくないのか関わりたいのか分からん奴だ。

 

「いや、あたしの方が強いじゃん…」

「いやっ…それは…」

 

いや、お前の方が弱いのかよ!?

…って、しまった!

 

「二人とも、今はそんな事よりも木の根が!…えっ!?」

 

振り返ると十人以上のクラスメイトが思い思いのバリアジャケットに身を包み、

木の根を完全に抑えていた。

 

…これは、いったい…?

 

「そんな事…男の矜持が、そんな事…」

「よしよし、落ち込まないの。今度魔法教えてあげるから…ね?」

 

「流石に俺ん家が壊されそうなのを見過ごすことは出来んよなぁ…」

「管理局に目ぇ付けられるのは嫌なんだがな…」

「今の時期はまだ管理局に見つからないと信じようぜ。」

 

「まぁ?みんな出てきてるし?ここで出ないと腰抜けっぽいし?マジやれやれだわー!」

「お前これからそのキャラでやっていくつもりか?」

「…いや、やっぱさっきのちょっと無しで…」

 

「この街の危機に!俺、参上!」

「おまっ!バリアジャケットまでそんなデザインに…!?」

 

「わっ、カナ!随分凝ったデザインだね!?」

「ふっふっふ、デザイナーしてたのは伊達じゃないのよ!」

「良いなー!今度あたしのもデザインしてよ!」

 

「ついに来たな…この時が…」

「あぁ、影が日の下に晒される時…真の闇が胎動する…」

「我らも出よう。今こそ、変革の時!」

 

「やー、みんな張り切ってるねー。私は消極的に頑張ろうかなー。」

「君も私も、積極的には動けないでしょ。

 ちゃんと注意してなさいよ?こんな時に万が一があっちゃいけないんだから。」

「あーちゃんは固いなー。もっとリラックスしよーよー」

「朱莉が緩いのよ。」

 

なんか…濃いなぁ…

 

いや、とりあえず今の内にジュエルシードを…!

 

!結界が解除されて…今のは、フェイト!?

えっ、速っ…!?

 

それよりも中で何が…?

 

 

 


 

俺は結界を解除した先に見えた光景に驚きを隠せなかった。

 

「えっ、あいつ等…クラスメイトの!」

 

俺と同じような衝撃を受けたのだろう。木の根を攻撃している皆を見て、誰かが声を上げる。

 

黒髪や茶髪の(珍しく)普通の容姿の少年や、少女までも街への被害を食い止めようと動いている。

パッと見ただけでも10人以上は居るみたいだ。

 

「転生者ってこんなに居たんだな…」

「な…しかも、普通の容姿だ。」

「あぁ、羨ましいな。」

 

そうだよな…普通の容姿の転生者もいるよな。

見た感じ本当に()()()()()()()()()()()()()だ。つまり可愛い系の十分に整った顔だ。

()()()()()()だもんな…わざわざイケメンって願わなくてもああ言う顔立ちになれたんだよなぁ…

 

「あっ、みんな!さっきまで何してたの!?」

「なのは…」

 

既に木の根を抑えていたらしいなのはが俺達に気付く。

…そうか、なのはには結界に入ってくる手段が無かったのか。

 

…って

 

「なのは!ユーノは!?」

「うん…さっき狼さんの使い魔…?が来て、ユーノ君が足止めをしてくれたの。」

 

アルフ!さっき居なかったと思ったが…結界の外に居たのか!

 

「ユーノは無事か!?」

「ユーノ君は大丈夫だって言ってたけど…直ぐにどこかに消えちゃって…」

 

消えた…転移魔法か…!

 

「なるほどな…」

「あぁ、どうやら色々と早まってるみたいだな。」

「ん?…あっ、あの時(温泉街)のやつか!」

「えっと、何の話をしてるの…?」

 

っと、この場にはなのはも居るんだったな…

 

「いいや、何でもないぜ!?」

「そうだ、それより神宮寺がやられたんだ!」

「何処か寝かせられるところないか!?」

「神宮寺くんが!?大丈夫なの!?」

「あぁ、気絶してるだけだ。相手も命を取るつもりなんて無かったんだろう。」

 

まぁ、フェイトがそんなことする筈は無いしな。

 

「相手って…誰かにやられたの!?」

「えっ、えっと…まぁ、そうだな。」

「誰に!?」

 

…えっと、名前知ってるのもおかしいし…

 

「…初対面の女の子だった。うん。」

「同じ学校に居ない顔だったけど、同年代だな。うん。」

「金髪ツインテが特徴的だったな。うん。」

 

俺らって呆れる程に解りやすいな…こうしてみると良く分かるわ。

『うん』の後に『嘘()言ってない』って副音声で聞こえるもんな…

 

「それって…」

 

その時、落雷の様な轟音が鳴り響く。

俺達が音のした方角を見ると、まさに一筋の雷が大木をへし折る瞬間だった。

 

≪Capture≫

 

当然フェイトの仕業だ。

全力で突撃したのだろうか、体の周りを小さな雷が奔っている。

 

「…あの子?」

「あっハイ。」

 

どうやら早くもジュエルシードの封印を済ませたらしい。

 

「やっぱり速いなぁ…」

「あれに勝てるかなぁ…」

 

それな…俺達だけじゃなくてなのはが勝てないとストーリーが…

 

「…ちょっと話してくる!」

 

…へっ!?

 

「ちょっ、なのは!?…行っちまった…」

「どうすんだ!?流石に今のなのはじゃどうにもならないんじゃ…!?」

「どうって…追うしかないだろ…」

 

…だよなぁ。




今回登場した転生者は魔法を趣味に使いたい人が多く、
殆どは物語に積極的には出てきません。

まぁ、一部やれやれ系を装った積極的介入型もいますが…

「俺、参上!」と言った人は実はある目的を持っています。
それは実にしょうもない目的で、その為に
『サーチャーの精密操作』『超高性能な映像録画機能』等の特典を貰っています。

将来?ミッドで特撮でも作るのでは無いでしょうか?(適当感)



以下アンケートに関しての内容です。

アンケートに伴い、16話17話の擬音を減らしました。
ご協力いただいた皆様に改めて感謝…!

アンケートの結果は詳細には明かしませんが、
修正が入ったと言う事でお察しください!

活動報告にも記載しておりますので、よろしくお願いします!


修正内容に関するアンケートです。
(協力していただける方だけで大丈夫ですよ!)

修正の結果、擬音を減らしましたが問題は無いでしょうか?

  • 多く感じる
  • やや多く感じる
  • 今のくらいで良い
  • もう少し多くても良い
  • 前のが良かった
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。