学園黙示録~魔法を持っていく物語:Re   作:武御雷参型

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第四話~突入

フォーカから出されたサーチャーが廃倉庫内に入ると、一人の少女がロープで手足を縛られ、口にはガムテープが貼られており、声が出せない状況であった。

 

「へへ、これで若頭の野望の第一歩になりましたぜ」

 

「だな、若頭には?」

 

「へい、既に連絡を入れており、間も無く到着するとの事です」

 

将の徐前に二人の男が話をしていた。そして、一人の男が合流する。

 

「待たせたな………コイツが、高木家の一人娘か?」

 

「へい、念入りに調べた結果、このガキが若頭と揉めてた娘です」

 

「ふ~ん………」

 

若頭と呼ばれた男は少女の前まで歩みを進める。少女は近づいてくる男に恐怖を抱き、後退りをしようとするが、手足をロープで縛られている所為で一歩も動く事が出来なかった。

男は少女の顔を自分に近付け、少女の顔を間近で見る。

 

「このガキ……可愛い顔をしてるじゃないか……高く買い取ってもらえるかもな。それで、高木家には連絡をしているのか?」

 

「はい。ですが………」

 

「なんだ?」

 

尋ねられた男は言葉を詰まらせる。そして、意を決して口を開く。

 

「身代金ですが、娘の無事を確認しなければ払う気は無いとの事です」

 

男の言葉を聞き、若頭の男は高笑いをする。

 

「なるほど、確かに娘の無事を確認してからでないと払う気はないと………おい、カメラを用意しろ」

 

若頭は何かを思いついたかのようにカメラの指示を出す。

 

「カメラの準備出来ました」

 

「よし、撮影を開始しろ」

 

「へい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俊輔たちはサーチャーから出された映像と音声を聞き、腸が煮え返る。

 

「屑が」

 

シグナムが男たちを見て言う。

 

「さて、救出するか………先行はヴィータにシグナムだ」

 

「判りました」

 

「おう‼」

 

「ザフィーラは俺の護衛」

 

「承知しました」

 

「シャマルは少女の回復を頼む」

 

「判ったわ」

 

「主、私はどうすれば………?」

 

「リインは俺とユニゾンをする」

 

「はい、我が主」

 

俊輔はそれぞれに指示を出す。三人の男たちに対して過剰戦力だと思われるが、俊輔は三人だけではないと考えていたのである。

 

「行くぞ」

 

「「「「「はっ」」」」」

 

俊輔たち一行は少女が捕らわれている廃倉庫へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞こえていますかぁ~高城家当主の総一郎さんさんよぉ~?」

 

ビデオカメラを前にして若頭の男が喋り出す。

 

「お宅の娘さん、無事ですよぉ~?」

 

若頭は相手を煽る様な口調でカメラから退くと、椅子に座らされ手足を縛られガムテープで口を塞がれた少女が映し出される。

 

「これで、無事は確認出来たと思いますから、身代金、一億円払って下さいねぇ~。あっ、そうそう。万が一にも警察に連絡をしていたら、お宅の娘さんの身に何が起きるか、知りませんよ~?」

 

若頭の男はそう言うと高笑いをする。

 

「では、ご連絡、お待ちしてまぁーす」

 

男はそう言うとカメラの電源を落とす。

 

「さて、これで良し。おい、お前達」

 

「「はい」」

 

「このガキを可愛がってやれ」

 

「い、良いんですか……」

 

「へへへ、若頭は解ってるぅ~」

 

若頭の言葉に一人は驚き、もう一人は喜んでいた。

 

「ああ、映像はちゃんと娘の無事を映しているんだ。どの道、俺たちの顔を見られているんだから、タダで返す訳ないだろう? それに、どの道身代金を貰ったら俺たちはこの国からトンズラ。高木家は俺たちを見つける事さえできず、娘も傷物になって………そうすりゃ、親父たちが何とかするだろうしな」

 

若頭の言葉を聞き、喜んでいた男が徐にズボンを脱ぎ捨てる。

 

「では、俺が頂きますぜ」

 

「お前も物好きだよな。小学生相手に」

 

「俺は生粋のロリコンですぜ。これまでも対抗してきた組織や家の娘や息子を攫っては食べてきたんですぜ。それに、この娘は小学四年生。俺好みの年齢ですぜ。ハァハァ」

 

男のいきり立つモノを見て、少女は声を上げようとするが、口を塞がれている所為で声が出せなかった。

 

「その顔……ソソラレルネェ。大丈夫、おじさんが快楽ってものを教えてあげるから………若頭、このガキのガムテープ外してもいいですかい?」

 

「一応聞こう、なんでだ?」

 

「そりゃぁ、ガキの悲痛な叫び声が俺にとっての快楽ですから」

 

男の返答を聞き、若頭の男は呆れた表情を浮かべる。

 

「まぁ、良いが。向こうの部屋でやってくれ。俺はガキの泣き叫ぶ声が嫌いだ」

 

「わかりやした」

 

男は少女を抱きかかえると、奥の部屋へと向かって行く。

 

「さぁて、たっぷりと可愛がってあげるからねぇ~」

 

男と少女はそのまま部屋へと向かって行く。

 

 

 

奥の部屋へと連れ込まれた少女は、乱暴にベッドに投げ出される。

 

「グヘヘ、君はどんな風に鳴いてくれるのかなぁ~?」

 

男は少女の口を塞いでいるガムテープを剥がす。

 

「いやぁ‼ やめて‼ 来ないで‼」

 

「いいねぇ、そそられるねぇ~。ちょっと、待っててね」

 

男はそう言うと、扉の鍵を閉めドアノブを叩き折った。

 

「これで、君の逃げる道は塞いだから、ロープも外してあげよう」

 

男はそう言うと少女を縛っているロープを外した。少女は自由の身になり、扉へと向かうが、ドアノブが無い為、開ける事が出来なかった。

 

「ざぁんねぇん。扉は外からじゃないと、開けられないよ………さぁ、楽しい鬼ごっこを始めようかぁ~」

 

男はニチャァと嗤う。

 

 

一方、廃倉庫内に残された若頭ともう一人の男はこの後起きるであろう事態の事を話していた。

 

「高城家はどの道、警察関係には連絡はしないだろうな」

 

「どう言う事ですか、若頭」

 

「奴らは警察関係の力を借りず、自力でここに来るだろうよ」

 

「ですが、身代金は………」

 

「払う気なんぞ毛頭ないだろうよ。だからこそ、あのガキを傷物にしようと考えたんだ」

 

「では、ビデオが届く頃には………俺たちはトンズラしてるさ。さて、もう少し掛かりそうだがな……」

 

若頭がそう言って奥の部屋に目をやる。

 

「さて、俺たちは荷物を纏めr」

 

若頭がそう言った瞬間、廃倉庫が大きく揺れ始める。

 

「な、なんだ⁉」

 

「まさか、もう来やがったのか………」

 

廃倉庫の入り口は爆発した様子で、爆炎が濛々と漂っていた。そして、煙が貼れると、二人のシルエットが見える。

 

「お、女………だと………」

 

若頭の目には一人の女性と少女が獲物をもって立っている姿が映し出されていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時を少し戻り、俊輔たちは廃倉庫の近くへと来ていた。

 

「さて、手順は先ほど説明した通りだ。先行はシグナムとヴィータ。頼むぞ」

 

「「ハッ‼」」

 

「フォーカ、セットアップだ」

 

『そんなに長い時間は出来ないよ? それにユニゾンも加えると持って一時間持てば上々ってとこだけど、良いの?』

 

「ああ、問題はない。どの道、俺一人では無いんだからな」

 

俊輔はフォーカの待機状態を手に取る。

 

「フォートレス・カノン。セットアップ‼」

 

『All right my master Barrier jacket Set up‼』

 

俊輔のバリアジャケットは黒のカッターシャツに、黒のズボン。そして深紅のマントを羽織り、手には大型二丁拳銃が握られていた。

 

「んじゃ、景気よく行きますか‼ バスター・ストライク、フォイア‼」

 

二丁の大型拳銃型デバイスから放たれた砲撃は、廃倉庫の扉を吹き飛ばした。

 

「行け‼」

 

「「ハッ‼」」

 

俊輔の指示でシグナムとヴィータが動き出す。そして、先ほどに繋がる。

 

 

 

 

 

 

 

「き、貴様ら‼ 何者だ‼ 高城家からの回しもんか‼」

 

「我々はお前たちが誘拐した少女を開放しに来た。手荒な真似はしたくない。彼女を出してもらおうか」

 

「そうだぜ、痛い目を見る前にさっさと出した方が、身の為だぞ」

 

シグナムはレヴァンティンの切っ先を向け、ヴィータはグラーフ・アイゼンを肩に担いでいた。

 

「ふざけるなぁ‼」

 

若頭の横にいた男が懐に仕舞っていたナイフを取り出し、シグナム達へと向かって行く。

 

「………遅いな。レヴァンティン」

 

『Jawohl』

 

シグナムのアームドデバイス、レヴァンティンの刀身に炎が纏い、男のナイフと当たった瞬間、ナイフが溶けてしまう。

 

「グラーフ・アイゼン」

 

『Jawohl』

 

ヴィータが掌を出すと、指の間に鉄球が現れる。ヴィータはグラーフ・アイゼンで鉄球を弾くと若頭の男の足元へと着弾させる。

 

「これは、魔導士の力………そうか、貴様たちは私と同じ力を持っているのか………良いだろう‼ 我の力を得と見せようぞ‼ リーゼンロード、セットアップ‼」

 

若頭はデバイスを手に取りセットアップした。




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