それはそれとして、何時になったらロックマンDash3は発売されるのかと、絶望を焚べる日々がもう何年も経過しました。早くロックをエデンから地上に還したいですが、カプコン社内で発生したイレギュラーの所為でシステムエラーを起こしているみたいですよね。
外なる宙。彼方の先に在る者。要人が犯した罪を、あの灰は再現して消え去った。
外側故、宙の法は一切無意味。
外なる神の殺し方を思案しつつ、所長は計画変更を決めた。既に暗帝には念話を送り、話は着けてある。
「……―――」
万里の聖杯、AFグレートウォール。所長は破壊せず、簒奪することにした。正直な話、頭が悪い浪漫兵器は大好物であり、そもそも操縦してみたい探究心が溢れている。そして今は自動操縦モードに切り替えられており、所長は無人になった巨大な機内を操縦室目指して全力疾走をし、直ぐ様に辿り着いていた。
―――マシュ・キリエライトの頭蓋缶詰。
「――――っ……」
謂わば、医療教会製人造胎盤。クローニングされた十三首のマシュが一列に並ぶ光景。
「出来るからと、好奇心で作ってみるものじゃない。君、そう思わないかい?」
憎悪で一瞬だけ止まった所長は、背後より枯れた男の声を聞く。
「アイツ以外の灰……まだ、此処に居たの?」
「星見の狩人、オルガマリー。私が居たのを見抜けぬとは、まだまだ瞳の神秘が薄いようだ……成る程、納得だ。
成長過程であるならば試練が必要だ。君が使命を全うする為に、葦名は人間性を捧げねばなるまい。であれば、その魂と脳をより深く進化させるには、君でさえ死にたくなる様な地獄を、我々灰は葦名で舞台演出として作らねばならない事になる。
弱いと言うのは―――罪だ。
このような悲劇を生み出す我等の好奇へ、君が強くなる程に価値が生じてしまう」
「で、何者よ?」
「機巧の簒奪者、エアダイス。葦名で得た私の新しい人間性の銘さ」
「あら、昨日の?」
「今は、ダークレイスの正装だ。声も、呪いを込めて変えている」
闇の仮面を被る正体不明だった灰は、とても優し気な雰囲気で自己紹介を終えた。そして機巧灰は所長へアイテムを一つ、投げ渡す。危険性がないのは見破っており、投擲武器ではないのを分かっていたので素直に受け取った。
「―――瞳?」
「私が作った頭蓋詰めを使う為の鍵だ。医療教会試作生体狩人、オルト・キリエライトの目玉を結晶化させてある。どうせなら神狩りに、あの脳達を使い潰してやると良い。グレートウォールと運命を共にするソウルであるしな。
はぁ……――森番の灰も、面倒な事態を引き起こす。
外より神性を呼ぶとは、人類種としての倫理と道徳が足りぬ。星見の女、そうは思わないか?
禁忌など無い我等だが、ある程度は自重せなば星が発狂死するだろうに。人理を外の法で狂わせるとなれば、汎人類史へ与える影響は深刻となる。根源より旧い宙で作られた魔術基盤が掘り返されるのは、特異点だろうと好ましい話ではないだろう」
「ふぅん……そ。こっち、急いでるのだけど?」
「態とだ。これ、焦らしと言う。
では伝言を――キリエライトと藤丸立香の仲、君が良く面倒みておくれ。
二人の親愛は、人理を保証する為の歯車として必要不可欠だ。でなければ、第四の獣が知性を捧げて救ったキリエライトの運命、人類史と同じ茶番と化す」
「……ッチ」
怒りの儘、所長はエヴェリンを発泡。灰は弾丸を見切り、右手を我慢するだけで容易く握り取った。
「我ら灰、太陽の児たるカルナのソウルを簒奪した。我々が使う我慢の戦技は他同様、進化した。これは最初の火より見出した戦技、太陽の我慢だ。他の灰が使う我慢も、これが今の流行りさ。
―――学び給えよ、君にも容易く出来る業だ。
英霊の尊厳を奪い、暴き、血とせよ。何もかも、君だけの狩人の業すると良い」
闇仮面を肩ごと揺らし、機巧灰は姿を消失させた。汎人類史の文明技術を貪欲に奪い、同時に魔術世界の神秘も全て簒奪し、機巧灰は人の魂が関わる全ての技術を愛する人間性の持ち主だった。
直後、瞳が呼応する。夢に落ちる安らかな闇を感じる。
渡された眼球が蒼白く光り、所長の目と通じ、十三首の複製頭蓋と魔術回路で連結される。自動運転から所長の操縦に代わり、AFは人類種虐殺の為ではなく、宙より来る巨大邪神より日本を救う防衛兵器として機能する。
「ふぅぅぅぅう”ぅぅぅう……」
所長は操縦席に深く座り、諸々を込め過ぎた溜め息一つ。そのまま脳の視覚野へ直接映像が映り込む。そこは正しく、殺意と悪意が坩堝となる悪夢だった。
暗帝のACネクスト、マルス・ソウルレスが空を舞い、体中に眼球を生やした巨人蛸が自動追尾眼力光線を幾十も放つ。急加速によって直角的機動を行う事で暗帝は邪神の光線を全て避け、だが未来を見る邪神は相手の軌道上に置くようにビームを目玉から放つ。
―――それは、命を奪う為の瞳ではなかった。
結果的には死かもしれないが、邪神の放つ眼光は魂を
「……善意こそ、狂気ね。
森番の屑、人に優しくしたい心を魂に与えたと」
邪神は背中の翼を広げ、飛んだ。周囲に何千と言う幾何学模様の魔法陣を浮かべ、既に滅んだ旧い宇宙で見出された魔術基盤を使い、この宙の法におけるエネルギーである
星辰が振るえ、流星が蠢き、灰達の火で描いた特異点の夜空全てが邪神の魔術回路へ変貌する。
最初の火が生んだ銀河系が脳の神経回路の様に繋がり、シナプスの発光が邪神の脳神経と融合。
だからか、邪神は想う儘に生み出した擬似太陽と擬似太陽を衝突させ、瞬間的に生まれる莫大な放射線エネルギーの放出。
その名こそ――ガンマレイ・バースト。
宇宙にて観測された恒星炸裂。これは邪神の"魔法”による瞬間的な星光。魔術式によって演算された宙の魔術が炸裂し、核熱の爆裂を超えた光線が千分の一秒より短い一瞬だけ解き放たれ、時空間ごと大気を蒸発させることでプラズマ化させた。即ち、周囲全てが雷電そのものに変容した。
それを、天から地に向けて放つ意味。
ACマルスに乗る暗帝は、その星の光を避けてはならなかった。此処が特異点とは言え、星を貫通して破壊するとなれば、汎人類史の日本に大孔が開く。それこそ地球の真反対に当たる太平洋まで直通する。
「ぬぅぁぁああアアアアアア!!!!」
零秒が永遠に引き伸ばされた光速の狭間。時を焼く星光は時空間に残留し、一瞬が過ぎた後も地球を護った暗帝を焼き焦がし、彼女のソウルを燃える太陽を焼き尽くす規格外の火力で焼却した。
軍神の剣を盾に使うも、暗帝は熱を伴った粒子振動で細胞から人体発火。物質を構成する原子を素粒子に分解する熱量は、魂さえも根源に還さず、無にすら戻れず、宇宙に形を為さぬ灰となろう。
『これが宙の法に則る魔術である。
どうだろう、美しい人よ……君の心に星の光は焦げ付いたか?』
三色に光る軍神の剣。それに暗帝はソウルの業である反動を宿らせ、惑星を破壊する人理装填砲撃さえも防げただろうが、銀河系全体の生命活動を動力炉とする邪神の魔術は、神秘を理解しない半端なアルティメット・ワンを一方的に狩り尽くす宙の業だ。
―――火。その本質。
邪神は灰の企みを理解している。
宇宙における最初の火は、灰達の火と感応した。何も無かった宙へ星を描いた魂こそ最初の恒星であり、命の始まり。邪神はビッグバンの宇宙創生よりその魂が根源より現れ、命の土台である有機物が生まれ、汎人類史が進むこの『今』までの全てを外より観測していた。
故、火より水は生まれた。風も、土も、光も、この闇を燃やす火より生じた。
暗い魂が生み出た灰達の世界と何一つ、その仕組みは変わらなかった。ダークソウルが生まれた絵画とは、宇宙を模した魂の牢獄だった。悪魔殺しの悪魔が、デモンズソウルの濃霧を封じる為に描いた灰と霧の異界常識だった。絵画世界が繰り返されて火が生まれるように、この宇宙もまた死んだ宇宙の中で新たな宇宙が生まれ、生命が始まる火が暗黒の中でまた灯る。
『それこそ―――人の罪。
人類種よ、誇れ。全ての宙の世において、君等程に魂を理解する魂は未来永劫、この宇宙に現れぬ。やがて我が邪念さえも既知となる。
空に生きる先達として、その火をどうか啓蒙されると良い』
宇宙で起きる火の物理現象、ガンマレイ・バーストを防いだ暗帝に邪神は感動した。彼は殺す為ではなく、その破滅に抗う人間性に感動する為、星の光を魔術師として撃ち放った。
そして暗黒領域の神性が降臨したのに、夢見る月の狩人が現れない理由。あの男はあらゆる夢を終わらせる目醒めであり、邪神も夢見る魂を覚醒されられたとなれば、彼にとっての現実である外宇宙に送還されるしかないが、月は観測すれど具現せず。ならば邪神は、己が現界が赦される因果を思索すれば、自ずと特異点ですべき善行も啓蒙された。
脳が想う儘、心を満たすこと。悪夢の思索に自身の魂が悪用されている今を解し、故に邪神は欲得の理想を夢見て悪夢を拡げた。
『あぁ、此処もまた終わる宙。未来を夢見て、全ての星が崩れ逝く。時空間でさえ永遠は在り得ず、時で在る宙は崩落する。
あの終わりをこの宙でも見れば、暗帝たる君も心を喪う亡者の果てを知り、暗黒の神性も知るだろう』
直後、再度のガンマレイ・バースト。太陽と太陽を衝突融合して作った疑似中性子星たる暗黒恒星の光が漏れ、ブラックホールを瞬間焼却する光帯熱波が地表に向かって放たれた。
それをまた、暗帝はACマルスの剣で弾き防ぎ、宇宙塵へ霧散させる。
溶け落ちた機体。だが英霊達の不屈の遺志が具現し、暗帝は自分のソウルと連結させることでまた機体を蘇生させた。
『陽だ』
そしてまた銀河を滅ぼす輝ける星の光が放たれた。暗黒を宿す軍神の剣が星を守り、暗帝の献身によって星はまた脅威より生存する。
同時、凶悪な炸裂音。
都市を爆破する砲撃。
所長が操縦するグレートウォールの砲門より、特大グレネード弾が邪神に直撃した。無論、邪神は時空間断裂による多次元障壁を展開していたが、所長が砲門に魔術を行使することで邪神の認識を夢で朧気にし、次元の壁をすり抜けて当てることに成功した。
「ちょっと暗帝、貴女……廃人になってる?」
「寸前止まりだ。全く……少し、神なら人に加減せよ」
「何言ってんのよ。人を壊すのが愉しくて堪らないタイプよ、あれ。態々、断末魔の記憶を聞かせる何て」
「だろうなぁ……」
電波通信で操縦席から所長と暗帝は会話しつつ、邪神討伐について思案する。だが死ぬ以上の劇烈なダメージをソウルそのものに暗帝は受け、人間性が罅割れていた。
あれは、星の断末魔だった。邪神が観測した宇宙の記憶であり、その再現。ブラックホールを焼却する空の火だ。それもこの地球が死ぬ際に発する何億倍もの呪詛が放射線となり、恒星が死に際に煌く宙へ刻む灯火だった。
「……まぁ、やるしかあるまい」
「それはそうなのだけど……殺せるの?」
「奴の魂に攻撃は入る。血も流れ出る。殺せぬと言う事はないだろう」
「ま、そうね。私は私で、鹵獲したグレートウォールで色々やってみます」
「―――頼む」
「―――そっちも、ね?」
比較すれば、汎人類史の火である熱核兵器がライター程度の規模でしかない邪神の中性子星熱波、ガンマ線バーストの火力。その気になれば太陽系を消炭にするが、今の邪神の肉体はソウルと魔術基盤を悪用した要人の召喚術に他ならない。地球規模の真エーテル魔力量しか持ち得ず、精々が地表を丸焼にし、惑星を貫通する光帯を放射するのが限界だろう。だが宙の法則を操る魔術師として、邪神の頭脳は惑星に刻まれた人類史の全てを知り、地球で再誕した星の水神としての権能を根源より創出した。
それは海の原始。青空が大海となり、世界が邪神の心象風景に汚染される。水を生んだのが宙で燃える火であるならば、火を得た邪神が水を宙から生むのだろう。そして邪神の眷属達が海より召喚され、葦名幕府が支配する日本の大地へ、海の宙から墜落を開始した。
宇宙は空にある。そして、宇宙は深海でもあった。
邪神はこの星で生まれた上位者の神秘を啓蒙されたのだ。
地球はとても素晴らしい星だった。人間は有り得ない程に素晴らしい魂を根源より贈られ、美しい魂だからこそ世界が美しく見えるのだろう。
だからきっと、邪神も美しく感じて、愛と希望の素晴しさに感動した。
美しく感じる心こそ―――人間性。戯言の理想論をそれでも尚、美しいと思える事が魂にとって幸福で在るのだと。
『―――そうだ、諦めるな。神の眷属が幾百匹、殺してみせよ。
戦え。戦え。戦え。汎人類史を維持する為だと言うならば、生きる為だと願うなら―――この特異点を贄とせよ。私が今、根源の法より産んだ魂の落とし仔を鏖殺せよ』
虐殺だった。所長が操るグレートウォールは誘導ミサイル、重機関銃、榴弾砲を一斉掃射した。今この瞬間、神が宙から生んだ赤子を、根源より魂が流れ落ちて宿ったヒトを、生まれたのが罪だからと殺戮を行った。生まれたばかりの赤ん坊を殺して、殺して、只管に一方的に殺し尽くす。人類種が運営する屠殺場のように、実に作業的で効率的に家畜を殺すように、宙の神の赤子は死に絶える。
無論、暗帝も同じ。ACマルスは軍神の剣を振い、纏めて熱断する。上空に魔法陣を浮ばせ、この特異点に軍神の怒りを降らせる。肩に装着したマイクロミサイルランチャーの一発一発が赤子に当たり、肉を引き千切って爆殺する。
『あぁ、美しい。この殺戮もまた、ヒトの芸術か』
自分が根源を利用して魂を流し生んだ子供が屠殺させるのを、邪神は心より感動して喜んだ。嬉しさの余り、深海の底となった宙より、オールトの雲で浮ぶ小惑星群より隕石を召喚して降り落とした。それら全てにグレートウォールの砲門は標準を合わせ、地上より対空砲火を開始。十三首のマシュ・クローンで作った脳神経基盤と繋がった所長は、通常時よりも早く膨大な演算処理を行うことで、一発一発に高次元暗黒の神秘を付与させて撃っていた。
人間の被造物は―――美しい。
邪神は我が子が人の作った兵器に殺される悲劇に感動する。
楽しく、愉しく―――神は歓びを波動として放出。時空間が湖面のように波打ち、空間が神が支配する海となった。水のような世界は空気が重く、大気中だと言うのに凶悪な水圧が全ての物体を加圧する。無差別広範囲の空間圧縮干渉が引き起き、生命体をビー玉サイズに押し潰す圧壊地獄が具現した。
この異界常識に適応する邪神の落とし仔は無傷であったが、所長と暗帝が操る機体は別。本人たちは自分自身を自分の魂が描く異界常識で肉体を守るも、咄嗟の魔術ではACとAFを守れなかった。
そして邪神によって浮力を与えられたグレートウォールは大気中で浮ぶ。
荒野も罅割れて地面が剥がれ、砕けた岩盤が空中に浮かび上がって行く。
特異点のテクスチャが剥げ浮かび、邪悪な狂神が全てを水で満たし逝く。
『赤子は、水遊びを好む。何時までも笑顔の儘、水と戯れて欲しい。けれど、そうはいかぬのだろう。
人よ、星の声が聞こえるか……?
人理を夢見る君等の母は、運命に抗う人類が気色悪いと救いの断末魔を上げるだろう』
宙に至った更なる先の、そのまた先の先の、次元が壊れても生き延びた魔術師の最果て。そんな邪神は頭上に天使の環を浮ばせ、深海に沈む星を見下ろし、目玉が気泡みたいに宙で生まれては弾け消え、台風の豪雨のように隕石が降り落ちる。地面はクレーター塗れとなり、放射線が全てを焼き、大気温度の上昇は止まらなかった。
所長が操縦するAFも空中に浮かびながらも隕石と水の眷属を撃ち落としていたが、根源より魂が宿った邪神の眷属達が纏わり付き、内部への侵入を許していた。既に半壊状態となり、形容し難き異星生命系統樹の生き物が徘徊し、金属を腐食しながら暴れていた。所長が掌握したAバベッジも応戦していたが、それら全てが生肉のように喰い壊されていた。
「……………」
操縦室に置かれた十三首のクローニングマシュ。まだ生きており、ソウルも宿っている。放っておけば、あの眷属共の餌となって食われ、消化され、糞となる。所長は悩むことなく、僅かばかりの慈悲の念を込め、その全ての生命活動を停止させることに決めた。痛みなく、繋がり合う自分の脳より魔力を送り、安らかな眠りへ着かせた。
そのまま迷いなく脱出。所長は一気に緊急脱出用の通路を走り、一番上の甲板に到着。
生の瞳で見る外なる神――――美しかった。星見のオルガマリーは宙で翼を広げる邪神と視線が合い、脳と脳で魂が通じ合い、その神秘と想念を余す事なく啓蒙された。
「宙が、綺麗――――」
所長は邪神の魂へ思わず手を伸ばし、血が欲しいと獣性が心臓を破裂させて暴れた。唇と鼻から血が垂れ落ち、涙腺から血液が流れ落ちる。
瞬間―――暗帝が操るACマルスのブレードが邪神の首に直撃。
神の首が切れ堕ち、断面より血液が噴火口のように飛び散り、海となった宙の全てが朱く染まる。だが一秒後、邪神の首から体が生え、体の方から首が生える。そして飛び散った血が雨となって所長の全身に降り掛かり、舌を出して唇に着いた血を舐め取る。
「―――啓蒙の時間だ」
星が生まれる法。星が原子を作る法。星が命を産む法。そして宇宙が創造した物質に生命が宿った一番最初の神秘。この宙で生まれた一番最初の全てを啓蒙され、瞳が脳を宙の深淵について啓蒙する。
オルガマリーは、ヒトを知った。
何もかもの始まりを知り、物質が熱を喪って次元が崩れる終わりを知る。宇宙も、時空間も、次元さえも、輪廻する根源が作った世界。それらは死に、また新しい時間の始まりが冷却した時空間より刻み込まれる。生あっての死ではなく、死がなくては命は始まらない。
脳が進化する。暗黒を見通す瞳に深化する。簒奪の灰が望む儘、彼女は啓蒙深く魂が成長する。邪神が観測した時間がオルガマリーの悪夢の中で進む。十の三千乗以上の時間が過ぎ、百五十億年の宇宙史を百五十億回繰り返しても届かない膨大な宙を血が瞳へ啓蒙する。
だからきっと、月の狩人は外より星を守っている。やがてこの宇宙で不死となって根源に還らなかった魂も、外なる命に変貌する。この宙が死んだ時、また内側より始まりの刻が爆発する。
全て終わり無く、繰り返される。
永遠に意味がないのも、当然だ。
全てが被造物。魂も被造物に過ぎず、救いさえも作られた運命の演劇。つまるところ、夢だった。
「はっぴーばーすでい、でぃあまいそうる………まいぶらっど、まいあい、まいぶれいん……――ひひゃ。
あっひゃっひゃひゃひゃっはっはははははははははははははははははははアヒャヒャハハハハハハハハハハハハヒャヒャヒャフヒャーハッハハハッハ!!!」
何もかもが愉しくて、美しくて、この狂気さえも愛おしくて、オルガマリーは手を広げて笑い叫ぶ。邪神の血の雨が降る赤い海空を見上げ、夢見る自分自身を瞳で見下ろす。
―――発狂である。
崩れ上がる世界を見た星見の脳は限界を超え、限界を極め、限界を繰り上げた。
二体に分裂した邪神に捕まった暗帝のACマルスを見て、好奇心旺盛な幼児に捕まったトンボのような姿を見て、手足が引き千切られる機体を見て、彼女は面白可笑しくて堪らなかった。殺したくて、堪らなかった。怒りも、悲しみも、憎しみも、恨みも、全てが好奇を愉しむ貪欲な探求心に生まれ変わった。狂気が正気に混ざり、星見の狩人は上位者狩りの意義を取り戻した。
「では―――狩りの時間だ」
新しい狂気を得た所長は海水となった空間を蹴り、波動を発して宙を跳んだ。そして空中に浮かぶ瓦礫へと左腕に装備した忍具の鉤縄を投げ当て、更に魔術で重力操作と推進力場の発生を行い、まるで忍びのように空中を高速機動して移動する。そのまま愛用する獣狩りの曲刀を限界を遥かに超えた強化魔術を叩き込み、その上で魔力放出も使い、星と血を混ぜて光る炎を刀身に纏わせた。
瞬間―――乱れ切り、回転するごとに一本両断。
所長はACマルスを掴む邪神の指を一瞬で切断し、その機体の肩に乗る。脳細胞を犯す精神汚染から解放された暗帝はコックピットの扉を瞬時に開け、所長は躊躇わず機体の内部へ飛び入る。
「お待たせ、暗帝。あの神、今度は異次元の宙を障壁にして身に纏っていましたね」
「だが貴様を切り裂き、指も落とした。余は首を落として分身をしたが、指を落すと――――……あー、節操無いな」
「増えましたね。けど、小さいわ。人間程度のサイズ」
「手を抜くなよ。どうせ、全て本物と言うのがオチだ」
「ソウルの霧で自分の魂の分身も作ったのでしょうね」
二体となった巨神と、人間大の邪神が五柱。崩れ上がる関東平野にて、眷属が落下増殖する宙の下で神もまた肉より分裂する。
アルターエゴだった。分身の受肉だった。
深海の宙となったサイタマ区に逃げ場はなく、水底の地獄となった。
『時は、止まる』
邪神は特異点全体を時間停止させた。暗帝と所長は世界からの干渉を防ぐ事が可能だが、二人が操る機体は固有時制御を受け、物質として時空間での素粒子運動が停止し、完璧な時間冷却状態となる。
「どうしよう?」
「本当に、本当に、本気で凄く危ない。余、打開策が一つも浮ばぬ」
そして無防備状態になったACマルスは邪神が持つ宙の魔眼により、邪視に支配され、念力によって四肢が拉げ墜ちた。そのままコックピットの扉が開き、小さな邪神が瞳を顔面に幾十個も膿み出して二人を覗き込む。
暗帝は片刃大剣を小邪神に突き立て、振り払って吹き飛ばし、そのまま脱出。
所長も彼女に続き、空中に浮かんで魔術を唱える眷属を銃殺して即、逃げた。
ACマルスを逆転の基点に考えていた所長だが、その戦術を一瞬で邪神は潰し、思考戦で先読みされたのを理解した。まだ自分の悪夢と暗帝の固有結界と宝具を混ぜ、マルスの機神剣を使えばと彼女は考えたが、その未来を見えない邪神ではなかった。
『人は、美しい』
宙の火炎、ガンマレイ・バーストの発現。それを邪神は構えていた。
英霊達の遺志が結晶化した機神のACと剣なく、暗帝はそれを防ぐのが不可能と判断し、所長もまた自分が何も出来ない事を悟った。
閃光―――
「外より呼ぶとは、あの灰も人を困らせるのが趣味と見える」
―――ただ一撃。
竜に乗る亡者貌の男が雷を投げ、当たった邪神の魂は一瞬でこの世より蒸発した。暗帝と所長に向かって魔術を放つ直前の邪神は魂が消えたことで宇宙塵で出来た肉体も霧散し、その全てが周囲に居た魂喰らいの人間共の糧となった。
戦神の簒奪者、ネームレスキング。ランサーのサーヴァントにして嵐の王の友。
助けられたと直感した二人だが、その相手を見上げる事を躊躇った。感謝の言葉は伝える等、正しく論外であり、むしろ不意打ちで殺すべき怨敵だった。
『おぉ、人間か。それが人の業か。魂を屠り喰らうとは、度し難く、冒涜的よ』
「すまぬ、外なる神よ。我等人類種が勝手に貴公を呼んだ上、非は此方にあるが―――死ね。
会話が通じる相手を一方的に敵と断じて討つのは心情が痛むも、人が生きる魂の楽土を、ヒトの幼年期を過ぎた貴公へ渡す道理を灰は持ち得ぬのだ」
戦神の剣槍を掲げ、ソウルを焼却する落雷が五本降る。雷速を超えた因果が狂うマイナス速度の雷撃は、邪神の切り落ちた指から生まれた邪神仔全てを抹殺した。そして、そのソウルと宇宙塵も全て人間共は貪り尽くす。
『成る程、贄か。この身が、人に捧げられし餌だったか』
「予定には無かったが。外側から呼んだ魂を、ヒトに不利益だからと勝手に殺す我等が、また外より犠牲となるソウルを呼ぶのは恥知らずにも程がある故。
では、対話と言う義は通した。互いにな。
これより言葉は不要。自らの魂の為、殺し合いを始めよう」
巨大な邪神が宙を飛び、それを竜に乗る戦神が追う。隕石が降り、眷属共が強襲する中、戦神が乗る嵐の王はACマルスに匹敵する瞬間的高機動移動能力を見せ、神狩りを手早く行った。嵐竜は火炎の息吹を撒き散らし、戦神は雷撃を正確無比な命中精度でソウルに当てて粉砕する。
そして、戦神が放った奇跡―――空に浮く巨大太陽電球が無造作に雷電をばら撒き、眷属を一方的に感電死させた。
殺戮だった。神狩りの鏖だった。
何処までも戦神は、人間だった。
灰は灰、何も変わらず魂を貪る。
直後、蒼い海の宙が割れた―――月光の斬撃が、地球を水圧で潰す宇宙を両断した。
後数分間、邪神の異界が特異点を覆っていれば、海となった宙が星をブラックホールを引き起こす密度になるまで押し潰し、特異点が観測する太陽系を全て地球へ吸い込んでいたかもしれないが、一人の灰が惑星を月明かりにより邪神の異界から救った。
「月光よ、我が師よ……美しい空でした。海の宙でした。
あぁ―――月が、綺麗だ。月の魂は、人の様に綺麗だ。
殺そう。だが、魂は生かさねば。外より来た美しいソウルの海よ、君も月明かりの中で安らぎを得ると良い」
空に斬撃痕の孔が開く。根源の渦よりも深く、外宇宙の更なる外側にまで孔は届き、深海の水が全て外側へ流れ落ちた。蒼白く美しい月光の傷痕が、邪神の心を魂が生まれた世界へ吐き捨てた。
月光の簒奪者、ルドウイーク。又の名を、セイバーのサーヴァント。
彼の一振りこそムーンライト。英霊の座に刻まれた全ての聖剣の概念を貪り、魔剣の概念も貪り、その全てを月光に融かした月明かりそのもの。無論、根源を知り、それに眠る月光の本質さえも彼は手に入れた。
「外なる神の血か……麗しい。血が喜ぶではないか?」
上空より、血の竜閃が薙ぎ払われた。血液刃が時空間を切り裂きながら飛び、邪神が生やす翼を一つ、斬り落とす。
達人の簒奪者、ブラッディクロウ。アーチャーであるカインの流血烏。
彼は葦名で学んだ居合の業を更に極め、海でなくなった空から邪神を星の大地へと墜落させる。
「この星が生んだ人は、宙より来たりし貴公もまた神として歓迎するのか……否か。
だが元より、魂は根源より生まれた存在。外なる貴公を拒否する道理はなく、人は皆、この欺瞞の牢獄を愛する故に故郷への回帰を忌むのだろう」
特異点の日本に染み付いた
深淵の簒奪者、マヌス。バーサーカーのクラスを受け入れた暗黒の灰。
魂を直接砕く闇は邪神のソウルを砕き、その反動で暗黒の人間性も砕けて小さな人間性となり、周囲にいる眷属や邪神の分裂存在を砕き殺した。
「ならば貴公もまた、ヒトの魂よ。終わり無く、故に輪廻無き不死の運命。
時が壊れた先の未来、永遠の後の先達者。どうか、一時の夢として今から目覚め給え」
そして深淵の簒奪者は暗黒と化した左腕を巨大化させて伸ばし、邪神の頭をそのまま鷲掴む。力込め、邪神を守る次元障壁が暗い魂に侵食されることで歪み、壊れ、蛸貌の頭蓋が砕かれた。
「兄上……―――光を」
倒れ込む邪神の横へ、3メートル程度の大柄な騎士と法衣を纏う細身の男。法衣の男が奇蹟を鐘の如く鳴らし、巨騎士が持つ大いなる王聖剣が光り輝く。同時に巨騎士も祈りを刀身に唱え、また奇蹟が鳴り、刃の祝詞によって聖なる共鳴が始まる。
王弟の簒奪者、ロスリック。ライダーのサーヴァントである奇蹟狂い灰。
王兄の簒奪者、ローリアン。ライダーの宝具灰にして悪魔狩りの擬王子。
奇蹟と神秘が相乗共鳴した王聖剣から光刃が解き放たれ、頭が潰れた邪神を更に問答無用で両断した。そして浄化によって魂が火で清められ、生きようとする意志を削ぎ落す。
「原罪を清める火よ……だが罪もまた、火より生まれし夢である」
地面より生えた燃える巨樹の根が邪神を突き刺し、そのまま拘束。同時に宇宙塵で出来た擬似肉体を焼却しつつ、その魂を人の熱で焼き焦がす。
原罪の簒奪者、アン・ディール。生命倫理無き邪悪な営みを為す穢れのキャスター。
この宇宙における命の仕組みを解明してしまった灰は、邪神の命を燃やし、この宙で存在する為の熱力を火で消失させていた。
「外よりヒトを呼ぶとは……アッシュめ、貴公が呼び込んだ簒奪者共の監視を強めなくては」
凶悪なまで存在感を強める騎士甲冑の男―――悪魔殺しの悪魔、ダイモン。彼が剥き出しにした自分自身のデモンズソウルは、怒りの儘に異界常識を周囲に撒き散らし、歩き進むだけで特異点のテクスチャが獣の濃霧よりも濃い人の霧に呑み込まれた。
反魔法領域―――その深淵たる奇蹟の奥底。
もはや術理だけで非ず、物理現象以外のあらゆる神秘現象を凍結停止する霧散領域。
神であろうとも、あるいは神だからこそ、悪魔の前では一切の価値が消える。エーテルも真エーテルも根源に印された存在意義を見失い、ソウルだけが霧としてのみ存在可能な異界と化した。
『デーモンスレイヤーか。君が、私の死か?』
「まさか。我が業は貴公の生命を殺し、魂を根源に還せるが―――せぬ。
貴公は貴公の宙へ帰り給え。どうせ始まりに帰ろうとも、向こうで輪廻も出来ず、記憶も魂から消えず、次の貴公へ継がれるだけだ。
どちらとも、永遠だ。
終われぬと分かった末、今の様なのだろう?」
『そうか……―――死ねぬか』
「では、さらばだ。同胞が貴公の眠りを醒ました罪、謝ろう」
悪魔は邪神の魂を外宇宙へ送還し、魂を喪った宇宙塵の肉体が消滅する。異界とまた核を完全に失い、邪神の眷属達も例外無く消え去った。
デーモンスレイヤーが持つ絶対性。それは魂を支配する獣の業。肉を以て存在する人で在らねば、人のデーモンである悪魔の「魔法」には逆らえない。魔術も奇跡も、全て獣が悪魔に啓蒙した魔法だ。邪神を送ったようにその気になれば、悪魔は古い獣を根源へ送還して無に回帰させられるが、それをすれば根源に在る魂が貪られてしまう矛盾。だが、それ程までに魂を自由自在にする人間だからこそ、彼は外なる神に対してこの宇宙では絶対有利な立場を得ていた。
「全く……外宇宙の存在と言えども、貴公が住む暗黒も根源から魂が生まれる仕掛けが壊れると崩落するだろうに。
一時の悦楽に全てを賭ける程、私はまだ人生に絶望しておらぬ。
貴公等はもう、善悪の彼岸の先を知り、魂が世を愉しむ事にさえ厭いたのかもしれぬがな」
悪魔は兜の中で愉し気に、即ち人間らしい貌を作って外なる神へ微笑んだ。蛸貌の巨体が消える様子は余りにも美しい光景であり、時間が壊れる宇宙の最果てと同じ現象が起こり、銀河系が綻びて消滅する夜空のようだった。星空が崩れ死ぬ未来が空間が歪んで未来を観測され、同時に根源を観測し、外宇宙も観測される無次元の深淵だった。
完璧なる―――死。
輪廻が死ぬ根源以外の終わり。
あらゆる命が終わり、全ての星が死に絶え、魂だけが残り、物質が形を崩して消滅する宇宙の終焉期。
「お粗末ね、悪魔殺し。これもプラン通りのイベントってこと?」
「酷い貌をしておるぞ、オルガマリー。まるで幻覚を見続ける発狂者のようだ。それと今、私はダイモンと名乗っているが……まぁ、貴公が呼び易い名で良い。
さて、これが計画か否か、と言う疑問だったな?
無論、想定外だ。昨日の試練は予定通りであり、巨大兵器の破壊までも同様。だが外側から客を呼ぶのを試練とするのは、全てを台無しにする故に」
「はっはっはっはっは、この馬鹿め!!
―――と、貴様を愚弄しよう。まさか、暗黒領域からヒトを呼ぶとはな。古い獣の協力者に灰を選ぶから、そうなるのだ」
「致し方が無い事だ。不死の悟りなくしてソウルの業は極められぬ。永遠に業を愉しみ尽くすと決めた人間で在らねば、人から未来を奪う獣は狩れぬ。
私は魔法が好きでね……魔術も奇跡も区別せず、神秘は至高の娯楽だ。
人の世を救うのは彼女に誓った責務だが、魂を救う為の魔法を探求する楽しさは個人的な私の性である」
「ほぉ……成る程な。その価値観、余を闇に染めたあの灰と理解し合えた訳だ」
「正しいが、全て正しい訳ではない。語弊がある。灰が召喚した全ての灰が、そう在る人間だよ。
外宇宙と呼ばれる旧い宙より、暗黒の神性を召喚する為の根源内宇宙の仕組みも、この葦名の皆で思索した故の召喚魔術だ。要人の業を拓いたのは私のソウルだからな。
となれば理解しただろう。外なる神のソウルに触れ、貴公等は啓蒙されたことだ。
この様が永遠の先だ。宇宙が死んだ後、不死となった魂は暗黒領域の住人となる。例え今、人類史を救ったとしても、我々の末路はこうなるだけだ。根源に回帰し、次に輪廻した宇宙で誕生する生命として、この今を次世代の魂へと継ぐ資格を喪っている故に」
「知った事か。余を暗帝に変貌させたのが、貴様等不死の業だ。今更だ、今更でしかないのだ」
「素晴しい。ならば、私の同類だ。生粋の人間だ。貴公は貴公の人生を歩むべきだ……だが、貴公は如何か、星見のオルガマリー。
君の思索に有意だからと、灰の策謀にこのまま従がうのかね―――?」
悪魔と、その後ろに佇む七人の灰。所長は暗帝が隣に居るとは言え、戦力差は徹底的に乖離しており、良くて嬲り殺しであり、悪ければ生け捕りにされて封印されることだろう。
だが、それは有り得ないと所長は分かっている。
自分の有意性と人間性が、あの灰にとって必要な計画の部品だと知っている。
「―――今は、ね。
アイツに貴方から言っておきなさい」
「ありがとう。では大いに、葦名で我々の妨害をし給え。
殺し合いこそ深化の要。不死にとって最高の娯楽であるのだから」
貴族と呼ぶに相応しい美麗な一礼を行い、悪魔は風に吹かれた霧みたいに消えた。邪神より星を救った他の灰も同様に消え―――灰が一人、用があるのか残っている。
名は
「オルガマリー・アニムスフィア、湖だ。貴公、獣は夢の水底に潜む。
あの灰を出し抜きたいのならば、死だ。事実、この度に瞳は無用だ。
盾の夢こそ火より星を守る生贄、礎だ。所詮、甘い善意に逆らえぬ。
望みを叶えたくば―――絶望を、血に焚べよ。愛と希望が、夢を深海より釣る為の生餌となるだろう」
彼女の全てに憧憬する原罪灰は、優しい声色で暗い未来を告げて消失した。
読んで頂きありがとうございました。
との事で、この作品における不死の末路はこんな雰囲気にしています。FGOとのクロスオーバーですと外宇宙と宇宙と根源の設定に、フロム世界観を混ぜるので考えたのがこんな感じです。
簡単に言うと、永遠に生きると宇宙が先に滅んでしまい、死んだ宇宙の中でまたビックバンが起きて、結果的に生まれた宇宙の外側に弾き飛ばれる雰囲気にしてます。CCC<共形サイクリック宇宙論>をちょっとだけ使った理由でもあります。それによって外宇宙となる暗黒領域もヤーナムの悪夢みたいに階層状態になっており、絵画世界の中に絵画世界が生まれてまた絵画世界が生まれる設定にしたダクソとも同じにしています。とは言え、宇宙全てが根源の内側に存在しています。なので今の型月宇宙が滅びると、結果的に根源へ回帰出来ない旧宇宙の魂は次世代宇宙からすると外宇宙の住人になります。何と言うか、ダクソで言う古竜に近いかもしれませんね。