まぁ、この話については三時間ほどで書き上げたものですが………
「マスター。神様より伝言を預かっています』
「伝言?」
『はい。まず始めにこの家についてです』
フォーカは家の秘密を俊輔に伝える。
『まず、この家は普通ではないと言う事です』
「一見、普通の家にしか感じないが?」
『確かに見た目は普通の一軒家です。ですが、一軒家にはない機能が備わっています』
「………嫌な予感がするんだけど?」
俊輔は神様からの伝言にいやな気配を感じとる。
『大丈夫です。そこまで危険な要素はありませんから。ではお伝えします。この家には地下四階まで存在しています』
「……ん? 聞き間違えかな? 地下四階って聞こえたんだけど?」
『大丈夫です。マスターの耳は正常で、何処も異常を来たしておりません』
「うん、そう言う事じゃないんだけどなぁ~。まぁいいや。それで?」
俊輔はフォーカの一言目に不安を覚える。
『地下四階の内訳ですが、地下一階と二階は駐車場となっています』
「俺、精神は成人越えてるけど、今現在はまだ小学生なんだけど?」
『大丈夫です。原作が開始される頃には問題ないですから』
「いや、そう言う問題⁉」
フォーカの言葉に俊輔は驚きを隠せなかった。そして、気になったことを尋ねる。
「因みになんだけど、一階と二階にある車って……判るか?」
『そこは、マスターご自身で確認頂いた方が宜しいかと』
「だよね~。行き方については?」
『まず、ご自身の部屋まで戻って下さい』
フォーカはマスターである俊輔の要望に応える為、地下への行き方を教え、俊輔はフォーカの指示で自分の部屋まで戻ってきた。
『クローゼット横の壁を押してください』
「ここか……うおっ‼」
俊輔がクローゼット横の壁を押しこむと、コンソールパネルが現れた。
『番号は2887です』
「なんか、聞いた事のある番号なんだけど………まぁいっか」
俊輔はフォーカが伝えた番号に既視感を覚えるも、言われた通りに番号を打ち込んだ。すると、クローゼットが横へ滑り、エレベーターの扉が目の前に現れたのである。
「まさかの階段じゃなくて、エレベーターなのかよ………」
俊輔は下へ降りる為、ボタンを操作すると、エレベーターの扉が開き俊輔とフォーカ、シグナム達がエレベータへと乗り込む。
「そう言えば、シグナム達はこの事は知っていたのか?」
俊輔はふと思い出したかのようにシグナム達に質問をする。
「ええ、話だけは聞いておりましたが、詳しい内容までは知らされていません。ましてや、地下に駐車場があるなんて………」
シグナム達ヴォルケンリッター達は、神様より家に地価がある事だけは知らされていた様子であるが、内容までは知らされていなかった事に、俊輔は驚いた。
「てっきり、シグナム達も知っているもんだと、思っていたんだが………」
『それについてですが』
フォーカが捕捉する様に口を開く。
『まず、地下の存在はデバイス達全てに知らされていますが、地下施設については直接、マスターの補助をする私だけにしか知らされていません。なぜ、そのような事にしたのかは、神様のみが知る事、でしょう』
「フォーカも聞いていないってことか?」
『はい』
フォーカの言葉に俊輔は「ふーん」と、右から左へと聞き流していた。なぜなら、俊輔は駐車場にあるものが何かを知りたくて、ウズウズしていたからである。
前世での俊輔は車好きで、特に旧車と呼ばれる、過去に生産され既に生産中止されたスポーツカーが大好きなのである。また、時間と懐に余裕があるときは、ゲーセンへと足を運び、某頭文字のレーシングゲームをしていたほどである。また、社会人となり貯金をした結果、トヨタのAE86を中古で購入し、法内での改造を施していたほどである。
すると、エレベーターが目的の地下一階へと到着した。
「さてさて、どんな車が眠っているんでしょうかねぇ~」
前世の記憶を思い出しながら、エレベーターの扉が開くのを待った。そして、待ちかねた扉が開くと、俊輔の目の前にほろがる光景に、俊輔は驚きの余り、開いた口が閉じなかった。
地下一階に駐車されていたのは、なんと、軍用車両であった。
「うん、なんで戦車や輸送トラックが地下一階に置かれているのかな? なんで、旧日本帝国陸軍戦車じゃなくて、旧ナチスドイツのティーガーや、パンターがいるのかな? そして、なんでこの車両がいるんだよッ‼」
地下一階にある駐車場には、旧ナチスドイツ軍のティーガーⅡ通称、キングティーガーが一両。同国の主力中戦車であったパンターG型一両。そして、陸上自衛隊の輸送トラック。73型大型トラックが一両。そして、一際目立っているのが、日本国内で一般人が買える装甲車として有名なマローダーが駐車されていたのである。
「うん。ミリタリー系列は大好きなんだけど……大好きなんだけど、マジでこの家にあっても何をしろとッ⁉」
俊輔はそう言うと、肩で息をしていた。ツッコミ疲れた証拠であるが、流石の作者である自分からすれば、もう少し強化してもいいかなって考えてしまっている、自分が怖い。
「作者の事なんてどうでもいいけど、流石に地下二階には普通の車があるでしょう」
俊輔よ、それを皆誰もが言う言葉で返してやろう。フラグ建築乙ってな。
「なんでなんだよぉぉぉぉぉぉぉッ‼」
俊輔は期待を胸に、地下二階へと降りると、そこには確かにスポーツカーはあった。あったのだが、様子が変である。
「なんで、普通の自動車がいないんだよ‼ なんでバスがあるんだよ‼ しかも追加装甲板もつけてるし……」
俊輔は地下二階に一台しか止められていない大型バスにツッコミを入れる。
「なぁ、俊輔。バスの横に立て看板があるぞ」
ヴィータがバスの横に設置されている立て看板に気付き、俊輔に知らせる。俊輔は嫌な予感を覚えながらも立て看板の方へと近づく。
「何々……このバスは特殊な機能を取り付けられています。今は教える事は出来ませんが、いつの日か判る時が来ますので、その時まで楽しみに待っている様に。by神様………なんだよ、特殊な機能って………」
俊輔はこのバスがどんな機能がついているにしろ、外へと出したくないと言いうのが本音であった。
「そう言えば、後二階は存在しているんだったな。フォーカ、後の二階には何があるんだ?」
俊輔は思い出したかのように、フォーカに尋ねる。
『地下三階にはトレーニング施設。地下四階には、デバイスの調整ルームがあります』
「トレーニング施設は有難いな。それに、デバイス調整ルームとかも有難いな。そう言えば、フォーカは調整って必要なのか?」
俊輔はフォーカのデバイス調整に必要があるのか尋ねるが、フォーカは否を応える。
『私たちデバイスは自己修復機能が備わっています。特に夜天の書はリイン・フォースさんが独自で行っていますので、必要はありませんし、私自身も己で自己修復と自己成長が出来ますので、必要はありませんね』
「じゃ、なんでデバイス調整ルームがあるし………もう訳判んないよ、神様‼」
俊輔は上を見上げ、神様に叫ぶのであった。
某自由の国の奥地で、ある研究が極秘で行われていた。
「この研究が完成すれば、軍隊は解体され、我が祖国が世界での中心で活躍が出来る。わひゃひゃひゃ」
一人の老人が色々な薬品を使い、ある実験を行っていたのである。
「さて、あとはこの薬品を、モルモットに仕込めば…………」
老人が檻に入れられているモルモットを掴み、薬品を注入する。すると、モルモットは一瞬で動かなくなり死んでしまう。
「ありゃ? 失敗してしまったかのう。じゃが、儂の見立てでは………」
老人がそう言うと、死んだと思われたモルモットが急に動き出し、老人の手から逃げようと藻搔き始めたのである。
「こりゃ、成功じゃわい。あとは、このモルモットの体の中にあるウイルスを抽出する事が出来れば……」
老人がモルモットを檻へと戻そうとした瞬間であった。
「あぐっ⁉」
モルモットが老人の手に噛みついたのである。だが、老人は焦る様子を見せなかった。
「噛まれてしまったわい。まぁ、問題ないじゃろう」
老人はそう言ってモルモットを檻の中へと放り込み、自身は研究の続きを再開しようとした。だが、モルモットに寄生したウイルスは、既にモルモットの全身にまで回り、老人へと噛みついた時には、老人の体内にウイルスを送り込んでいたのである。
「さて、続きでもしようk……」
老人は席を立ち上がろうとした瞬間、倒れこみ、そのまま息を引き取ってしまう。だが、ものの数分で老人だった者が立ち上がり、歩き始めた。呻き声とともに…………
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