学園黙示録~魔法を持っていく物語:Re   作:武御雷参型

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週一更新を目指します。


第一話~始まり

一軒の家に、一人の少年が魔方陣から現れる。この少年こそが、神様から新たな生を受けた者であった。

 

「本当に転生した………ん? ん⁉」

 

少年は、鏡に映った自分を二度見してしまう。

 

「体が……子供の時代に戻ってる………? しかもご丁寧な事に、小学一年生の頃の俺か……」

 

少年の頭の中には、某名探偵の言葉を思い浮かばせてしまう。

 

「いや、確かに元々の年齢を考えると、確かにその通りなのだが………いや、違うな。いや、合っているのか?」

 

少年は何が何やらで、混乱をしていた。だが、すぐに落ち着き家の中を探索しようと考える。

 

「まずは状況整理からだな、うん」

 

少年はそう自分に言い聞かせると、隈なく家の中を調べ回る事にした。

 

「まずは自分がいる所だな……と言ってもここは寝室か……普通だな」

 

少年の目に映っているのは、大人一人分のシングルベッド一つに、大人用の机、デスクトップ・パソコン等、小学生にしては贅沢な品々である。

 

「次は別の部屋だな」

 

少年はそう言うと、寝室を出る。すると、廊下を挟んでいくつかの部屋がある事に気付く。

 

「こんなに部屋があっても、俺一人なんだし荷物置き場で肥しそうだな……でも、一応は確認だけでもしておかないとな」

 

少年はそう言うと一つ一つの部屋の扉を開けていき、中を確認した。だが、部屋の中は家具が一つもない唯の広い部屋だけしかなかった。

 

「この家を一人で過ごさないといけないのかよ………寂し過ぎるぜ、神様よ~」

 

少年はトボトボと歩いていくと、下へ続く階段があった。

 

「二階建て……と言う事か……それに、一階はリビングとかキッチンとかがある感じなのかな?」

 

少年は階段を降りて、一階の探索に入る。

そして、少年はリビングに辿り着くと、テーブルの上に一冊の本と一つのネックレスが置かれている事に気付いた。

 

「そう言えば、神様が転生特典は俺が転生してからのお楽しみと言っていたな……それに、あの本はどこかで見た覚えが………」

 

少年はそう言って、リビングに入り本を手にした。その瞬間であった。本が眩い光を放ち、少年を飲み込んでしまう。

 

「うわっ⁉ 眩しい‼」

 

少年は堪らず、本を落としてしまった。が、本が独りでに浮かび上がり言葉を放った。

 

『管理者の魔法紋を認証しました。夜天の書を起動します』

 

夜天の書から出た光はそのまま五つの人型になり、少年の前に現れる。

 

「我ら、夜天の書の守護騎士、ヴォルケンリッターが一人。夜天の書管制人格、リインフォース」

 

「同じくヴォルケンリッターが一人。烈火の将、剣の騎士シグナム」

 

「同じくヴォルケンリッターが一人。風の癒し手、湖の騎士シャマル」

 

「同じくヴォルケンリッターが一人。紅の鉄騎、鉄槌の騎士ヴィータ」

 

「同じくヴォルケンリッターが一人。蒼き狼、盾の守護獣ザフィーラ」

 

「「「「「我ら、貴方様に忠誠を」」」」」

 

ヴォルケンリッター達が少年の前で、忠誠を誓う態勢で名乗り少年を新たなる主として認め、忠誠を誓った。

 

「なるほど、いくつか質問があるのだが、良いか?」

 

「はい、何なりと」

 

少年の質問にリインフォースが答えると、少年は頷く。

 

「まず、神様から話は?」

 

「聞いております」

 

「次、以前の記憶は?」

 

「持っております」

 

「最後、収集は?」

 

「既に完成されたものですので、収集する必要はありません」

 

少年の質問に答えていくと、少年もようやく事態を理解した。

 

「判った。夫々、以前と同じように過ごしてくれていいぞ。お前たちの事は知っているからな」

 

「前世……の記憶ですか?」

 

シグナムからの答えに少年は頷いて答える。

 

「知っているとは思うが、俺はお前たちが住んでいた世界とは別の世界で住んでいた。まぁ、簡単に言うとパラレルワールドやな。魔法が存在しない世界と言えば判るだろう?」

 

少年の質問に全員が頷く。ヴォルケンリッター達の前の主である八神はやてが元々住んでいた地球は、魔法が一応、存在していた。だが、少年が住んでいた世界は魔法というものが存在しておらず、そもそも、魔法自体が御伽噺の様な存在であった。

 

「と言う事だから、俺が死ぬまでの間はよろしく」

 

「「「「「ハッ」」」」」

 

「そう言えば、自己紹介がまだやったな。俺の名前は山本俊輔。呼び方については好きにしてくれてもええけど、人前では主とかで呼ばない様に。特にシグナムとリインフォース」

 

俊輔から名指しで呼ばれたシグナムとリインフォースは心外だと言わんばかりに抗議しようとしたが、俊輔の前世の記憶の中に、はやての事を主と呼んでいたのは主に二人であることを知っている為、抗議しようにもできなかったのであった。

 

「まぁ、家の中までは規制しないけどな」

 

俊輔の言葉にシグナムとリインフォースは胸を撫で下ろす。

 

「さて、もう一つのデバイスだろうね」

 

俊輔が目をやる先には、ネックレスが浮かび上がっていたのである。

 

「さて、ちゃちゃっとデバイス登録をしないといけないな」

 

俊輔はそう言うと、ネックレスの方へと近づいていき魔方陣を展開する。

 

「マスター認証、山本俊輔。術式はミッド、ベルカの混合ハイブリット。次にデバイスに個体名称を登録。愛称(マスコット・ネーム)は、フォーカ。正式名称、フォートレス・カノン」

 

俊輔の登録にネックレスが輝き始める。

 

「フォートレス・カノン、セットアップ」

 

『Set Up』

 

俊輔の頭の中にはバリアジャケットの構想が浮かびあがっていた。

 

「(フォートレス・カノン。直訳すると要塞砲。形こそはレイジング・ハートとは似ていないが、登録と同時にデバイスの内容が頭に浮かんできた。と言う事は、バリアジャケットはなのは風にしても良いのかも知れないが………流石に安直過ぎる。と言う事はオリジナルティーを求めるのだったら………これだ‼)」

 

俊輔の体が輝き、光に飲み込まれた瞬間、俊輔が思い浮かんだバリアジャケットが俊輔の体に装着される。そして、フォーカはネックレスから、二丁の大型ハンドガンに形を変形させ、俊輔の手に収まった。

 

「うん、やっぱり俺はこれが、手に馴染むな」

 

俊輔が握っているハンドガンは、デザートイーグルに似た銃であった。なぜ、この銃なのかと言うと、俊輔は前世でサバゲ―を嗜んでおり、最も使っていたハンドガンはデザートイーグルであり、それ以外のハンドガンは何か物足りなさがあり余り使ってこなかったのである。※作者がデザートイーグルが大好きで、サバゲ―でも使っているからです。尚、理由も同じです。取り回しは良いんだけどね。どうしても、ハンドガン=デザートイーグルなんです。はい。

 

「さて、と。フォーカ、具合はどうだ?」

 

『問題はありません、マスター』

 

「なら、良かった。いきなり不具合がありますと言われても、神様にお願いなんてできないしな」

 

俊輔からの問いに答えるフォーカ。その答えを聞き俊輔は胸を撫で下ろす。

 

「さて、魔法の訓練を………と思ったけど、結界を張らないと、魔法の訓練は出来そうにないな………」

 

『マスター、神様より伝言を預かっております』

 

「伝言?」

 

フォーカから、神様から伝言を聞いた俊輔はニンマリと嗤うのであった。




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