転生者を騙す転生者の物語   作:立井須 カンナ

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ちょっと長めです。
今回ちょっと受け入れられるか不安な所がありますが、このまま進行します。


未来を変える第一歩

「≪Apocalypse Breaker≫!」

 

ジュエルシードが放ってきたのは、先程よりも遥かに巨大な……まさに青い壁が迫って来ると錯覚するほどの砲撃魔法だ。

普段であれば私の障壁でギリギリ対処可能な威力だが……

 

≪……≫

――レイジングハートの補助が無い今の私では、アレは防げない……!

 

自前の術式で簡易的な飛翔魔法を構築し、地面から僅かに浮き上がり回避の態勢を整えたその時。

 

「――『ライオットザンバー・カラミティ』!」

「! フェイトちゃん!」

 

私と砲撃の間に素早く滑り込んだフェイトちゃんが、大剣状に変形したバルディッシュで迫る青い壁を切り裂いた。

 

「く……ッ!」

 

切り裂かれた砲撃が地面を抉り、衝撃が空気を震わせる。

直撃していないのに全身に奔る微かな痛みが、私にそれを伝えた。

 

――この砲撃……非殺傷設定じゃない!

「フェイトちゃん、気を付けて!」

「うん。どうやら、向こうは本気で私達を殺すつもりみたいだね……バルディッシュ、姉さん!」

≪sir.≫

 

時空管理局の局員ともなれば、非殺傷設定が付与されていない魔法を向けられる事は珍しくない。

そして執務官としてそう言った相手と向き合う機会が特に多かったフェイトちゃんの動揺は私よりもずっと少なく、即座にバルディッシュの形態を『ライオットザンバー・ランページ』へと切り替えて飛翔した。

恐らくは被害が出るよりも早く、ジュエルシードを封印するつもりなのだろう。

 

そんなフェイトちゃんを援護する為だろうか、上空の黒雲に紫電が奔り、無数の落雷がジュエルシードへと降り注ぐ。

 

「無駄よ。」

 

ジュエルシードが命令するまでもなく、周囲にいた銀髪オッドアイ達が彼女を守るべく動き出す。

ある者は落雷を前に自らの身体を盾とし、またある者はフェイトちゃんを止めるべく彼女の前に立ちはだかる。

 

「――遅い!」

 

しかし、その動きはフェイトちゃんを止めるには遅すぎる。

空中で速度を一切落とす事無くジグザグに飛翔し、銀髪オッドアイ達の間を通り抜けたフェイトちゃんは、一瞬でジュエルシードに肉薄。そのまま斬りかかるが――

 

「こちらにも速度に特化した(お兄ちゃん)はいるんですよ。」

「っ!」

 

その斬撃がジュエルシードへ届くよりも早く、フェイトちゃんを強襲する銀髪オッドアイの斬撃。

フェイトちゃんはそれをバルディッシュで受け止めたが、勢いのついた一撃だった為そのまま突き飛ばされてしまった。

 

「俺の妹に手出しはさせねぇぞ!」

「く……っ、仕方ない。先ずは貴方から……!」

 

二人の様子を見る限り、どうやらフェイトちゃんはジュエルシードへの追撃を断念し、目の前の敵を優先するようだ。

だが、先程プレシアさんの魔法で気絶した銀髪オッドアイがそうだったように、ブラックアウトダメージで意識を奪ってもジュエルシードが一言命令すれば直ぐに意識を取り戻して戦線に復帰されてしまうだろう。

『相手の意識の有無に影響されない絶対命令』……やはり、ジュエルシードを倒すしかないのだ。

 

――何か、私にできる事は……

 

レイジングハートが目覚めない今、私が戦線に立つ事は出来ない。

ならばせめて戦況を把握し、念話でアシストするなりしたいのだが……

そう思ってジュエルシードの動きを注視していた私は、彼女の腕の異変に気付いた。

 

――あの腕……確か砲撃を放った方の……!

 

ジュエルシードの――アリシアちゃんの身体の腕がだらんと垂れ下がっており、まるで火傷したようなダメージを受けていた。

その原因に対する心当たりはただ一つ。そしてそれは、きっと彼女が私に追撃してこない理由でもあるのだろう。

 

――非殺傷設定を付与していない、高出力の砲撃を放った所為で……

 

原作知識によれば、アリシアちゃんには本来魔法の適性は無い。

そんな体にあんな魔法を使わせている所為で、反動によりあれ程のダメージを受けてしまっているのだ。

その傷も青い光が灯り、次第に回復しているようだが……アレが完治するまでは先程の砲撃は放てないと考えても良さそうだ。

 

――早速この情報を共有して……!

 

傷が治るより先にジュエルシードの封印を――その考えを見抜かれたのか、はたまた最初からそのつもりだったのか……ジュエルシードが口を開いた。

 

「……やはり外野は邪魔ですね。お兄ちゃん達、なのは以外の邪魔者を――殺してください。」

「――ッ!」

 

下されてしまった殺害命令。

その一言で死ぬまで戦う狂戦士と化した銀髪オッドアイ達が、目についた私以外の全員に襲い掛かった。

 

――拙い……これじゃ、ジュエルシードを倒すどころじゃない……!

 

普段の皆であれば問題無かった。

しかし、今の皆は聖女との戦いで疲弊しきっている。

その所為で本来の彼等よりも劣る銀髪オッドアイ達に、次第に押され始めている。

更に言えば、敵の銀髪オッドアイ達は殺意を持って襲ってきているのだ。今の彼等にのしかかっているプレッシャーは並大抵ではない。

下手に念話でも繋ごうものなら、その途端に殺されてしまうかもしれない……!

 

「っ、皆の援護に行かないと……!」

「くそ……ッ! そこを退けやぁッ!!」

「拙いねぇ、数も向こうの方が上かい……!」

「弱音を吐いている暇はありませんよアルフ。魔力に余裕のある私達が援護しなければ……!」

 

フェイトちゃんやはやてちゃん、アルフさんにリニスさんも彼等の援護に向かおうとはしているが、彼女達にも敵の銀髪オッドアイ達は差し向けられている。

無理に突破しようとすれば、非殺傷設定の付与されていない危険な魔法をその身に受ける事にもなりかねない。

 

――どうすれば……!

 

「――私達を忘れて貰っちゃ困るよ!」

「溜まりに溜まったこの鬱憤……せめてあんた等で発散させて貰おうか!」

 

声に振り向けば、彼等の援護に駆けつけた二人の女性の姿が見えた。

それはかつて敵対し、共に闇の書事件を乗り越え……そして、さっきまで私達に敵対させられていた二人――

 

「リーゼロッテ!?」

「リーゼアリア……助かった!」

 

「……私が指示を出しました。彼等を守るようにと。」

「聖女さん……!」

 

全ての生死体からリンカーコアが抜き取られ、今の聖女が指示できる者はあの二人だけだ。

この混乱に乗じて指示を出せばこの場から逃げ出す事も出来ただろうに、彼女はそれを彼等を助ける為に使ってくれたのだ。

 

そして、その成果は直ぐに現れた。

 

「――『王の財宝』!」

「――『障壁結界』!」

「――『エグゾースト・ヒートエッジ』!」

 

一部の魔力に余裕を残していた銀盾達が、一気に流れを動かし始めたのだ。

一切の意思疎通も無しに完璧に近い連携が可能な彼等ならば、きっと直ぐに陣形を整えられるだろう。

だが……

 

「起きて、お兄ちゃん。」

 

その一言で目を覚まし、再び戦い始める狂戦士たちが相手ではどう足掻いても消耗戦になってしまう。

 

「やっぱり、このままじゃ……!」

「いえ、まだ分かりません。」

「え……?」

「考えてもみてください。私が指示を出したとはいえ、本来()()()も私と同じように拘束されていたのですよ。それがどうして即座に動けたのか……」

 

聖女の言う『彼女達』とはリーゼ姉妹の事で間違いないだろう。

だが、確かに彼女の言う通り、リーゼ姉妹はザフィーラに敗れた後拘束されていた筈だ。聖女にかけたような強固な拘束ではないが、それにしたって本人達には解除できないものの筈。

それがいつの間にか解放されている……

 

「――全く、何処まで()の想定通りなのか……ですが、今回は彼の秘密主義に助けられたと言えるでしょうね。」

 

聖女はそう言って空の一角に視線を送ると、同時に彼女の声が聞こえて来た。

 

「IS起動――『ライドインパルス』!」

 

急いで聖女の視線の先に目を遣ると、トーレが空中を縦横無尽に飛び回りながら複数の銀髪オッドアイ達を手玉に取っているのが見えた。

 

「あの子はスカリエッティ博士の……!」

 

よく見れば空中で戦う者の中には、彼女以外にもスカリエッティ博士が送り込んだ戦力が混じっている。

度々起こる爆発はチンクのランブルデトネイター……飛び交うブーメランはセッテのスローターアームズ……

 

「行っくぞぉ! 再現奥義『サンシャイン・ブレイバー』!」

 

中にはゴツイ白騎士の姿もあったが、声からして恐らくアレはセインだろう。

 

「――! まさか、()()()()がここに来たのって……!」

「彼ならば私の未来視の内容と、カリムの予言の両方を知る事が出来ましたからね……恐らく、最初からこの瞬間の為に編成された部隊だったのでしょう。」

 

彼女達が一度銀盾の皆を手助けしている光景は見たが、その後は介入も消極的で妙だとは思っていた。

まさか最初から滅びのタイミングを見抜いていたとは……

 

「なのは。ご覧の通り一度は窮地に陥った彼等も、今はある程度落ち着いて対処が出来る程度に余裕を取り戻しています。貴女の心配も幾らか解消された事ですし、ここは一度逃げましょう。」

「逃げる……」

「ええ、レイジングハートが目覚めるのを待つのです。管理局側の最高戦力である貴女が、無防備なままやられる事だけは避けなければなりません。」

 

……聖女の言う通り、今の私に出来る事はない。

寧ろこうしてジュエルシードからいつでも狙われる位置に身を晒していては、戦う皆も気が散ってしまうだろう。

幸いにして周囲には崩れかけのビルもそれなりにあるし、上空からも身を隠す事は出来る筈だ。だが――

 

「簡単に逃がすと思う? 高町なのは!」

「――っ!」

 

やはりジュエルシードの狙いが私である以上、彼女の眼を潜り抜けて身を隠す事は簡単ではない。

視たところ腕の治療ももう終わりそうだ。先ずはもう直ぐ放たれるだろう砲撃を確実に躱さなければ……!

 

「逃がしますわ――私達が必ず!」

「! 貴女達は……!」

「こうして直接顔を合わせるのは初ですわね……私はクアットロ。そして彼女は――」

「ノーヴェだ。短い間だがよろしく頼む。」

 

私達の傍に光の道を通って現れたのは、クアットロとノーヴェのコンビだった。

彼女達はそれぞれ名乗ると、私を逃がすべくジュエルシードへ向き合い……クアットロが手を翳す。

 

「先ほど伺ったお父様の予想では、あのロストロギア相手には私の"劇場"も効かない……ならば――IS起動! 『シルバーカーテン』!」

「!」

 

クアットロが自身の能力を起動すると、まるでティアナのフェイクシルエットの様な幻影が大量に生み出された。

それらは私と聖女の姿を模しており、二人一組になるように配置されている。

 

「――さあ、今の内に!」

 

そしてクアットロが小さな声で私に合図を送ると同時、大量の幻影たちはそれぞれ別方向に点在するビルへと逃げていく。

 

「行きましょう、なのは。」

「うん……ありがとう。クアットロ、ノーヴェ……!」

 

私達が幻影に紛れるようにして廃墟と化したビルの一つを目指して駆けだすと、上空から怒声が響く。

 

「逃がすか! ≪Disaster Edge≫!」

「――!」

「振り返ってはいけません、なのは。」

「……うん、わかってる。」

 

周囲の幻影はジュエルシードの声に反応する事なく逃げている。ならば私も同じように振り返る事なく、魔力感知による警戒に留める。

 

――高密度の魔力反応が6つ……菱形の誘導弾!

 

放たれたそれらは一瞬で地上付近の高度に到達し、周囲の幻影を手当たり次第に狙い動き出す。

幸い幻影もそれに対して回避するような動きをしており、私が回避行動をとっても直ぐにはバレないだろう……当たらない限りは。

 

――目標のビルまで約10m……!

 

「っ!」

 

あと少しでビルの中へ身を隠せると言ったタイミングで、私達の正面にそれは回り込んで来た。

青い菱形の誘導弾……嘗て私達が捜索し、回収したジュエルシードによく似たそれが、高速で接近してくる。

今の私には簡易的な飛翔魔法くらいしか回避手段がない。一応は障壁も張れるが、それをすれば本体がここにいると伝えるようなものだ。そもそも、誘導弾に込められた魔力量からして防ぎきれるかも賭けになる。

 

「落ち着いて下さい、私が未来視で補助します。――回避する方向は右、私の合図に合わせて下さい。」

「! うん……!」

 

誘導弾はなるべく多くの幻影を巻き込む為か、突如として方向を変える動きをする。

本来なら回避は難しいが、聖女の未来視があれば……!

 

「――今です!」

「っ!」

 

合図で右に飛び、軌道を飛翔魔法で補助すると、誘導弾は私の回避方向とは逆の方向へと曲がり、そこにいた幻影を貫いた。

 

――頼りになるな……

 

その間に再び駆けだした私は、何とかビルの中へと身を隠す事に成功。

バレないように外の様子を窺うと、逃げていた幻影たちの幾つかはこことは別のビルへ逃げ切っており、ジュエルシードには私達がどのビルへ逃げ込んだのか分からなくなっているようだ。

 

誘導弾は今も無数の幻影を追い回しており、ジュエルシードの眼から逃れる事が出来たと確信する。

 

「――ふぅ。」

 

思わず小さなため息が漏れた。

やはり非殺傷設定が無い魔法を前にすると緊張感があるのだ。無防備な今の状況では尚更に。

 

「お疲れ様です。――レイジングハートの様子はどうですか?」

「まだ、もう暫くかかりそうかな。……このままここに身を隠して、レイジングハートが目覚めるまで持つと思う?」

「……どうでしょうね、転生者の多いこの場所では未来視の()()()()は数秒先が精々ですので正確な事は……ですが、恐らくは厳しいかと。」

 

続けて語られた聖女の推測では、あの場にいる私達が全て幻影であると判明し次第、ジュエルシードの誘導弾はその攻撃目標を周辺のビルの基礎部分に定めるだろうと言う事だった。

逃げた先がいずれかのビルであると分かっていれば、その全てのビルを完全に破壊し、私達を炙り出せば良いのだからと……

 

「ですから……」

「――待って!」

 

聖女の推測を聞きながら外の様子を窺っていた私の眼に、その光景が飛び込んできた。

 

「――考えてみれば、一々幻影全てを追わなくとも貴女一人を排除すれば事足りるのよね。」

「っ! クアットロ!」

「……しくじりました、わね……!」

 

ジュエルシードの誘導弾がクアットロを撃ち抜き、その身に大穴を空けていた。

穴からは内部の機械が露出し、バチバチと火花が弾けている。

暫くはノーヴェがクアットロに迫る誘導弾を弾いて対処していたのだが、6つ同時に差し向けられて流石に防御が間に合わなかったのだ。

 

そしてクアットロが撃ち抜かれた為か、周囲を逃げていた私達の幻影が薄れて消える……それは私達があの場所にいない事が、ジュエルシードにバレた事を意味する。

 

「はぁ、逃げられちゃったかぁ……だったら、ビルごと破壊するしかないよね?」

 

そして聖女の推測通り、今度はビルへと目標を変更した誘導弾が遠くのビルを何度も貫き、元々ボロボロだったビルはあっと言う間に崩れてしまった。

 

――かなり頑丈に組まれた誘導弾だ……クロノ君のスティンガースナイプのような感じかな……

 

いずれにせよ、私達には時間が無い。レイジングハートが目覚めるまで、あとどれくらいだろう……再び緊張が身を包む。

 

「ノーヴェ、やりますわよ!」

「ああ……仕方ねぇな。『エアライナー』!」

 

そんな中で動いたのは、ジュエルシードから無視されていたクアットロ達だ。

ノーヴェがクアットロを抱え、そのまま地表から上空のジュエルシードまで真っ直ぐに『エアライナー』の光の道を作り出す。

そして、ローラーブレード状の固有装備『ジェットエッジ』のブースターを点火させ、その道の上を高速で駆け出した。

 

「? なにを――」

 

一人は身体に大穴を空けて戦闘不能、もう一人はそんな相方を抱えており戦闘能力は半減……そんな状態で接近を試みる二人に、ジュエルシードは疑問符を浮かべつつも迎撃の為に右手を向ける。

対してノーヴェには障壁で身を守る様な動きはなく、突撃にも迷いはない。

誰が見ても無謀な特攻だ。成功する見込みは薄く、寧ろクアットロ達ばかりが危険に身を投じるような自殺行為。

しかしその瞬間、クアットロは不敵に笑みを浮かべると、声を張り上げた。

 

「あいにく、私達は()()()()を楽に破壊させるつもりはありませんの……チンク!!」

「――『ランブルデトネイター』!!」

「なっ――!!?」

 

轟音。

二人の身体がチンクのISにより起爆し、ジュエルシードの至近距離で炸裂した。

その衝撃は私達が身を潜めているビルにも伝わり、パラパラと天井の破片が小石となって落ちて来る。

 

クアットロとノーヴェの全身全霊をかけた特攻……しかし、払った代償に見合った成果があったのかと言うと――

 

「ふん……少し驚かされたけど、所詮この程度が精々よね。」

 

煙が晴れた時、ジュエルシードは健在だった。

彼女の言葉通り虚を突く事は出来たのかも知れないが、ジュエルシードが張った障壁には傷一つ付いていない……

制御が手放された事で誘導弾は霧散したようだが、それは一時しのぎにもならない僅かな時間を稼いだにすぎない。

 

しかし、それでも――

 

「ねぇ、聖女……提案があるんだ。」

「提案ですか?」

 

私の覚悟は決まった。

彼女達の犠牲が私の目を覚まさせた。

 

「貴女は未来を視たんだよね? この先の光景を……」

「……はい。と言っても、最後に生き残っていた貴女が死ぬ瞬間だけです。具体的な展開は分かりません。」

 

そうだ、最後に生き残るのは私……きっと、こうして隠れたままだと近い内に本当にそうなる。

 

「その光景の私は、今と同じ"私"だったんだよね?」

「……? なのは? 貴女は一体何を――」

 

そんな未来は来させない。

絶対にもう誰も犠牲にしない。

さっき失われた二人の姿は、近い内にここにいる誰もが迎えかねない結末なのだ。

だったら――!

 

「――未来を変えよう。手っ取り早く、確実に。私と貴女が()()()()()()()、簡単に出来る……!」

「なっ……! まさか、貴女の提案と言うのは――」

 

私はもう待てない。

こんな状況で待ちたくない。

 

私の相棒(レイジングハート)はまだ眠っている……だけど、戦う力(デバイス)ならばここにもう一つある!

 

「――私とユニゾンして、一緒に戦おう。今の私達なら、協力できるはずだよね。」




なのは「未来の私の姿が今の私だったなら、ユニゾンすればその時点で未来変わるよね!」

念の為の補足
クアットロとノーヴェは普通に生きてます。爆発したのはアバターなので、今頃ジェイルコーポレーションの地下で本体が目覚めてます。
なのはさんは彼女達が遠隔操作のアバターと知らない為、ちょっとした誤解が生まれてます。
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