血液由来の所長   作:サイトー

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 ソウルシリーズを丸ごとクロスさせましたので、型月世界におけるフロムワールドの説明みたいな二次創作設定です。作者の妄想による独自設定であり、考察ではありません。又、考察サイトや考察動画をとても参考にしたものです。取り敢えず、時系列順に並べました。


設定
<〇>:時系列順設定


◇世界観の時系列順クロス設定

 

 古い時代の地球に、外側から何かが飛来する。

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 何かは地球のシステムを理解し、其処から人類史と全く関係無い異界へ旅立つ。

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 自分の箱庭である世界にて、シルヴァルと名乗る。

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 創造主シルヴァルが三柱の神を創造。自分の子に世界創造を命じ、自分は眠りに付く。

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 二柱が創造に飽きてシルヴァルに還る。

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 最後の一柱が世界創造を続ける。だが光の黒竜ギーラ、闇の白竜シースに分かれる。

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 長い時間の果てに世界消滅。

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 全ての神秘と生命がシルヴァルに還るも、長い時間の眠りでシルヴァルは名を失う。

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 古い獣の誕生。ソウルの輪廻を司る神となった。

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 人類史、神代。魔術師が根源から神秘を持って来ようと孔を開けるが、世界の外側で眠る古い獣と繋がる。新たな魔術基盤の発見。

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 ソウルの業、誕生。使い手である最初の要人は魔法使いと定義も出来るが、神秘を独占しなかったので魔術でもある。またこの惑星の神秘法則から完全に外れた業であり、魂を持つ者であれば神秘が薄れない永劫の外法でもあった。

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 真エーテルと溢れる世界にて、古い獣の神秘よりソウルと言う新たなエーテルが発見。

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 ソウルとは、生物が思考し、世界を理解するためのエーテル。魂と同義であるが、その魂を世界の観測者として燃料化した力。同時に物質化した概念でもある。

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 同時に、その法則が発見されたことで「ソウル」と言う概念で以って生物の魂を奪えば、世界の観測者を減らして人類史の維持を不可能とする自滅の道でもあった。

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 後の未来の汎人類史にて発見させる第五架空要素の否定。観測者である魂を持つ人間が世界に存在する限り、ソウルと言うエーテルは枯渇することなく永劫にあるが、真エーテルのように世界に満ちることはない。

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 後の要人となるエーテル使いの魔術師達、更なるソウルの業の探求にのめり込む。

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 根源と繋がった要人ら、ソウルと言う神秘の大元である獣と接触。獣を呼び起こし、外なる世から世界に招かれる。

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 人類史に古い獣が襲来する。

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 世界が霧に覆われる。

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 神である獣の神秘が世界を侵食する。

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 他の全ての神秘が駆逐され、ソウルの業だけが唯一無二の神秘と化す。その際、真エーテルも全て獣に吸収されて完全枯渇する。

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 デーモンが獣から誕生。人間のエーテル還元化。ソウルとして獣に蒐集される。

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 ソウルが奪われるとは、世界を観測する魂の消滅。

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 世界が霧散する。世界を認識することが不可能となりつつあり、惑星のソウルさえも既に餌となって消えた。

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 汎人類史が崩壊して剪定事象に選ばれるも、だが逆に世界を観測する古い獣のソウルが世界を認識し、その住処になることで剪定によって絶対に滅びない永劫の世と化した。あるいは、地獄。

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 濃霧を呼んだ責務を全うする為、自らを生贄に要人が古い獣を封印する。

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 深い孔の底。楔の神殿の最深部にて、獣は眠る。

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 封印の楔が各地に穿たれる。

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 要人のソウルが世界を観測することで、僅かな土地が生き残る。

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 霧に囲まれた世界であるが、楔の神殿によって土地が人類に戻る。

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 一度は濃霧によって文明が滅びたが、再び文明を取り戻し、王によって国が甦る。

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 歪んだ歴史により、汎人類史ではない異聞史が歩み始める。

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 ボーレタリアが誕生する。

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 数百年後、ボーレタリアの王オーラントによって古い獣が目覚める。

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 また世界が濃霧に包まれ、世界ごとソウル化してしまう。拡散の尖兵さんが各地に襲来。

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 最後の希望である後のデーモンスレイヤーがボーレタリアに訪れ、竜の神にグーパンされ、楔の神殿で火防女の力で甦る。

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 取り敢えず、火防女が可愛かったので言われるがままデーモンを殺し回る。

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 幾度も死ぬが、デーモンを殺し切る。 

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 オーラントの写し身を殺した後、地下に降りて成り損ないのオーラントを殺害。

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 自分が要人になることを決める。

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 何故か、楔の神殿から人生が再開されてしまう。

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 何度も繰り返す。

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 気が付いたら、自分がデーモンになるほど膨大なソウルの化身(カンスト)になっていた。

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 実はもう世界の歴史に先が存在せず、自分が要人になることで世界が滅びる直前の時間を繰り返し、滅びから逃れる為にループしている現象が引き起きていた。これこそが要人が何とか導き出した世界の延命方法であり、これ以外にもはや世界は存続できなかった。

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 世界に世界が重なり、因果が積み、時空が歪む。

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 それからも続けて幾度も要人になり、幾度も世界を滅亡から救う。

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 繰り返されるデーモンスレイヤーの自己犠牲。共に世界滅亡が繰り返されることで因果が澱む。古い獣由来のデモンズソウルもまた限界まで歪み、膨れ、よりデーモンとデーモンの霧に包まれた世界を狂わせる。

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 ソウルの業を研究し、人間が新たに住まう事が出来る世界を自らの澱んだソウルで描く。

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 膨大なソウルを使い、デーモンによる写し身の力で絵画世界を生み出す。

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 世界に見切りを付け、火防女を殺して踏み付ける事で自らの人間性を捨て、古い獣と共に世界全てをソウル化させた。

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 濃霧に包まれた世界は消え、全てのソウルが消えた。

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 火防女もまた最後のデーモンとして絵画世界に取り込まれる。

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 世界から世界に渡る古い獣によって絵画世界が汎人類史に流れ着く。

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 だが絵画世界はまた違う世界として、神話の異世界が内部で形成される。

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 その中で世界がまた滅びるも、火防女によって絵画世界の作り方が受け継がれる。

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 絵画世界の中で更に絵画世界が作られ、世界がソウルによって滅びる度に世界が作られる。

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 幾度も世界が滅びるも、絵画世界によって絵画世界が続く。

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 そして世界に深淵が生み出され、世界がループすることで因果が狂い、ソウルが完全に澱む。

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 澱んだソウルからダークソウルが生み出てしまう。

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 人間性によって人間は闇の生き物となる。

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 純粋な霧であるソウルではなく、闇のソウルを顔料に絵画世界が作られる。

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 また絵画世界が生み出され、その世界に生き残った人間が移住する。

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 だが何故か描かれたのが灰の世界であり、その世界に適応する為に人間性のまま人間が進化する。

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 蛹となる。

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 人間は植物のような形となり、足が根となり、昆虫のような羽を生やす。

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 人は皆、天使となった。

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 更に時間が経過し、枷のない人間性は死のない植物と鉱物を合わせたような灰の竜に人を深化させた。岩の古竜の誕生。

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 長い時間が経ち、灰の世界を描いた者によって隠された火を白竜シースが見付け出す。

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 死のない竜の内の一人がシースが与えた火によって更に深化し、生の熱を宿す。よって死ぬ事が可能な何かとなり、シースがそれを殺し、その竜の遺体が世界を描く闇に溶けて生き物が幾匹か生まれ出る。

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 更に闇に溶ける古竜の死骸が、火を更に燃やす一番最初の薪となった。最初の火は火種としてあったが、燃え上がる薪は古竜となる。

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 死した古竜の生まれ変わりである闇の生物が、闇を燃料にして燃える火から王のソウルを見出す。

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 火に関する力を四匹の生物が獲得する。

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 雷をグウィン、熱をニト、光をイザリス。そして、誰も知らぬ小人が薪。

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 だがニトだけ見出した火の力で直ぐ死ぬ。しかし、その力で死の神となれた。危ない。

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 火を純粋なエネルギーとして見出した場合、そのプラズマエネルギー現象から更に不死の岩を砕く事が可能な高純度エネルギーが火の雷。石の古竜に命を与えることで生命体にし、其処から更に生死を操って命を奪う不死身殺しの死となったエネルギーが火の熱。火が映し出す明かりを実際に空間へ向けてイメージを描き、立体映像の幻想を実体化させるエネルギーが火の光。それと、燃やす為の純粋なエネルギー源となる火の薪。

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 火の側面は見出すも、火そのものは誰も手に入らず。だが同時に、最初の火から王のソウルを見出せるのも、その火の燃料となる闇たる薪から生まれた者のみ。シースには出来ぬこと。

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 鱗もなく、目も見えぬシースは不死ではなく、また命の熱を得ていた。実は前の世界から続く火防女の血族。彼は同時に彼女でもあり、古竜にとって盲目の火防女。

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 古竜の死骸から進化した闇の幾匹かが王のソウルによって神の権能を獲得。

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 グウィンが古竜殲滅を提案し、自分達の世界を作ろうとニトとイザリスに協力を願う。それを二柱は了承し、火の力によって竜狩りを開始。しかし、殺せど数多く、挙げ句に不死。

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 火による世界を求めるグウィン、イザリス、ニト。古竜たちに勝る軍勢を作り出す計画を始める。シースも技術提供し、人間もまたグウィンの口車に乗って協力。

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 大王グウィンが女神イザリスと交わり、戦友との間に長子とグウィネヴィアを作る。

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 長子とはそも、古竜に勝つ為にグウィンとイザリスが竜を殺す最強の神として生んだ者。神の尖兵として只管に古竜を殺し続ける。グウィネヴィアも同じく、雷と光を混ぜ合わせた新しい火の力を目的に作られた。

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 後に太陽の光の力と呼ばれる雷の力が、長子へと受け継がれた。

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 後に名を失う鍛冶の神が生まれた。古竜を狩り殺す為の、神々の武具をグウィンが欲し、イザリスとの間に作られた。

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 古竜は生きる岩でもある。その死骸から武器を鍛える為の楔石を、鍛冶の神が錬成によって作り出す。

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 楔石を殺した古竜の分だけ作り、大量の原盤が戦争中は量産される。

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 竜を殺す為の神々の武器が作られ、グウィンの軍勢の武装化が始まる。

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 結果として戦争が進むにつれ、鍛冶の神によって古竜を殺せば殺す程、神々の戦力は加速的に増幅する。だが、ドラゴンの死骸でドラゴンを殺してドラゴンのソウルを冒涜する竜狩りを作った神の傲慢さに、鍛冶の神は自分の業に疑問を覚えた。

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 長子、グウィン以上の戦神となる。グウィネヴィア、矛盾する互いの火の側面たる信仰と理力を持つ優れた雷の魔女となり、後に生まれるグウィンドリンの魔術の師匠。王のソウルであるグウィンの雷を信仰の奇跡として一番最初に使えるようにしたのが長子であり、グウィネヴィアが他の回復系奇跡を父の血から母の血で見出し、理力系技術もグウィンの神族が使えるよう体系化。とは言え、ソウルの魔法はシースの専売特許。

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 しかし、グウィンとイザリスだけでは神の数を増やせず。直接的に子を為すにも、王のソウルを削るにも限界がある。

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 殺した古竜の死骸を利用し、生死を支配するニトが生命の苗床にする。グウィンはニトによって自分自身の劣化分身である騎士団を作り出し、イザリスは同一存在の亡者へ自らソウルを分けて女神の娘達とした。要は後の神族、その全てがこの三人の子供達。錬成システムを生み出していたが、それを技術体系として完成させたのがこの時代の三人とシース。

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 グウィンと長子が共に騎士団を率いて殲滅戦を始める。他の神々も続く。

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 戦神によって暖かい火を望む竜が神側に寝返る。お手柄。

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 時間が経ち、三柱の神を祖とする子孫が発生。神々に多様性が生まれる。錬成技術も使われて神族にも種類が増え、また他種族を神族にする神の業も生まれる。アルトリウスやオーンスタイン、ゴーなどが生まれたのはこの辺。また巨人族の始まりはグウィンが戦争の為の更なる戦力を求め、協力者のシースが神の血で人間が持つ人間性を刺激させて、錬成された人間から作り上げた亜人となる。だから後の時代、神々から奴隷種族として扱われていた。

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 鍛冶の神、巨人を弟子入りさせる。メッチャかわいがる。

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 灰の世界、竜狩りの戦争が加速。グウィンに歴史を消されているも、ダークソウルから繁殖した人間も大勢参加。ついでに騎士団以外にも長子が更に凄く暴れまくったが、その功績はグウィンの手で消されてる。グウィネヴィアもとある裏切り行為をしており、兄である長子と共に作った功績を消されている。

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 神族と裏切り者の一匹が古竜を滅亡させる。火を遮る邪魔者を始末。

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 最初の火の炉をイザリスが建築。火を映す魔法によって作成され、最初の火を幻影として空へ映し出す超巨大なイザリス製錬成炉。

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 そこへ最初の火とその薪をグウィンが隠す。この世界でありながら、何処でもない世界が生まれる。と言うよりも、イザリスによる火が持つ精神世界。

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 ニトが自分の骨と古竜の死で作った最初の篝火を作成。炉の中心に置く。

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 最初の火を篝火に縫い付ける楔として、グウィンが雷で削った古竜の鱗より螺旋の剣を作成。

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 螺旋の剣を火が灯る篝火へ刺し込んだ。グウィン、天上へ火の力に自分のソウルを混ぜ、それを雷の塊に変えて投擲。

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 灰の世界をグウィンの雷球が照らし、空の絵画が描き込まれる。イザリスとニトの権能が合わさることで太陽となった。

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 実は、これが輝かしい雷球の元ネタ。グウィンが封じた理由は、後の時代で一緒に太陽を作ったニトとイザリスと敵対してしまったため。それは激しい怒りとなり、やがて深い慟哭となった。

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 その結果、グウィンは火の写し身を空へ送ることに成功し、火の化身である太陽が作られる。

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 よって太陽は、火から見出された三柱の力を再び炉で統合したもの。太陽の輝きは火の雷であり、その輝きが闇より世界を映し照らすのが光であり、太陽の温もりが生命となる熱を与えている。つまりは、グウィンが雷を核に練り上げ、イザリスが世界と言う神話を光で描き、ニトが不死に寿命を与えた。だからこそ火の薪が太陽に加えられておらず、燃料となる闇が太陽には存在していない。

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 雷の神である大王グウィン、三柱代表として太陽の光の神の別名を得る。

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 ニトもイザリスも実は太陽神であり、太陽賛美の万歳ポーズは、ニトによる死の力が混ざった黒い死神の怒り。つまり、ダクソOPのあれ。後、あの衝撃波。そして、それが神の怒りと言う奇跡の始まり。ニト様が処刑した古竜を太陽篝火の素材にしたので、死の神による処刑の合図が太陽賛美となった。

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 それと白教の主神ロイドは灰色を意味する。ニトは白教の所以となる白い炎を持ち、更に黒い死の瘴気を持つ。白い火は神の怒りの衝撃波の元の力であり、ニトが纏っているあの白いオーラで、邪教や神聖と言う属性を生んだ大元。その二つが合わさって灰のロイド。グウィンが雷の神から太陽の光となったように、後の時代の彼は死の神から邪悪な不死を封じる聖なる太陽と偽った。

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 火の時代を始める。

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 同時にシースもグウィンに協力し、太陽の光を受けて夜を照らす月を生み出す。

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 神都アノール・ロンドの建築が始まる。

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 ニトが人間に死の骨を与え、髄骨に枷を加える事で人間性による植物化と天使化と竜化を防ぐ。後は諸々の魔物化。

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 グウィンが更にニトと協力し、闇を照らす太陽を利用して火の封を死によって人体へ施す。ソウルを貪り喰らい、幾度も死ねる人間性が内側へ封印。不死化する人間が激減するも、生態機能が上昇して繁殖する。

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 死神が人類を祝い、神の支配する時代がある程度は安定する。

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 太陽の長子、多分シースに惚れてプリシラ生まれる。同時に、王族と結ばれたシースが神々の親族となる。

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 神と古竜の混血とは言え目出度いこと。しかしグウィン、月に連なるプリシラが持つ火の側面である陽炎の幻を見て、それを神族として欲する。つまり其処から生まれる新たなる火の側面、燃える火が映す陰たる権能が神々の保険となることにグウィンが気が付く。

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 幻を使う半竜プリシラに、より強い火のエネルギーである雷さえあれば、陰の太陽が作れるとグウィン確信。

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 グウィンが孫のプリシラに手を出し、息子にして曾孫の四分の一が竜のグウィンドリンが生まれる。プリシラ可愛いからね。仕方ないね。

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 しかし、生まれたは神の成り損ない。竜としても出来損ない。父であるグウィンから存在しない者として扱われるが、祖父の長子もかなり複雑。

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 グウィンが火の薪となるダークソウルの王に輪の都を与え、更に一番愛しい末娘のフィリアノールのソウルによって火の時代から封じ込める。しかし、神の与える永遠を嫌う魔術師が居た。

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 太陽の長子、キレる。火の時代を維持する為とは言え、娘を孕まされ、妹も人間共の贄となったので当然。戦友の竜を連れて父グウィンと殺し合うも、引き分け。アノール・ロンドは滅びず、しかしシースがグウィンの味方をしたので長子は色々と彼らの思惑を悟り、全てが虚しくなる。

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 暗月にして陰の太陽の権能を持つグウィンドリンを隠す為、グウィンは竜マニアの長子を追放した上で歴史から抹消。同時にシースへ更なる権力として公爵の地位を授け、楔として王のソウルを分け与える。大図書館と実験施設と私設軍隊をゲット。やったね。

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 グウィネヴィア、兄たる長子の願いを聞いて彼のソウルから神性を剥ぎ取ることを決意。戦神は妹に頼み込み、ソウル錬成とは逆となることを自らに施した。

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 太陽の長子、父との繋がりである神族のソウルを捨て去り、神の血も棄て亡者となる。また神が亡者化するのは、そもそも神も人と同じ闇の生物だからであり、王のソウルに由来する神性を捨てれば生物として本来の姿になる。未来のグウィンと同じ姿になるのは皮肉であり、神族であるミミックなどが亡者になる現象も同じこと。

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 ついでに、上の通り人も神も生まれは亡者みたいな闇の生命体で、その生物に王のソウルと闇のソウルがソウルにラベルされて最初の四匹がいるだけ。王のソウルの血統だと神性付きの亡者で、闇のソウルの血統だと人間性付きの亡者なだけでしかない。なので亡者だから不死じゃなく、最初からこの世界の生き物が亡者だったと言う話。

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 その後、長子は竜に乗って竜の山に行く。こうして神性ごと家族を捨て、名を捨て、自らの全てを捨て、完璧な竜の同盟者となる。

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 グウィネヴィア、アノール・ロンドを見切る。愛する父グウィンを捨て、自分が分けた赤子の長子を連れて違う土地を目指して旅に出る。これにより、長子と関わる部分の彼女の歴史が抹消された。

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 グウィネヴィア、旅の途中でイザリスに訪れる。神としての長子が別の分身体として完全独立し、その赤子を母であるイザリスの国に預けた。イザリスであればグウィンも赤子に手を出せないと判断。

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 母である女神イザリスと、女神の娘達は、この赤子を家族として迎え入れる。グウィネヴィアは去った。

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 息子と娘を自らの過ちで失ったグウィンが騎士団に対し、神の時代の秩序を守るべく自分の筆頭騎士を新たに任命する。言わば、組織の再編。後に王の四騎士となる者だが、この段階だと長子の筆頭騎士だったオーンスタインが戦神代理で、銀騎士から出世したアルトリウスが更にオーンスタインの代理となる二人。多分だが、ゴーとキアランは後に任命される。

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 闇の魔術師マヌス、グウィンとの契約を破って闇を深める人間性の研究をする。神の飼犬である輪の都を見切り、神の目が届かない場所へ移る。恐らくは、これも闇撫でカアスの仕業。またマヌスは小人の王か、その血統に連なる王族の一人。

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 マヌス、ウーラシール建国の祖になる。闇の魔術師が作った光の魔術の国家となる。祖の闇を隠すには丁度良い。後の時代、輪の都の王族を祖とする国の為、輪の国とウーラシールで国交が結ばれる。

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 闇より深淵が生まれる。マヌス、自らのソウルから生まれたその深淵に魂が沈む。元より疑っていたグウィンが暖かな死で眠るマヌスを発見し、遺体を地下へ運び、封印の王墓を建築。後の時代、隠された地下墓地の上にウーラシールの街が更に発展。多分、グウィンにとってウーラシールは防犯装置みたいなもので、マヌスが起きれば上の街で悲劇が起こって自動的に察知出来るように黙認したもの。

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 イザリスが王のソウルから作り出した火の魔法から、更に最初の火を作り出そうとするも、生まれたのは混沌。それは火ではなく、ソウルが溶けた溶岩でしかなかった。人間が持つ人間性、つまりはダークソウルを由来とする闇を利用したのが原因。後、副産物の呪術。呪術による火は混沌から見出された物理現象に近い薪から燃え出る火であり、王のソウルを生み出せる最初の火ではなかった。

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 都が混沌に沈み、混沌の溶岩がデーモン共の子宮となって滅ぶ。

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 デーモンが混沌の溶岩から誕生する。そして、デーモンは核となるモノを必要とする生物であり、イザリスに住まう多くの人間が混沌に溶けてデーモンに再誕した。無論、人間以外にも様々な物体が核となり、魔女である女神らも例外ではない。

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 だがしかし、混沌はイザリスが最初に火から見出した魔法による産物。必然的にデーモンとは、イザリスが最初の火から生み出した火の生命体である。神でも無ければ人でも無い故に、闇の生命体だった魔女の女神イザリスが王のソウルから見出した生命系統樹、デーモンである。

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 成長した神の長子、姉妹を何人か助けるも混沌に飲まれる。彼もデーモン化。

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 母と娘の何人かは苗床になり、あるいは蜘蛛に変貌し、他の生き残った娘は火の魔法を捨て呪術師となり、息子の長子は爛れ続ける者になった。余談だが、この世界観だと絶望した後のソラールさんにトドメを刺し、何かヤベー感じに狂った理由がこれ。太陽を求めて戦神を信仰して太陽万歳していたのに、神たる長子は混沌に爛れて化け物になり、今までの信仰に何一つ価値など無かったと理解したため。なので混沌万歳に狂ってしまい、混沌から生まれた光である虫で太陽万歳してしまった。とは言え、神を辞めて亡者になった戦神は古竜の頂きでドラゴンライドをエンジョイ中。ひゃっほい。

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 ついでだが、太陽虫は長子のソウルの雷から生まれたデーモンの一種。なので、本当に太陽でもあった。

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 アノール・ロンド、イザリスの廃都へ騎士を派遣。グウィンは妻だった戦友の女神の子供達であるデーモンを確認し、それらが闇の火である混沌から生じていると判断。神にとって人の闇と同じ火の時代の脅威と断定。デーモン狩りを行い、デーモンもまた神族に作り変えて神の戦力へ加えるようと企む。

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 グウィン、本当はイザリスを討ちたくはなかった。しかしながら、火から生じた闇で在るデーモンを放置する訳にもいかない為に葛藤を抱く。火の時代を人間が導く闇の時代に変わる事を拒むように、混沌の時代もまたグウィンには許せない世界。

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 だがそもそもグウィンは長子殺しを諦めておらず、最初の火から零れたデーモン共は太陽の子でもあった。しかし、だからこそ殺さないとならないのだが、イザリスが死ねば太陽が本格的に弱まる。そうなれば人間の時代が訪れるので、イザリスは滅ぼさずにデーモン狩りに留める。イザリスと魔女の娘らと敵対するだけに終わる。

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 鍛冶の神、ついに大王の蛮行に本気で怒る。長子やグウィンドリンの事件は何とか我慢したが限界超え。親族を道具扱いし、神の子でもあるデーモンを獣として狩り殺し、愛想も尽きた。

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 鍛冶の神、己に流れる大王の血を憎み、そのソウルが融けた血を楔石に注ぎ、自分自身のデーモンで神の償いを為す。母の成れの果てである混沌に楔石ごと、肉体とソウルを捧げた。その時、持ち物の原盤から楔のデーモンが生まれた。故に、そのデーモンは鍛冶の神の似姿であり、鍛冶師とその道具を合わせたカタチとなり、更に雷を有している。そのデーモンがまた混沌より溢れ、アノロンと楔のデーモンが敵対する。

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 これを裏切りと見做し、グウィンは歴史から鍛冶の神から名を奪った。

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 引き籠りの死神。実はイザリスと同じく、ニトも最初の火に取り憑かれていた。火が闇を燃料とするように、人間共の闇から更なる死を見出そうと世界を呪い始める。神でなく人と結託し、墓王の眷属が生み出された。そして、ニトの眷属共はグウィンの目から隠れ、大昔から暗躍していた。

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 霊体とは死後の姿である。墓王の眷属こそ、霊体の始まりとなる神秘。ニトの特権だったが、神は勿論のこと、人間や世界蛇に霊体化による他世界への侵入のシステムが伝わってしまった。闇霊の赤い瞳もオリジナルはニトの瞳が由来。他の霊体も、大元は死の眷属によるシステム。

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 篝火の作成方法も、ニトが人間に齎した神秘。人間が幾度も死に続ける為の拠点に、己が眷属となる死骨の篝火が使われるのは都合が良い。

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 死の瘴気が墓場から段々と溢れ出し、太陽が照らす世界を陰らせていた。更に闇である人間を、自分の力の影響化に置く事で死の呪いを更に増幅させていた。理由は、死の瞳を使って人間共の人間性から死の闇を見出すことで、自分の権能をより強めるため。

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 アノール・ロンドとニトが敵対する。だがイザリスと同じくニトが死ねば、太陽が弱まって人間の時代となる。更に人へ施した封印も無くなる可能性も高い。グウィンはニトを放置するしかない。

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 この段階になり、人間共の中で流行っていた白教の黒幕をグウィンが悟る。白教の主神はニト。眷属共を利用し、名を偽った。更にロイドは灰を意味するが、白を意味するグウィンに死の色である黒を足すと灰色。もし最初の火が神の父だとするならば、最初の火の父は燃料となった古竜。そして、古竜の死によって神は生まれた。存在しない最初の神である大王グウィンの叔父を名乗るならば、死神こそが相応しい。互いを助け合う白霊もまた形を変えた死に過ぎない。理由はどうあれ、死の姿になった人間共が世界に死を撒き散らせる為の教えでしかない。

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 裏切っていたニトだが、しかしグウィンは一旦ニトとは和解する。ニトは何も変わらず死を撒き散らすが、グウィンとの相互和解の条件として神以外の種族を標的とする契約を結ぶ。神都と火の時代に干渉せず、神にとって平和な世界を維持することに努める。 人間の死と、幾度も死ねる不死共の死が、神都が死を供養する為の墓王へ捧げる供物となった。

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 白教が神都に逆輸入される。人間共の社会に対し、神々にとって白教が都合の良い宗教的道具となる。

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 墓王からの感謝の意。ニトとその配下である墓王の眷属らがせっせと作った宗教基盤へと、グウィン一族の神族が奇跡=物語として本格的に加わる。

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 戦友イザリスを失った二柱、最初の白教を元にして人間対策の為に宗教を作る。神が神の奇跡を真実にする為の物語。ニトの白教もグウィンとアノール・ロンドの協力により洗練され、存在しない主神ロイドが神の物語として成立。それが後の白教。何より、宗教とは人間が死と苦難を受け入れる為の外付け精神浄化装置に過ぎない。人間の精神に神を根付かせる為の最高神としてならば、死を司るニト以外に相応しい白教の神など存在しなかった。

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 その為に歴史改竄を始める。そして、白教以外の宗教や宗派も人間用に神が作り上げた。色々と登場する神々も、二柱が支配する火の時代をモデルにした物語。混沌に堕ちたイザリス自身は勿論、イザリスの娘である魔女の女神達も、グウィンとニトが歴史改竄した後に物語の中へ登場させて奇跡化させてしまった。白教に登場する罪の女神や涙の女神なども、そう言うソウルの特色があった女神を二次的に変換させた物語。

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 中でも太陽の戦士は特徴的。そもそも宗派のトップになる長子が追放された後に、太陽の戦士と言う不死らを束縛する為だけにアノール・ロンドが作った教え。崩れたあの像は長子の存在を消す為に壊されたのではなく、元よりそう言う物語にする為に立てられたモノ。最初から壊す為に作り、その長子を模された偽りの象徴だった。

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 四騎士と処刑者がアノール・ロンドに揃う。彼らは純粋なグウィン一族ではなく、多種族で構成されている。オーンスタインは竜の血で混血化した騎士、キアランは神の血を混ぜられた人間、アルトリウスは銀騎士の神性を強めた特別個体、ゴーは神性の加護を与えられた巨人、スモウは神の血を混沌の溶岩に入れることで生み出されたデーモンとなる。グウィンはもはや自分の血族だけを信じておらず、深い忠誠心を持つ部下を求めていた。

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 ぶっちゃけ、四騎士異種族混成部隊説の根拠はほぼ見た目。オーンスタインは鎧が竜の形で、竜マニアの筆頭騎士だったから。多分シースやグウィンが戦力増加で竜を利用する際に生み出された混血騎士で、竜血から生み出た神を騎士にして竜狩りに何人か利用していた。四騎士にはならなかったが、竜狩りの剣士もその部類。

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 他四人だとキアランは見た目が人間サイズなので多分人間で、元が闇属性の不死だし汚れ仕事をさせていた。ゴーは種族とか関係なく竜を撃ち殺しまくった英雄で、単純に狙撃神シモ・ヘイヘだったので巨人でも採用。アルトリウスは何か銀騎士っぽい雰囲気で、何か黒騎士みたいに豪快で、何か凄くハイブリット。スモウとか見た目と戦い方と武器が不死院のデーモン系列にそっくり。

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 そして、実はスモウこそ白教の処刑者。デーモンの顛末を見ていたニトが混沌の溶岩に“死”を投げ入れ、死の遣いとなる魂砕きの役人を生み出した。墓王が自分の遣いとしてアノール・ロンドに送った死を齎す火、つまりは死のデーモンである。

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 小ロンドが建国される。その偉大な指導者である四人は不死であり、人間を飼い馴らしたいグウィンは公王の位を授け、シースと同じく王のソウルを分け与えた。彼は人間を自らの親族にし、眷属となる新たな神に作り変えた。故に、その公王の国は神の小人が治まる神の国、小ロンドと名付けられた。

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 火の時代、やっと落ち着くも、火も落ち着き始める。最初の火の燃料となった最初の薪も限界。他にも火が弱まった理由があり、グウィンと共に太陽を支えるニトとイザリスが闇に染まりつつある為、システムが狂い出す。

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 構わずイザリスは最初の火を求めて更に炎を練り込み、混沌を溢れさせている。

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 ニト、愉悦部ムーブ。和解した筈のグウィンに、生贄となることを提案。死の神であるニトが薪となれば人に施した死と言う封印が弱まるも、グウィンならば人間の闇に影響を与えず薪となれる。勿論グウィンが死ねば人を抑え込む太陽は弱まるが、グウィン自身が太陽の薪になれば問題ない。そして、我ら神々を狂わせた最初の神として、神の親である古竜を狩り始めた親殺しの神として、死神の死よりも過酷な罰を受けろと白教の主神が笑う。

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 神の時代を続ける為に、非道を続けた。人間を騙して使役し、妻の子供であるデーモンも殺した。何より妻も息子も娘らも裏切った自分が贖罪を為す刑罰と思いつつ、実はグウィンも暖かい火を求めていた。もう良いのではないかと諦めていた。

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 火が弱まるのをグウィンが感じ取り、闇から生まれた自分の肉体を燃料にする為、残った王のソウルを自分の親族へ与える。神を捨てた大王グウィンは火を得る前の亡者の姿となる。

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 大王はそのソウルと、燃え殻となる肉体に分離。

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 グウィンドリン、残り滓に等しいが王のソウルを得る。

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 自分が火の燃料になっていた闇の代わりの薪となるため炉へ行き、燃えた。彼は薪の王と成り果てた。

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 長子が父のソウルを察し、父が消えたアノール・ロンドに戻る。本来ならばグウィンの死で神々の王となるべき戦神であり、そもそも雷を継ぐ王は彼一人だけであるが、既に神が運営する火の時代を見切っていた。

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 長子と確執があったのはグウィンだけだったので、戦友である騎士団の者たちや元部下のオ―ンスタインと戦いになることはなかった。

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 火継ぎによって消えたグウィンの為の、空の棺に息子として最後の言葉を残した。

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 追放されたとは言え、グウィンの血と雷を継ぐのは長子ただ一人。そして、彼を追放したグウィンは火継ぎに燃え、王位継承権が長子に戻り、そして騎士団らを率いる資格を持つ唯一の神となった。もはや王は長子以外に相応しくなく、同時に彼だけが騎士たちにとっての王である。

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 戦神は父の後を継がず、だが血を継ぐ王である故に、臣下を捨てた無名の王となってしまった。

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 残っていた騎士団や家族との決別を終え、神々を本当の意味で戦神は裏切った。力も血統もありながら王を継がず、竜の同盟者となってアノール・ロンドから彼は消えた。 ↓

 アノール・ロンドに王はなし。グウィンドリンが本当の意味で自由となった。

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 世界は平穏無事のまま。しかし、やがてグウィンさえ燃え尽きる事を懸念し、フラムトとグウィンドリンが人間の薪化を計画し始める。

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 シースとグウィンの混血であるグウィンドリンが太陽を月で隠し、火は健在なれど光は陰る。

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 ダークリングが人間から生まれ、ダークソウルが活性化し、人間性が顕在化する。

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 カアス、マジキレ。火の時代、もう止めよう運動を本格開始。闇の王を求む。

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 アノール・ロンドに住まう神が去り始める。火の時代の終わりを神々が悟り、何より神にもまたグウィンような自己犠牲が出来る者もおらず、居ても素質がない。最終的に残ったのは暗月、四騎士、処刑者。後は配下の騎士団と、巨人奴隷と、神族が飼うデーモンと、臣下にした人間共。

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 カアスがアノール・ロンドの衰退を把握。暗躍によってアノール・ロンドの属国だった小ロンドの公王を諭し、力を与えた。そして、人間が持つ闇の真実を伝える。

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 公王は闇の力に溺れた。仕える騎士たちは闇の騎士、ダークレイスとなる。

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 輪の都でダークソウルを暴走させて竜化した狂王がフィリアノールを殺害するも、磔にされた上に武器化。ソウルの封印をそのままにする為、フィリアノールが眠ったまま亡者となる。

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 ウーラシールにて、祖である暗い魂の王の墓が発掘される。カアス、口先だけで頑張った。

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 魔術師マヌス、再誕。長い死が暗い魂の闇を更に深め、人間性が人間を次の人類へ進化させた。また深まった闇が深淵となり、ウーラシールの街が沈む。とは言え、深淵で神の封印も弱まっていた。少し刺激されると、静かな深海のような世界で眠るマヌスが目覚める程に。今は薪してるグウィンからしても何時か破られると察知していたが、カアスによって復活の時期が早まる。

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 神の中で人間を最も敵対視したグウィンが正しかった。古竜の灰の時代を神が滅ぼしたように、神の火の時代も人間から生まれる闇の王が終わらせると神々が確信。

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 ウーラシールにアノール・ロンドが騎士を派遣するも、アルトリウスが深淵に沈む。

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 人間性を肥大化させたマヌスは更に人間性を狂わせ、彷徨う愛しい宵闇をソウルのまま求めて手を伸ばすが、間違えて史上最強の不死人も過去に連れて来てしまう。

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 深淵の主、ウーラシールにて消滅。だが、まだ滅びず形を変えて子供が生まれる。

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 カアス、闇を撫でる深淵の主が持つ左腕を垣間見る。自らを闇撫でと称する事が可能な業を覚えた。

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 闇に誘っていた小ロンドの公王をカアスが更なる深淵へ至らせる。

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 闇より暗い深淵に堕ちた公王によって、闇の騎士たちが深淵に堕ちたダークレイスと成り果てる。瞳によって自らを闇霊とし、世界と時間を超えてソウルを奪い取り始める。

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 公王が治める小ロンドが深淵化するも、水没されることで封印。

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 シース、原始結晶は生み出すも鱗の研究に悩む。ダークソウルである人間性が活性化することで人間が変質する性質に目を付け、その中でもソウルの石化現象に注目し、鱗化の為に人体実験を開始する。アノール・ロンドのグウィンドリンはそれを黙認した上で、グウィネヴィアに仕えていた聖女をシースに差し出す。シース、本格的に狂い出す。

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 実は別にまだまだグウィンが燃え尽きていないので、アノール・ロンド最後の神であるグウィンドリンは悠長に不死へ試練を与えて、神々から王のソウルを狩り獲れる最強の英雄を待つ。

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 とある不死が不死院に投獄される。武装の他には、思い出の依る辺となるペンダントしか持っていなかった。

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 計画開始から約千年後、フラムトが求めた史上最強の不死人がアノール・ロンドに到着。大鴉のお手柄です。

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 試練を超えた不死の英雄、男の娘が演じる幻影おっぱいに出会い、フラムトにも出会い、器に王のソウルを注ぐようまんまと騙される。そもそもな話、王のソウルなど薪になる為に不必要だった。

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 王のソウルを器に捧げる。グウィンドリンが太陽を隠していた月に王のソウルが宿り、正真正銘本物の陰の太陽になる。錬成炉による太陽の錬成であると同時に、月の魔法を権能とするグウィンドリンによる世界を騙す幻影でもあった。

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 何も知らぬ最強の神殺しはまだ燃え尽きぬグウィンと出会い、全てを悟ったグウィンが人間の闇が火の燃料になる事に恐怖して立ち向かうも、そのまま殺されてソウルを奪い取られる。

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 神殺しの不死、火継ぎをしてしまう。

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 暗月の復讐の神であるグウィンドリンは、母を愛した祖父を追放し、その母さえ絵画世界に封印し、自分を女に偽った末にアノール・ロンドに幽閉したグウィンに自分自身の復讐を果たす。また祖母である狂ったシースも復讐相手であり、グウィンと共に火の時代を開いたニトとイザリスも復讐相手として抹殺する。彼は王のソウルの持ち主を不死を利用することで皆殺しにし、自分を無き者として扱った神々全てに復讐した。つまり、最初の三人の神が夢見た火の時代を、復讐者が手に入れた。

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 皆既日蝕によって本来の火が遮られ、グウィンドリンが望む月の時代が訪れる。彼の復讐が最後まで成し遂げられた。

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 ついでだが、ソラールさんが狂ったのは戦神爛れ過ぎ問題だが、絶望したのはグウィンドリンの所為。太陽などもはや何処にもなく、彼の祈りは何処にも向いていなかった。太陽に万歳など一度としておらず、讃えていたのは神の欺瞞が生み出した輝く陰の太陽に過ぎなかった。そもそも日の陰りでダークリングが浮かんだ不死人は、その時点から日の光に照らされることは有り得なかった。その上で、戦神を探して見付けたら爛れてたので発狂しちゃった。

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 フラムト、全てを悟るも手遅れ。マジキレしてアノール・ロンドと手を切る。カアス、マジかよと更なる暗躍を開始する。ロスリックとロンドールの建国準備。

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 長子の筆頭騎士だったオーンスタインは、王が作り上げた太陽を月で隠したグウィンドリンを見限る。そして、暗月の神を殺しても良かった。しかし彼もまた大王グウィンの息子であり、そして彼が慕う戦神の兄弟であり、その孫であった。もはやオーンスタインはアノール・ロンドを捨てる以外に選択は残されていなかった。

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 それと殺した筈のオーンスタインやスモウが生きているのは、グウィンドリンの計画に騙されて協力していたから。不死が白霊として召喚されるように、グウィンドリンの幻影として死んでも問題ない霊体が召喚されていただけ。

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 スモウは残虐ではあるが、神に忠実なのでグウィンドリンに従い続ける。

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 神殺しを薪にして偽りの火の時代が続く。

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 アノール・ロンドが各地にピザ釜を建築。最初の火の炉へ繋がっており、そこに強いソウルの持ち主を入れると燃料化される。

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 その後も、グウィンドリンが態と光を遮る事で人間性を活性化させることでダークリングを人間から浮か上がらせ、人々を不死の時代に落し入れる。グウィンの時と同様、不死が出現するようになってからも余裕を持って薪を選定する猶予時間を作る。

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 暗月の計画通り、火が燃え尽きる前に強靭なソウルの持ち主である不死を定期的に薪として火の炉へ焚べる。

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 最終的に、火の炉は人間共の管理に置かせ、アノール・ロンドのグウィンドリンが管理せずとも不死が現れる時代にするだけで、人間らが勝手に不死を薪にする家畜化システムが成立。

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 火の時代を続ける為、皆既日食を行う月を太陽のように輝かせる為に人間が薪となり続ける。

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 不死となった二人の兄弟、ヴァンクラッドとアン・ディールがドラングレイグを建国。

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 アーロンさんが去った後に鉄の古王が滅び、その国も滅亡。

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 マヌスの仔が暗躍し、幾つかの国が栄える。ドラングレイグ、サルヴァ、エス・ロイエスが発展。

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 サルヴァが名誉欲に暴走した男によって眠り竜シンが目覚め、滅亡。またイザリスの後始末をする為に、白王がその身を捧げて混沌を抑え込むも、王亡きエス・ロイエスが滅亡する。

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 ドラングレイグが更に栄え、巨人の故郷を襲撃する。復讐しに来た巨人共と巨人の王も撃退に成功する。

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 ヴァンクラッド王の兄であるアン・ディールが研究の末、火継ぎの真実を理解する。 

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 アン・ディールが古竜を知り、その仕組みとソウルを知り、人造の火防女を製造する。しかし火防女は竜の失敗作に過ぎず、再度挑み古竜を創造。

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 ヴァンクラッド王が霊廟に籠もり亡者化。レイムは黒霧の塔でマザコンに覚醒。

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 実は王のソウルの持ち主はまだ滅びず、マヌスと同じく形を変えて人間らを利用して暗躍していた。

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 イザリスの成れの果てが罪人として幽閉され、ニトのソウルに憑かれたサルヴァの王が腐れ、虫になったシースは亜人を作り出してソウルを研究し、グウィンの残滓は溶けた土になった。

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 マヌスの仔デュナシャンドラによってドラングレイグが完全支配。火継ぎのピザ釜が地下に隠される。

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 ドラングレイグの地へ後の新たな原罪の探求者が訪れる。

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 言われるがまま古き王のソウルの残滓を殺し、膨大なソウルを宿すことで不死の一人が資格を得る。

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 原罪の探求者アン・ディールと出会い、英雄殺しは真実を知る。

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 ドラングレイグだけではなくサルヴァ、黒霧の塔、エス・ロイエスにも訪れ、マヌスの仔を知り、英雄殺しを敢行する。

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 火を手にしようとする最後の闇の仔デュナシャンドラを殺し、立ち向かって来たアン・ディールも殺し、英雄殺しの不死は全てを知る為に、ただの不死として火の炉から立ち去る。

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 英雄殺し、アン・ディールの火を宿す。ソウルが混ざり、原罪の探求者を受け継ぐ。最初の火ではなく、探求者を炙る炎を火継ぎした。

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 一方その頃、ロンドールが黒教会の三姉妹によって建国される。巡礼者システムを創造。

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 建国されたロスリックもまた残り少ない女神を王の妃として迎え入れ、忌まわしくもおぞましい血の営みが繰り返される。

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 絶望を焚べる者が原罪の探求者としてロスリックに辿り着き、シースの蔵書保管庫だった大図書館に興味を持つ。

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 世界蛇から知識を得る為、ロスリックに協力する。ソウルの奔流などと言った様々な魔法の開発と研究にも関わる。

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 まだ若き不死となる前の王子へ、原罪の探求者が魔術を伝授。

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 だがロスリックの血の営みのおぞましさから、己が人間性が耐え切れず、用が済んだと探求者はまた探求の旅を続ける。

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 探求者はアノール・ロンドなどにも訪れ、王のソウルを知る。絵画世界も旅をし、世界の仕組みを把握する。

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 後に法王となる魔術師サリヴァーンが、探求者によって絵画世界の外に興味を抱く。

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 黒教会のロンドールに探求者が辿り着き、そこで三姉妹に絵画世界について語る。

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 後に灰となる三姉妹の長女エルフリーデが、探求者によって絵画世界に興味を抱く。

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 火の原罪を探求し続ける旅の中、様々な人と出会い、語り合い、絶望を焚べる者として語り継がれる。

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 旅の果て、全てを知った原罪の探求者は自らのソウルを枯らせ、不死の亡者として世界の終わりまで墓所に眠る。

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 旅の終わり、オーンスタインは戦神と出会うことが出来た。しかし、彼はもはや亡者と成り果て、そのソウルを枯らせていた。戦友であった竜が彼の墓になった頂きを静かに守り、だがオーンスタインは自らの肉体全てをソウルに変えた。無名の王は嘗ての筆頭騎士のソウルを喰らい、それでもまだ目覚めなかった。

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 その間も火継ぎは行われるも、燃料の薪を燃やす火そのものが火力不足になる。

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 強大なソウルの持ち主を薪する新しい火継ぎシステムが、探求者が協力したことで技術発展したロスリックにより行われる。また自らの故郷を滅ぼした魂喰らいである追放者ルドレスも、計画の為に必須なる薪の王のソウル錬成に協力する。

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 罪の都の為にヨームが薪となるが、しかし消えぬ炎が人間を焼き殺す。

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 魔術師サリヴァーンが絵画世界を抜け、世界を旅する。罪の都で消えぬ火に魅入られ、人間性の欲望を自覚し、イルシールを支配する。

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 魔術師サリヴァーンが君臨するイルシールが、神の国であるアノール・ロンドやロスリックと戦争を始める。

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 ファランの不死隊が深淵に関わった人、街、都、国を滅ぼし続ける。後、ロスリックの話を聞いて自ら薪となる。

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 聖者エルドリッチは人間が人間性が更に深まることで別の闇の何かへ変態し、更に人間性そのものから闇の生物が生まれ出る深海の時代を夢見始める。人間性を得る為に人間を食べ、聖者から人喰いエルドリッチと呼ばれる。

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 本来なら神への信仰を司る聖堂が、闇の底の深淵を求める深みの聖堂にエルドリッチの手で作り変わる。

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 最初の火に心惹かれ、蕩けた無形の人喰いエルドリッチが薪になる。

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 ロスリックが再現する最古の火継ぎに協力したルドレスが、計画の為に自らもまた生贄となるために薪となる。

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 ファランの不死隊、巨人のヨーム、人喰いエルドリッチ、追放者ルドレスが薪となって燃えるも、燃え尽きず火継ぎの棺に保管される。

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 ロスリックの血の営みとは人間から神を作り出す為、まず生け捕りにした女神と人の王が子供を作り出す。男子が生まれた場合、その半人半神がまた女神と子を成し、四分の三が神の人間が生まれる。またその子供の男子が女神と子を為し、八分の七が神の人間が生まれる。それの繰り返しが血の営みであり、生まれ変わりを司る女神ロザリアが人間共に強いられたことだった。その末、先王オスロエスが先祖であり母であり妻であるロザリアと幾人もの子を作り、フラムトの実験が成功した萎びた奇形の王子を国名であるロスリックと名付けた。

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 先王は事実を知り、発狂。末の子であるオセロットを喰らう。妃である女神を何故か深みの聖堂に監禁する。

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 ローリアン王子、デーモンの王子を討伐。その数年後、火が陰り始める。

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 グウィンの写し身として薪になるべく造られたロスリック、火継ぎ拒否。むしろ、拒否して当然。

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 最初の火が消える。世界に闇の時代が訪れる。

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 グンダさん、暗くなった後に炉へ向かうも遅過ぎ。火はもうなかった。そんな場面で時間軸が狂った後の世界のロスリックから訪れた火のない灰に出会ってしまい、良く分からないまま殺され、挙げ句の果てに王たちの化身によって火継ぎの剣もどきの鞘にされた。その後、更に甦った灰の人らの為の試練代わりに利用される。

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 火の時代が終わるも、火の時代の残り火から僅かにまた王たちの化身が火を灯す。ルドレスとフラムトの計画通り。

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 太陽が甦り、火の時代も甦るも、世界が大きく歪み始める。

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 鐘が、鳴った。

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 フラムトの計画である一番最初の火継ぎを再現する為、最初の火を宿す燃え尽きなかった薪の王をロスリックの祭司共が甦らせる。

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 しかし、ルドレス以外の王が計画に離反。まぁ、当然と言えば当然。薪の王らは、人を利用する神の嘘を薪の燃え掛けとなることで知ってしまった。何故なら、最初に薪になったグウィンや神殺しの不死の意識と記憶もまたソウルとして、薪に残っていた。

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 薪の王が故郷へ帰還する。無論のこと、エルドリッチも深みの聖堂に戻り、女神ロザリアを犯して深海の時代の生き物として蛆の子供を産ませたが、そこで魔術師サリヴァーンと出会う。

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 サリヴァーンは神の欺瞞を消し、自らが神に騙され続けた人を導く王となるべく、暗月の神を人喰いエルドリッチに喰わせる計画を実行する。

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 サリヴァーン、エルドリッチと深みの聖職者達とイルシールの軍勢を従え、アノール・ロンドを強襲する。

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 エルドリッチはグウィンドリンを食べることで神喰らいエルドリッチとなり、魔術師サリヴァーンは法王を名乗り、最後まで抵抗したスモウは殺された。プリシラの子であるヨルシカもまた、サリヴァーンは塔に幽閉する。

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 人間を騙して薪にし、火の炉を使って偽りの太陽として月を輝かせたグウィンドリンを、逆にジワジワと苦しませて焼き尽くそうとしたサリヴァーンの計画が成功する。これにより法王サリヴァーンは、人間を騙し続けた詐欺師共を舞台から排除し、正しく人類を導く為にイルシールで恐怖政治を更に加速させる。

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 アノール・ロンドに集中していたイルシールの兵力を使い、法王はロスリックの本格攻略に出る。

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 時が流れ、残り火で燃える最初の火が消えそうになる。

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 残り火で炉が燃えている為、それと繋がる薪の王のソウルに刻まれた土地だけが世界に照らされ、他の土地が闇に沈み始める。つまり、火継ぎに必要な王の故郷のみが残り火の時代であり、僅かな火で照らされる事が許された。火の弱まりによって世界が縮小し出したことで、王の故郷がロスリックに流れ出した。

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 そして、ソウルと言う観測者が認識出来なくなった世界は霧散する。薪の王たちのソウルの記録にない土地が存在不可能のも必然。

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 亡者としてソウルが枯れた死体を墓から暴き出し、灰として再利用する最後の計画が実行される。

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 今までの不死とは別に、新たな不死の呪いとして灰が世界に甦り始める。

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 絶望を焚べる者の墓も無縁墓地に辿り着いており、ソウルを失くした死体として補完されていた。

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 王たちの化身が自らのソウルを溶かした血を首を切り裂いた剣から垂らし、この儀式によって王たちの化身を殺すことを使命とする灰として探求者が再誕する。言うなれば、OPの王たちの化身がしてた例の儀式。多分、本来なら適当な亡者に血を与えて灰の主人公にしたと思われるが、この世界観ではダクソ2の後に世界を旅した主人公が3でも主人公をする設定。

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 これによって血に融けたグウィンや神殺しの不死のソウルも流れ込む。他の王たちのソウルも入っている。

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 なんかもう完全に生まれ変わり、意識も記憶も真っさらになった火が大好きなだけな炎マニアの灰が生まれ出てしまった。

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 遅過ぎグンダを何となく殺して何か懐かしい螺旋剣を奪い取った後、言われるがまま火防女が可愛いからと使命を全うする火フェチの灰。

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 深淵の監視者は自らの使命が偽りと知りながら、それでもそれを信じた自分は嘗て居たのは本物と信じ、灰の人が火の炉へ行くのを止める為、何より悲劇を続けて灰の人がこれ以上絶望を味合わせない為に戦うも、火が見たいだけの灰さんは平気で首を狩り取った。灰は所詮、灰なのだ。

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 ヨームもまた灰の人が火の炉へ行って絶望させるより、ここで灰を殺し尽くすのが慈悲と灰と戦う事を決めるも、友にまた出会うことで自らの末路に満足して死亡。灰は巨人の友である灰に感謝しつつ、これまたヨームの首を狩り取った。灰は所詮、灰なのか?

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 イルシールの法王は灰が神の欺瞞に騙されていると悟り、止めるべく憐憫を抱く灰の人の為に戦うも、ただたんにサイコ火フェチなだけなので法王を殺した。やっぱり灰は灰ですね。

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 エルドリッチは人間が更に人間性のまま進化する深海の時代の為、強いては人間と言う生物が人間として暮らす世界を目指す為、火の代わりに闇が人を照らす静寂な世界を作る手段として空に浮かぶ暗月を喰らおうとするも、灰の人は平然と聖者の首を狩り取った。南無。

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 グウィンドリンが完全に消滅した為、幻影で隠された本物の太陽が現れる。つまり、輝きを失った月に隠された皆既日食の太陽である。この世に陰の太陽が出現した。

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 火継ぎを拒絶したロスリックであったが、人では無く神たるグウィンが薪になった過去を再現する為、彼は今回の火継ぎで必ず生贄にされなければならなかった。死ぬ為に生み出されたなど己が人生として有り得無く、狂わされた兄と共に灰と戦うも、灰はもはや完璧な王殺しであった。

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 山の頂きで灰は鐘を鳴らした。亡者になって頂きを墓に眠っていた長子だが、オーンスタインのソウルによってついに甦った。竜の鐘が竜狩りの魂を呼び起こす。

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 古竜の頂きにて、神を捨てた人ならざる亡者の戦神がいた。竜と共に戦う男は、灰にとって間違いなく今までの敵の中で最強だった。そして、戦神もまた灰から懐かしい気配を感じ取り、捨て去った筈の感傷が溢れ出た。戦神は父から授かった神の権能ではなく、一人の亡者として信仰する太陽の雷を身に纏い、灰と同じ名も亡き誰かとして殺し合った。男は世界の終わりの間際、両親も兄妹も一人娘も全て死んだ先、名前も神性も捨てた無名の王として長かった人生の最期を迎える。

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 戦神は死ぬ。裏切り者として死ぬのではない。筆頭騎士オーンスタインが救いとして求めた戦士としての死を、世界の最後の死闘の果て、やっと手に入れる事が出来た。

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 火継ぎによって火を宿した薪の王らの生首とソウルを並べ、ルドレスと共に錬成の生贄に捧げる。これによって、グウィンの代わりになる薪と、王のソウルの代用にする四つの生贄と、薪となる王殺しの灰が準備される。これにて、最古の火継ぎの再現が完成された。

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 言われた灰の使命はここまで。だが、彼を甦らせた者の使命はまだ果たせず。

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 王たちの化身を殺し、灰は使命を全うした。

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 薪のソウルを灰は手に入れた。そこには大王グウィンを殺した神殺しのソウルが守る思い出を核に、数多の薪たちのソウルが炎となって解け合っていた。グウィンのソウルの残り滓が、死した思い出を守る光だった。故に薪と燃えるソウルだが、それでも思い出は燃え尽きず。神殺しはやはり不死のままであった。

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 だがしかし、世界はループする。灰は何故かまた墓地から甦る。

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 最古の火継ぎを繰り返す。王たちの化身を幾度も幾度も、化身からの使命を全うする為だけに灰は殺し続ける。

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 灰はふと気が付いた。王の故郷が流れ着く歪み果てた世界にて、そもそもな話、一度は燃え尽きた火で世界を存続するとは何か?

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 最古の再現により、ソウルに囚われた世界そのものが薪の王を材料に錬成され直されていた事に気が付く。即ち、月を太陽に錬成したグウィンドリンを準え、ロスリックを作ったフラムトが火の時代を続ける為の答えがそれだった。言わば、火の時代が消えるのは避けられず、その残り火の時代を延々と薪の王を幾度も生贄にして繰り返すこと。だからこそ、贄となる王の記録に残る世界だけが、闇に飲まれず残り火の時代に取り残された。

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 世界は既に、王たちの心象風景(ソウル)に取り込まれた。

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 だがしかし、火が好きな灰には関係ない。気が付けばソウルの化身(カンスト)になってしまった。平行世界の自分である灰とも殺し合い、殺したり殺されたり出来るので、火継ぎに飽きることもなかった。

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 しかし、あるループの時、祭壇の裏に隠された涙の女神に祈る奴隷騎士ゲールに出会う。新たな土地である絵画世界にゴー。

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 アリアンデル絵画世界で三姉妹の長女と出会い、画家のお嬢様を助ける。ついでに修道女を狙う幼女監禁ストーカーから邪王炎殺剣を奪い取ってヒャッハーする。やっぱ、厨二病って不治の病ですね。

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 教会の地下にて、灰は教父と出会う。腐った絵画世界を焼き尽くす炎見たさに、拘束されている教父を起こそうとしたが、別に世界とか腐って良いじゃない派のフリーデと殺し合う。しかし、灰は世界を燃やし尽くしたい派である。

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 腐った世界を焼く劫火が見たかったので、灰は教父の炎が欲しい。なので、眠る教父の目の前で愛し合っていたフリーデを何時も通り平気で殺す。教父、激オコ。灰、やっぱりサイコパスな火フェチ。

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 教父の火が世界に広がり、フリーデが燃える。残り火パワー。だが、火により命が繋がったフリーデと教父を灰は殺した。ついでに灰も燃えて、落ちてた原盤を冷静に拾う。やったよ。これで、腐った絵画世界は燃え尽きる。やったぜ。

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 それでも教父のソウルは死なず。最後の力を振り絞り、フリーデに教父の炎による残り火を捧げた。これにて、絵画世界の腐れを受け入れ腐っていたフリーデは覚醒し、腐れが燃えることで本来のエルフリーデに覚醒する。つまるところ、黒い炎のフリーデである。ついでに、愛しい男を目の前で灰に殺された挙げ句、その男の人間性の本質であった自己犠牲によって甦ったので、むしろ全盛期を超えて燃え上がっていた。

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 黒い炎のフリーデを殺害し、灰はついに絵画世界を燃やす炎を見れて満足する。やっぱり灰は所詮、ただの灰。だがそこで、画家のお嬢様から面白い話を聞いてしまう。またソウルと人間性の腐れを燃やすアリアンデル教父の火を味わうことで、世界を繰り返す灰の火を求め腐った渇望がそこそこ燃えた。灰はそこで火以外の願いを思い出す。

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 灰は原罪の探求を目指す。同時に数多の不死としてではなく、グウィンと神殺しと王たちが託したかったダークソウルの使命を自覚する。

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 世界が吹き溜まりに集まる遥か未来の時間軸に移動し、混沌最後のデーモンを抹殺。これにてイザリスが作った混沌は残滓さえも消え去った。

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 デーモン飛行便でグウィンが隠した輪の都へ辿り着く。

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 そこで灰は正体を現したパッチに出会った。世界の最後、人間として生き残った都外の不死は、灰と、パッチと、ゲールだけ。暗黒の魂を受け入れた不死だけが、己がソウルを保っていた。

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 グウィンの遣いであると応えた灰は、ついにフィリアノールのソウルが僅かに保っていた世界卵の殻を破壊する。触れるだけで世界を騙していたソウルが崩れ去れ、グウィンの末娘はダークソウルから解放された。グウィンが灰に託した使命が果たされた。

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 そして輪の都は、眠る神が見た夢の世界。暗い魂の渇きを満たし、小人の王たちの渇望を癒し続ける充足の夢。故に暗い魂から飢えと渇きを無くす神の封印であった。

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 だが腐り、その腐れも乾いたソウルの大元はまだ。神殺しと王たちが終わらせたいダークソウルは直ぐそことなる。

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 本当の姿になった世界が灰の前で広がった。夢も晴れた本来の、数千年後の未来にて、ダークソウルの王は亡者である本当の姿となって血を枯らしていた。

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 お嬢様の為、ゲールはダークソウルが溶けた血液を絵画の顔料にする使命があった。しかし、ダークソウルの王は血を枯らしていた。だが、それはもう最初から分かっていたこと。ゲールはまだ血を枯らしていない自らを顔料とするべく、小人の王からダークソウルを奪い取る為に彼らを喰らった。まるで、深海を夢見た聖者エルドリッチのように。

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 そして、ゲールが望む灰の英雄が到達する。自分が死ぬことでダークソウルが溶けた血痕をお嬢様へ届けさせる為だった。その為の灰だった。しかし、奴隷騎士は長い時間とダークソウルにより、自らのソウルを見失っていた。

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 戦いにより、ゲールは倒れた。そして、彼は血を流した。何も無い瞳から、血の涙が流れ、朽ちた処刑剣に堕ちた。 

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 ダークソウルが世界の終わりの果て、そこで現れた人間性の本質とは自己犠牲だった。ゲールは血の涙を流し、闇の暖かさを理解し、火の薪となるダークソウル最後の持ち主として灰と死闘を繰り広げた。目玉も何もない空洞の孔から血の涙を流しながらも、灰との戦いの果てに殺されたゲールは、お嬢様の為に何千年も続けた使命を全うする。

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 灰の英雄は最期を見た。暗い魂の持ち主になった奴隷騎士は、信じる白教の涙の女神クァトと同じく、涙の中にこそ誰かの心を見た。暗い魂から生まれた人間性とは、人を思って流れ出る暖かい闇であった。

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 ダークソウルが最後に辿り着いた答えとは、光も闇も関係なかった。世界の最後に残った人間性は、誰かの為に命を賭けて戦い続けて死ぬことだった。灰は、その自己犠牲を最後まで見届けた。

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 お嬢様に灰は暗い魂の血を届けた。そこで灰が見た新しい絵画世界とは、熱と冷たさもなく、生と死もなく、光と闇もなく、しかしそれらを混ぜた灰の世界だった。そして、ダークソウルを燃料に僅かに燃える小さな火だけだった。

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 だからこそ、寒さと暗さをまだ魂が実感出来る優しい世界。古竜が生きていた灰の世界とはまた別の、この時代の生命が辿り着いた灰色の世界。エルドリッチが夢見た完璧な暗闇である深海の世界とは別種の、僅かにまだ火がある生命の生きる場所。

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 ダークソウルを終わらせた。火から見出された全ての力が、火により始まったソウルが、火を守る王たちが求めたようにやっと結末を迎えられた。

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 灰は思った。この世界が滅びようとも、自己犠牲によって新たに人間の世界が続いて行くことが、分かってしまった。世界は何度滅び去ろうが、人間が諦めない限り、何度もやり直せるのだと。

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 残り火の時代がループしているが、そもそも世界が絵画世界としてループしているのだと灰は分かった。恐らくは、絵画世界の作り方も前の絵画世界から受け継がれて、画家のお嬢様に継がれ、ダークソウルによって作られた新しい目の前の絵画世界の中でまた絵画世界が作られ、世界が滅ぶ度にダークソウルの絵画によって人間性は世界から世界へ渡り続ける。

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 幾度か残り火の時代を繰り返した灰は、このループに止めを刺すと決めた。

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 亡者の王が持つ闇の暗い穴を最初の火の炉の代わりとし、化身を殺して最初の火を自らのダークソウルの奈落へ取り込んだ。言わば、火を簒奪した闇の王。

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 灰は火の簒奪者となり、ロンドールの王となった。己が死と闇を火の燃料とする闇の薪の王とも呼べる存在となり、だがしかしそのままではまたループ現象が起きるだけ。火を消さずに皆既日食が続く亡者の世界が続いたところで、また世界を存続する為の抑止が働いてしまうだろう。

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 ダークソウルから生まれた人間が不死であるように、ダークソウルから作られた世界もまた不滅。それこそが、絵画世界が永劫回帰する因果律。

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 灰と成り果てた原罪の探求者は、ついに探求の旅の終わりに到達する。

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 生き残った人間を、亡者の王として灰はお嬢様が作った絵画世界に送り込んだ。ここが、人間が最後に人間として生存出来る新たなロンドールであるのだと。ついでに絵画世界を作れるお嬢様も、絵画世界の神である罪の女神ベルカの末裔として、巧みな話術で送り込む。世界存続に必須な魂を持つ火防女も送った。

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 火の時代の最後である残り火の時代、灰は闇と深淵を燃料に世界全てを焼き尽くした。身に宿ったアリアンデル教父の炎を最初の火に混ぜて使い、本当の世界だと思っていた自分達の絵画世界を全て焼き尽くした。

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 新たな灰の絵画世界にて、縛るモノがない人間は人間性のまま進化し、天使となり、古竜となり、絵画世界の中でまた世界を続く。しかし、もはや闇と死を燃料にする新たな薪の王には関係無かった。

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 灰、外側で幾度も重なり合った無人の絵画世界を全て焼き尽くす。マトリョーシカ化した滅び去った絵画世界を全て灰は見届け、人間の末路である自分自身を愚かに思い、しかして新たなる絵画世界に祈りを捧げた。永劫に回帰する我らの暗黒の魂が、最後まで人間で在らんことを。

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 絵画世界の外側に出た灰は、自分のソウルにお嬢様が描いたダークソウルの灰世界を取り込んだ。

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 ダークソウルと最初の火を持つ灰が神代の汎人類史に辿り着く。

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 灰の人、死ねば死ぬ人間性無き世界を旅する。外側の世界にて、何故我らのソウルとダークソウルが生まれ出たのか、新たなるソウルの原罪を求める探求の旅を続け始める。

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 しかし、灰は既に空。最初の火を宿してソウルの業を求めるのも、灰となる前のまともな不死だった頃の人間性の名残。繰り返される残り火の時代、空の器に過ぎない彼女を終わりまで導いた根本的な根源は、強くなる事のみ。対人厨の鏡で、ダークレイスの化身。

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 とあるヨーロッパの一地方にて、探求者の灰が人間の魔術師に人間性を与える。トゥメル人の発祥。やっちまったぜ。

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 ソウルと人間性は血に溶ける為、トゥメル人の血液も変化する。彼らに適応する為、ソウルと人間性もまた変態し、虫と呼ばれる魔力的な神秘エーテルに生まれ変わった。

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 人間の空想より生まれた魔物が空よりトゥメルの魔術師によって呼ばれ、トゥメル人が持つダークソウルの人間性に触れることで別の上位存在に転生する。その魔物の血液にも虫が流れ出し、体内に神秘を宿す寄生虫が生み出され、脳に瞳として虫の卵が具現した。瞳は啓蒙を齎し、上位者を上位者足らしめる新たな世界を観測させた。とは言え、トゥメル文明時代は上位者を上位者とは呼ばず、最初期では交信し合えるが良く分からない人以外の知性体であった。

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 上位者の世界である悪夢が異界として誕生する。と言うよりかは、最初の上位者が悪夢になった。

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 悪夢そのものから幾匹かの上位者が自然発生。しかし、上位者は眷属や眷属の上位者は作れるが、自分の血を受け継ぐ子供に等しい上位者を作れず。挙げ句の果て上位者が上位者を生み出すには配合相手が上位者ではなく、何故か人間でなくては上位者自身の赤子は作り出せなかった。だがその赤子でさえ、条件が整わなければ眷属ではない上位者に成長せず。

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 悪夢が雲海によって遮られ、階層で空間が湧かれた。後の時代、現実からも世界が反映され、赤子によって様々な悪夢が悪夢の中で夢見られる。

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 加え、現実世界と構造が反転し、上位者が住まう領域でもヤーナムの土地が基点となる。だが悪夢における宇宙も深海も果ては無し。

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 宇宙は空にある。トゥメル人が悪夢を空と考え、交信し続ける。

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 この惑星に囚われない外宇宙の法則を運営する神ではない神たちを、トゥメル人が神として信仰し始める。

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 悪夢にも上位者らの領域があり、それぞれが自分の悪夢を持つ。

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 深海、宇宙、月、死、深淵。とは言え、上位者が増えればそれぞれの領域の悪夢が発生するので、最初から全てあった訳ではない。

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 姿無き上位者オドンが悪夢から這い出た。自分自身の赤子の上位者を求め続け、優れた母体に赤子の種を植え付け始める。

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 オドンは悪夢に生まれた意志。始まりの血液であり、悪夢における血の上位者であり、水銀の似姿。悪夢の意志の眷属として、使者が悪夢に広がり、上位者の種族としての繁殖を手伝い、上位者や人間の精神に呼応する使い魔的生物として存在する。

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 また滲む血こそオドンとなる。その本質は上質な血の触媒であり、オドンそのものは血に融け、悪夢に生きる上位者の血に流れ込む。やがて姿なき虫として上位者の血中に存在する。

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 謂わば、上位者に寄生する上位者。他の上位者の血と混じることで、その上位者の神秘を助ける姿無き虫を体内に作り出す。全ては上位者の思索を進化させることで、赤子が生まれる可能性を高め、種として自分達上位者自身とも言える悪夢を善くする為。

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 それが進化の為に赤子を求めるオドン固有の思索。

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 他の上位者もオドンを真似る。トゥメル人に上位者の血が一気に混ざる。

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 上位者「輝ける星(コスモス)」が人間と接触。推測だが、星の娘が祈ってる死骸の上位者のこと。多分、これが教会の聖体。

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 オドンや輝ける星が、赤子を求めて人間を利用。悪夢に住まう上位者同士では血の交じりが出来ず、赤子は人より生じる。

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 輝ける星に由来する眷属が増殖。上位者アメンドーズも悪夢に溢れた。しかし、親の血を継ぐ赤子の上位者には届かず。

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 ゴース(人間時代)が上位者オドンの赤子を孕み、しかし生むず、自分自身も赤子と繋がり続けて血を継いだ新たな上位者となる。上位者、ついに求めた血を継ぐ赤子の上位者を作り出す。また、赤子を孕ますことで母体さえ上位者として作り変える事が可能だと理解する。

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 ゴースの血は海である。人間に寄生虫を植え付け、その寄生虫が卵を植え付け、脳を苗床にすることで卵が瞳として開花し、後の漁村で人間を魚の獣に作り変えた。

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 トゥメル文明が異常成長。上位者の血液により品種改良文化が一気に進む。また上位者の神秘により文明が進むと同時に、知識を理解する啓蒙によって更に様々な技術発展する。

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 更にトゥメルでも古都ヤーナムと同じく獣の病が流行る。同じく、獣狩りの狩人による狩りが行われる。

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 輝ける星の神秘が混じる母体から出た赤子が成長し、輝ける星の娘エーブリエタースと呼ばれる上位者がトゥメルで誕生する。

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 エーブリエタースの血液も自分達に使用する。

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 トゥメル人の女王、ヤーナムが生まれ出る。後、オドンによって赤子の上位者メルゴーを孕む。

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 本体は血が固まった赤い石であり、そこに赤子の意志が眠っている。トゥメルは上位者の眠りを奉る。

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 オドン、パパになる。歓喜。

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 メルゴーによってヤーナムが孕んだ石の幻である赤い月が昇り、トゥメルが上位者達の悪夢に呑み込まれる。

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 悪夢の中で人と獣と上位者の全ての境界が崩壊した。

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 トゥメル文明、滅亡。生き残った一部が聖杯を生み出し、それを楔として地下に半ば悪夢の世界として墓所を作り、引き籠る。女王ヤーナムは上位者メルゴーを生まず、母として聖杯の墓所を支配し、トゥメル人と共存する上位者と共にまた文明を運営し続ける。

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 オドンもまたトゥメルと共に、悪夢にて眠りにつく。何時か墓荒しが眠りを暴くまで。

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 滅んだトゥメルであるが、遺跡に住む生き残りに平穏が訪れる。悪夢に帰らなかった上位者も墓所にて眠る。

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 また上位者の悪夢によって滅んだトゥメル以外の都市も最後はトゥメルの悪夢に沈み、トゥメルの遺跡と統合されてしまう。

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 大陸を旅する探求者、仙人が消えた仙郷に隠された桜の古樹に竜血と人間性を与える。幾年か過ぎ、神の桜竜が生まれた。

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 朽ちぬ古竜と同じく、不死の力を桜竜は得る。

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 また大陸にて、その時代の権力者と神秘を使う大陸の術者からも迫害されて滅亡寸前の一族に乞われ、自らの人間性を分け与える。その一族は後にオカミと名乗り、海を渡って移民を始める。オカミの一族は、環境に合わせて自分を変態させる性質に目覚める。遺伝子の神秘。

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 探求者さん、更に旅を続けて海を渡り、未だ神々と魔物が平気に跋扈する未開の神代世界に辿り着く。

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 土地神を信仰する祈祷師の豪族に出会う。後に豪族から貴族となる一族に頼まれ、神秘が薄れて消えかけた土地神にダークソウルが溶けた血を流し込む。その土地神は水に溶け、その源泉にて大和の神々に負けぬ強大な神秘を取り戻す。貴族となった彼らは源の宮と源泉の土地に名付け、そこに屋敷を立てて引き籠る。取り敢えず、宮の水さえあれば快楽のまま生きられる人間のような何かになってしまった。

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 葦名の水に神が宿る。更に神秘が膨れ上がり、宮から水が出た下流にも神の神秘が色濃く残る。

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 大陸の桜竜、枯れる。神秘の枯渇が原因。

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 自分の種を作り、竜胤の巫女を桜竜が作成する。

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 巫女を揺り籠にし、新たなる桜の水場に相応しい仙郷を目指す。しかし、もはや神秘枯れた大陸に相応しい仙郷はなし。

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 仏教伝来により、葦名で仙峯寺が立つ。また、土地神を信仰する神道とも上手く融和し、源の水の恩恵を受ける。しかし、水の土地神の神秘に気がついた僧侶が、死なずの求道者となってしまう。寺内部で研究が始まる。

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 旅の果て、葦名の土地に桜竜の巫女が辿り着く。実は探求者さんの所為で、同じくダークソウルに由来する桜竜にとって葦名は理想的な仙郷だった。

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 宮の貴族は神道系列の祈祷師でもあるので、自分達の神を巫女が迫害しないなら良いよと共存を許す。それに、巫女は貴族と同じく寿命がない不死であり、永遠に美しかった。それにこの土地では神様は何にでも宿りますので、桜の神が移民して来ても別に構わなかった。

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 しかし、それが間違い。桜竜が源泉に住み付き、自分の仙郷に作り変える。水に宿る土地神からエネルギーを吸い取り、土地神に寄生する寄生虫のような神として生きながらえる。巫女は受け入れてくれた貴族を裏切り、自らの神の所業を黙る。

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 葦名が二つの神によって法則が狂った。ダークソウルにより、絵画世界の外側だろうと因果が歪み始める。

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 本来なら現世に影響を与える上位世界の仙郷であるが、更に違う上位世界の仙郷が存在し、現世と仙郷ともう一つの仙郷が互いに干渉し合い始める。つまりは、大陸思想と神道と仏教と陰陽五行思想とダークソウルの世界観の悪魔合体である。日本の神話世界観がヤバい世界の土台になった。神話時代に土地神が支配する世界で、違う法則で生きる神が共存など不可能であるが、それを可能にするのがメイド・イン・ダークソウルの仙郷。

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 それによって桜竜の神秘も葦名の源の水に混ざり込み、因果と同じく神が住まう水も同様に澱んでしまう。

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 葦名の土地が神々の権能が重なり合り、時代が進んで更に摩訶不思議なマトリョーシカ式異世界化する。

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 神が宿る葦名水が澱んで変若水になる。更に澱み続けて、変若の澱みも生まれる。

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 源の宮の貴族が奇形化する。この時点で巫女に騙されたと宮の人は気が付くが、もはや時代が進んだことで桜竜の眷属になっていた。と言うより、更にアシナ・ウォーターが美味しくなったので尚の事、良し。彼らは土地神を捨て桜竜側に寝返った。

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 葦名に虫憑きが一気に増え始める。

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 仙峯寺もまた仙郷を操る巫女によって桜竜側に寝返ってしまい、たが同時に土地神の虫による死なずの研究も更に加速する。寺の僧侶にとって虫の正体など問題にならず、死なずの虫は桜竜によって葦名に持たされた神の奇跡であった。

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 源の宮と仙峯寺が桜竜の巫女により支配される。

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 しかし、寺は寺で更なる深淵を覗きたいと暴走。その結果、桜竜と葦名の神を殺す赤と黒の不死斬りを作り上げてしまう。

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 オカミの一族が葦名に辿り着く。その中でも巴の一族が源の宮に行き、受け入れられる。で、あっさり奇形化。

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 生贄文化のあるオカミは、自らを贄として桜竜の生贄となる。それが彼女らの輿入れであり、神への嫁入りであった。

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 喰われたオカミが神々に寄生する。

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 源の水が更に澱む。

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 不死に悩む八百比丘尼が源の宮に辿り着き、貴族は彼女を受け入れる。

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 人魚の肉を食べて不死となった八百比丘尼だが、実は更に不死化効果を及ぼす源の水を飲む事で、美人であったが奇形となり巨大化する。そのため貌を隠す仮面を被ったが、挙げ句、桜竜によって歪み澱んだ土地神が虫となり、彼女に寄生。桜竜側に寝返っている貴族は、彼女を破戒僧として門番にした。

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 他のオカミの一族が葦名に移民する。ここは、良い仙郷。落ち谷衆や百足衆になる。彼女らも白蛇に嫁入りの生贄儀式で食われることで神々に寄生する。

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 オカミが土地神にも寄生することで更に葦名が狂い始める。葦名の水が流れる川自体が狂い始め、空間と時間の繋がりさえも澱み始める。

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 とは言え、人間の世界は変わらず。だが、戦国時代となって他国の大名に国を奪われる。

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 良く分からない仏教系列の移民と忙しかったが、国を取られたことで葦名の人々は土地を奪い返すことを目的とし始める。隷属されては酒も不味いし。

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 後の時代、葦名一心が率いる葦名衆が結成される。

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 一心はまず国取りをする前に、自分達の土地を整えて反乱の為の国力を高めたかった。ぶっちゃけ、仙郷の宮の貴族やら桜竜のいざこざが面倒だった。

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 一心は神殺しと竜殺しの為、仙峯寺にある不死斬りを求める。とは言え、赤の不死斬りは不死でないと使えないので、黒の不死斬りを欲する。

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 一心に仕える猩々が任務を受け、黒の不死斬り「開門」を手に入れる。これにより、彼は呪われて怨嗟が積む先となった。赤は担い手を一度殺すが、黒は人として担い手を殺して修羅にした。とは言え、赤の方にも修羅化効果有り。猩々はメンタルブレイク寸前。

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 仙峯寺が葦名衆や宮を警戒し、赤の不死斬りも異界に隠す。未来にて作成される変若の御子もまた秘匿するべく、同じ異界に隠される事となる。

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 猩々から黒の不死斬りを受け取り、一心も同じく怨嗟の積む先になるが気合いで何とかなった。

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 仙郷に訪れ、一心が巴と殺し合う。片目を失うも、巴の殺害に成功。

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 巴を下し、一心が仙郷にて桜竜を不死斬りで殺害する。正確に言えば、殺したが命がなくとも死なず、あの世である仙郷へ追いやった。片手と片目を奪い、隻眼隻腕の竜の死骸となる。更にそこで奥義である竜閃の元になる技を体感。

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 桜竜の肉体は死ぬも、その魂までは死なず。巫女の記憶に基づく因果の夢の中に移動し、仙郷もまた取り込まれる。更に土地神も取り込まれ、現世の毒を取り込んだ翁らが浄化の為に毒を吐き、それが更に葦名の水に流れて現世の毒と成り、その毒がまた仙郷に影響して翁が毒を吐く無限循環になる。

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 葦名の水に土地神が浄化の為に吐き出した毒が混ざり、土地神と桜竜によって妖怪などの魔物が住み付き難い葦名にて、神の水に由来する異形の者が溢れる。それが悪霊であり亡霊となる怨霊たち。神宿る葦名の水が霧になることで、物理世界である現実さえも大きく異形に歪む。言うなれば、葦名の忍びや宮の貴族などが神の宿る水を霧にすることで幻影の下地を作り、そこで音による刺激を与えてることで幻を操る幻術が使えるが、土地神そのものによって幻術化した水に溶ける残留思念が怨霊たちの正体。葦名の水で育った種鳴らしが音で幻術にダメージを与えられるのが、その為。

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 仙郷のパワーバランスが崩壊。土地神に一気に傾く。桜竜は淀んだ水で虫に変態した土地神に魂を喰われ、死ぬのも時間の問題。

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 更に葦名の異世界化がマトリョーシカしてしまう。絵画世界を作り出すダークソウルによる世界の重なり合いが、葦名を狂わせる根源であった。

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 桜竜の竜胤の血を黒の不死斬りが吸うことで開門され、竜の死骸から御子の丈が生まれ出る。正確に言えば、その死体の斬られた桜竜の目玉が人間になってしまった。ついでに落ちた腕も開門の材料となり、人化した瞳の中に取り込まれている。つまるところ、自分の遣いを作り出す腕が一本、御子の血に溶けている。

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 丈が一心に殺された巴を竜胤の力で復活させる。

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 そして、御子による従者が、桜竜の腕として転生された不死となる。開門された竜の腕が桜の死人に埋め込まれ、その腕が肉体と精神を再構築し、人になった瞳を通して竜の腕として活動する死体人形。つまるところ正真正銘、竜の遣いとなる。だから回生が可能。だから、互いに互いの不死性が影響する。竜の視界を司る瞳と、竜の遣いとなる腕は、そもそも桜竜の体の一部であるのだから当然と言えば当然。不死を断つなら、先にどちらかが不死と共に死なないとならないのは、これが原因。

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 竜胤の御子の出現により、桜竜とその巫女が揺り籠計画を開始する。

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 竜の瞳でもある竜胤の御子により、葦名を竜が観測することで竜の仙郷とより深く重なり合う。またしても更なる葦名の異世界化。瞳を通して物質世界が精神世界にもなり、桜竜の脳内世界である仙郷は、これによって葦名を縛るあの世となり、その過去を記録する因果を司る神の世界が桜竜となる。

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 一心、黒の不死斬りによって起きた全てを理解してしまう。更に竜胤の力と、竜の瞳の種として人に化けた丈の正体にも気が付いてしまう。

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 それにより、桜竜の呪いによって一心は桜竜の竜胤による竜咳に感染する。不死斬りによる修羅化衝動との二重苦となるのだが、これまた気合いで抑え込む。

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 死した故にまだ生きる桜竜がいる宮にて、そのもう一柱として居場所のない丈を一心は連れて帰る。巴も主である桜竜が人になった丈を護衛するため、宮を下る。

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 一心、葦名衆を連れて敵将田村を討ち取り、国取りに成功する。

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 一心に仕えていた梟、戦場にて戯れで狼を拾う。結果、子育てと弟子育成に嵌まる。

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 時が経ち、現世の葦名が栄える。豪勢且つ堅牢な難攻不落の葦名城が完成。この頃、弦一郎が葦名一心の城に引き取られる。また一心、猩々、お蝶、梟、道玄、エマ、丈、巴、弦一郎、狼など、葦名の土地で戦のない時代を生きる。とは言え、戦火はまた戦国の世にて燃え上がる。

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 仙峯寺にて、仙郷の巫女より僧侶へ御告げあり。変若の御子の作成が始まる。人体実験を繰り返し、竜胤の御子と対になる揺り籠が完成する。

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 丈、桜竜化。体が植物に変態し始める。仙郷に帰ろうとするが還れず、竜咳が広まる。竜胤を殺す不死断ちをする為、葦名が持つ黒ではなく赤の不死斬りを探す。だが丈に影響される巴により竜咳が更に広まる。また、赤は不死の巴しか使えないモノと分かっており、しかし赤は最期まで見付からず。

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 一心、手遅れになった丈を黒の不死斬りで殺害。竜胤の血によって開門が為され、丈から九朗が生まれ出る。巴は主の死により、竜胤の因果から放たれ、ただの人になる。しかして、一心に斬られ逝く救えぬ主を目撃し、それから生まれた九郎と言う存在に深く絶望し、自刃。同じ瞳とて、同じ人の身ではなく、巴が生きる価値を失う。弦一郎、全てを見届ける。また梟も竜胤の力と黒の不死斬りの力を知ってしまい、潜めていた野心が目覚めてしまう。

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 猩々、修羅となり掛けるも、寸前で一心に斬られる。正気に戻り、だが城を出る。また一心はこれを最後に、黒の不死斬りを葦名の何処かへ隠す。その在り処は、孫の弦一郎にのみ伝える。

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 老年の一心、覚醒。剣聖を超えて剣神の境地へ至る。神殺しに竜殺し、戦に人斬りに忍び斬りに修羅斬りと、それら全てを己の業に取り込んだ。

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 九郎が梟などの忍びが守護する平田屋敷に送られ、平田氏の養子となる。

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 梟、狼を九郎に会わせる。この時点で狼を九郎の忍びにし、更に九郎を守る為に死ぬ事態を演出することで九郎の関心を買い、狼を竜胤の加護により史上最強の不死の忍びにすることを思い付いた。言わば、あの最強の一心を超える忍びを自分の右腕にしたかった。そしてあわよくば、不死になった自分の息子へ噂に聞く赤の不死斬りの担い手にすることを思い付く。

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 葦名一心の死期を梟が悟る。即ち、一心の寿命=葦名の寿命。

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 葦名が生きるには、葦名の忍びである我らが忍びとして生きるには、一心に代わる死なぬ最強の将と竜胤が今直ぐにも必要だと梟が焦る。

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 平田屋敷襲撃。

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 お蝶は梟の計画を聞き、自分が竜胤を狼が受ける為の贄となる。師匠であったお蝶を殺したことで放心した狼を梟が殺し、その狼の死体を九郎の前に晒すことに成功。胸から血を流す狼から御子へ、血が流れ込み契が成された。そして、葦名と共に滅亡する薄井の忍びを生かす為の唯一の手段だとお蝶は理解し、狼と葦名と丈の生まれ変わりである九郎の為に自らの死を願った。

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 梟、計画通りと甦った狼を確認してほくそ笑むも、何故か目覚めない狼を見て狼狽。九郎の持つ竜胤に見切りをつける。野望の失敗を悟り、自らの野望の寿命が尽きたと葦名から姿を隠す。計画変更を余儀なくされる。

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 三年後、狼が目覚める。毎日狼を見守っていたエマも、彼の復活を確認。九郎と再会。弦一郎と戦い、不意打ちの手裏剣を弾いた隙を突かれて隻腕となり、狼を拾った猩々から忍び義手を貰う。

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 しかし、狼は空っぽだった。記憶も人格も無くし、僅かに残った忍びの記録だけが彼を生かす。そもそも彼の肉体も竜胤によって作られた複製のようなものであり、回生によって直ぐに甦った訳でもない。巴はオカミの血によって直ぐ様に桜竜の腕として変態したが、ただの人間である狼が竜の遣いに生まれ変わるには長い時間が必要。三年後の狼は精神もまた初期化され、オリジナルの狼から魂足るソウルだけが肉体と精神に移された不死化だった。なので、魂はそのままに死後の別人に転生した仏や菩薩のような存在。

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 梟、腑抜けていたが狼の復活を確認。野望がまた蘇り、内府の侵略を好都合と考える。しかし、全盛期から衰える。

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 宮にて桜竜を運んだ竜の巫女が意識のみで暗躍。竜胤の繋がりを辿り、巫女と繋がる御子の従者である狼を感知し、自分の意識と仙郷と繋がる彼の意識に干渉を開始する。

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 狼、竜胤によって仙郷の巫女に囚われるが鬼仏の加護を受ける。また仙郷による異空間を操る巫女により、神の視点で観測していた葦名の過去を記憶とし、狼を擬似的に過去の記録情報が物質化した仙郷へ、つまり巫女が加護を与えた菩薩から神隠しワープで仙郷に記録された三年前の平田屋敷に移動出来るようになる。しかもちゃんと物質化した精神世界なので、平田屋敷で手に入れた物質の記録も現実に神隠し可能。忍具なども持ち帰れる。また神隠しを利用した仏ワープが狼さんは好き勝手出来るようになる。また必要となれば、何かに祈ることで隠された異空間に神隠しで移動できるようになる。

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 狼、隻狼と一心から呼ばれる。戦いにより、嘗ての自分が持つ力を取り戻し始める。同時に、その戦いの記憶を死して仏になった自らに供養することで更に成長する。また、人と関わることで嘗て死んだ筈の自分を取り戻す。そして、巫女に誘導されて記憶を取り戻すことで、嘗ての自分が御子を助ける為に自己犠牲で死んだこともまた、狼は思い出す。

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 変若の巫女に出会い、赤の不死斬りを得る。

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 生前も死後も狼は義父上の言葉を第一とするが、しかし死して仏となり空っぽになっていた狼は、本当なら死んだ自分が為すべき事を為すために今を生きると決めた。即ち、忍びとして仕えていた父親か、今は人として仕えている御子か。

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 野望に燃える梟、最後の選択を迫る。つまり、一心と共に死ぬ運命にある葦名を梟と共に救うか、御子の為に今まで殉じて来た忍びの掟を生贄に捧げるか。尤も、不死斬りによって怨嗟で修羅となれる狼は、自らの人間性である御子を捨てれば修羅に堕ちる定めではあるが。

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 狼、梟を殺害。

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 御子様の思いをこっそり盗み聞きし、人帰りの為に記憶を写した仙郷へ神隠しワープ。そこで義父上と出会い、殺し、桜を奪う。

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 変若の巫女から便利な米を貰っていたが、その所為で色々あって御子様も自分も竜胤の因果から逃れる術を知る。で、準備が整う。狼さん、美味い美味いとお米を意味も無くボリボリ食べていなかった場合、そのまま人返りエンドでした。

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 源の宮へ行き、桜竜の涙を奪う。つまるところ、竜の魂が雫となった涙を狩り取った。全てが仙郷の巫女の計画通り。拝涙とは魂の具現であり、桜竜の力を竜胤たる桜の樹の種に分け与える儀式。

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 桜竜と繋がっていた一心死亡。内府軍襲来。葦名にて怨嗟が噴き出し、仏師が怨嗟の鬼となる。

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 狼、仏師を殺害。修羅の果てを知る。

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 御子様を救う為、弦一郎を倒す。そして、開門で隻狼と同じくあの世から黄泉帰りを果たした一心と殺し合い、死闘の果てに勝ち、狼は父である梟が望んだ通り葦名一心を超える忍びとなった。この世界観ですと、この一心は老境のメンタルのまま全盛期ですので、竜閃も一心も平気で秘伝を使いこなすつつ、槍も銃も素手も強いガチガチの武神且つ剣神でした。

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 竜胤の因果そのものを断つ為、竜の帰郷エンドで旅に出る。尤も狼としては、変若の巫女もまた竜胤に囚われている事を知ってしまったので、それを知らなければ自分を殺して御子様だけを救っていた。何より、御子様も彼女を知れば、その竜胤の因果と断つだろうと。よって不死である隻狼は同じく不死である揺り籠の巫女と守り、全ての因果を断ち切る為、その戦いは続いていく。

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 そして、葦名から桜竜の影響が完全に消える。土地神は元に戻り、その澱みもまた消えて無くなった。

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 桜竜の全てを竜胤に移し込み、巫女の魂もまた揺り籠に乗って去る。とは言え、今はもう変若の御子に取り込まれたが。

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 西にある神なる竜の生まれた地、枯れた仙郷の遺跡。辿り着いた竜胤の故郷にて、とある男の手掛かりを掴む。その人間こそ、桜の古樹に何かを捧げて桜竜とした元凶であると。

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 忍びは御子を安全な仙郷に隠し、更なる元凶を探す旅に出る。

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 一方その頃、諸悪の根源である探求者、ソウルの根源探求に行き詰る。何よりも汎人類史に来た当時の世界と違い、神代が生きている土地も減っているので、神秘関連の探求が思うようにいかなくなっていた。とは言え、まだまだ十分神秘は生きているので、神の残滓がまだある土地に出向いてはいた。自分が蒔いたソウルの種の結果を集めるのも良いだろう。

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 時が経つ。幾十年も、狼は元凶を求めた。

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 邂逅。狼、あらゆる魂を喰らう髑髏の騎士と出会う。原罪の探求者、狼からダークソウルを感じ取る。遥か昔、人間性によって人間が植物の天使に変態し、更に竜化する変態機能を模索するための実験だった桜の古樹。ならば、呪いを溜め込んだ樹が人間化したあの館の呪腹の大樹のように、樹に人間性と竜の魂が溶けた血によって生まれるモノは、やはりダークソウルに連なるモノとなる。それも神性を持つ古樹ならば何となるのか、探求者は探求すべく絶望を何時も通りに焚べて、こうして探求者が求める暗い魂の人間を作ったことを悟る。

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 ならば、ソウルの収集を。ソウルを奪い取る力こそ、渇望を願うダークソウルの本性ならば、灰は探求のコレクションとして狼の魂を奪い取らねばならない。ソウルの根源のために、ソウルの可能性を理解せよ。

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 狼、元凶らしき者に殺されるが、殺す。しかし、甦ったその者にまた殺され、殺し返し、殺し合う。

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 そして、狼の傷口からダークソウルが溶けた血が入り込む。竜胤による不死となった狼は、薪の血によって自らの魂を暗い魂としてしまった。もはや竜胤の加護などなく、自らが竜胤の不死性をより強い歪みに進化させてしまった。そして、同じく狼のソウルもダークソウルたる人間性が変態し、人の魂を奪う新たな渇望の竜胤となった。

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 真に心折れぬ不死ならば、不死と不死に勝利も敗北も、生と死もなく。探求者は竜胤の魂が溶け込んだ血に満足し、狼は元凶は不死斬りでも殺せぬとも竜胤を生んだ親の力を奪い取った。狼の旅は終わりを迎え、最後に進む。

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 枯れた仙郷にて、竜胤は断たれた。忍びは御子を竜胤に縛る呪いであったが、今はただの不死。暗い魂の血を取り込んだ狼は、闇の竜胤を身に宿す。御子の因果は忍びから離れ、忍びの因果もまた御子から離れた。双子のように絡んだソウルの因果は、薪に燃える暗い魂の血が解放した。

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 御子、己が不死にした忍びの不死から解放された。常桜によって狼が己を不死斬りにて不死断ちせずとも、そのまま人返りが可能となる。変若の御子もまた竜胤の因果から解放される。

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 隻狼、御子ではなくなった二人の天寿まで守り続ける。

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 為すべきことを為し、もはや狼の使命は全うされた。赤と黒の不死斬りを自らに封じ、闇の竜胤を抑え込み、そのまま拝涙と開門を受け入れた。狼は暗い魂の血の涙を流し、不死から人へ生まれ変わった。拝涙は竜胤の歪みを全て外側へ出し、開門が不死の力が薄れた彼を元の人に作り戻した。赤と黒は隻狼と共に砕け散り、自己犠牲の果てに最期へ到達出来た。

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 魔術師ウィレーム、古都ヤーナムに訪れる。場所としてはヨーロッパの何処か。登場人物の名前的に、ドイツやチェコの付近。森と湖がある山間部の隔離された街。

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 そのヤーナムにて単身でトゥメル文明の痕跡を発見する。程無くしてトゥメル文明の遺跡を発掘。墓所に潜り、ヨーロッパに伝わる既存の神話にも伝承にもないヤーナム独自の魔術文明の探求を始める。

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 しかし、一人で出来る事業ではないと把握。寂れたヤーナムで仲間を集う。

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 遺跡発掘を主目的した考古学大学、即ち私立ビルゲンワース大学を創設。ウィレームは学長となり、ビルゲンワースの研究者による遺跡探索が始まる。

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 ウィレーム、ローレンス、ゲールマンが率いる探索チームが結成。遺跡を進む。人形使いの魔術師ミコラーシュも好奇心のまま参加。同じくルーン魔術師であったカレルも探索隊にいた。

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 トゥメル人と遭遇。また遺跡に眠る上位者達と邂逅する。

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 トゥメルの地下墓地は悪夢と同様に広大で、イズなどの上位者の住処も創り続けていた。

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 蒼褪めた彼らの血液と、虫が流れる血液由来の神秘を持ち帰る。またトゥメル文明の技術や知識も外へ運び出し、ビルゲンワースによる上位者の研究が開始される。

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 遺跡はまだ広く、研究と同時に探索もまた進められる。

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 悪夢より現世を観察していた上位者たちが、また求めた赤子が作れると現実世界に空から密かに降り始める。

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 人間の低次元な視野を広げ、より高次元を知る為に思考の瞳をウィレームは求める。それこそが、自らが上位者になるための手段だと思考し、実験を繰り返す。それによってヤーナムの人は、有り得ざる知識を知る脳に啓蒙が齎せるようになってしまった。

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 カレル、上位者と交信してカレル文字を生み出す。啓蒙を高め、啓蒙のまま、次々と新たなるルーンを描き出し、そのルーンは神秘を宿していた。

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 研究者が狂い出す。鎮静剤の開発。それは啓蒙されて活性化する人間性と反する獣性を、濃密な人血より見出し、血中より虫が湧かない飲み薬として狂気を中和させた。その処方により、神秘を宿す人血もまた人を超える業だとビルゲンワースは発見。

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 それこそ血の医療の原型だが、ウィレームの思想と反する獣血を見出す業でもあった。

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 ビルゲンワースは上位者と出会わずとも交信と思考による叡智収集方法を研究し続ける。

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 血を嫌うウィレーム学長が探索を中止する。彼は自らの脳と思考で高次元を求めた。

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 ローレンス、ウィレームの消極的な手段を拒否。更なる遺跡探索を行うため、学長からビルゲンワースの学派が枝別れる。

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 ビルゲンワースをローレンスが名乗り、ゲールマンを含めほぼ大部分が彼に続く。

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 血の医療となる輸血技術が鎮静剤製造法を元に作られ、更にトゥメル文明から学び、上位者の血液を希望者に輸血し始める。

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 トゥメルの業がビルゲンワースに引き継がれる。これにより輸血された者がトゥメルで獣と眷属を殺し続けた狩人の力と技を手に入れ、ヤーナムの古狩人の原型となるビルゲンワースの狩人が誕生。

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 ゲールマンが学び舎最初の狩人となる。とは言え、まだ仕掛け武器はなく、通常の武器や銃火器による武装。

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 ローレンスやミコラーシュやロマと言った遺跡探索部隊が輸血によって狩人となり、大幅に探索速度が上昇する。

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 人間の獣化を発見する。人血が、虫が生まれる獣血となることも解明される。同時に、瞳を得た脳が持つ啓蒙により獣化を抑える効果も見出すも、血によって上位者の眷属となることも確認。

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 トゥメルはまだだが、イズの方は完全に墓を暴き尽くす寸前。

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 蛞蝓は、目の触覚が切り落とされても光を視覚で感じる。脳自体が目としての機能を持つ生物。なのでビルゲンワースが神秘のイズで見付けた先触れである軟体生物の精霊を研究し、頭蓋骨の内なる脳の瞳を得るのは非現実的な神秘学であると同時に、実は現実的な視点も有した生物学でもある。

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 史学と考古学へ生物学と神秘学も取り入れたビルゲンワース大学の初期から続く研究は、現実に脳を瞳にする生物がおり、その生物に酷似した神秘生命体が存在し、脳を瞳にし、それを人の脳が得れば悪夢を認知することが可能。まずは始めたそれの研究もずっと続いている。

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 上位者「輝ける星」の死骸(教会のロマ似のヤツ)をイズで見付ける。聖体として地上に持ち帰る。また共にいた星の娘エーブリエータスを捕獲し、輸血液の原料に利用する。

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 地下のトゥメル人の他に、上位者の眷属を恒常的に輸血液作りに使え、血による神秘探求が加速する。

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 輝ける星に由来する宇宙の領域の神秘が、ビルゲンワースの学徒に血液に混ざる。

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 悪夢の海から現実世界に流れ、ヤーナム近くの漁村にゴースが漂着する。ゴースの血が混じった湖から取れた海産物を食べ、彼女の血液が住民に混ざり始める。やがて村人は神と崇め始めた。

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 また現実の漁村は古都近郊の湖にあり、悪夢だと上位者が深海から昇って来る海に立地している。そして、悪夢の海と現実の湖は繋がっている。

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 漁村の住民は通常の獣ではなく、悪夢の海に住まうゴースによって半魚の獣と化す。

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 ビルゲンワースが漁村に向かう。村人で冒涜的な人体実験が目的。そこでビルゲンワースの研究者であり、ミコラーシュの友人でもあったロマが上位者と接触し、脳の瞳を与えられて眷属の上位者となった。マジェスティック!

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 正確に言うと、輝ける星に由来するイズの墓地の上位者関連の血液をビルゲンワースは神秘探求に使っていたので、ロマは輝ける星の眷属の寄生虫を持ちながら、ゴースの瞳で深化した眷属の上位者。実はゴースの眷属ではない。なので、ロマは魚人間っぽい深海系統の上位者ではなく、輝ける星の領域の蜘蛛っぽい姿。

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 奇跡を見たローレンスは遺跡以外の上位者を逃すつもりもなく、ゲールマンと共にゴースを殺害。上位者の遺体を手に入れ、その仕組みを解剖して解明しようと企んだ。

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 遺跡に居た眷属の上位者ではなく、正真正銘の悪夢から血を引き継ぐ上位者の血をローレンスとゲールマンは大量に浴びてしまう。

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 ミコラーシュ、ゴースの寄生虫を手に入れる。しかし、苗床の文字を啓蒙していないため、上位者の変態能力を得られず、ノットカリフラワー。だがしかし、それでも自分の腕に寄生させ、後の悪夢にて神殺メンシス神秘拳に覚醒。武器と銃を捨て、素手と秘儀で狩人を狩る神秘マンとなる。

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 ゴースの中には上位者の赤子がいた。名はゴスム。それもゴースを孕ました上位者の血を引き継ぐ特別な赤子であり、眷属ではない本物のオリジナルとなる上位者だった。

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 ミコラーシュ、ゴースかゴスムか、母親か赤子か、そのどちらかの上位者がロマに瞳を与えたのだと理解。

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 だが神秘は啓蒙された。人形遣いとして、ミコラーシュが覚醒。

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 ミコラーシュの操り骸が人形ちゃんの原型。そして、彼が悪夢探索に利用した人形が破棄され、それらが使者の苗床となり、瞳を物理的に悪夢で得たことで眷属化し、ほおずきとなった。

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 生まれる前に死した赤子の上位者が悪夢を作り出した。それはトゥメル人からダークソウルを見出した最初の上位者以外に不可能な世界を創造する神以外の何者でもない権能であった。

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 ゴースの遺子によって作られた悪夢の中へ、ゴースの遺体ごと漁村が呑み込まれた。

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 上位者の力をビルゲンワースが垣間見て、啓蒙を高めていた者が仕組みを理解した。

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 赤子の上位者は生まれることなく母の中で殺されると、現実の肉体を失い、悪夢の異界で新たな上位者となる。その彼らは生まれていない故、自分の死を確定させず夢にした。だから悪夢より現実に干渉する能力を持ちつつも、しかして現実として存在出来ない夢の化身。永遠に赤子で在り続ける彼らこそ、月の魔物と呼ぶべき上位者であった。とは言え、そのような上位者になれる赤子も特別な血を引き継ぐ必要であり、ただの赤子では悪夢になれずに死ぬだけ。更にその赤子が成長したところで眷属の上位者となるだけであり、上位者の子供として血を引き継ぐことが出来て漸く通常の上位者となる。

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 これよりビルゲンワースの知識を学んだ者は、母から生まれぬまま死んで上位者になった赤子を、上位者の中でも特別に月の魔物と呼称する。

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 つまるところ、上位者が赤子を求めるのはその為。人間から赤子の上位者が生まれ、その中で特別な血を得られた赤子が母の中で死ぬことで最初の上位者と同じ悪夢を作り出す能力に覚醒。その赤子の悪夢が大元の悪夢と繋がり、更に悪夢の世界を拡大させられる上位者そのものの生態系を、ついにビルゲンワースで研究し続けたローレンスとミコラーシュが解明する。

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 赤子ごと殺した際にゴースの血を浴びたローレンスは、ゴースの遺子の悪夢へ干渉する神秘に覚醒する。未来のミコラーシュと同じく、悪夢の主としての力である。

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 ゴースの遺子の悪夢の中にもう一つのヤーナムを作り上げ、実験棟と時計塔を建築する。そして、その悪夢の奥地にゴースの死体とゴースの遺子を漁村ごと封印する。

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 ゲールマンの為、仕掛け武器が作られる。銃火器を併用する戦い方をゲールマンが確立する。

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 狩人の業、誕生。

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 狩人の装備を作る工房もどきが作られ、仕掛け武器などの装備が整う。またゲールマンを師とし、ビルゲンワースの狩人が育成される。

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 力を得たビルゲンワースはトゥメルの遺跡を一気に開拓する。

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 後の女王殺し、女王ヤーナムを撃退。捕獲する。

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 教会における輸血液作りにおいて、そのトゥメルの神秘の原液となる赤子を妊娠した彼女の血液が使用可能となる。

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 ビルゲンワース、トゥメル人を奴隷にする。

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 更に血液の研究し、トゥメル人化した人間も作り上げる。

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 ビルゲンワースに裏切り者が現れる。遺跡より発掘した聖遺物と実験成果を持ち去る。後の穢れた血族を作り出し、カインハーストに住む貴族と従者へ輸血し、更にトゥメルの遺物によって自分の子供を孕ます女を母体として作り変えた。そして、その者はカインハーストの王となる。全ては裏切り者が望む血の女王と邂逅する為に。

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 カインハーストも狩人を作り、戦力を整える。

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 ローレンス、裏切り者の出現に焦る。古都ヤーナムを管理する組織を作り上げ、より効率的に研究材料の収集と人材収集をする為だけに医療教会を設立する。ビルゲンワースから学長と一人の学徒を除き、全ての研究者と狩人が教会へ移籍した。

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 教会が血の医療を始める。上位者の血液でヤーナムを満たす計画を開始。上位者を作り、赤子を生み出すには、上位者の血を受け入れた母体を孕ますのが好ましい。

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 住民は半信半疑で輸血による治療を受け入れなかったが、不治の病を患っていた患者を完治させる。更に医療教会の病院に入院した患者が次の日に退院する。挙げ句、病気がなくても健康を維持する効果が著しかった。

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 ヤーナムの住人が血の医療が利益になると受け入れた。

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 受け皿作りに成功し、初代教区長となったローレンスは医療と宗教を融合させた。ヤーナムの他宗教を一掃した上、更に医療教会の聖職者へ改宗させる。またヤーナムの医療関係者を教会へ取り込むことに成功。と言うより、血と秘儀で教会に強制入信。

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 生活に密着する病院が輸血液を薬化させ、医療教会が運営する血の医療の窓口になる。もはや健康飲料に近い生活必需品。経済さえ医療教会が牛耳る。

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 医療教会がヤーナムを実質支配することで、人体実験の材料をさっそく集め出す。孤児院も普通に利用される。今では慈善活動もする立派な宗教団体。

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 ヤーナムで奇病が流行る。獣の病と呼ばれ、その病を予防するためヤーナムの住人は更に輸血液に頼る。

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 もはやヤーナムでは警察や法律さえまともに機能せず。

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 一方で研究も進めるローレンスは現実世界では理論的に不可能な人体実験をする為、悪夢における血の効能と上位者の神秘を探求する為、ゴースの遺子の悪夢に予め建てておいた実験棟をさっそく利用する。

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 ゴースによる血液を使い、患者の脳が瞳の苗床になる為に巨大化するも瞳が宿らず。しかし、頭部が肥大化した母体は上位者の赤子を孕むことに成功し、実験成功となるも生まれたのは瞳も無ければ瞳の苗床になる脳さえない失敗作たちだった。作れたのは所詮、眷属の赤子止まり。頭が肥大化した母体から生まれたのが、奇形の無頭児だけとは皮肉であったが、その失敗作たちによる神秘により、教会は彼方への呼びかけの秘儀開発に繋がった。

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 しかし、ローレンスは諦めず。無論のことミコラーシュを含めた研究者らも同じこと。実験棟では、また実験材料を飽きずに使い、あるいは持ち込み、血液由来の神秘を探求する。そもそもな話、血を受け入れた狩人でもある研究者の中に神秘の実験を愉しめない者など存在しなかったが。

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 獣の病が更に流行るも、教会に移籍した元ビルゲンワースである学舎の狩人が住民を守る。住人は教会こそヤーナムの希望だと思い、また教会が始めた輸血医療が予防になるのだと有り難がる。勿論、錯覚です。

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 計画通り、狩人こそ獣対策であると自作自演な演説を教会が行い、大々的に人員募集も行って狩人の大量生産に着手する。輸血液が予防になるんだぜーとか平気で嘘も吐く。伴って医療者も募集。そもそもトゥメル文明の歴史も解読し尽くしたローレンス達にとって、獣の病は態と起こさせた悲劇であり、それを狩る為の狩人もまた教会が戦力を民間人から掻き集める為の口実。

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 ルドウイークが教会最初の狩人となる。そこで才能を見出だしたゲールマンの助言により、月の魔物であるゴースの遺子の悪夢に溢れていた虫を血で固め、そこから刃が作られ、ゴースの寄生虫も剣に埋め込み、彼は月光の聖剣遣いとなる。ぶっちゃけ、例のジョジョ立ち神の怒りを剣でピカピカさせたもの。

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 ヤーナムの外から来たマリアと名乗る狩人志望の女とゲールマンが出会う。そして、マリアが教会所属の狩人となった後、その高い能力からゲールマンの弟子となる。

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 ルドウイーク、上位者の血に流れる虫の輝きを月光の導きと錯覚。無論のこと刃から迸る光もまた、寄生虫による神秘に他ならない。とは言え、あらゆる上位者を狩り取れる程に強力な赤子の上位者の秘儀ではあったが。後により彼を絶望させる原因。

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 崩壊したヤーナムの秩序を教会の狩人が再建。理想的な英雄となり、住民は行政を切り捨て治安維持さえも教会を支持。ヤーナムの政治体制を完全に医療教会が私物化する。つまりは、ローレンスの独裁状態。

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 狩人の為の武器である仕掛け武器と銃器が工房の職人の手で量産される。またヤーナムにて民間の工房が発展。狩人は更に技を磨き、武器を蓄え、数を増やし、教会は私設軍隊と呼べる軍事力を公的に構築。

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 ビルゲンワース時代に捕えていたトゥメル人奴隷や、実験で改造した半人トゥメル人なども教会の狩人や医療者として利用し、人外の管理と運用を始める。

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 研究によって血液由来の生物兵器を教会は作ってはいたが、それらもまたトゥメル産の人外と一緒に運用を始める。

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 聖剣のルドウイークを筆頭に、教会の狩人もビルゲンワース時代から活動する学び舎の狩人に劣らぬ業を得た。医療教会は学舎のゲールマンとは別の狩りへ進む。

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 ローレンス、ヤーナムの全てを手に入れる。裏切り者のカインハーストを滅ぼす戦力を整えた。

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 だがヤーナムにおいて、獣狩りが日常化。とは言え、それもまたローレンスの計画通り。

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 ローレンス、何故か血に溺れ始める。

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 実は医療教会の指導者を殺すための狩人であるマリアであったが、師と弟子の垣根を越えて敵である筈のゲールマンと互いに惹かれてしまい、故郷カインハーストを密かに捨てた。

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 ヤーナム、獣で溢れ返る。ローレンスが思った以上にヤーナムの住人は血を好んだ。

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 緊急的に権力を得た教会が立場を守り続ける為、幾年経とうと獣狩りを終わらせず、もはや終わらせる手段もなし。

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 血に酔うベテランの狩人が更に獣を狩り出し、新しい狩人もまた血に酔う。強い狩人はより狩りに酔う。獣も人も狩人も狂い混ざり、悪夢より生まれぬゴースの赤子が密かにずっと見詰めていた。

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 血に飢えた狩人が悪夢に囚われ始めた。狩人の為の獣も一緒に神隠し。ゴースの遺子の悪夢は狂った狩人と獣に溢れ出し、もう一つのヤーナムは狩人の悪夢と名付けられた。とは言え、そこも今や悪夢の主ローレンスの管轄に過ぎず、ゴースの赤子を研究のために放置し、観察を続ける。

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 上位者オドン、眠りより覚醒。ヤーナムに来訪。元より悪夢から生まれた上位者の血に寄生していた虫ではあるものの、感応する精神として夢見るような無意識的な働きを止め、上位者の一つとしても意識存在となって動き出す。

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 ローレンス、交信した上位者の思考を聞き、オドンの目的と手段を啓蒙。教会の一つをオドン教会と名付け、密かに上位者の赤子作りに協力し、更に生まれた赤子を自分が研究せんと暗躍。

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 上位者オドンの母体作りのため、ローレンスが血の聖女を計画。同時に、負傷した狩人のための良質な輸血液作りでもあるとカモフラージュも行う。またオドン以外の上位者の赤子も孕めるように、母体に適した血液の改良も進む。

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 ヤーナムにて、おぞましい奇形児が生まれ始める。稀に紐状の虫に寄生された赤子が生まれる。

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 上位者と人間の血を繋げる瞳のひも、臍の緒を発見。正体は瞳持つ上位者と同じく、上位者の中で生まれる瞳を得た寄生虫。それが次元の低い人間をより高次元の存在に高め、しかし人のまま瞳によって上位者の神秘と対抗する物だと解明。

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 ローレンス、ミコラーシュ、ゲールマンが三本目の臍の緒を使い、啓蒙を得る。即ち、人が人の儘で上位者と伍する思考の瞳を得るも、本質的に数が足りないことに使った後に気が付く。三本要るのに、三人で一つづつ使ってしまった。

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 マリアがゲールマンの子供を授かる。同時、ヤーナムにてオドンが求め続けた最高の母体を見つけ、彼女に赤子の種をはらませた。正確に言えば、胎の中の赤子の中に流れる血の中に虫が寄生。

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 ゴースと同じく、月の魔物たる赤子の上位者が産まれる条件が整った。

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 ゲールマン、自分とマリアの子が上位者だと分かり、精神を酷く病む。加え、子供と臍の緒で繋がるマリアがゴースのように上位者と成り果てる前に、つまりは子供を生む前に、葬送の刃で彼女を介錯した。最後の最期、狂う前に死ねた彼女を祈り、冥福と共に彼女の血と骨で模した人形を、人形使いのミコラーシュに頼んで作る。そして、その臍の緒を教会の隠れ工房に捨て去った。

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 条件達成。生まれぬ赤子、月の魔物「青ざめた血」が悪夢にて生まれた。

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 マリア、死して現実から醒め、悪夢で目を覚ます。目的もなく、悪夢の世界を彷徨い歩く。

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 ローレンス、新たな赤子を察知する。狩人の悪夢の中にて、ゲールマンと共に邂逅する。故、死骸に眠り籠るゴースの赤子に興味が薄れ、青ざめた血を主軸に赤子の研究を進める。

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 狩人と、狩人の夢の始まり。

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 ゲールマン、赤子が己が赤子だと父親として感じ取る。全て、儚い夢だった。自らの使命を自覚する。更にマリアとその赤子を殺したことで、青ざめた血が作る悪夢の主となる。

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 狩人の両親から生まれた赤子は、狩人の上位者に他ならない。半人間半上位者とも言える月の魔物は、赤子より人間のように直ぐ成長し、父と母の思い出を写し取った狩人の夢こそ自らの悪夢とした。何よりも、青ざめた血の血液は紅かった。故にこそ、その血液は上位者にとってのペイルブラッド。

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 同時に、オドンの赤子である。彼は赤子で在りながら、赤い人の血に故、人を越えた人である。故にこそ、親たるオドンを信仰する祈り人であり、オドンの血と共にオドンの願いを祈り継ぐ者。また赤子の誕生は秘するべき儀式。赤子は、赤子の赤子を生み出す苗床を夢にこそ隠す。尤も、子作りは人間も秘することで、誰かに見せるものじゃないが。

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 赤子のままである筈の月の魔物。しかし、この月の魔物は赤子の姿から育った。つまるところ、上位者の中でも更に特別な月の魔物ではあるが、蒼褪めた血(ペイルブラッド)は月の魔物の中で更に得意な上位者。ローレンスはこの赤子が最も進化した上位者と考え、月の魔物「青ざめた血」を自らが求めるべき上位者だと望んだ。

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 赤子は自らの悪夢に月を持つ。だからこそ、ビルゲンワースは赤子の上位者を月の魔物とも呼び始めたが、赤子の月には他の上位者にはない法則があることを、ローレンスとゲールマンは知る。狩人の夢こそ、正しく月の力であった。

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 あるいは、悪夢の宙に生まれ落ちた月こそ赤子。

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 メルゴーの月、老いた赤子の月、青ざめた血の月に、ローレンスは数多の上位者が求める赤子の秘密があると思考した。彼らの赤く染まる夢の月により、血は現実へ溢れ後れる。

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 青ざめた血により、ヤーナムは悪夢に法則が歪む。狩人は人間ではあったが、このヤーナムでは人間でも上位者でもない“狩人”と言う新たな存在として成立した。

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 狩人の悪夢の主であったローレンス、肥大化し過ぎた悪夢より逆流するゴースの血に潜む虫に理性を蝕まれる。自分のソウルを蝕む虫が血液に入り込んで全身を掛け巡り、だが頭蓋と全身から何とか異物を吐き出す。その様子を見たとある狩人が、瀉血の槌のアイデアを啓蒙。また血によって発狂した場合、理性を失って狂う前に自分の血液ごと虫を脳味噌から吐き出し、狂気そのものを瀉血する死を厭わぬ狩人の技が生まれた。発狂すると血がブシャーするのは狂気を治す為の瀉血となる。

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 失った血を輸血でローレンスが補うも、血に溺れる。高めた啓蒙でゴースの眷属へ変態する自分を臍の緒による防壁で抑え込むも、もはや肉体の変化事態は止める手段はない。しかし、ウィレームの啓句を思い出し、いざという時の人血の鎮静剤をがぶ飲みして己を人間に留めた。それを見抜いた赤子が老いた泣き声をローレンスに聞かせ、思考が鈍化していまい、眷属でも上位者でもなく、高い啓蒙を保持した獣に進化した。

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 ローレンス、ヤーナムにて最初の聖職者の獣へ変貌。墓所で上位者狩りを行う狩人さえ返り討ち、殺戮を繰り広げる。

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 月の魔物により、ヤーナムで最も古い獣狩りの夜が始まる。赤子の悪夢が明けぬ夜を作り上げた。

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 啓蒙の高い狩人は、獣になったローレンスの殺害が夜を明かす条件だと自然と啓示される。

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 聖剣のルドウイーク、たった一人で獣化したローレンスを聖剣で断頭。

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 血から虫は湧く。獣血なら尚の事。虫に支配された肉体は頭がなくも、精霊と反する獣血の寄生虫が意志となる。

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 獣血の主をルドウイークが撃退。

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 この時点において、誰も倒せぬ獣を討った彼こそが最強の狩人であり、ヤーナムの救世主であり、医療教会を朝へ導いた英雄となる。

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 しかし、夜は明けず。

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 ローレンス、赤子の呪いにより反転。死することで現実から目が醒め、夢の中で目を覚ます。

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 ルドウイークは夜明けのため、ローレンスを追って狩人の悪夢へ向かう。

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 そして、現実である獣からも目が醒め、しかし狂い、人に戻った学び舎の狩人ローレンスをルドウイークが追い詰めた聖堂で倒す。しかし、夢から醒めることで遺体から、獣のローレンスが遺体から夢として呼び出された。たが、獣のローレンスは夢の中で夢に沈み、目覚めを得られず。

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 狩人の悪夢は主を失う。もう一つのヤーナムは、老いた赤子が望む儘、現実から遠く深い眠りに沈む。

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 ルドウイークは聖堂にローレンスを封じ込めた。そして、狩人の悪夢に住まうまだ正気の古狩人に案内された。そこでは、医療教会の本性があり、封じられた漁村にて月光を知った。彼はそれでも狩人故、悪夢が覚めるまで狩りを全うする。

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 聖剣遣いは医療教会の狂気と恥部を隠す選択を行う。自らがローレンスと同じく獣に堕ちるまで。

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 夜が明けた。

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 ゲールマンが医療教会を抜ける。そして、自らを教会の工房で介錯したが、狩人の夢で目が覚めてしまう。彼は死ぬことで一番最初の夢の狩人となった。死にたくとも死ねず、夢で死のうとも現実で死ねず、死がただの目覚めになっていた。そして幾度も死ぬことが出来る不死の狩人がヤーナムに現れ、人の手に余る獣と上位者が狩り殺された。やがて十分にゲールマンは狩りを全うし、月の魔物に抱擁され、その赤い血液を輸血された。支配された彼は助言者となり、狩人の夢の中でマリアを模した人形と共にただ在った。

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 悪夢の主であった死したローレンスは獣となり、ゲールマンは悪夢の主を自ら放棄した事で、夢の狩人から助言者となった。

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 これ以降、この時代から活動するベテラン狩人は、自然と新しい狩人から古狩人と呼ばれるようになる。

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 ミコラーシュ、ローレンスが死んだ医療教会を見切る。独自路線へ舵きり。また教会の工房でゲールマンに契約通り新作人形を渡しに来たが、死んでいたゲールマンの遺体を回収。ついでの供養に人形を置いていく。

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 ミコラーシュが人造の上位者の赤子を作るため、調整した骸人形 つまりはゲールマンの遺体をゴースの中に入れる。肉体を喪ったゴースの遺子であるゴスムは、生まれる前に殺されたことで悪夢では意志だけとなっていたが、ゲールマンの遺体が赤子の意志の入れ物となり、意志そのものがゴースと赤子を繋げる臍の緒となる。

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 臍の緒とは、瞳のひも。瞳を脳に持つ上位者に寄生する虫が瞳を得た精霊の一種。使えば人間も瞳を抱き、人を人と言う上位者にし、上位者と伍する思索を得る。赤子の上位者が持つそれが、ゲールマンの遺体に使われることで上位者として脳に瞳を得る事が出来、またゴスムより消失もしてしまった。

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 ゲールマンの意志は狩人の夢にあるも、肉体は狩人の悪夢に秘匿された漁村。

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 上位者、ゴースの遺子が、ゴースの遺体に孕まされた。

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 ミコラーシュが、教会から枝分かれたメンシス学派を組織する前。そして、悪夢の主としての神秘をローレンスから受け継ぐ為、別の赤子の悪夢による上位者探求を企む。その為、教会のトゥメル人とトゥメルもどきを勧誘し、更に輸血液作りに使われていた女王ヤーナムを教会から誘拐する。

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 まだ女王ヤーナムの中で生きる赤子の上位者を母親ごとミコラーシュは殺し、メルゴーを月の魔物へ進化させた。全ては自らの探求の為だけに。ヤーナムは赤子をメンシス学派に奪い取られ、ヤーナムに仕えるトゥメル人は赤子を人質にされたヤーナムの為にメンシス学派共の手駒となる。

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 ローレンス亡き後、ミコラーシュの裏切り行為で更に暴走する医療教会。

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 今までは赤子メルゴーを妊娠する女王ヤーナムの血と、輝ける星の眷属であるエーブリエタースの血を、人間の血に混ぜてカルピス原液の水割りみたいに輸血液を作っていたが、それが出来なくなってしまった。

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 殺されてしまったが、ヤーナム市民に呪われたメルゴーの血も輸血したい。だがそもそも、恒常的に血液を得るには、そもそも上位者は生きてないとならない。

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 生け捕りにされた輝ける星の眷属エーブリエタースに、母胎から抜き取られて死んだメルゴーの死血を輸血する。

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 成功。人を悪夢に捕らえる赤子の血を、培養してしまった。

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 更に、ゴースの死血もエーブリエータスに輸血する。

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 医療教会、良い事を閃く。人間の狩人は勿論、獣化した異形の血も、啓蒙されたまま混ぜる。

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 聖堂地下に、混血児にされたエーブリエータスがヤーナムの輸血液の原料となる。

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 結果、ヤーナムの輸血液は様々な上位者と繋がる血縁となる。

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 輸血液に様々な血の遺志が宿る。

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 なので、この時期から輸血液には月の血の因子も混ざっており、それに適応するヤーナム輸血された患者が狩人の夢と繋がり、夢の狩人に選ばれてる時代の始まりの前段階。

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 姿なきオドンは肉体はないが、そのオドンの血を持つ者の因子が輸血液に混ざったり、アメンドーズもしかり。

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 その所為で、ヤーナムの輸血液は様々な反応が人間に作用する。

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 例えると、トゥメルのメルゴーはヤーナム人との半人半上位者であって人間の要素もあり、血は獣の病の元であり、獣血であり、虫であり、炎であり、人の獣性を刺激する神秘である。人間側に作用する人間と上位者の赤子の血なので、上位者の啓蒙作用とは反発する。ローランも人間と上位者と混じった結果の、あの雷系列の獣化現象。

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 眷属エーブリエタースに流れる輝ける星の血は啓蒙の大本で、宇宙であり、瞳。恐らくは悪夢の宇宙の、星界の神秘。悪夢ワールドにおける宙を司る血。

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 即ち、啓蒙とは神秘であり、獣性とは血質。軟体系上位者の血がコスモス由来の神秘で、人を獣にする獣系上位者がメルゴー由来の血質。

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 謂わば、血質は獣血系上位者メルゴーの神秘。トゥメルが炎の神秘が使える原因。狩人の血液弾が火薬を必要とせず、弾の血そのものが火薬代わりに炸裂するのはその為。大砲の水銀弾などが爆発する理由でもある。

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 結果、様々な上位者の特色が、ヤーナムの人間に具現する。トゥメル人っぽくなったり、宇宙人になったり、獣になったり。

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 またヤーナムの輸血液は死んだ赤子の血肉を直で使えたメルゴー系と、直系眷属であるエーブリエタースが実験に使えた輝ける星系が強く作用し易いというだけ。様々な作用によって、違う上位者の特色も出てくる可能性は高い。ローラン系列やゴース系列もヤーナム市民には出る可能性がある。ついでにルドウイークみたいに混ざったりもする。

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 いわば、輸血液は上位者の混血。それを数滴か人血の輸血パックに混ぜて大量製造可能とする。親となるオリジナルの上位者と、親から独立した眷属ではない子の上位者と、その上位者の子となる眷属の上位者と、上位者との血縁によって人間から進化した眷属の上位者と、更に人間から進化して独立した眷属ではない上位者もおり、それらの可能性を秘めた血をエーブリエタースを造血装置にして古都に充満させる。

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 ヤーナムの輸血液はそれらを混血した、医療教会が採取出来た血液全ての研究成果となる。

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 正しく、ブラッドボーン。血液由来の惨劇。

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 そしてエーブリエータス自身は、輝ける星の眷属であり、その血に星の神秘を持つ。だが、それ以外の上位者の血も混じり、親以外の違う眷属に無理矢理にされ、ヤーナムと言う悪夢に囚われてしまった。

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 ヤーナムから出られない狩人と同じく、エーブリエータスも目覚めて輝ける星の領域である悪夢に帰れなくなってしまう。

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 故、星の娘は親である死骸を見下ろし、その中の宇宙の悪夢を見上げて泣いていた。

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 ミコラーシュ、教会離反。メンシス学派を創設。上位者の赤子を使い、上位者の召喚を試みる。報酬は無論、脳の瞳。

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 メルゴー、親を求めて上位者を悪夢から呼び出す。その声なる音が上位者を悪夢から呼ぶ釣り餌。これこそミコラーシュの計画の肝であり、女王ヤーナムは完全にメルゴーの力を失う。

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 呼ばれた上位者は、メルゴーの親代わりとして悪夢に産み出された故、メルゴーの乳母となる上位者として存在。彼女はメルゴーから輸血されることで子たるメルゴーを利用し、悪夢に住まう。目的はメルゴーを自分の上位者として成長させること。つまりは、メルゴーを自分の赤子とすること。

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 ミコラーシュは悪夢に新しい領域、メンシスの悪夢の創造には成功する。

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 しかし、報酬の脳の瞳は腐った巨大脳、上位者メンシスの脳味噌だった。何故か腐っていて使いものにならず、そもそも脳の瞳そのものが欲しいのではなく、自分の脳に思考の瞳が欲しかった。

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 悪夢での失敗をミコラーシュは悟る。乳母とのバッドコミュニケーションに絶望。やっぱりメルゴー違う赤子を孕んでいたゴースを使いたいが、あそこには瞳のへそで思考の瞳を得たゲールマンの遺体が遺子としてゴスムの器とある上、あのマリアが漁村を守っている。

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 ヤハグルの計画はそのまま続行。

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 ミコラーシュ、上位者メンシスの脳味噌を悪夢を照らすランタンとして使い、防衛機能として再利用。

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 また人形遊びの一環として、その脳味噌を人形に使うことを思い付く。人形に腐った脳の瞳を植え付け、眷属ほおずきを作成。ほおずきは英名ウィンターランタンであり、湿った提灯で、植物のほおずきとのミコラーシュなりの言葉遊び。脳から飛び出た瞳がランタンみたいに光るのが愉しく、手駒の眷属として量産。

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 女王ヤーナム、子をミコラーシュに殺されて奪われた上、その死後さえ上位者たちの望む悪夢の赤子として利用される。彼女が出きることは、子の部屋の前で泣き崩れるのみ。

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 こうして、ヤーナムにて三つの悪夢を生み出した三人の狩人が悪夢の主となった。母たるゴースと赤子の老人を殺して狩人の悪夢を作ったローレンスは血に囚われた獣となり、母たるマリアと青ざめた血を殺して狩人の夢を生み出したゲールマンは月に囚われた助言者となり、女王ヤーナムとメルゴーを殺してメンシスの悪夢を生み出したミコラーシュは夢に囚われた狂人となった。

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 つまるところ、上位者の血から生まれた狩人もまた、上位者にとって赤子の上位者を生むための道具に過ぎず、上位者に必要だから上位者を殺す力が与えられた。故に、狩人による上位者狩りもまた、彼らが赤子を生み出すための過程に過ぎなかった。

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 とは言え、その内の二人はもう悪夢の主の資格を失っている。狩人として、主足り得るのはミコラーシュのみ。

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 ヤーナムは悪夢に覆われ、更なる悪夢に覆われ、マトリョーシカのように悪夢と悪夢が重なり合う。むしろ、その重複が絵画世界から引き継がれる悪夢の特性。

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 医療教会が内部分裂。我の強い部署しかない教会であったが、ローレンスのカリスマが解決していた。しかし、ローレンスの統率がなくなってそれぞれの部署が好き勝手にヤーナムを遊び場に暗躍する。

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 中でも聖歌隊が教会の権力闘争に勝利し、ローレンスに代わって運営を始める。また教会の裏切り者であるメンシス学派を強く敵視して滅ぼそうとしつつも、本心では彼らの実験成果を強奪して神秘を味わいたいと計画。またローレンスが警戒したカインハースト完全抹殺の為に狩人達から選出した者を処刑隊とした。

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 悪夢を彷徨っていたマリアが実験棟に辿り着く。そこでローレンスと医療教会の所業を知り、封じられた漁村に訪れる。

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 ゴースを見たマリアは自分の赤子の正体を啓蒙する。そして、カインハーストを捨ててまでした事も理解する。漁村は赤子を玩弄した人間と言う罪。

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 狩人の罪。それは、人間が母親を殺して赤子を奪う貪欲な知的好奇心と、その為に母親の子宮を使って遺体から遺子を産み出したこと。

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 マリアは、ゴースの遺子であるゴスムの意志が、ゲールマンの遺体を操り骸とし、上位者「ゴースの遺子」となったことを知る。

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 狩人の悪夢は、狩人の夢の逆しまとなった。夢にはゲールマンの意志とマリアの肉体があり、悪夢にはマリアの意志とゲールマンの肉体が存在する。

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 ビルゲンワースから継承された業を学んだ教会の悪行を隠していたのはルドウイーク。マリアは狩人の罪と、師であるゲールマンの遺体を暴かれない為、漁村を封じていた。

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 狩人として、漁村の再封印を決意。

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 失意と絶望のまま漁村の井戸へ愛用し続けた仕掛け武器を捨てた。しかし、教会の狩人としてゲールマンから貰ったもう一つの仕掛け武器は捨てなかった。そして、獣のローレンスを再度深く眠らせ、人間の遺体を実験棟に通じる装置へ安置する。

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 医療教会からも見放された患者を憂い、面倒を自然と見るようになり、赤子になれなかった失敗作たちをマリアは憐憫を抱く。やがて悪夢の時計塔にただ独り住まい、時計塔のマリアと呼ばれた。

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 幾年経って世代が変わる程に時間が経過し、それでもヤーナムは病と獣と狩りに溢れ、もはや血と血の医療が固有の文化となる。教会は住人にとって当たり前の公共機関であり、医療が進んだ都市として名前が外部でも流行る。

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 カインハーストにて、王となった裏切り者が望む血の女王が生まれた。彼女は死なず、殺されず、幾度も甦る不死であった。そして、自分の血族である彼女を自分の女王とする。

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 処刑隊、頃合いを悟る。トゥメル人の血を引くローゲリウスが隊長となり、カインハーストそのものの処刑を開始する。

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 貴族の男は車輪で引き潰し、女は容赦なく首を撥ねて処刑した。貴族に仕える従者もいたが、処刑対象ではないので適当に殺戮する。中でも王は肉片に変えた後は、その肉片を更に焼いて消炭にした。

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 しかし、ローゲリウスは女王と出会ってしまった。裏切り者が持ち去った禁断の血こそ、女王ヤーナムの血。トゥメルの血を引くローゲリウスは彼女に対して心折れ、彼女を殺そうとした仲間の処刑隊の狩人を処刑し尽くした。幽閉するのが限界であり、幻影によって周囲から隔離し、自分を楔に女王を封印した。

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 ミコラーシュ、隠し街ヤハグルの作成に取り掛かる。またメルゴーと交信可能な悪夢の主となった神秘により、幾匹かヤーナムに潜んではいたアメンドーズを悪夢から大量に現実世界へ送り込む。そして生贄収集の手段に誘拐を選び、ミコラーシュは狩人とトゥメルの攫いによる誘拐システムを運営する。

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 檻を被り、交信の啓蒙を得て、悪夢で目覚めることを選んだメンシス学派のメンバー全員が、肉体を死で眠らせて活動の場をメンシスの悪夢に移す。本格的な上位者化実験と、上位者作成と、上位者召喚の神秘を思う儘に行い続けた。また現世におけるヤハグル的活動も行う為に、悪夢から現実世界に交信することでメンシスの手駒を十全に操り続ける。

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 ヤーナムにて獣狩りの夜が幾度か起こる。

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 月の魔物「青ざめた血」は死した人を夢へ誘い、夢の狩人にし、その使命たる狩りを全うさせ続ける。最後は助言者ゲールマンに介錯されることで、死を現実から夢への目覚めにする不死の輪廻から解き放ち、夢の狩人だった者がヤーナムに住まうようになる。稀に使命を全うしても血に酔って夢を望む者も現れるが、最初の狩人ゲールマンに狩られ、最後は介錯されて夢から覚めて現実へ起きた。

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 青ざめた血は狩人を利用した上位者狩りの上位者となり、ヤーナムにて悪夢を狩り殺す最強の狩人を待ち続ける。全ては、自らと同じ赤子の上位者たる他の月の魔物を狩り殺し、自分だけが次なる上位者達の高次元へ至る為に。

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 獣狩りの夜が続く。

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 ミコラーシュ、ついにメンシス学派によって最終実験を開始。

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 宇宙に浮かぶ人の世の月を隠すため、ヤーナムの空そのものにメルゴーの赤い月が浮かぶ。

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 赤子の赤子が産まれることを啓蒙したウィレーム、メンシス学派の凶行、つまりはミコラーシュの渇望の阻止を決意。密かに管理していた白痴の蜘蛛を湖に作った水面の裏側の異界に潜め、月を入り口にし、メンシス学派や医療教会から秘匿。その蜘蛛によってメルゴーの赤い月を隠蔽し、人が見る現実の月で夜を照らす。

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 悪夢に隠されていた赤子を狙う青ざめた血、目的であるメルゴー狩りを開始する。またメンシスの悪夢への入り口となるヤハグルを塞ぐビルゲンワースが邪魔になる。

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 他の上位者としても、ミコラーシュによる上位者の赤子が産まれる実験は有益であり、赤子の赤月もまた悪夢には重要。医療教会とメンシス学派がビルゲンワースに自分の眷属たちを送る。

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 ビルゲンワース、眷属まみれに。ウィレーム、穢れながらもメンシス学派とメルゴーを狩り殺せる狩人を待つ。

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 治療しに来た患者が輸血され、青ざめた血に選ばれる。しかし、病気は治ったが記憶を失う。

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 病室を出たら殺され、死んだと思ったら夢で目が覚め、記憶も曖昧なまま夢の狩人になってしまっていた。

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 獣を殺し、敵を殺し、狩人も殺す。啓蒙のまま突き進み、助言者に言われるがまま行動し、聖杯を拝領して夢の墓地で墓荒しを続け、血の意志を延々と溜め込む。そして人形に捧げて強くなり、強くなれば強い獲物を狩る様になり、更に多くの意志を捧げて強くなり、また意志を貯める。

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 メルゴーに辿り着き、その乳母を殺して赤子の上位者を始末した。月の魔物は現実世界で肉体を持たない故、夢で死ねば現実で目が覚める事もなく、そのまま狩人に狩られるのみ。

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 ついでに、使うと啓蒙できる臍の緒を手に入れた。

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 使命は果たしたと助言者に介錯され、夜明けを迎えた現実の世界に戻った。安心した夢の狩人だった者は、もう狩人の夢は見ることはないと当たり前な人間としての眠りにつく。

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 起きると何故かまた初めて輸血された病室で目が覚めていた。

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 またメルゴー殺して介錯され現実に戻り、寝て起きたら病室。

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 今度は介錯された後に自害してみるも、何故か目覚めて病室。

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 次こそは眠らずにいようと介錯された後に起き続けていたが、朦朧となる意識を保ち続けても気が付けば病室。

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 幾度か夜明けに足掻くも、全て病室送り。

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 獣狩りの夜の結末に疑念を抱く。他の夢の狩人だった者と自分は違い、介錯では夜明けは訪れないと絶望。

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 聖杯に潜り、地底人化する。獣狩りに上位者狩りに、血晶石集めとその選別がライフワーク化。

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 ある日、夢の狩人は聖杯による墓所の迷宮そのものに疑問を抱く。そもそも、この聖杯ダンジョンって何処?

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 疑問にそう思ったが、普通に考えれば直ぐに推理出来た。夢の中にいることを前提にし、更に迷宮が現実で訪れていない土地だと考えれば、恐らくは夢の中で狩人の記憶を夢見ているのだと考えた。使者が灯りを照らしてくれるのも、自分が実際に訪れて触れた場所のみだと考えると、夢見る為にも記憶と言う材料がいると考えた。また夢の中で死ぬまで夢見る現状、記憶の夢だろうと同じ夢ならそこでのアイテムが持ち帰るだろうと思い、啓蒙や意志を使えば夢での想像も夢の中では真実となるので、グロカワな使者から道具が買えるんじゃないかとかなぁと、色々と啓蒙で分かることでも考察するようになる。

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 では誰の記憶からダンジョンが作られるかと言えば、それはその場所を覚えており、且つ夢を見ている人物となる。つまるところ、過去に実際に探索した狩人であり、今も探索する自分以外の自分である夢の狩人。

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 啓蒙は脳味噌限界まで常に貯めるように心掛け、もはや上位者レベルの高次元視点を持つも、人間としての知識不足を悟る。分からないことは勝手に啓蒙されて雰囲気で分かるが、学者として知識と理論を積まないと駄目じゃんと自己嫌悪。

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 考察と推測も趣味となる。だがそれはそれとして、自分以外の夢の狩人を相手に狩人狩りを行い、上位者狩りには要らない対人技能も極める。もはや今までの狩りの何もかもを限界まで高め、そうしなければ狂気に犯されずとも発狂しそうだった。

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 今度は介錯を選ばなかった。ゲールマンと殺し合い、勝ち、何か黒幕っぽい上位者に抱き締められ、輸血された。

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 意識が覚めると狩人は助言者になっていた。現実に目覚めることさえなく、しかし夢の中で眠気に耐えられず眠ると夢見ることなく病室で目覚めた。

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 今度こそなんて何も思わず、だからこそ今回の夢はヤーナムを隅々まで観察し、啓蒙し、考察し、念入りに調べ尽くしながら狩りをしようと思った。なのでまずは聖杯だ。古代遺跡みたいだからあるだろうと、墓荒しを愉しむ。

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 悪夢の中の学徒共の教室で、幾つもの興味深い資料を見付ける。カインハーストの図書館でも、メルゴーの悪夢でも、医療教会の私設でも、読み込める資料を徹底して読みまくる。明けぬ夜故に、時間は腐らせても止まったままだと、狩人は狩りと同時に没頭した。

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 三本目の三本目と言う謎解きみたいな記述を見つける。それを見て、何故か教会の工房で見付けた臍の緒の干物が怪しいと啓蒙光る。またメルゴーから奪えた臍の緒から、上位者由来の何かの秘密だと判断。

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 何でもいいから手掛かりが欲しく、臍の緒は生き物中にあるからと、色んな生物を素手で解剖してみた。銃撃で相手の体勢を崩し、素手で内臓をかき回して内臓ごと大量出血させる技術が、それはもう限界を超えて巧くなった。殺してから解剖するよりも、生きてるままで良いからとやりまくる。

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 本物のヨセフカを殺して成り代わり、恐らくは医療教会の聖歌隊から来たスパイっぽいヨセフカを名乗る女医なる者が気になることを、獣狩りの夜が終わる頃に喋っていたのを思い出す。なので、そのまま素手で腸を抉り、子宮を鷲掴み、そのまま強引に引っ張ってみた。

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 手の中の子宮の中に、あの干物っぽい臍の緒の生バージョンを見付ける。奇形児も一緒に出て来たが、余り血の意志は美味しくなかった。

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 啓蒙がこれだと叫ぶ。取り敢えず、この形をした奇形の赤子か、赤子を孕んでいる女が怪しいと分かる。またメルゴーもまた赤子であった。

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 ダンジョンで殺し合った女王ヤーナムは一目で妊娠しているのが分かったので、また聖杯潜りに専念して女王に内臓攻撃。何度か殺し、その度にまた新しい女王を殺して調べた。しかし、血しかなく、臍の緒がない。夢の中では違うらしい。

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 人間が上位者を孕むと臍の緒が取れる事は分かった。そして、どうやらオドン教会に臍の緒の元凶がありそうだと気が付き、姿無きオドンが実際に存在して赤子を孕ませることを狩人は分かった。そして、赤子と母体が繋がっており、それの原因がこの臍の緒らしく、赤子を殺せば母体も死ぬこともわかった。三本目の三本目を達成し、しかし四つ手に入れたので全部使う。啓蒙が増える。

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 あの黒幕上位者と対抗可能な力を宿した狩人。啓蒙で月の魔物と呼ばれる上位者だと知り、今まで出会ったどの上位者よりも強いと分かるも、この上位者によって解放された臍の緒の力が狩人の血液を巡り、月の魔物を上回った。

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 一瞬でほぼ全ての血液を引き抜かれるも、狩人は月の魔物の血液を奪う。狩人は上位者の血と自分の血が入れ換わる。

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 黒幕を倒した狩人、自らが上位者の赤子となった。人形に抱き上げられ、酷く安堵してしまい、眠気に耐え切れずに寝ると病室で目覚めた。

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 狩人、放心。

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 この目覚めのループは、あの上位者を倒して赤子になっても破れず。しかも、あの赤子になった自分は月の魔物から更に進化し、人間の上位者とも呼べる新たな人類の幼年期でもあった。言うなれば、人の魔物か。発生条件としては、月の魔物が半ば上位者化した人間と血液を互いに交換し合うことで、上位者側が死ぬことで相手の夢として寄生した後に肉体も融合し、別の上位者の赤子を自分達を生贄に誕生させる儀式か。上位者は人間由来の生まれぬ悪夢の赤子を求めたが、悪夢の赤子は逆に生まれる前に死んだ自分をまた生んでくれる親を人間に求めたのかもしれない。

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 上位者がより上位の高次元に進化するのと、狩人のループはまた別問題。とは言え、狩人にとってあの上位者化した時の思考と視点は脳髄にしかと刻まれている。

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 臍の緒による上位者化ループを繰り返す。聖杯ダンジョンの石選別が癒しになる。

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 狩人、人形による強化がカンスト。血の化身と成り果てる。石集めだけが生き甲斐の地底人化。

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 思案しながらオドン教会を狩人が出ると、何故か教会のマスコットになっているアメンドーズに啓蒙を感じた。そして、何故か狩人の夢で同じマスコットの使者が持って来たアイテムと関連する気がした。狩人、見慣れたループから差異を覚えた。

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 狩人の悪夢へ渡る。アメンドーズ便は何処だろうと一瞬で到着。しかし、呪いの声が聞こえてしまう。

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 新しい仕掛け武器に興奮しつつ、ルドウイークを撃破。彼方への呼びかけの元ネタ上位者もどきを殺し、人形そっくりなマリアも殺害。実験棟の資料を読み漁りたい衝動を抑え込み、まずは悪夢の元凶を叩く為に漁村へ。

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 母たるゴースの死骸で眠る月の魔物、赤子の老人が月の狩人を感じ取り、遺体から流れ産まれる。

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 上位者ゴースの遺子、ゴスムを殺害。

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 だが母親の胎に繋がったままのゴースの遺子の意志が黒い影となり、狩人がその臍の緒を断ち切り、遺子であるゴスムはゴースから解き放たれた。

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 月の魔物であるゴースの赤子は、母たるゴースの死骸ではなく、母たるゴースが来た上位者の故郷へ帰って行った。呪いと海に底は無く、故に全てを受け入れる。親を求める赤子の老人は、ゴースの海に親を求めた。そして、月の魔物を含めた上位者には、帰るべき悪夢が存在している。自分を流産させた親の代わりとなるものがいる。メルゴーもまた親の代わりを求め、乳母を悪夢より呼び出していた。自分を上位者にした青ざめた血も、親代わりであろう助言者を逃さす夢の中に閉じ込めていた。

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 ならば、やはり赤子は、産まれる前に死んだ自分をまた産まれる機会を与える親を、赤子の親となる新たな上位者を欲すると知る。それこそが、赤子の上位者である月の魔物たちが求める赤子の正体。

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 だが、狩人の悪夢には元凶がいた。医療教会の設立者にして、全ての悲劇の根源が、獣になって眠っていた。とは言え、狩人はローレンスを完全に抹殺することに成功。

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 そして、疑問だけが残る。夢とは、誰かが夢を見るから存在する。赤子は悪夢を生み出すが、その赤子が死んでも一度生まれた悪夢は消えることはない。何故なら、一度でも作れば悪夢は記憶され、夢と夢は繋がり、繋がる夢を誰かが見るだけで創造主が消えた悪夢は存続する。ならば、主が滅んだ筈の夢を見ているのは、同じく月の魔物に他ならない。

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 悪夢を見る上位者が複数いれば、悪夢もまた重なり合う。そして、悪夢から悪夢は生まれる。あるいは悪夢の中で悪夢を見て、そのまた悪夢の中でと無限に悪夢はマトリョーシカするのだろう。悪夢の繰り返しとは、やはり悪夢による悪夢。

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 狩人の悪夢を上位者化ループを繰り返す度に、その悪夢も共に繰り返す。そして、啓蒙するヤーナムに潜む三体の月の魔物と、三つの赤子の悪夢。それを意味するのは、上位者が求めた赤子ならば、悪夢を作り出せると言うこと。ならば、そのまた赤子はどうなのか?

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 そして、狩人は自分自身が生み出していた悪夢が自分の夢をループさせていたことに気が付いた。覚えのない病室の走り書き。青ざめた血を求めさせるのは、一番最初に上位者化した自分が人形を使って残したもの。

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 赤子の赤子の上位者が悪夢を作った自分であり、そのまた赤子がループを繰り返す悪夢に囚われた今の自分。狩人の悪夢から聞こえた赤子の赤子、ずっと先の赤子とは狩人を呪う言葉であり、呪いの声は絶えず狩人を苛む。故に呪いの声を断たねば、狩人は自分自身の悪夢から逃れる術はない。何よりも、夢の循環に狩人は止めを刺さなければならない。

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 ならば手段は唯一つ。夢見る自分に、夢を見続ける自分が悪夢を見させる。親を求める赤子である青ざめた血を受け入れ、赤子の親の赤子として、赤子の赤子となり、人類の幼年期を終わらせる。狩人は幾度も繰り返した最後の幼年期に到達した。

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 啓蒙するまでもなく簡単な話、最初の上位者は赤子を生む悪夢を求め、その悪夢が創造者の赤子となる上位者を求め、その上位者は悪夢となる赤子を求め、その赤子が死した自分を生み直す赤子を求め、そのまた赤子は嘗て人間の狩人だった夢の赤子を求めた。ならば、そのループの最後にいる赤子である自分は、人間を人間足らしめる人間性を求めるべきだ。啓蒙深き闇の魂に祝福を。

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 自らの狩人の夢と、違う自分の狩人の夢が重なり合った。殺すべきは眼前の自分自身。上位者狩りにして、狩人狩りの夜が始まる。

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 結果は分かりきったこと。全てが輪廻の繰り返し。産み出された子は、ただただ親を求めていただけだった。

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 そうして、終わらぬ悪夢は夜明けを迎えた。この狩人もまた、上位者であるのだから。

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 悪夢より目覚めた狩人、ヤーナムの悪夢は夜明を迎えたが、上位者の因果は未だに絶てず。その元凶を探らねばならない。悪夢は終わらずとも、知らねばならない。しかし、生まれぬ赤子から生まれた赤子として、やはり現実の肉体をもたず。たが悪夢より、瞳は狩人に探求の術を授け、青ざめた血の遣いであった使者は狩人の現世での目であり、あるいは手足にもなる。

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 故、上位者を上位者足らしめる力の源は理解した。血の意思だ。上位者の神秘と生態と悪夢の大元だ。

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 血の意思とは、血を流す持ち主の意思ではない。文字通り、血そのものが持っている意思である。血に溶けて流れる虫が、血液由来の意思であった。人と獣と上位者に流れる血の中の虫こそ、あらゆる因果の根源だ。この虫が変態し、あるいはなにかを産み出し、上位者に住まう寄生虫と虫の卵であろう脳の瞳が生み出されると悟る。しかし、最初から虫が虫として血液にある訳ではなく、虫は血液そのものの意思でしかない。即ち、血液に融け込んだナニカが血の意思と呼ばれる虫となるのだと啓蒙する。

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 ヤーナムにて、誰よりも正しかったのは連盟の長だった。ローレンスより、ミコラーシュより、獣喰らいが真実を啓蒙していた。ヴァルトールが見たそれは確かに在り、血の虫が潜んでいたのだ。狩人を殺した時、獣を殺した時、上位者を殺した時、啓蒙の目で見たあの月光のような光こそ虫であり、意志であり、瞳より他者から喰らうモノの正体。我ら狩人が狩りによって得る最も貴きモノが、虫の本質。血に溶けた虫こそ血質。

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 獣と狩人と上位者の全てが、血液由来(ブラッドボーン)の力であった。

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 そして、その何かを誰かが血液に溶かしたのだ。それがまるで病のように巡り、ヤーナムの悲劇は起こった。狩人は血液由来の神秘を解明し、人造された血の虫になる前の正体を知らねばならない。

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 上位者を作り出した根源を知ること。赤子の赤子から生まれた赤子は、自らの人間性を悪夢からついに啓蒙した。

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 最後の狩人は、狩りを始める。その為にまず、自分の悪夢を脳味噌に入れるべき寄り代が必要だ。それこそ悪夢を観測する資格有る者。その者の天文台に観測されたと悟り、使者を送り、面白い逸材を発見。彼女には天啓が必要であり、星の宙よりヤーナムの宙にこそ相応しい。狩人と同じく、生まれるべきではなかった女。生きる価値を見出せない女。人生に意味が生まれない女。その運命を抱いて死ぬべき女にこそ、狩人が啓蒙するに値する素質。

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 オルガマリー・アニムスフィア、十四歳。魔術協会が封印する都市の名を何故か思い出し、あるべきモノがソコにあると思い込む。遠くより彼の忌まわしい血の地を覗き込み、何かに見られたと脳が疼く。血の楔が魂に穿たれた。

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 父の研究を盗み取り、オルガマリーは英霊召喚の儀を強行。理由はなかった。意味もなかった。亜神を呼ぶには魔力は足りず、その身と魂は英霊に一切適応せずまま、その上で個人の魔力だけで儀式を行う。だからこそ、呼ばれる者もいる。純粋な呼びかけにこそ、応える上位者がいる。

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 蛞蝓がいた。小さ過ぎる小人に運ばれる虫がいて、魔力なんて何も感じないのに、サーヴァントの気配もないのに、英霊には余りに程遠いのに、彼女は迷わなかった。輝く蛞蝓は一筋の月明かりになって、彼女の瞳の中へ吸い込まれていった。

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 血液由来(ブラッドボーン)の探求者が、後の天文台の狩人が、呼ばれた狩人の夢にて最初の狩りを行った。悪夢が晴れるまで、時さえ止まった夢を彼女は流離った。しかして、現実の目覚めは一晩の眠りに過ぎなかった。

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 アニムスフィア家、次期当主である一人娘が頭のヤベー魔術狂いの狂魔術学者だと協会で恐れられる。更に売られた喧嘩は全て買い、魔術師に呪文を思考さえさせず、無造作に胴体に収まる全ての臓腑をバラし奪った。そんな魔術師、魔術師じゃないわ。

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 魔術の研究? そんなものは脳内の思考実験で充分過ぎると笑い、段々とアニムスフィアの家業を手伝い出す。まぁ実際、悪夢の中ならあらゆる魔術事象の条件を達成させて魔術が使えたので、魔術に研究資金を掛けることなく実験可能。同時に、啓蒙の瞳に理解できぬ神秘なし。自分自身の魔術探求もまた深まる。

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 父、娘に愛着などないが、純粋に有能なオルガマリーに必要になるだろう魔術を教えつつ、それ以外の家業でも頼るようになる。また父が南極でのカルデア運営に専念するため、魔術師としてのアニムスフィアの研究を引き継ぐ。

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 ロマニ、旅する中、求道者ガトーと意気投合する灰と出会う。3人は何故かエジプトで邂逅し、誰かによって甦った呪われし暗黒のファラオを倒し、封印。三人が一息している中、ピラミッドを見たガトーが行き成り、ソロモンよ私は帰って来たと意味も無く叫び、ロマニ一瞬だけ心肺停止。灰の人、同調してソロモンのコンペイトウと叫び、ロマニ更に困惑。

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 何故かその三日後、平気な顔してファラオ復活。しかし、土下座して命乞いをし、相手が油断した隙をついて糞団子を投げる灰にロマニ、人生最大のドン引き。ガトー、糞団子がついて発狂する敵に、何ら構わず火炎瓶投擲しつつ、灰から借りた覇者の指輪で唐突にインドで学んだカラリパヤットを悟り、ミイラに殴る蹴るの暴行。ついでのロマニ、灰から投げ渡された炸裂連射クロスボウを撃ちまくる。暗黒のファラオ、その正体を明かせず勢いそのまま死ぬ。とは言え後のルルハワにて、正体が明かされる。

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 後のロマニ、人間の限界と無力感からカルデアに行き、マシュと出会う。とは言え、別にそういうの関係ない人間がいるのも知る。

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 ヘッドハンティングなマリスビリー、ロマニから聞いた話で興味を持ち、灰の人をカルデアに誘う。成功。元より大胆且つ慎重な好奇心の塊なので、基本的に面白そうなら取り敢えず肯定する灰。そして、ガトーも勧誘されたが断る。まだまだガトー、神を諦めず。

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 ロマニ、マシュの教育中に灰と再会。叫ぶ。マリスビリーにキレる。灰、面白半分で情操教育中のマシュにデビルマンの漫画を渡し、ロマニがデビルマンに。

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 オルガマリー、父親が南極のカルデアに居ることを良い事に、好き勝手に行動。

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 マリスビリー、死す。オルガマリーが当主になり、カルデア所長に。

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 所長、父と怪しい関係だと思っていたロマニと念入りに話す。後、髭のおっさんからモナリザな美女になった啓蒙高いサーヴァントとも出会い、何故か啓蒙アップ。そして、仕掛け武器マニアの所長、ダ・ヴィンチの天才性によって瞳が更に刺激される。

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 レフに親近感を所長は覚える。彼はよく隠し事はするが、人間であれば在る筈の偽善が一切存在しないことに驚愕。他者への深い憐憫こそ人間の証であり、彼の優しさの源。また引き籠りの魔術師ならいざしらず、魔術師として社会の中を生きていたとは思えないほど、レフと言う魔術師は人に真っ直ぐであった。中年のおっさんにしてはかなりピュアで、マシュと接する彼を見れば人間性も良く分かる。且つ何事にも優秀で仕事も直ぐ終わらせた上に完璧なので、めっちゃ信用する。所長、むしろこいつが所長すれば良くねと思うも、我慢。しかし、彼を代理にして仕立て、南極から啓蒙深める為に外出する計画を一秒もせず考え付き、実行可能な準備を直ぐ整える。レフ、所長の思考力と行動力に戦慄。

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 所長、マリスビリーの遺産であるマシュ・キリエライトの現状を把握。多分あの英霊、マシュを殺そうとすれば絶対に起きる女好きなタイプだと啓蒙したが、取り敢えずロマニに任せる。それに人並み程度の寿命が欲しいなら、あの父の娘として責任があるとか周囲に暗黒説教しつつ、愉悦な気分で気楽に輸血すれば良いとか思ってた。素で鬼畜、所詮は狩人の赤子である。

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 Aチームであるクリプターと交流。父親の思惑を啓蒙し、だが尚の事、アニムスフィアであるならば悪徳も感傷も大願成就の穢れにすらならず。尤も、啓蒙にて真なる名を暴き出し、全て理解はしていたのだが。

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 灰、所長により八人目のクリプターに。彼女に本質は見抜かれたが、正体には気付かれず。

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 人材を腐らせるつもりはなく、所長はAチーム魔改造を開始。カルデアにおける楽しい趣味に。

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 所長に眠る狩人、灰から血の意思に近い何かしらを啓蒙したが、諸悪の根源だとは断定せず。しかし、漸く見付けた手掛かりであり、同時にこの世で最も上位者に近く、あるいはそれ以上の何かであるとは理解する。だが啓蒙にて知ったソウルのラベルたる本当の名、原罪の探求者とは如何なるモノなのか?

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 所長、サーヴァントの召喚実験を再開。成功例、レオナルド・ダ・ヴィンチに続く英霊を求む。阿頼耶識に抑止力とか関係するサーヴァント召喚儀式だが、来ないなら来るまで座にピンポン連打してこそ夢の後継者。

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 ダークソウルはダークソウルから生まれた新たなソウルを求める呼び水となった。人の血に溶けた暗い魂の血は、神の水に溶けた暗い魂の血を呼び起こす。尚且つ歴史に名を刻まぬとも、神と竜と剣神を殺めた忍びは、英霊の儀に相応しい。

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 死して仙郷で眠る不死断ちの忍び、夢の宿り人に召喚された。しかも黒と赤の不死斬り、忍び義手、瓢箪、忍具、流派技、忍びの体術、常在効果、忍殺忍術の全てを揃えた隻狼カンスト完全体。

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 灰、あいつじゃんと吃驚。正直な話、今まで殺し合った敵の中、前の世界で出会った自分と同じ力量を持つ闇霊、白霊、世界の主以外では、ここまでの強敵はいなかったので良く覚えていた。しかし、その時はダークレイスのコスプレをしていたのでバレなかった。 

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 狼、取り敢えず所長を主とする。忍びとしてならば、掟の限りは主君に尽くす従者の鏡。

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 所長、歓喜。嬉しさの余り、鼻歌を一日中。

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 狼の愛刀は神なる竜の超巨大神剣さえ幾度も弾き逸らす凄い頑丈な日本刀ではあるが、それだけ。死なずの仙峯寺がロバートパパの為に変若の水で鍛え直して神が宿る鎧が相手且つ、まだ記憶を思い出す前の狼の腕前とは言え、斬鉄が出来ない程の最悪の切れ味。金属バッドや鈍器で人間を切断出来る腕前を持つ狼だからこそ、切れ味最悪な刀だろうと人間を何人も斬殺出来た。とは言え、だからこそ余り刃毀れもせず、剣聖が振う不死斬りとも対等に斬り合えたのだが。後、忍びとして殺しの手応えが刀を換える度に変わるのが嫌だったとか。

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 楔丸、所長が魔改造。自分の新しいサーヴァントだからと実は滅茶苦茶テンションが上がり、要らぬお節介をしてしまった。死蔵されていた血石で鍛え、選別したコレクションの良い使い道と血晶石を入れられるだけ入れる。

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 狼、愛刀が不死斬り並に凄く良く切れて困惑。でもまぁ、重さや重心に変化はなかったので良し。何時も通りの斬り方で、鉄が空気みたいに切れた。後、自分の血液でも血を纏わせる面白い仕組みが後付けされていたとか。

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 未来がカルデアスで観測出来ず。

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 原因調査のレイシフトのため、マリスビリーが集めていたAチーム以外のマスターを収集。

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 藤丸、拉致。南極へ。

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 廊下に眠り、盾の騎士とビーストⅣと現代担当の魔神柱と出会う。

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 カルデア、テロ発生。

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 プロローグ。啓蒙1。

 




 長い後書きです。と言うよりも、隻狼までクロスさせた個人的感想です。手直しが一通り終わったので追加します。また設定が趣味なので後から雰囲気何となくで改竄もし、受けた感想にも影響されまくって書き直しますが、本編とは殆んど関係ないのでスルーして下さい。

 型月とフロムの考察サイトも読み漁って二次創作設定の妄想具現化しているので、かなり参考にさせて頂いてます。過去に見たサイトですと、クズ底様、アシッド様、ソウルの種様です。動画ですと、ネオバグ様や上級騎士様です。それとフロム動画と言えば個人的にふぅ様。執筆モチベ維持に良く見てます。後、一番好きななろう小説は略 妹様。
 とは言え、自分の世界観設定は考察ではなく、こうすればフロムキャラ全員型月世界にぶちこめるぜ、と言う妄想です。考察を参考にしたこの二次創作の設定です。設定作りの為に個人的ゲーム考察も勿論しましたが、これは考察を書く為の考察ではありません。単語単語で読み漁ってる人が見るとあのサイトに啓蒙されたんじゃねと思うことでしょう。ですので先人様の考察に影響されまくった二次創作執筆用の考察をして、設定を妄想具現化しています。この二次創作の舞台設定ですので型月とフロムを合わせて何でも有りにしてますので、矛盾も多いので白痴の蜘蛛になって頂けると幸いです。フロムキャラ出す説明するの本編じゃ無理やな、と諦めたのでこちらに載せてます。
 この長い二次設定を読んで頂き、本当に本当に、ありがとうございました。


灰(AI画像)
【挿絵表示】

デーモンスレイヤー(AI画像)
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狩人(AI画像)
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褪せ人(AI画像)
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