鬼殺隊
人喰い鬼を狩る力を有した剣士、
そしてその剣士を支える者たちが集まった、政府非公式の組織
その元は1000年以上も前に遡り、現在の構成人員は数百名を超える
人喰い鬼は、人ならざるにして人を蹂躙する、人の天敵である
鬼は人外の力を振るう上に陽光を浴びる以外には不死であり、たとえ頭を砕かれようとも瞬く間に治癒して生者を喰らう。
只人は宵闇に怯えて暮らし、降りかかった血の災厄に悲嘆と怨嗟の声を上げる以外、出来ることなど無い。
しかし人は弱くとも心在るが故に、智慧 ある者は智慧を、業ある者は業を、力ある者は力を出し合い寄り集め、鬼を退治する術を編み出した。
そして時は大正。
“鬼狩り様”の名は文明開化の音に紛れて久しく、人々の口には“鬼”と共に御伽噺として上るばかり。
されど彼らは決して幻想に消えることなく、今宵もまた闇の中で悪鬼を滅殺する。
災厄を祓う、その時まで
--------------------序--------------------
藤襲山にて
鬼殺隊最終選別
「では行ってらっしゃいませ」
少女達の声を合図に、一斉に走り出す
誰かのために、将又自分こそがと、鬼斬に挑む少年少女達
そんな中、一人、ゆっくり、ゆっくりと山に向かう少年がいた
(守り、撃ち、勝つ)
ゆっくり、ゆっくり歩く
鬼殺隊最終選別、
この年は唯一、犠牲者が零の年だった
生き残ったものは、一部を覗き、こう言った。
四季のような羽織の少年に救われた、と
名は、冬木生太
「四季村」で生まれた「四季の呼吸」
彼だけが、その全ての型を使える、
言わば、天才であった
誰よりも優しく、誰よりも豪快だが、誰よりも怯え、そして誰よりも厳しいものだった
誰よりも強く、誰よりも弱かった者
そんな少年の、物語である
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悲鳴が、聞こえた
走る、走る、走る
多数の鬼の気配、森の中、ただ悲鳴の方向に走る
見えた先には、鬼と、その鬼に今にも喰われそうな、
傷だらけの少女
「やめて!来ないで!」
ただ人喰う事だけが生き甲斐の鬼、
その手が刀を持ちながら震え怯える少女に伸 びる
走る、走る
深く、穏やかで、優しい呼吸
「四季の呼吸、春 五の型...」
腹に力を込め、飛び上がり、業を繰り出す
「五月雨」
瞬間、鬼の体に五本の線が走り
切られ、倒れる
音も立てず、降り立つ
「あ、ありが...」
少女のお礼を聞く暇もなく、また悲鳴
走る、走る
「誰も殺させるな、弱いものを守れ」
祖父、春海五郎が、
別れ際に叫んだ言葉が蘇る
「四季の呼吸、春、一の型、桜花」
鮮やかに、素早く、鬼の首に一太刀
お礼を言われる間も無く次へ
次へ、次へ、次へ
気づけば朝になっていた。
「あと...六日...」
誰一人として喰わせはしない
誰一人として殺させはしない
絶対に
絶対に
もう、奪わせやしない
必ず、守り通す。
投稿頻度はめっちゃくちゃ低いですが楽しみにしていていただけると嬉しいです