血液由来の所長   作:サイトー

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啓蒙14:竜血騎士団

 煙がまだ上がる燃え殻の廃村。ついこの間までは人が居たのだろうが、今はもう見る影もない有り様である。名を、ドン・レミ村と言う。カルデアから特異点へ入り込んだ侵入者である皆は、その近くの森にて再度その村を観測していた。

 

「まだ、あの村に敵がいるのですか?」

 

「そうみたいね。家の中に居たようだけど……そっち、どんな反応?」

 

 所長の言葉に藤丸は驚いたように、しかしある程度は受け入れた雰囲気で返答した。国家軍隊でも傭兵団でも、一度占拠した場所に人員を裂かない理由はないだろう。ただただ滅ぼすだけなら別だろうが、一人残さず殺すつもりであるならば、ある程度の時間は兵士を駐在させて見張りにするのも不自然ではない。

 

「隻狼、少し偵察に……―――いえ、いいえ。偵察はやっぱり良いわ。数だけ教えて」

 

「……御意」

 

「いや、少し待て。数だけなら私が既に把握している。大凡だが確か、三十から四十人の間だ」

 

『間違いないと思うよ。ボクらもそっちを観測したけど、近くに人間大の生命反応数はその程度だった』

 

「成る程。じゃあ、エミヤ―――狙撃で、皆殺しに出来る?」

 

「構わない。直ぐにでも、射殺そう」

 

「エミヤ……?」

 

 所長の即断にも驚いたが、エミヤの即決にも同じく藤丸は驚いた。こんなにもあっさりと敵を殺すと決める何て、どうも普段の彼らしくない。マシュも同じく驚愕はしているが、何とか口に出さず我慢していた。

 だが―――エミヤらしい冷徹さでもあると、藤丸は賢しく察してもいた。

 あれが自分にも自覚のある目付きだ。自分ではもはやどうしようもない悲劇を見てしまった時に、人間はああやって感情を凍らせて殺すものである。

 

「すまないな、マスター」

 

「理由を教えて下さい。今直ぐにでも殺さないといけないなら止めませんが、間に合うのなら理由だけでも…‥」

 

「はい。エミヤさんに所長……どうして、そんなあっさりと?」

 

「所長……私から―――」

 

「―――いいえ。いいわよ、エミヤ。どうせ、遅いか早いかでしょう。ここの特異点は、そう言う類の人間が作り出す普遍的な地獄なのでしょうし」

 

「そうか。ならば、任せる」

 

「所長……?」

 

 藤丸とマシュはもう嫌な予感しかしていなかった。村が焼かれていて、人々が虐殺されているのは聞いていた。そんな戦争と言う地獄は聞かされていた。

 しかし、もし―――それ以上の地獄なのだとしたら?

 あのドン・レミ村跡地が本当に地獄で焼かれた燃え殻なのだとしたら?

 

「さっきはまだ言わないでおいたけど、行けば見る事になります。なので、此処で言っておきましょう。予め、戦うのなら光景を見る覚悟をしておきなさい

 ―――吸血鬼よ。

 透視で見たけど四肢を抉られて椅子や樽に拘束された人間が、あいつら吸血鬼共の食糧にされています。もう助からないでしょう」

 

「「―――え?」」

 

『そんな……いや、でも、そうか。吸血鬼ですか。まさか、死徒?』

 

「じゃないわね。あの様子だと、そう言う幻想種でしょう」

 

『だとすれば、まさかサーヴァントの宝具か、その類の魔術?』

 

「待って……―――待って下さい!?」

 

 吸血鬼は本当に居る事は知っている。所長に教えられたばかりだ。しかし、藤丸はそんな化け物が人間を食料にして人間で食事にしている何て光景をこれから先、見届けないとならないのだ。しかも、吸血鬼も元は人間に過ぎず、そう言う生き物に作り変えられた被害者に過ぎないと言うのに、もしこの特異点の人々を守るならば、その吸血鬼は確実に殺さないとならないだろう。

 何せ―――無抵抗な人を拘束し、四肢を抉り、その血肉を生きたまま食べて、呑む。

 相互理解など有り得ない事は、御人好しな彼でも聞いただけで理解した。マシュも魔術師として豊富な知識から、そこまで堕ちた人間だった化け物が、自分達の事を食料以外の何かだと思う事がないと分かっていた。

 

「……なによ、藤丸?」

 

「行きましょう。危険だとしても、エミヤだけに――――」

 

「―――良いのかしら?

 私もエミヤの狙撃が効率的ってだけだから提案したけど、本音を言えばこれからの経験として自分で感じてみたいのよね。

 でも、それって私の我が儘だから黙ってたけど……良いのね、藤丸?」

 

「ええ」

 

「はい。私も、先輩に賛成です。もしかすれば、まだ助かる人もいるかもしれません!」

 

 しかし、それが淡い期待でしかない事はマシュも藤丸も理解していた。そして、それが絶望に裏返るだろうと言う事も分かっていた。それでも、やらねばならないとだと自分自身に言い聞かせていた。

 それを見て、所長は表情に出さずとも喜ぶしかない。

 カルデア所長として、全く以ってこの二人は理想の人材だ。

 人を助けるのも、人を傷付けるのも、自分達が当事者である事を受け入れている。人理を救うならば、その世界で自分の在り方を突き通す意志がなくば、英霊達は決してカルデアを快く受け入れる事は絶対にないだろう。所長は自分であるオルガマリーとしての在り様ではサーヴァントと共に戦い抜く事は出来ない事を悟っており、だからこそ藤丸とマシュが必要になるのだと全てを啓蒙していた。この段階で、もはや何もかもを理解していた。

 

「だそうよ、エミヤ。汚れ仕事は皆でしましょうね」

 

「―――……全く。所長、君は少し口が悪いな。だがマスター、私は君の意志を尊重しよう。マシュも、それで良いのかね」

 

「了解しました、エミヤさん」

 

「うんうん、やる気十分ね。それじゃあ、エミヤは警戒宜しく。隻狼は少し先行して頂戴。異常があれば念話で連絡。マシュと藤丸は、私の後から付いてくるように。

 後、戦闘になれば藤丸はシャドウ召喚の初実践になります。気張りなさいね」

 

「「はい!」」

 

「それとロマニ。そっちも周囲の状況に変化があれば―――」

 

『―――分かっています。任せて下さい』

 

「宜しい。ではこれよりカルデア、第一特異点侵攻を開始します」

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 彼らにとって、この村を焼く事など余りにも容易かった。拍子抜けと言っても過言ではない。事前に危機を察して避難していた村人もいたのか数は少なかったが、それでも全員が村から出て行った訳ではなし。そしてフランス王国を転覆して新たなる国家支配権力を確立させた新勢力は、今となっては王家に変わってこのフランスを支配する君臨者である。

 ならば―――この騎士団こそ、新フランス国軍だ。

 村人が逃げ去ろうとしたのも当然だ。この新王権が運営する国軍である騎士団は、正しく民草にとって邪悪の権化。そこが領地だろうが、軍隊のない無抵抗な都市だろうが、一切構わず遊ぶように殺戮を喜ぶ外法外道の集団に過ぎないのだから。

 

「若い女、あんまいなかったな……はぁ、遊び足りん」

 

「おいおい。さっきまで人間で遊んでいた騎士様の台詞とは思えねぇな」

 

「我らが騎士団長で在らせらるヴラド様がこんな不真面目聞いたら、俺たちゃ間違いなく股間から杭を突き刺され、口から先っぽを生やす事になるだろーけど、フランス人を殺す為となれば許して下さるからな。

 ―――ハハハハッハ!

 それによ、元が罪人だったり傭兵だったりする俺達はよ、そもそも吸血鬼だとか邪竜だとかあんまり関係ねぇ!!」

 

「言えてるぜ。女は犯した後に殺して、男は特に意味もなく殺す。戦争ってのはそう言うもんだし、金になるなら誰だって殺してきた。それが当たり前の常識ってヤツだ。そう教えられて生きてきたし、そうやって生活してきた。

 そんな俺はそこらの当たり前の傭兵崩れに過ぎねぇけど、こりゃ確かに神の力さ」

 

「本当にヴラド様サマさまだぜぇ……―――ヒック。けど、吸血鬼ってヤツは酒に酔い難いのが行けねぇな」

 

「そんな時はこれ、若い女の生き血さぁ……な!?」

 

「ひぃ……ヤだ。やめて、やめて、殺さないで……ッ―――!」

 

「おいおいおい。殺す訳ねぇだろーがよ。死体でお楽しみをする趣味は、まだ目覚めてないんだよね」

 

「そうだよ~……でもね、姉ちゃん。アンタ、もう手遅れだよ」

 

「え……な、なにが?」

 

「さっき俺らの血、呑ませたから。アンタ、今日から吸血鬼ってヤツだぜぇ……ひゃっはっははははははは!」

 

「俺らの騎士団にゃ女吸血鬼も多いからな。慰安用の玩具だけど!」

 

「う……嘘。嘘、嘘よ、嘘よ!!?」

 

 そう叫んだ傷だらけな裸の女は、男を突き飛ばして小屋から飛び出てしまった。確かに、飛び出てしまったのだ。暗い影が支配する倉の中から、太陽が光差す明るい外へ。

 日差しと言う暗黒を払う光の下になど、闇の生物に居場所など有りはしないのに。

 

「あ、おい。馬鹿が、やめろ!?」

 

「い、い、いやぁぁあああああああああああああぁぁぁああああ何でなんでなんで、焼ける熱い熱い熱い焦げ焦げこげぇぇえええええええええええええええ!!!?」

 

 肉が焼け焦げる臭いが外から小屋に入って来た。それを騎士共は嗅いでも、何も思わずニタニタと嗤っているだけである。

 

「あーあー……勿体ネェ。良い肉だってのに、一瞬で黒焦げじゃなねぇかよ。何でお前、あんな事を言ったんだよ」

 

「いやぁ可愛い子が絶望する顔が好きだから……つい。まぁあれもあれでさ、面白いから良いじゃん。けどよぉ人間だと耐久性ないから折角頑丈な吸血鬼にして遊んであげようと思ってたのに、これじゃあ血液与えた分だけ損じゃん」

 

「はぁ……っち、糞が。こっちはまだまだあの肉を楽しみ切って無いってーのによ。お前ばっかり遊んでたじゃねーかよ」

 

「うるせぇーよ。俺が遊んでる間、この村で騎士団総出で作った人間樽で遊んで、更にワインに血液入れてお前は飲んだくれてただろーよ。

 俺はその間、あの娘で遊んでいただけデース」

 

「あっそう。はぁ……オレ、ブリテンの異端審問官や兵士を女みたいに犯して拷問した記憶、とっとと忘れてぇーんだけどなぁ……ヤダヤダ。

 もっと腰を振りまくりたい年頃です。彼女、見た目好みだったのにさ」

 

「ああ。そういや、アンタって最初期メンバーからだっけ?」

 

「そーだよ。だから、此処の残留組の指揮をしてんだよ。まぁ、俺ら竜血騎士団の派遣部隊にゃ纏まりなんて要らないけど」

 

 小屋の中にいる幾人からの男共は、外に出た女が灰になるまでまるで普段と変わらず世間話をしているだけだった。そして、先程まで強引に交じり合っていた女が灰となって風に吹かれ、この世から跡形もなく消え去ろうとも、何も思わず血液入りのワイン瓶を呷っているだけだった。

 

「しかし、やっぱり血液は竜よりも人間に限るわな。それも女を犯しながら飲む血液は格別だよ。血の無いワインが泥水だぜ」

 

「まぁな。でも、やっぱり我らがお偉いさんは頭がイカレテヤガルぜ。人間を吸血鬼にして騎士団にするだけでも、相当なガイキチだってーのに、その吸血鬼共に竜の血を吸わせるだ何て、頭の中身が冒涜しかねぇーだろーな」

 

「そりゃそーだ。だって、ほら―――」

 

 そう嗤う男は吸血鬼だと言うのに、まるで普通の人間のように外へ出た。

 

「―――この通り。

 俺らは吸血鬼を超えた竜の吸血鬼。即ち、竜血鬼。だからこそ、この新たなるフランスを支配する」

 

「それが俺ら竜血騎士団なぁ……ひゃっははっはははは!!

 腐れた罪人にゃ良い身分ってモンさ。どうせ人間だった頃から地獄行きは決まってた人でなしの傭兵だ。こんな余生を送れるだけ充分ってもんよ。

 好きなだけ女を犯して、出来るだけ男は殺して、やりたいようにヤリまくるぅ!!」

 

 明るい太陽の下、竜の血を啜った吸血鬼はこの世を盛大に謳歌していた。黒染めの騎士甲冑を身に纏うことすらなく、彼ら吸血鬼が人生を悠然と愉しむ事が出来る特異点。人間から進化した新人類として、彼ら竜血鬼は竜血騎士団として、魔女の走狗となって殺戮に歓喜する。

 人間だった時と変わらず、人の死こそ生活の糧だった。

 吸血鬼に変貌した自分を何一つ哀れむ事はなく、人間に未練など欠片もなく、何ら後悔一つなく、一切の懺悔なく、竜血騎士団は騎士団長の命の儘に動くだけ。

 自分達を吸血鬼にした大元の吸血鬼が望むなら、このフランスを餌場にする暴力装置に他ならないのだろう。

 

「……―――お、何だこの気配?

 おい、アンタ。これに見覚えあるかい?」

 

「………うーん。死に時が来たのかもしれん。騎士団長様と似た気配やね。こりゃアカンわ。戦ったら普通に殺されるかも。

 ま、鎧は着ておこうぜ。全裸で死ぬのも締りがネェ」

 

「そりゃそっか。甲冑を死に装束するのが戦士の誉れだもんなぁ!!」

 

「ひゃっはっはっははー、言えてるぜ。敵だったらぶっ殺して、また捕まえた女でも連れ込もう」

 

「オーケー、相棒共!」

 

 嗤い合う男共は小屋に戻り、女を犯す為に脱いでいた甲冑を器用に着込んでいた。吸血鬼化した事で魔術でも使えるようになったのか、本来ならば一人で着るのが困難な騎士甲冑だろうと数秒で完全装備してしまった。

 大剣に、直剣と盾に、槍に、弩。

 竜血騎士団の騎士甲冑を纏う彼らはそれぞれが好きな武装を手に持ち、役割など知るかと各々が自由に外へ進んで行った。

 

「ゲハァアア!!?」

 

「な、何だ何だ、何だお前は一体なん―――グヒャアアアアア!!」

 

 そこには、自分達が作り上げた地獄以上の悪夢が存在していた。地獄を運営する獄卒さえ恐れを成して逃げ出す程の、冒涜的狩人が騎士を狩り潰していた。

 一人一人丁寧に、誰も逃がさず叩き潰す。潰した後、更に轢き砕く。

 片手で易々と人間大の大車輪を振り回しながら、触れただけで即座に死す怨念を回転させて渦巻かせる。

 

「この世を清潔に致しましょう―――さぁ、肉片に成り果てなさいね?」

 

 何か、金色の三角帽子を被った肉片塗れの女が超高速移動しながら騎士を轢き潰していた。騎士を念入りに轢き潰して肉片に砕く時以外は早過ぎて目視さえも出来ないが、確かに黄金三角の女が瞬間移動をしながら人を愉し気に轢き殺す光景が騎士らの前で展開していた。

 稀に左手から触手を出して振り回し、甲冑を着込んだ騎士を容易く貫通して内臓から拘束し、それをまるでハンマーのように振り回す姿など邪神が裸足で逃げる程に猟奇的だった。更には如雨露のような道具から炎を吹き出すこともあり、白い毒霧で騎士を悶え殺す光景も確認出来てしまった。

 

「アカン。あれ、死ぬヤツや……どうする?」

 

「逃げても仕方ないぜ。ま、死ぬなら死ぬで特攻だ!!」

 

「ま、いっか。余生とは思えない程、男は殺しまくって、女を犯しまくれた。あんな愉快なヤツに殺されて死ぬんなら、あの世にいるトーチャンとカーチャンにも、程良い冥途の土産になるって話!」

 

「残念。まぁ、逃げて生きるよりかは此処であっさり死ぬのが本懐。何だかんだでオレたちゃ騎士だしね!」

 

「まだまだ殺したんねぇンだよ、こっちはよ。ぶっ殺してやるぜ、変態三角!!!」

 

 元より竜血騎士団は洗脳されている。所長は既に騎士を一匹狩り殺し、その脳味噌から情報を抜き取っており、欲しい情報は全て得ているので、その事を理解していた。誰か一人でも殺してしまえば人の意志を奪い取り、その者の魂さえも解読する化物がオルガマリーである。よって、もはやこの村で血の宴を広げていた騎士はカルデアにとって用済みであり、一人残らず殺しても一切何ら問題はない。

 そしてその洗脳とは、死ぬまで命令通りに戦う事を疑わない事。

 分かってしまえば話は早い。所長は普段通りの処刑人形態に装備を備え直し、縮地による瞬間移動を幾度も繰り返し、誰も逃さずローゲリウスの車輪で轢き殺せば良いだけとなった。

 

「―――いや、終わりだよ」

 

 そんな言葉を吸血鬼特有の超感覚である聴覚で聞いたと同時、暴れ狂う暴矢が騎士たちに襲い掛かっていた。膨大な魔力を纏いながらも、騎士を一人殺す度に血に塗れ、更に凶悪な魔力を纏った暴れ狂う矢。

 名を―――赤原猟犬(フルンディング)

 一度放たれれば最後、獲物を喰い殺すまで止まらない投影宝具である。大英雄ベオウルフが振ったとされる宝具を改造した剣の矢は、この村に潜む全ての吸血鬼を標的に暴れ狂い、更にエミヤ本人さえも前線に加わって双剣を振っていた。血を啜る吸血鬼の血を貪る魔矢と、化け物を斬り清める双剣は、竜血騎士にとって避け様もない死で在った。

 

「ひゃっはっはっははは、何だ此処は地獄じゃねぇか―――ギャガッッ!」

 

 高笑いする騎士を、忍びは何ら構わず斬り捨てた。気配を殺し、騎士らからすれば何の気配もないのに、自分達の仲間が唐突に血を噴き出して死んでいく悪夢のような時間。なのに恐怖はなく、もう人の血を吸えない未練だけを残し、全員が戦いを止めなかった。

 

「――――……」

 

 その異様さに、流石の忍びも気色悪さを捨て切れない。戦国の侍も命を捨て去って戦い抜く闘争狂いが多く居たが、この騎士のように死を恐怖せず、自分の命を何とも思わない狂人ではなかった。

 ならば、と思えば話は早い。

 生前と同じ様に殺すだけ。慈悲を忘れぬ忍びなれど、容赦は加減なく捨てている。

 忍びは忍術によって殺めた相手から血を奪い、刃に纏わせ、楔丸を他者の生命で刀身を作り出す。その上で集団を纏めて同時に切り裂く為、その身に修めた秘伝・渦雲渡りによる斬撃を繰り広げる。人間の身でありながら火縄の弾を容易く見切り、弾幕を刀で斬り払いながら進軍する内府の赤い精鋭は隻狼の殺人技術に一人一人が剣士としてそれなりに対応する化け物揃いであったので、ある意味ではまだこの吸血鬼の方が人間らしい。

 

「はぁああ……!!」

 

 そして、マシュもまた覚悟を決めた。文字通り、悟りを覚えたのだ。命を殺さぬように手加減して戦えば―――死ぬ。

 自分が死ぬのなら、まだまだ良い方。

 だが気後れすれば、マスターが死ぬ。

 誰も守れずに死に、戦いもせず死ぬ。

 鈍器として盾を振るって撲殺するには吸血鬼相手に殺傷能力は低く、ならばとマシュは魔力防御を盾に纏う。そして、盾の内側に備えた礼装である人工魔術回路が回転し、その防御力場が刃に変形した。騎士盾は相手を切り裂いた上に、殴り砕く凶器となった。

 

「げひゃぁああ!」

 

 何処か他人事のように聞こえる死の絶叫。つまりは自分が殺した相手が上げる最後の言葉。マシュは自分の精神が人ではない人の形をした吸血鬼を殺す度に歪むのを感じ取るが、なのに何も澱まず戦闘動作を行う。彼女はVR訓練とは言え、人を殺す感触を覚えており、自分が死ぬ寒気も分かっている。

 そして―――吸血鬼を殺す度、訓練での教えが身に染みる。

 慈悲を無くせば自分は人ではなくなるが、相手に容赦をすれば容易く殺される。

 

「外骨格義手―――駆動、開始!」

 

 初の実戦投入―――左の義手を駆動開始。瞬間的に義手は輝き、その一瞬で勝負は決まる。

 斬撃術式によってエーテルブレードを発生させる義手装置は何ら問題なく発動し、マシュは相手を抵抗なく両断した。同時に吸血鬼の穢れた血を自分が吸い込まないよう、魔力防御によって血が付着することも防ぐ。何かの間違いで自分が血を飲んでしまえば、あるいは傷口から血が入れば猛毒となろう。最悪、如何に守りの加護があるとは言え、吸血鬼化する危険がある。

 

「これは―――……これが、私の新しい腕?」

 

 刹那、義手は変形。銃口と言うよりも、手首から砲門が具現し―――魔力弾が、放たれた。マシュのエーテルライフルは術式によって思念誘導され、軌道を捩りながらも相手に着弾。渦巻くエーテルは暴力的破壊運動を生み出し、騎士甲冑を着込んだ吸血鬼を爆散させた。

 ……あぁ、とマシュ・キリエライトは吐息が漏れる。

 肉片さえも残さず、敵が血飛沫になって消え去った。

 貫通術式、炸裂術式、散弾術式、連射術式と好きな様に選択可能な魔術式だが、今回のは爆裂術式。吸血鬼が復元呪詛で蘇生も出来ない様に肉体を粉々にする為に理論的に選んだが、グレネード弾と似た破壊力を持つ爆裂術式は異常なまで殺傷力に優れていた。

 

「頼む―――クー・フーリン!」

 

「…………‥」

 

 突き刺し、穿ち砕き、淡々と抉り殺す。藤丸が影化させて呼んだサーヴァントの力だった。マシュと同じく殺人を忌む藤丸だが、ここまで終わってしまった人間だった何者かを相手に、殺さず無力化しようとは思わない。思えない。同じ言葉を喋っていると言うだけで、人の形をしていると言うだけで、この吸血鬼は意志疎通が不可能な全く別種の生命体だと一目で理解した。無抵抗な人間の四肢を斬り落とし、人間製ドリンクサーバーにする連中を相手であれば、彼にあるのは怒りとやるせなさだけであった。

 その契約者の思いに応じ、光の御子(ランサー)は死棘の朱槍を振うのみ。

 直ぐ隣にいるマシュの守りの内側に身を置き、藤丸は的確にランサーと思念で疎通し、竜血騎士を逃さず刺殺し続ける。

 

「―――っ……!」

 

 余りにも凄惨だった。血塗れな惨劇の舞台となった廃村は、この村を滅ぼした騎士たちの流血で更に穢れた土地になっていった。

 藤丸は、分かっていなかった。

 理解はしていたが、自分の感覚を把握していなかった。

 自分が死ぬと分かっているのに、自分達を殺そうとする熱狂に脳味噌が蕩けた化け物共。人の形をしているだけのケダモノ共。

 ―――おぞましい。

 そんな化け物を一方的に虐殺する自分達も、同じく何者なのか……―――あぁ、何もかも所長が言った通りだった。藤丸のそんな思いは瞳を暗く落とさせ、だがしかし地獄から目を逸らさない。

 

「面倒ねぇ……―――纏めて、殺しましょうか?」

 

 そう思う皆の気持ちを、所長は過不足なく見抜いていた。汚れ仕事を共にする事で、この特異点における慣れと、仕事仲間として絶対に必要な共感を全員を得る事が出来たと彼女は判断した。

 ならば―――本当に、本当の意味で吸血鬼は用済みとなった。

 マシュや藤丸に奴らを殺させたのも、殺さないといけないと思わせたのも、此処から先で意志が決して鈍らない様にする為の精神的経験の為だった。どうせ遅いか早いかならば、充分に事前情報を与えて、直前で手を緩ませないように、この吸血鬼がどうしようもない程に終わっている倫理亡き獣であると分からせるだけで良い。

 本当に、所長にとってこいつらは丁度良い獣に過ぎなかった。

 まだまだ素人な二人を玄人に変質させていく為に必要な、ただ単なる便利な第一歩でしかなかった。

 

「あぁ……宇宙は空にある。

 我らが愛しき高次元暗黒よ―――光、在れ」

 

 燃える村の上空に宇宙が現れた。オルガマリーがその思考の瞳で観測した高次元暗黒が門を抉じ開けられ、そこから星の小爆発が竜血騎士団を目標に降り注いだ。

 自動追尾(ホーミング)する光弾はサーヴァントに致命傷を与える破壊力を持つ。

 殺戮と流血に酔っていた騎士共に避け切れる脅威ではなく、三十を超える死が騎士団を皆殺しにするべく破壊の嵐を生み出した。屋内に居た吸血鬼や、森の中で暗殺を狙って息を潜めていた吸血鬼も、誰一人として瞳は逃さず“視”認し、誰も逃がさず全て殺した。

 ……時間にして、二秒もない暗黒から飛来する光の雨。

 忍びが、エミヤが、そして藤丸とマシュが戦っていた騎士達は、所長が空に浮かべた宇宙によってあっさりと狩り尽くされた。

 

「御苦労。皆、頑張ったわね」

 

「はい……」

 

「……マシュ・キリエライト。無事任務、完了しました」

 

 サーヴァントの死には見慣れていたが、まだまだ二人は生物を殺し慣れていない。特異点を攻略するとはそう言う事だが、相手が人を喰らう化け物とは言え、人間と良く似た生き物を殺すのは精神的負担が非常に大きい。

 自分で決めたこと。人理を救うとは、そうなのだと聞いていたこと。

 そう分かってはいても、藤丸は相手が人ではない吸血鬼だと分かっていたが、自分が人殺しになったのだ実感した。マシュも同じく、そうなったのだと理解した。

 

〝……ふむ。特異点攻略の準備万端―――って、ことで良いわよね?”

 

 これならば、いざという場面で戸惑うことはないと所長は啓蒙する。相手が本当に普通の人間ならば、例え兵士が住民を虐殺をしていても最初は自分達だけで皆殺しにするつもりだった。エミヤと隻狼で鏖殺しようと考えていた。力があるとはいえ、殺人はまた別種のこと。

 しかし、吸血鬼は程良い獣だった。

 人の形をしているが、余りにも醜くおぞましく、人間として嫌悪と憎悪を向けるべき邪悪。

 何よりも―――生きているだけで人を殺し、人を喰らう。此処でこの騎士達を逃がすと言うことは、あるいは戦わずに見逃すと言うことは、この吸血鬼共がこれから行う殺戮を容認すると言うことに他ならない。そんな人間が、誰かを助けるなど出来るものか。

 それが事実であり、人間の四肢を斬り落として食料とする姿は、藤丸とマシュに現実を直視させる良い悪夢だと所長は最初から分かっていたのだ。

 

「エミヤと隻狼も、ありがとう。勿論、クー・フーリンもね」

 

「……は」

 

「好きでやったことだ。だが、その感謝は受け取っておこう」

 

「あら、そう。気後れしてなくて結構ね」

 

 そんな場面の中、影に過ぎないランサーは消えて行った。親指を立てて頑張れよとでも言いたいかのように、激励をした後に役目を終えたと帰還した。

 

「はぁ……で、どうする?」

 

「……どう、とは?」

 

「この村の被害者よ。一応、命は助けられるけど……―――まぁ、手足ばかりはね。生き残りは十人にも満たないけど、連れて行く?」

 

『―――所長、それは……』

 

「取り敢えず、行くだけ行きましょうか」

 

 そう言う所長は迷いなく、まだ残っている建物へ進んで行った。全員がそれに続き、管制室に居るロマニも黙ってしまう。誰もがこれから見なくてはならないモノを理解し、その上で目を逸らしてはならないのだと悟っていた。藤丸とマシュは寒気を感じ、所長に続いて地下室のある燃え殻の屋敷に入り、止まらぬ皆に倣って躊躇わず地面の下へと降りて行った。

 そこは―――血液のワイン保管庫だった。

 生きた“人間”だったモノを原材料にしたワインの精製施設であった。

 

「これは、そんな……―――そんな!?」

 

「ぁ、ぁああ―――こんな、これが人間の……?」

 

 藤丸は、マシュは、生まれて初めて邪悪に触れた。おぞましいのは、やろうと思えば誰もがコレと同じことをすることが出来ると言うことだ。倫理をなくせば、人間は誰もが人間にこうすることが出来ると言う事実だ。理性と言う薄皮を一枚剥ぎ取られた人間は狂人となり、その精神は獣性へと堕落する。

 人は所詮、人でしかない。何ら特別なことでもない地獄。

 人理が支配する世において、人が獣になるなど―――珍しくもないのだから。

 

“こ…ぉ…‥……し、てぇ”

 

「――――――――ぁ」

 

 そんな小さい呻き声を聞いた瞬間、マシュの精神は決壊した。息が出来なかった。瞬きも出来なかった。視線も逸らせなかった。まだ自分と同じ年程度でしかない少女が裸体にされ、椅子に杭で拘束されている姿にされ、その上で殺して欲しいと“マシュ・キリエライト”に懇願していた。

 どうすれば良いのか?

 この手で殺せば良いのか?

 だって、でも私じゃ救えない。助けられない。何も出来ない。殺して上げる事しか、終わらせることしか出来ない。もう駄目になっている目の前の少女を――――

 

「コレ、無理ね」

 

「しょ……所長――――?」

 

「助けるとか、助けないとか……それ以前の問題じゃない」

 

 金色の三角兜を取り外し、所長は全てを啓蒙してしまった。そもそも不自然だったのだ。瞳で透視した時から、そもそも人間が四肢を千切られているのにそのまま生存出来ていた事が可笑しかったのだ。

 

「ヒャッハッハハハハハハハハハハハ!!!」

 

 その時、騎士団を皆殺しにした筈の村から嗤い声が響き渡った。その声の主は階段を下り、カルデアの前に現れた。正体である騎士は車輪に上半身を潰されて呪われ、その上で星の小爆発によって四散していた筈。だが、死んで灰になった竜血騎士とは違い、その騎士はまだ原型は留めていないが生きていた。

 何故か、まだ灰になっていなかった。

 なのに逃げる素振りも見せず、騎士はカルデアの皆へと近づいて行った。

 

「しぶといな。デュランダルで浄化した方が確実か……?」

 

「待って。エミヤ、取り敢えず始末はまだ良いわ」

 

 聖剣を投影しようとしたエミヤを止め、所長はその死に損ないと対峙した。吸血鬼特有の回復力で肉体が治ろうと作用しているが、ローゲリウスの車輪に宿る怨念と、高次元暗黒より飛来した未知のエネルギーが復元を阻害していた。

 

「なんだテメェらは、宣戦布告もなく皆殺しとは礼儀がなってねぇよなぁ!!」

 

「うん、そうね。余り興味なかったから。それで、なんで態々此処まで殺されに来たの?」

 

「そりゃおめー……アレさ。捕虜、助けに来たんだろ?」

 

「―――さぁ?

 私は別に、貴方のような屑を消したかっただけだけど」

 

「けどぉ……―――ザァンネェェン!

 俺達がワイン樽にした人間肉どもはよぉ……ひゃっひゃっは。もう人間じゃーねぇーんだよぉ!!」

 

「ふーん……?」

 

「手足引き千切ったら人間は普通死ぬからな、当たり前だろーがよ。だったら吸血鬼にすれば頑丈なワインの原材料になるって訳さ!!

 そして、俺らの玩具ちゃんに竜血は吸わせてねぇ。日が当たれば死んじまう……って、ことは?」

 

「ヴー……ぁぁ、あああー」

 

「親である俺らが死ねば、此処のカワイ子ちゃんは白痴の亡者になってしまうってことさ。お前らがこいつらを最後の最期でこうしたのさ!!

 人殺しの人でなしィィイイイイヒャッハハははははははハハハハハハ!!!??」

 

 ここの人間は吸血鬼だが、力を親に奪い取られている即席の吸血鬼だった。支配権を持つ親が死ねば、その意識は亡者と等しい白痴となる。故にマシュが聞いたあの言葉は、この者らの最期の意識が空間に塗りたくった残留思念の叫びで在った。強引に吸血鬼にされて、意識を保ったまま達磨にされて、その最期に願ったのが―――殺して欲しい、と言う望み。

 マシュは、眼前の吸血鬼の騎士が発した言葉でこの地獄を啓蒙してしまった。

 

「アァァアアアアアアアアアアアア!!」

 

 生まれて初めて、彼女は我を忘れる程の憤怒を覚えた。一切の手加減なく、カルデアの兵器である自分の義手で殴り飛ばした。

 

「ブゲェラァ!!」

 

「―――ハァ……はぁ、はぁ、はぁはぁ!!

 こんな、なんで貴方達はこんなことが出来るんですかぁ!?」

 

「……げひゃ、ヒヒヒ、ヒャッハッハハハははははは!

 良いパンチだったぜ、嬢ちゃん。褒美に教えてやろう。俺ら竜血騎士団である理由、我らが魔女に従う理由ねぇ―――愉しいからだが」

 

「……え―――?」

 

「他の騎士は知らねぇがよぉ……オレは、バケモンになる前から人を殺して生きて来た。傭兵で、怪我して傭兵崩れになって、盗賊や野盗なんてのもしてたからな。殺して殺して、人間の命を飯に換えて生きて来た。それ以外の生き方なんて知りやしねぇぜ。

 …………んで、目出度く牢屋入り。

 そんなどうしようもない俺を、魔女様達は救って下さったのさ!!

 ならばさ、どうせならさ、殺すしかないだろーがよぉ……女は犯してから殺してさぁ……男からは金品奪い取ってから皆殺しだ!!」

 

「ふざ、ふざけないで―――ふさけないで下さい……!!」

 

「あっひゃっひゃははははははは!!

 こちとら真面目に人間らしく人間してた事なんて一度もねぇってば!!?」

 

 殺すしかない。こんな生き物は殺すしかない。そう分かっているのに、マシュは止めの一撃を出そうとして、なのにどうしても殺せなかった。

 無抵抗の相手を―――殺すのか?

 震える義手を銃口に変えて、照準を定めて、後は魔力を流すだけ。そうすれば、このおぞましいナニカはこの世から消え去るだろう。なのに、マシュはどうしても眼前の化け物に殺意を抱けなかった。先程までは敵として騎士達を殺せた筈なのに、人喰いの化け物の筈なのに、眼前の“コレ”さえもマシュは人間なのだと思ってしまった。

 

「良いんだ、もう良いんだ。マシュが殺すことはない」

 

 藤丸は、そっと彼女の左肩に手を置いた。憤怒で震える体は自然と収まり、マシュは普段通りとはいかないが冷静さを取り戻した―――直後、発砲音。

 

「成る程。この特異点って、そう言う世界なのね」

 

 一瞬の早抜きで吸血鬼を始末した。脳漿を吹き飛ばし、頭部を消滅させた。その後、所長はそんな呟きを漏らし、胡乱気な瞳で人間だった“亡者”を流し見た。

 

「エミヤ、良いかしら……?」

 

「構わん。仕事だ。一番適任なのが私であると言うことだけさ」

 

「ごめんね」

 

「そうか。だがまぁ、気にするな。慣れている」

 

 夫婦剣である干将と莫耶を幾つも投影。数にして二十近いそれをエミヤは部屋に壁や床に突き立て、その後にまるで記憶に刻み込むように犠牲者達を見詰めた。

 助かる者は一人もいない。彼にとって何時もの事だ。

 そして、自分以外の誰かにさせるつもりもなかった。

 オルガマリーも同じことは出来るだろうが、より安らかに終わらせるのは自分の方。

 

「ロマニ、外の状況は?」

 

『異常なし。問題ありません』

 

「そう……じゃあ、マシュと藤丸は行くわよ。隻狼、警戒お願い」

 

「御意」

 

 歩き進む所長は背中を見せ、そのまま地上へと上がって行った。忍びはもう姿は無く、藤丸には何処に居るのか全く分からない。

 

「行こうか、マシュ」

 

「はい。先輩………」

 

 最後に振り返るも、現実は何も変わらなかった。藤丸は記憶に焼けつけ、マシュもまた全て記録した。二人は地上に出るも、相変わらず人肉の焼けた臭いが溢れている。焼けた死体が転がる広場にて、所長と忍びを発見する。気が滅入る臭いと光景が精神を削り、発狂した方が気は楽になるが、だが歩みだけは確かにした。

 所長に声を掛けようとした瞬間―――爆発音。

 茫然と燃え上がる家屋へと振り返る。エミヤは普段とは違って皮肉気な笑みを浮かべず、何の感情も浮かんでいない鉄の貌だった。

 

「さて、情報収集は終わったわ。まずはヴォークルールに向かいましょう。近場の都市に、多分何かがある筈よ」

 

 そうして所長は道標を作り出す。歩みを止めることなく、カルデアは特異点探索を続行しなくてはならない。

 オルガマリー・アニムスフィアは狩りの為、一切迷うことなく突き進むのみであった。













 読んで頂きありがとうございました。
 キングダムハーツのDLCが来ましたね。やると謎が解けると思いましたが、予想通りもっと謎が増えました。キンハⅢが楽しみだったように、次回作も楽しみです。
 そして、アマゾネス。どのサーヴァントがどの娯楽施設に入り浸るのか、それが分かって面白かったです。
 




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