灰と幻想のデジャブガル   作:なにがし

1 / 30
拙い文章ですがご容赦下さい。

では、どうぞっ!


一巻
目覚め


 ──目覚めよ(アウェイク)

 

 脳内に囁かれるような声が頭の中に幾度となく反響するように響き渡る感じがして意識を覚醒させる。しかし、何と言われたのかを思い出そうとしても思い出せない。

 

 目を開けてからは辺りを見渡しているが何故自分がこんな場所にいるのか? 誰かに連れてこられたのか? ここは何処なのか? 頭の中で幾つもの疑問が浮かぶ。

 

(まるでアニメみたいだ……んっ? アニメって何だっけ?)

 

 頭の中にある記憶をたどり、アニメとは何かを思い出そうする。そして──。

 

(思い出した!)

 

 そう思ったのも束の間。思い出した内容が思い出せない。

 

(あれっ? 思い出した気がするのに……もしかして忘れた? 確かアニメって物語みたいなものだった気がする……なのにこれ以上思い出せない。どうしてだろう?)

 

「もしかして、誰かいる……?」

 

 不安そうな男性の声が静かな空間にこだまする。そして、その声を境に辺りにいるであろう人達が各々の返事をする。

 

(何人いるんだ? こんな場所に何人も連れてこられたのか?)

 

 こんな場所にどうして何人もいるのか疑問に思い、様々な推測を行っている間にも聞こえてくる周りの話し声は蝋燭の灯りがある方に壁を伝ってここから出るという算段を立てたようだった。

 

 ある一人の男性が蝋燭の灯りはないが逆の方向にも進めそうだと情報を提供してくれる。しかし、皆は蝋燭の灯りがある方に向かうらしい。

 

 蝋燭がない方に行ってみたい。そう思ったがここは周りの人達と一緒にいた方が得策だと思い、蝋燭がない方に行きたいという好奇心を抑え、自分もとりあえずは辺りの流れに合わせてついていくことにした。

 

 ◆

 

 蝋燭のある方向に壁を伝って、真っ直ぐと灯りが照らす方向へと進むと鉄格子が見えてきた。そして鉄格子によって出られそうになかった扉も鎧を着た如何にも現代の時代に合わない格好の男性によって開けられる。

 

(何でこんな時代に鎧何か着てるんだ? てか、何時代だっけ? 思いだしても直ぐに忘れる何て可笑しいし……もしかして脳内に聞こえたあの声が原因とか? 思い出した瞬間に痛みで気を反らしたら忘れないかな?)

 

 自分の頭の中の記憶が思い出せないという不安な襲われ、解決策を探ろうとした時、一人の少女の声によって、自分の考え事は中断されることとなる。

 

「…………ここって、どこなんでしょうか?」

 

 疑問の声を投げかけてきたのは、不安そうにおどおどしているようは一人の少女であった。まずはあの女性を落ち着かせよう。そう思い、話しかけようとしたその瞬間──。

 

「や、おれに訊かれても」

 

 一人の男性が先に答えたくれた。どうやら周りの人々も少女と同様にどうして此処にいるのか理解出来ていないらしい。だからこそ不可解なことだらけであるのだが。

 

「…………そう、なんですね。あの、だ、誰か…………知りませんか? ここが、どこか…………」

 

「僕もどうして此処にいるのかわからないけど、あの鎧を着けた人達なら何か知ってるかもしれないよ。だから、聞いてみよっか」

 

 此処が何処か分からず怯えている様にポツリポツリと震える声で言葉を紡ぎ出す少女を見て、何故か少し忍びないと思い、自分が今の現状で最も簡単に出来て、最もリスクがないであろう策を怯えている少女を安心させる為に優しい口調で言うと、辺りの人は皆、出入口の側で佇んでいる鎧を着た人達に視線が向かった。

 

 こういうことをして目立とうとは思っていなかったし、むしろそういうのは面倒だとも思って眺めていたのだが、怯える少女の目を見て、場合が場合なのだから素直に鎧の人に聞いてかの問題を早く解決しよう。そう思って大勢の前で一つの自分が今取ろうとしている行動を皆にも告げて──さて、聞きにいこう。そう思ったのも束の間。出入口が閉まりだして、ついには閉まってしまった。

 

 辺りは一面静けさが宿った。それは自分達の想いを表しているようだった。しかし、そんなことも本当に一瞬で、ガヤガヤと五月蝿くて、そして明るいとも取れる男性の声が息を吹き返すと鎧への不満で辺りが騒がしくなった。

 

 そして、そんな事が有りながらも結局はひよむーという謎の女性が突然現れたことによって塔から出ることができた。

 

 ひよむーに連れられて何処かに連れていかれる道中、突然と自己紹介が始まり、眠そうな目が特徴的なのがハルヒロ。天パが特徴のランタ。何でもそつなくこなします感を醸し出しているマナト。あの騒がしい明るく元気な男性はキッカワ。か弱そうな女性はシホル。少しぽっちゃり? な巨漢な男性のモグゾーだということがわかった。

 

 モグゾーの身長が羨ましい。そう騒ぎだしたランタに銀髪の如何にも喧嘩が強そうな男性に怒られていたりもしたが自己紹介は何も問題なく続き、次は俺に視線を向けられた。

 

「君は?」

 

 話を聞いていたら眠そうな目が特徴のハルヒロが此方に顔を向けて聞いてくる。辺りを見渡せば他にも何人か此方に顔を向けている。あの気弱そうな女性のシホルも此方に目を向けている。

 

「僕の名前はエル。よろしくねハルヒロ」

 

 名前を呼んだ方が直ぐに仲良くなれる気がするという現金な気持ちから俺は眠たそうな目をしている少年の名前を呼ぶことにした。

 

「あぁ、よろしくなエル」

 

「そういえば、シホルさんは大丈夫? 不安そうだったけど」

 

「は、はい。大丈夫です。あ、ありがとうございます」

 

 未だオドオドしていて余り大丈夫そうには見えないところだが、相手の気持ちを尊重してこれ以上は心配しすぎないようにしようと思い、深く問い詰めないことにした。

 

「そう? 何か有ったら頼ってね。これから長い付き合いになるかもしれないし」

 

「は、はい。ありがとうございます」

 

 話している内に着いたのかひよむーがある建物を前にして止まった。この建物は【オルタナ辺境軍義勇兵団レッドムーン】の事務所らしい。

 

 だが、自分の中に一つだけ違和感があった。 

 あれ? 何か知っているような気がする。と。

皆様は灰と幻想のグリムガル。ご存知でしょうか?

  • アニメまたは原作小説なら観た。
  • アニメも原作も読んでいる。
  • 知らない。
  • 記憶にございません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。