ダンガンロンパ キャンパス   作:さわらの西京焼き

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また間が空いてしまいました。
しかも今回、話が全然進みません………。






学級裁判(前編)

 

 

 

 

 

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愛に溺れた放火魔、北条業が首を切断され死亡。

そして窯からは身元不明の焼死体が発見された。

何故犯人は北条の首を切断したのか?

いつ、どこでどのように犯行が行われたのか?

そして謎の焼死体の正体は?

過去最高難易度の謎が相川達に牙を剥く!!

 

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コトダマ一覧

 

 

 

[モノカバファイル⑥]

被害者は《超高校の???》北条 業。

死体発見場所はB棟才能研究棟2階『超高校級の機械工』の研究教室。

 

 

 

[モノカバファイル⑦]

被害者は???。

全身を酷く損傷している為、見た目からは誰か判別することは出来ない。

死体発見場所はD棟中庭の窯。

焼却前、被害者の体には薬物を摂取した形跡があり、全身に蕁麻疹が発生していた。

また、両足は切断されており、両足の太ももには刺し傷が存在した。

 

 

 

 

[お菓子袋の燃えカス]

窯の中に残されていたお菓子袋の燃え残り。

小さな山が出来る程大量に残っていた。

 

 

 

 

[車輪の跡]

窯の近くにあった車輪が通ったような赤色の跡。

 

 

 

 

 

[明智の手帳]

図書館に残されていた明智の手帳。

最後のページにある記述が残されていた。

 

 

 

 

動機発表2日目

 

熱で朦朧としている中、トイレに行こうと個室を出た。

 

すると、廊下をフラフラと彷徨っているジャック・ドクトリーヌ クン相川凛を見つけた。

 

 

彼女はB棟へ向かって向かっていた。

一体、こんな夜更けに何の用があってB棟なぞに行くんだろうか。

実に怪しい。

後をつけてみようと思う。

 

 

 

 

[角が血で染まった本]

図書館に落ちていた本。角にだけ血が付着している。

 

 

 

 

[保健所の輸血パック]

保健所に沢山あった輸血パックが一個も無くなっていた。

 

 

 

 

[相川達の行動記録]

 

・相川

1日目………症状は⑤の食欲不振と吐き気。黒瀬、ジャック、霜花と一緒に一日中食堂にいた。何度か食堂を離れる機会はあったが、それも5分程度。

2日目………症状は⑧の手足の麻痺。気がついたら北条にB棟体育館倉庫に監禁されていた。一日中北条と一緒であった。

3日目………症状は①の鼻水とくしゃみ。霜花が助けに来てくれるまで体育館倉庫に監禁状態にあった。

 

 

 

・霜花

1日目………症状は②の倦怠感と寒気。相川、黒瀬 ジャックと一緒に一日中食堂にいた。独島の様子を何度か見に行くために食堂を抜け出す機会はあったが、それも数分程度。

2日目………症状は⑦の殺人衝動。1日目の明智と同じく、誰かと接触しないように自室に閉じこもっていた。

3日目………症状は⑥の幻覚。夜中に目が覚め幻覚症状が現れた。そのまま部屋で過ごしその後眠り目が覚めるとバングルが外れていた為、状況を確認しようと部屋を飛び出し人を探していたところ、監禁された相川を見つけた。

 

 

 

 

・黒瀬

1日目………症状は⑩の無症状。相川、霜花、ジャックの3人と一緒に一日中食堂にいた。

2日目………症状は恐らく⑨の気分の高揚。いつも通り過ごし、外も普通に出歩いていた。

現在いないジャックや万斗とも会ったという。

3日目………症状は⑧の手足の麻痺。夜中に目が覚め動けない状態のまま過ごし、その後眠り目が覚めるととバングルが外れ、霜花と同じく誰かを探していると北条の死体を見つけた。

 

 

 

・独島

1日目………症状は⑧の手足の麻痺。一日中自室にいた。

2日目………症状は⑤の食欲不振と吐き気。時々外を出歩いていたが、基本的には自室にいた。

3日目………症状は不明(寝ていたため)。相川達に起こされるまでずっと寝ていた。

 

 

 

 

[乾いた血痕]

《機械工の研究教室》内に飛び散った血痕はだいぶ乾いていた。

 

 

 

 

[電動ノコギリ]

《機械工の研究教室》にある電動ノコギリにのみ使用された形跡があった。

 

 

 

 

[落ちていた糸クズ]

入口に落ちていた血に染まった糸クズ。

他にゴミは一切落ちていなかった。

 

 

 

 

[めり込んだ銃弾]

教室の壁に銃弾がめり込んでいた。

 

 

 

 

[霜花の検死結果]

北条の頭部に銃弾が貫通した痕があるため、死因は銃殺の可能性が高いとの事。

死後数時間が経過しており、死亡推定時刻は夜10時〜翌3時頃と予想される。

頭部以外に外傷は全く見られない。

 

 

 

 

 

[薬剤師の研究教室にあった薬]

 

 

・ヒエヒエ薬………熱を下げる効果があるが、副作用として口にした者の判断力を鈍らせる。

・モリモリ薬………食欲不振を改善する効果があるが、副作用として身体中が痒くなり蕁麻疹が出る。

・ビリビリ薬………筋弛緩剤の一種で、口にした者は約2日間痺れて動けなくなる。暴れる患者を抑え込む為に使われるらしい。

・モノカバドキシン………劇薬。一口飲むと全身が痙攣し呼吸困難に陥り死亡する。

 

 

注意!

 

なお、別々の薬を同時に服用すると副反応で死亡します。

細心の注意を払って使用して下さい。

 

 

 

なお、使用されたのはヒエヒエ薬、モリモリ薬、ビリビリ薬の3つのみで、モノカバドキシンは未開封。

 

 

 

[飛び散った血痕と血が付着した瓶]

《薬剤師の研究教室》に落ちていた。

 

 

 

 

[購買の在庫]

事件前と後でお菓子が大量に持ち出されており、また、台車一台も無くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

席順(相川から時計回り)

 

相川→飛田霞ヶ峰喜屋武分倍河原北条→ 空き→錦織→千野→霜花→明智→空き→独島→黒瀬→中澤幸村→万斗→銀山

 

 

 

 

 

 

 

学級裁判 開廷!

 

 

 

 

 

 

 

モノカバ「では最初に、学級裁判の簡単な説明をしておくカバ!学級裁判では、『誰が犯人か』を議論してオマエらに投票してもらうカバ。正しいクロを指摘出来ればクロだけがオシオキされ、残ったオマエらは大学生活を続ける事が出来るカバ。けど、間違ったクロを指摘すれば……、クロ以外の全員がオシオキされ、クロだけが大学から出る事が出来るカバ!そして今回は特別ルールカバ!殺した犯人だけじゃなくて身元が分かってない被害者についても当てて投票してもらうカバ!勿論これも間違えたらシロはオシオキカバ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

4回目の学級裁判が始まった。

 

 

 

 

そう、もう4回目だ。

 

 

 

 

こんな馬鹿げた事をうちらはもう4回も繰り返している。

 

 

 

 

 

 

 

万斗 輝晃「…………あれ、どういうことだよ」

重苦しい雰囲気の中、初めに口を開いたのは万斗君だった。

彼は空いた2つの空席を指差している。

そこが柴崎君とジャック君の席であることは言うまでもない。

万斗 輝晃「今まではいなくなった人の席には遺影が置かれてたのに、なんで今回は何も置いてないんだよ」

モノカバ「あー………それは単なるオイラの気まぐれカバ。なんか何も無い方がより謎っぽい感じがして面白いカバ?」

相変わらず人の神経を逆撫でするような発言をするモノカバ。

黒瀬 敦郎「全然面白くねーよ!このクソ野郎が……!」

霜花 優月「敦郎。モノカバの言うことにいちいち反論する必要はありません。無視しましょう」

それに憤りを覚える黒瀬君と冷静に対処する優月ちゃん。

いつも通りの光景だ。

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「ねえ、モノカバ。それよりもまず聞かなくちゃいけないことがあるんだけど」

モノカバ「ん?何カバ?」

うちは裁判が始まったら真っ先に聞こうと思っていたことを口に出す。

相川 凛「柴崎君かジャック君、どっちかは今も生きてるってことでいいんだよね?」

モノカバ「そうカバ」

相川 凛「じゃあ生きてる方は今どこにいるの?」

うちの質問に対し、モノカバは不気味な笑みを浮かべる。

モノカバ「…………実はもう1人も心肺停止状態で生死を彷徨っている…………なんてことはないカバ。健康そのものだから心配しなくていいカバ。今裏で待ってもらってるからオマエらが当てられたら出てきてもらうカバ」

相川 凛「そう………。分かった」

うちはモノカバから目線を逸らし、2つの空席を改めて見る。

2人のうち、どちらかは生きている。

その事実に安堵すると共に、もう1人はあの焼死体であるのに偽りはない事を再認識させられ、うちの心の中に哀しみの気持ちが込み上げてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「諸君、少しいいかね?」

すると明智さんが手を挙げ全員を見渡した。

相川 凛「どうしたの明智さん?」

明智 麻音「キミ達も知っていると思うが、ワタシはついさっき治療を終えたばかりだ。だから捜査も殆ど出来ていないし、そもそも事件の流れを一切把握出来ていない。つまり言いたいのは…………ワタシは今回の裁判において戦力にならないということだ」

頭に包帯を巻いた痛々しい姿。

彼女が病み上がりなのは誰が見ても明らかだ。

黒瀬 敦郎「………そりゃそうだよな。麻音もぶん殴られた被害者だもんな」

明智 麻音「おや?キミはてっきり『嘘だろ!?オレたち麻音なしでどうすりゃいいんだ!?』と喚き散らすと思っていたが」

黒瀬君の反応に明智さんは意外そうな態度を示す。

黒瀬 敦郎「喚き散らすってなんだよ!?………んなこと、テメーに言われなくても分かってる。オレ達だけでやるしかねーんだろ?」

相川 凛「そうだね。でも、今回の事件、明智さんの証言も必要不可欠だと思うの。だから……」

明智 麻音「当然、事件解決のための協力は惜しまない。可愛い可愛い助手のために一肌脱ぐ覚悟はとうに出来ているさ」

相川 凛「あ、ありがとう………」

独島 灯里「親バカだねえ〜。見てて胸焼けしちゃうよっ☆」

相変わらずうちの事を気に入ってくれている明智さんに感謝の意を述べておく。

ちなみに何度も言うけど、うちは明智さんの助手ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「でしたら、拙僧も死体発見時の流れについて教えて頂きたいですな。正直、何が起こってどうなったのか全く分からないのです」

万斗 輝晃「………ボクも知りたい。まあ聞いても無駄だと思うけど」

すると今度はおなじく頭に包帯を巻いた千野君、そして万斗君が発言する。

霜花 優月「でしたら凛、ひとまず情報の共有も兼ねて一連の流れを整理するのはどうでしょうか?」

相川 凛「そうだね。何が起きたか把握出来てないと困っちゃうもんね」

という訳で、まずは流れを整理するところから始めることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「………まず、事の発端はうちが業ちゃんに監禁されたところからなんだ。動機開始から2日目の朝、うちは気がつくと業ちゃんによってB棟体育館倉庫に監禁されていた。理由はよく分からないんだけど、でも彼女が何らかの方法でうちの部屋に入ってきて誘拐したのは間違いないと思う」

相川 凛「うちはずっと手足を縛られた状態で2日目を終えたんだけど、3日目の朝目覚めると業ちゃんがいない事とバングルが外れてる事に気がついたの。

それで慌てて脱出しようと思ったんだけど、中々出来なくて……。でも優月ちゃんが助けに来てくれたんだ」

明智 麻音「ふむ、なるほどな。………霜花優月クン、キミは何故助手が体育倉庫にいる事が分かったのかね?いや、そもそも体育倉庫なんか普段近づくことさえないだろう。何故その場所に行ったのかね?」

霜花 優月「私も凛と同じように自分の部屋でバングルが外れている事に気がつき、誰かを探そうと外に出ました。ですがA棟を探しても誰もいないので、しらみつぶしに探していたんです。なので、凛を見つけられたのは本当に偶然です」

明智 麻音「ふむ、それで?その後はどうしたのかね?」

相川 凛「うん、それで優月ちゃんに拘束を解いてもらった後は、他の人を探すために2人で走り回ったんだ。それで才能研究棟の前を通りかかった時、黒瀬君の悲鳴が聞こえたんだよ。慌てて中に入って探したら、『機械工の研究教室』前で黒瀬くんが尻もちついて倒れてて………」

黒瀬 敦郎「オレも優月と大体一緒だ。バングルが外れたのに気がついて誰かいねーかって探してたんだよ。A棟には誰もいねーから次はB棟かなーって探したら研究教室からうっすらと血の匂いがして、そんで気になって見たら………業の死体があった」

その時の事を思い出した黒瀬君は吐き気を催したのか、思わず口を押さえた。

黒瀬 敦郎「悪ぃ………。あん時の事考えると気分が………」

霜花 優月「………しょうがないと思います。あんな光景、慣れていない人間が見たら誰でも気分が悪くなります」

血塗れの部屋。むせかえるような血の匂い。首のない死体。そして、前まで生きていた人間の生首。

気分が悪くならない方がおかしなくらいだ。

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「その後うちらはモノカバに言われてみんなを順番に探しに行ったの。まずはA棟個室で寝てた独島さん」

独島 灯里「てへへ〜。爆睡しちゃってたから黒瀬くんの呼びかけも全く気がつかなかったよ〜。ごめんねっ☆」

ピースをしつつ謝罪する独島さん。

相川 凛「その後はD棟の中庭の窯で煙が上がってるのが見えたから、中を見たら………」

明智 麻音「焼死体があった、というわけだな」

相川 凛「…………うん」

焼死体、という言葉にうちらは揃って下を向いた。

発見した時の光景は、今も脳裏に焼き付いている。

霜花 優月「その後、私と敦郎、凛と灯里の2組に分かれて残りの人達の捜索に向かいました。そして凛達は図書館で麻音と李玖、私達は音楽ホールで輝晃を発見したというわけです」

明智 麻音「………ふむ、なるほど。それが死体発見までの流れか。理解したよ」

明智さんは納得したのか、うんうんと頷いた。

相川 凛「今回の事件、まず特定しなくちゃいけないのは『いつ』犯行が起きたかってとこだと思うの。だからまず………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「………犯人が分かりました」

すると、静かに話を聞いていた千野君から衝撃的な一言が発せられた。

霜花 優月「………今、なんて言いましたか?」

千野 李玖「犯人が分かった。そう述べたのです」

黒瀬 敦郎「ま、マジかよ!?」

独島 灯里「うっそ〜!?」

驚きを見せるみんな。

明智 麻音「ほう。実に興味深い発言だな。この天才探偵であるワタシでさえまだ何も掴めていないというのに、キミはもうこの事件の全てが見えたというのかね?」

千野 李玖「ええ。……ですが、拙僧がいきなり犯人の名を口にしても、皆さんは納得しないでしょう。それに今回は被害者の特定もしなくてはならない。なので、今回は拙僧が議題を提案しつつ、そして皆さんにも議論してもらい、全員が納得するような形にして投票したいのです」

明智 麻音「ふむ、なるほど。今回はキミが裁判を主導するというわけか。だがいいのかね?会話の主導権を握るということは、議論をコントロールするのも自由自在ということ。つまり、キミが犯人でワタシ達を間違った方向へと導いてるのではないか、という疑いの目を向けられるのだ。一言で言えば、キミは最も疑われる立場になるということなのだよ。その辺は理解しているのかね?」

明智さんの指摘に千野君は一度目を細めると、

千野 李玖「ええ。構いません。何故なら拙僧は犯人はありませんから」

静かに、けど自信満々に彼はそう言った。

明智 麻音「………大した自信だ」

黒瀬 敦郎「で、でもよ!麻音の言ってる通り、本当に李玖が犯人でオレらを誘導しようとしてるかもしれねーだろ!なら……」

万斗 輝晃「黙ってろよクソバスケ部」

黒瀬君が慌てて反論しようとすると、万斗君がそれを強い口調で遮った。

万斗 輝晃「怪我した千野君が犯人なわけないだろ。ボク達は黙って話聞いてればいいんだよ」

黒瀬 敦郎「お、おう………」

黒瀬君は万斗君のいつもと違う様子に驚きながら、口を閉じた。

万斗君………。さっきら何か様子がおかしい気がする。

やけに強気というか、攻撃的というか。

最近はうちらのこと避けてたけど、あそこまで敵意を向けてくるような感じじゃなかった。

やっぱり誰かに襲われたから、なのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「では始めましょうか。まず初めに明らかにしなければいけないのは、皆さんもご承知の通り、『窯の焼死体』の正体についてです」

長い前置きを経たのち、ついに議論の本題に入る。

独島 灯里「ねーねー、早速質問なんだけど〜」

するといきなり、独島さんがのんびりと手を挙げた。

独島 灯里「千野くんと万斗くんって捜査時間中治療受けてたんでしょ〜?だから捜査する時間なんて無かったと思うんだけど〜いつ捜査なんてしたの〜?」

千野 李玖「拙僧らを陥れた『絶望の庭』のスパイに教えることなどありませんな」

しかし千野君は、独島さんの質問への回答を拒否した。

独島 灯里「え〜!?確かにわたしスパイだけど〜今は裁判中でしょ〜?協力しないとみんな死んじゃうんだよ〜?」

千野 李玖「もう口を開かないで下さい。あなたと話していると頭がおかしくなりそうです」

普段の穏やかな千野君とは一変、キツい言葉で彼女へ怒りをぶつける。

万斗 輝晃「それくらい教えてもいいんじゃないかな?」

そこで助け舟を出したのは万斗君だ。

万斗 輝晃「別に隠すようなことでもないし………」

千野 李玖「…………」

自分でもらしくないと感じたのか、ふぅとため息をつき、

千野 李玖「………そう、ですね。怒りのあまり、理性的な判断が出来ていませんでした。申し訳ない。…………治療自体はすぐに終わりました。なので皆さんの少し後、万斗殿と一緒に捜査を始めたのです」

独島 灯里「なるほどね〜。ありがとうっ☆」

独島さんもそれ以上、聞くことはないのか口を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「本題に戻りますぞ。………焼死体が誰かについて特定するには、柴崎殿とジャック殿、2人が最後いつ、どこで目撃されたのかについて話し合う必要があります」

霜花 優月「賛成です。特に今回は、私達は動機開始2日目以降、ほぼ全員が単独行動をとっていました。なので情報のすり合わせは必要不可欠だと思います」

独島 灯里「だね〜」

まずは、柴崎君とジャック君が最後に目撃されたのがいつか、という議題だ。

霜花 優月「凛。そうなると私達は1日目のことについて話をする必要があります」

優月ちゃんの言う通り、まずは1日目のことを話さなくちゃいけない。

えっと、確かあの日は…………。

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ提示

 

[相川達の行動記録]←

 

・相川

1日目………症状は⑤の食欲不振と吐き気。黒瀬、ジャック、霜花と一緒に一日中食堂にいた。何度か食堂を離れる機会はあったが、それも5分程度。

2日目………症状は⑧の手足の麻痺。気がついたら北条にB棟体育館倉庫に監禁されていた。一日中北条と一緒であった。

3日目………症状は①の鼻水とくしゃみ。霜花が助けに来てくれるまで体育館倉庫に監禁状態にあった。

 

 

 

・霜花

1日目………症状は②の倦怠感と寒気。相川、黒瀬 ジャックと一緒に一日中食堂にいた。独島の様子を何度か見に行くために食堂を抜け出す機会はあったが、それも数分程度。

2日目………症状は⑦の殺人衝動。1日目の明智と同じく、誰かと接触しないように自室に閉じこもっていた。

3日目………症状は⑥の幻覚。夜中に目が覚め幻覚症状が現れた。そのまま部屋でじっとしていると突如バングルが外れた為、状況を確認しようと部屋を飛び出し人を探していたところ、監禁された相川を見つけた。

 

 

 

 

・黒瀬

1日目………症状は⑩の無症状。相川、霜花、ジャックの3人と一緒に一日中食堂にいた。

2日目………症状は恐らく⑨の気分の高揚。いつも通り過ごし、外も普通に出歩いていた。

現在いないジャックや万斗と会ったという。

3日目………症状は⑧の手足の麻痺。夜中に目が覚め動けない状態のまま過ごしているとバングルが外れ、霜花と同じく誰かを探していると北条の死体を見つけた。

 

 

 

・独島

1日目………症状は⑧の手足の麻痺。一日中自室にいた。

2日目………症状は⑤の食欲不振と吐き気。時々外を出歩いていたが、基本的には自室にいた。

3日目………症状は不明(寝ていたため)。相川達に起こされるまでずっと寝ていた。

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

相川 凛「1日目というか、うちと優月ちゃん、黒瀬君、独島さんの4人についてと、ジャック君の1日目の行動については把握してるよ」

うちは、4人+ジャック君の行動を、分かってる範囲でみんなに話した。

明智 麻音「……ふむ。では助手の話を真実とするならば、ジャック・ドクトリーヌクンは1日目は確実に生きていた、ということだな」

霜花 優月「間違いありません。私と凛、敦郎の3人が保証します」

千野 李玖「……3人も証言者がいるのであれば、疑う余地はなさそうですな」

万斗 輝晃「ヤブ医者のことは分かったよ。じゃあ柴崎君は?誰か目撃者はいないの?」

相川 凛「柴崎君もうちが1日目見てるよ。というか、普通に話したもん」

黒瀬 敦郎「凛の言ってることは間違いねーぜ。オレと一緒にアイツの様子見に行ったんだ。アイツ熱出してすっげー辛そうだったな」

千野 李玖「………熱?」

すると千野君が、熱という言葉に眉を動かした。

千野 李玖「熱、というのはどういうことですかな?」

黒瀬 敦郎「どう、って言われてもな……。アイツのデコ、めちゃくちゃ熱かったんだよ。なんか解熱剤を取りに行くとかなんとか………」

千野 李玖「その話、本当ですかな?相川殿」

急に話を振られ、うちは慌てて千野君の質問に答える。

相川 凛「ほ、本当だよ。柴崎君は自分で『今日の症状は高熱だ。後で薬剤師の研究教室に解熱剤を取りに行ってくる』って言ってた」

千野 李玖「…………………」

千野君はしばらく考え込む様子を見せると、

千野 李玖「なるほど。そういうことですか」

黒瀬 敦郎「い、今ので何か分かったのかよ!?」

千野 李玖「はい。これでハッキリしました」

彼はそう言って1人で納得した様子を見せる。

………今の一連の議論で何が分かったんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

議論開始!

 

 

千野 李玖「1つ分かったことがあります。………それは被害者の正体です」

独島 灯里「えええ〜〜〜〜!?もう分かっちゃったの〜〜!?」

霜花 優月「被害者は………誰なんですか?」

千野 李玖「………恐らく[柴崎殿]でしょう」

黒瀬 敦郎「はぁ!?なんでそうなんだよ!?」

千野 李玖「『薬剤師の研究教室』に行ったということが何よりの証拠となるのです」

万斗 輝晃「まあ、普通に考えればそうだよね」

黒瀬 敦郎「意味分かんねーよ!?本当に薬取りに行っただけかもしんねーし、[他に何の証拠もない]んだろ!なら決めつけるのはまだ早えーだろ!」

 

 

 

 

 

[他に何の証拠もない]← [飛び散った血痕と血が付着した瓶]

 

 

 

 

 

それは違うっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「何も証拠がなかったわけじゃないよ、黒瀬君。うちと優月ちゃんも調べたんだけど、明らかにおかしなものが残されていたんだ」

黒瀬 敦郎「残されてたって………何がだよ?」

相川 凛「血が着いた瓶と飛び散った血痕だよ。床にあったんだ」

黒瀬 敦郎「なっ………!?」

驚きの表情を浮かべる黒瀬君。

千野 李玖「成程。相川殿も調べていたのですな。なら話は早い。相川殿の言う通り、その2つが研究教室には残されていました。これらの証拠から導き出せる答えは明らかでしょう」

霜花 優月「………貴方が言いたいのは、武史が解熱剤を取りに行った時、何者かに襲われたということですか?」

優月ちゃんの発言に千野君はゆっくりと頷いた。

独島 灯里「まーそうだよね〜。状況証拠から見てそれしか考えられないよねっ☆」

相川 凛「柴崎君は解熱剤を取るために棚の方に体を向けてた。その隙に後ろから瓶で殴られたんだよ。普段は警戒心が高い彼だけど、高熱で判断力が鈍ってたのもあって人の気配に気がつかなかったんだろうね」

あの時の柴崎君は熱でかなり辛そうだった。

判断力が低下していたのは間違いない。

独島 灯里「でもさ〜、そんな所に解熱剤なんて置いてあったんだね〜。わたし初めて知ったよ〜」

ふわぁと欠伸をしながら独島さんが言う。

裁判場で欠伸って…………。その図太さは一体どこから来るんだろうか。

黒瀬 敦郎「オレも初めて知ったぜ。てゆーか、どんな薬が置いてあるんだよ?まさか解熱剤だけってわけじゃねーだろ?」

そう。『薬剤師の研究教室』にはいくつかの薬が置いてあった。

それは………。

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ提示

 

 

 

 

 

[薬剤師の研究教室にあった薬]

 

 

・ヒエヒエ薬………熱を下げる効果があるが、副作用として口にした者の判断力を鈍らせる。

・モリモリ薬………食欲不振を改善する効果があるが、副作用として身体中が痒くなり蕁麻疹が出る。

・ビリビリ薬………筋弛緩剤の一種で、口にした者は約2日間痺れて動けなくなる。暴れる患者を抑え込む為に使われるらしい。

・モノカバドキシン………劇薬。一口飲むと全身が痙攣し呼吸困難に陥り死亡する。

 

 

注意!

 

なお、別々の薬を同時に服用すると副反応で死亡します。

細心の注意を払って使用して下さい。

 

 

なお、使用されたのはヒエヒエ薬、モリモリ薬、ビリビリ薬の3つのみで、モノカバドキシンは未開封。

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「『薬剤師の研究教室』にあった薬はこの4つだよ。他にも沢山の液体が入ってた瓶が沢山並べられてたけど、他は全部うちらが飲める物じゃなかったと思う」

うちは4種類の薬の効果についてみんなに話した。

独島 灯里「へー。モノカバも随分面白いことするんだね〜。知らなかったよっ☆」

万斗 輝晃「………白々しい。スパイの灯里さんがこれを知らないわけないじゃないか」

独島 灯里「本当だよ〜。スパイだからって何でも知ってるわけじゃないんだよ〜」

霜花 優月「その話はまた後でにしましょう。……とにかく、武史はこの4つのうち、解熱効果のある『ヒエヒエ薬』を求めて研究教室にやってきたということですね」

優月ちゃんの指摘に全員が頷く。

千野 李玖「その通り。そしてこの証拠を検討する際非常に重要なことがあります。相川殿、それが何か分かりますかな?」

千野君に尋ねられ、うちは思案する。

重要なこと………。

薬があるのは分かったけど、それが使われていなければ意味がない。

つまり………。

 

 

 

 

 

 

 

 

Q 薬を検討する際重要なことは?

 

1 薬が粒状か粉状か

2 薬が使用後か未使用か←

3 薬が何味かどうか

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「薬が置いてあったとしても、それが使用されていなければ何の意味もないよね」

黒瀬 敦郎「どういうことだよ、凛」

相川 凛「もしどの薬も未使用なのであれば、柴崎君が『ヒエヒエ薬を取りに行った』っていう推理も怪しくなってくる。柴崎君は口では言ったけど、結局1日目は研究教室に行かなかった可能性も出てくるし、そうなると2日目に行ったのか?っていう新たな疑問も出てくるんだよ

霜花 優月「簡単に言えば、今私達は『柴崎武史は1日目にヒエヒエ薬を研究教室に取りに行った』という推理を前提にして話を進めています。この推理の信憑性を盤石なものにする為には、薬が使用されたかどうかの確認が必要になってくるのです」

黒瀬 敦郎「………何となく分かったような、そうでないような……」

いまいちピンと来ていない様子の黒瀬君。

千野 李玖「結論から言いましょう。拙僧が確認したところ、『モノカバドキシン』以外の3つには使用した形跡がありました。つまり柴崎殿は、間違いなく研究教室に行っているのです」

独島 灯里「相川さん達も確認したの〜?」

相川 凛「……うん。確かに3つは封が切られてた。錠剤の数も減ってたし、間違いないよ」

万斗 輝晃「つまり、柴崎君が研究教室で襲われた、っていうのは確定でいいんだよね?」

霜花 優月「今ある証拠から考えればそうなりますね」

柴崎君は高熱で足元もおぼつかない状態で向かって、それで襲われて………。

どうして、あの時一緒についていかなかったんだろう。うちが付き添いで行ってれば、柴崎君が襲われることはなかったのに………。

 

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「後は簡単です。柴崎殿を気絶された犯人は、どこかへ彼の体を隠しておき、人気のない夜中に彼を窯の前まで運び出してから、窯に入れ焼き殺したのです」

独島 灯里「ひゃあ………。改めて聞くと酷いねえ〜」

黒瀬 敦郎「茶化してんじゃねーよ」

霜花 優月「残りの2つの薬についてはどう説明するのですか?『ヒエヒエ薬』以外の2つにも使用された形跡があるという話でしたが」

千野 李玖「『ビリビリ薬』に関しては、今ここにいないもう1人の人物、ジャック殿へ使用されたものでしょう。そしてジャック殿をどこかへと監禁しておくことで、この被害者が不明という状況を作り上げる、というのが犯人の筋書きだと拙僧は考えます。『モリモリ薬』に関しては…………恐らく食欲不振の症状が出た誰かが使用したと思われますが、これについては特定は難しいでしょう。何せいつ、誰がどのタイミングで使用したのか全く分からないですし、何より既にこの世にいない北条殿や柴崎殿が使用していたとしたら、確かめようがありませんから」

霜花 優月「………理屈は通っていますね。凛、貴方はどう考えます?」

相川 凛「…正直、あの柴崎君がそう簡単に殺されるとは思わない。けど………」

 

 

 

 

 

 

彼と出会った時からこれまでのことを思い出す。

最初は無表情でボケてくる面白い人だった。

けど、1回目の裁判の時から豹変して、コロシアイを楽しみ、うちらを見下す狂人になってしまった。

2回目の裁判では、分倍河原君の犯行を防ぐ為とはいえ、喜屋武さんの死体を平気で利用するような真似をした。

そんな彼だけど、3回目の動機発表で遊園地に監禁されて、お腹が減って倒れそうなうちに食糧を分け与えてくれた。

そして3回目の裁判終了後、自分が未来機関の人間で、コロシアイを止める為に道化を演じてたことを明かされて、改めて協力することを約束した。

 

 

 

 

 

ムカつくことも多々あったけど、冷静で図太い精神の持ち主の彼には随分と助けられた。

そんな柴崎君が、窯で焼かれてあんな姿に………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信じたくない。

でも認めるしかない。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「相川殿?拙僧の話に何か引っかかる点でもありましたかな?」

相川 凛「………ううん。千野君の言った通り、今ある証拠から考えて、被害者は柴崎君ってことになると思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは違うな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「………え?」

静かになった裁判場に、静かだが重みのある声が響いた。

強い意思を感じられるその声を出せる人物は、この場で1人しかいない。

千野 李玖「違う、というのはどういうことですかな?明智殿」

今までずっと黙っていた明智さんが声を出したことに、みんなが驚いている。

そもそも、普段あんなお喋りな明智さんが黙っていたこと自体が驚きなのだろうけど。

明智 麻音「言葉通りの意味だ。千野李玖クン。キミの推理は一見理屈が通っているように聞こえる。しかし、キミの推理には矛盾点が存在する。それに推測が非常に多く客観的証拠も存在しない。キミの推理は破綻しているのだよ」

自身の推理を酷くこき下ろされた千野君は、眉をピクリを動かし、明智さんを睨みつけた。

千野 李玖「ほう…………。そこまで言うので有れば、明智殿は全員を納得させられる程の推理を述べられるのですかな?」

しかし温厚な千野君はそれでも怒鳴ったりはせず、冷静にそう尋ねた。

明智 麻音「当然だろう。ワタシは世界一のIQを持つ人間だぞ?」

それに対してえっへんと胸を張る明智さん。

黒瀬 敦郎「出たよ、麻音の世界一シリーズ。もうそれいいって」

明智 麻音「黙りたまえ、黒瀬敦郎クン。…………さて、今すぐにワタシの推理を披露してもいいのだが………。せっかくの機会だ。助手、キミに一つ講義をしてやろう」

相川 凛「………え?」

明智 麻音「講義科目は論破。今からワタシは『焼死体は柴崎武史』という意見に反論する。キミはそれを論破するのだ」

相川 凛「ちょ、ちょっと待ってよ!!いきなりそんな事言われても………!」

明智 麻音「助手は今までの学級裁判で同じように反論を打ち破ってきたのだろう?なら今回もそうすればいい。………さて、キミはこの天才探偵の反論、凌ぎきることが出来るかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反論ショーダウン開始!

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「キミ達はつまり、『1日目高熱の症状が出た柴崎武史クンは、解熱剤を薬剤師の研究教室に取りに行き、そこで背後から襲われた。だから被害者は彼だ』と言いたいのだろう?だがワタシからしてみれば、襲われた事イコール被害者と考えるのは些か短絡的だと思うがね」

 

 

 

 

明智 麻音「柴崎武史クンの1日目の症状が高熱であった事、そして薬剤師の研究教室へ解熱剤を取りに行ったことは認めよう。しかし、彼は本当にその『ヒエヒエ薬』とやらを口にしたのかね?実際に彼がそれを口にするところは誰も見ていないのだろう?」

 

 

 

 

 

明智 麻音「それに柴崎武史クンは単に襲われただけで、実際今も監禁されている状態の可能性だってある。そうなると、被害者は必然的にジャック・ドクトリーヌクンということになるだろう?」

 

 

 

 

 

 

発展!

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「でも、熱があって研究教室に行くってうちらの前で宣言したくらいだよ?それで『ヒエヒエ薬を飲まなかった』っていうのは無理があるんじゃないかな?それに、確かに柴崎君が生きてて監禁されてる可能性だってあるけど、それも結局推論でしかないでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「ふむ、色々意義を申し述べたい箇所はあるが………、ひとまずそこはおいておこう。それよりも明確な矛盾点を述べた方が良さそうだ。…3つの薬の注意点は確か『別の種類の薬を同時に飲むと、副反応で即死する』だったな?」

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「その注意点とそれぞれの薬の効果に注目し、そして2人の目撃情報を今一度整理してみれば、助手達の推理に矛盾が生じることはすぐ分かると思うがね」

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「第一、[焼死体に関する情報が殆どない]ではないか。それなのに被害者を決め付けてしまっていいのかね?」

 

 

 

 

 

[焼死体に関する情報が殆どない]←[モノカバファイル⑦]

 

 

 

 

 

「その言葉、切らせてもら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[明智の手帳]←

 

[相川達の行動記録]←

 

[薬剤師の研究教室にあった薬]←

 

 

 

 

 

 

「その矛盾点、突かせてもらおう」

 

 

 

 

 

Break!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「…………え?」

明智 麻音「まだまだだな、助手よ」

なんと、論破しようとしたうちを明智さんは論破した。

………信じられなかった。

だって、今までそんな事は一度も無かったから。

明智 麻音「順番に説明しよう。まず、この焼死体の特徴。それは『モノカバファイル⑦』でも明記されている。その中で注目すべき点は、『全身に蕁麻疹が発生している』ところだ」

相川 凛「うん。それはうちも分かったよ。蕁麻疹が出てるって事は、『モリモリ薬』を生前飲んだって事だよね」

『モリモリ薬』の副作用は、全身に蕁麻疹が発生すると書いてある。

その症状が出てるという事はつまり。『モリモリ薬』を飲んだことを意味する。

明智 麻音「そう。では何故、その人間は『モリモリ薬』を飲む必要があったのだろうか?」

黒瀬 敦郎「んなの、食欲が出ねーからに決まってんだろ」

何を当たり前のことを、といった風に黒瀬君が発言する。

明智 麻音「確かに、普通ならそう考えるだろう。しかし、ワタシはそう決めつけるべきではないと思うのだよ。………この薬シリーズには、ワタシがさっき言ったように使用する際大きな注意点がある。助手よ、覚えているかね?」

薬を使う時の注意点………。

それって明智さんがさっき反論で言ってた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

Q薬を使用する際の注意点は?

 

 

1.別種類の薬を同時に服用してはいけない←

2.夜に服用してはいけない

3.水以外の飲み物と一緒に服用してはいけない

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「別の薬………。例えば『ヒエヒエ薬』と『モリモリ薬』を一緒に服用しちゃいけないんだよね」

明智 麻音「その通りだ」

明智さんは満足げに頷いた。

霜花 優月「確かに、注意書きには『別々の薬を同時に服用すると副反応で死亡します』と書いてありました。ですが、それと被害者の特定に一体何の関係が………」

明智 麻音「ワタシの推測はこうだ」

明智さんは人差し指をピンと立てた。

明智 麻音「犯人は恐らく、この薬の存在と別々に服用すれば死亡する、という事実を早々に発見したのだろう。そして今回の動機により、薬を取りに来る奴が必ず来ると踏んだ。なら、もう一種類うまく飲ませれば、スマートに1人殺せるだろう。そう計画したのだ」

独島 灯里「なるほどね〜。犯人は、その薬を『症状を治すため』じゃなくて、『誰かを殺すため』に利用したんだ〜」

…俄には信じ難い話だ。けど、明智さんの推理は頷ける部分がある。

殺害方法としては非常に簡単だし、何より足が付きにくい。

気がつけば利用しようと考える人もいるだろう。

千野 李玖「しかし、そう上手く薬を飲ませる事が出来るのですかな?」

明智 麻音「『ヒエヒエ薬』の中に『モリモリ薬』の錠剤を混ぜておく、もしくは気絶や拘束により体の自由を奪い無理やり飲ませる………。やり方はいくつかあると思うがね」

万斗 輝晃「なら、やっぱり被害者は柴崎君じゃないか。頭を殴られて気絶させられた後、犯人に無理やり別の薬を飲まされて殺されたんだよ。結局、麻音さんは何が言いたいんだよ」

中々結論を話そうとしない明智さんに万斗君は苛立った様子を見せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「そう焦らないでくれたまえ万斗輝晃クン。………では次だ。キミ達はあの焼死体が柴崎武史クンだと考えているんだったな?なら柴崎武史クンは『ヒエヒエ薬』の他に『モリモリ薬』を飲んだ事が確定する」

霜花 優月「熱を下げる為に解熱効果のある『ヒエヒエ薬』、そして焼死体に蕁麻疹の症状があることから『モリモリ薬』を飲んだという事ですね」

独島 灯里「えーっとつまり………。柴崎くんの死因は2つの薬を同時に飲んだことによる『毒殺』ってこと?」

明智 麻音「あの焼死体が()()()()()()()()()()()()ならばな。だが、そうなると1つ疑問点が残る。残りの1つ、『ビリビリ薬』は誰が飲んだのかね?」

千野 李玖「だから、それはジャック殿に………」

明智 麻音「ジャック・ドクトリーヌクンに飲ませた?それはおかしな話だな。助手よ、『ビリビリ薬』の説明をもう一度してくれ」

相川 凛「う、うん。………『筋弛緩剤の一種で、口にした者は約2日間痺れて動けなくなる。暴れる患者を抑え込む為に使われるらしい』って書いてあったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒瀬 敦郎「2日間動けない………?」

うちの説明を聞いた黒瀬君はあれという風に首を傾げた。

黒瀬 敦郎「でもオレ、動機開始2日目にジャックのこと見たぞ?フラフラした感じだったけど廊下普通に歩いてたぜ」

相川 凛「!?」

うちはそこで、自分の頭に稲妻のような衝撃が走るのを感じた。

そうだ。

なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのだろう。

相川 凛「ジャック君が1日目に『ビリビリ薬』を飲んでいたとしたら、3日目までは動けないはずだよ。でも黒瀬君は2日目に出歩いているジャック君を目撃している………」

明智 麻音「正解だ。流石は助手。段々と頭が冴えてきたかね?」

万斗 輝晃「ど、どういう事だよ?」

混乱している万斗君に対して、明智さんはもう一度ゆっくりと説明する。

明智 麻音「いいかね?『ビリビリ薬』というのは飲んだら2日目動けなくなる薬だ。仮に1日目の朝に飲んだとしたら、3日目の朝、つまり今頃まで動けない筈だ。しかしジャック・ドクトリーヌクンは黒瀬敦郎クンの証言があったように、2日目に出歩いているのを目撃されている。だから、彼が1日目に『ビリビリ薬』を飲んだというのはあり得ないのだよ」

万斗 輝晃「なら、2日目に飲んだんだよ。それで片付く話じゃないか。結局結論は変わらない。柴崎君が薬を2つ飲んで殺されて、ヤブ医者の野郎が2日目に『ビリビリ薬』を飲まされたって事だよ」

明智 麻音「ところがそうはいかないのだよ。………モノカバ、1つ質問したい」

モノカバ「ん?何カバ?」

椅子にふんぞり返ってるモノカバに対して明智さんは声をかける。

明智 麻音「さっき生きているもう1人は待機してもらっている、と言っていたな。それは、()()()()()()()()()()()()()()()と解釈していいのかね?」

モノカバ「その通りカバ!オイラカバだけど嘘は絶対つかないカバ!信頼してくれていいカバよ!」

明智 麻音「そうか。分かった。もういいぞ。口を閉じていてくれたまえ」

モノカバ「せ、せっかく答えてあげたのに………ショボーン」

「カバだけど」っていうのは意味わかんないけど、とにかくもう1人は動ける状態にあるって事か。

 

 

 

 

 

明智 麻音「察しのいい者は分かったかもしれないが、今()()()()()という事はつまり、『ビリビリ薬』を飲んだのは1日目の朝である事は確定だ。しかし、ジャック・ドクトリーヌクンが1日目に『ビリビリ薬』を飲んでいない事は先程説明済み。となると………」

相川 凛「今生きているのは……………ジャック君じゃない?」

黒瀬 敦郎「つまりあの焼死体がジャックで、今生きてるのが武史って事がか………!」

明智 麻音「そう。これがワタシの推理だ。………どうだね?キミ達の推理よりも多少は納得出来る部分があるだろう?」

独島 灯里「確かに………言われてみればそんな気がしてきたよ〜」

明智 麻音「特に千野李玖クン。声高に『被害者は柴崎武史説』を主張していたキミはワタシの推理を聞いてどうかね?」

明智さんは柴崎君説を主張し始めた千野君に対してそう問いかける。

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「………見事な推理です。流石は『超高校級の探偵』ですな」

明智 麻音「ふふふ、そうだろう?なにせワタシは世界一完璧な推理をする探偵として………」

千野 李玖「ですが、その推理には穴があります」

明智さんがいつものドヤ顔をした時だった。

千野君はそれを遮りハッキリと『推理の穴がある』と言った。

明智 麻音「………ほう」

千野 李玖「明智殿の推理は結局、『黒瀬殿が2日目にジャック殿を見かけた』という証言を真実として組み立てられたものです。しかしそれが嘘であるとすれば、当然この推理は瓦解します」

相川 凛「嘘って………!なんで黒瀬君が嘘を付く必要があるの!?」

千野 李玖「勿論、黒瀬殿が人殺しの犯人だからです」

黒瀬 敦郎「なっ………!!」

名指しされた黒瀬君は絶句する。

黒瀬 敦郎「お、オレが犯人なわけねーだろ!!てゆーか何でオレ毎回犯人扱いされなくちゃいけねーんだよ!?」

独島 灯里「そういう運命なんだって〜。諦めなっ☆」

黒瀬 敦郎「テメー笑ってんじゃねーぞコラ!!シャレになんねーんだよこっちは!」

明智 麻音「ふむ………確かにもっともな指摘だな。しかし千野李玖クンよ。ワタシがその程度の指摘、予想せずに発言したと思っているのかね?………勿論それに対する反論は用意してある。助手よ、図書館を調べた時ワタシの私物は落ちてなかったかね?」

相川 凛「私物?えっと確か………」

 

 

 

 

 

コトダマ提示

 

 

 

[明智の手帳]

図書館に残されていた明智の手帳。

最後のページにある記述が残されてい[明智の手帳]

 

 

 

 

 

動機発表2日目

 

熱で朦朧としている中、トイレに行こうと個室を出た。

 

すると、廊下をフラフラと彷徨っているジャック・ドクトリーヌ クン相川凛を見つけた。

 

 

彼女はB棟へ向かって向かっていた。

一体、こんな夜更けに何の用があってB棟なぞに行くんだろうか。

実に怪しい。

後をつけてみようと思う。

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「明智さんの手帳なら拾ったけど………。ちょっと変なんだよね」

明智 麻音「そうだ、ワタシの手帳が無くなっていたからな、きっとそれだと…………ん?変だと?」

相川 凛「とりあえず見てよ。あ、みんなにも回すね」

うちはみんなに手帳を回して見せた。

霜花 優月「内容は至って普通の事が書いてありますが……」

独島 灯里「ん〜?なんか黒く塗りつぶされてるよ〜」

黒瀬 敦郎「おいおい!しかも凛見かけたって書いてあんぞ!!本当かよ麻音!」

明智 麻音「……………………」

明智さんは顎に手を添え、無言で手帳を見つめている。

相川 凛「そう、黒瀬君の言った通りうち的におかしいの思うのは、この塗りつぶされた痕の隣にあるうちの名前なんだよ。だって2日目はうち、業ちゃんに監禁されてたんだよ。廊下を彷徨うなんて出来る筈がないんだよ。そんなデタラメが明智さんの手帳に書いてあったから明智さんが書いたと思ったんだけど………」

明智 麻音「ワタシではない」

明智さんは即答した。

万斗 輝晃「な、なら犯人は嘘を書いて撹乱させようとした麻音さんか、業さんに監禁されたっていう嘘をついた凛さん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「…………そういう事か」

聞き捨てならないことを言った万斗君に反論しようとした時だった。

明智さんは何かを閃いたかのように大きく目を見開いた。

霜花 優月「麻音?」

明智 麻音「ひとまず、この『焼死体の正体は』議論を終わらせようか。……これを見たまえ」

明智さんがそう言って懐から取り出したのは…………図書館で見つかったものと全く同じ形、色をした手帳だった。

独島 灯里「あれ〜?全く同じ手帳が出てきたよ☆」

明智 麻音「ワタシは用心深い性格でね、大事な所持品については失くした時に備えてスペアを必ず作っているのだよ」

黒瀬 敦郎「はぁ!?どんだけ慎重なんだよ!!?」

千野 李玖「では、そのスペアというのは………」

明智 麻音「その手帳と全く同じもの、というわけだ。そしてこの中身を見てみると………黒く塗りつぶされた部分が何か判明する」

明智さんはそう言って手帳をみんなに回し[明智の手帳]

図書館に残されていた明智の手帳。

最後のページにある記述が残されていた。

 

 

 

 

動機発表2日目

 

熱で朦朧としている中、トイレに行こうと個室を出た。

 

すると、廊下をフラフラと彷徨っているジャック・ドクトリーヌクンを見つけた。

 

 

彼はB棟へ向かって向かっていた。

一体、こんな夜更けに何の用があってB棟なぞに行くんだろうか。

実に怪しい。

後をつけてみようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「あ!ここの名前ジャック君になってる!」

消されてない元の文章にはジャック君を見かけたと書いてあった。

黒瀬 敦郎「本当じゃねーか!てゆーか麻音!テメーもジャック見てたんだじゃねーか!早く言えよ!」

明智 麻音「いやあ、済まないね。つい議論を楽しんでしまった。ついうっかりだ」

黒瀬 敦郎「コイツ………!!」

霜花 優月「麻音が言いたいのはつまり、2日目にジャックを見かけたのは敦郎と麻音の2人であり、そして目撃者が2人もいればそれは真実である可能性は限りなく高いということですか」

優月ちゃんの問いに対し、ニヤリと笑みを浮かべる明智さん。

明智 麻音「その通りだ。どうかね?これでもまだジャック・ドクトリーヌクンが2日目に生きていた事を否定するかね、千野李玖クン」

千野 李玖「いや、黒瀬殿と明智殿が共犯で嘘をついている可能性も……」

明智 麻音「なら、この手帳のような回りくどい真似をした理由は?もしワタシが彼と共謀しているのであれば、それこそ『ワタシも見かけた』と証言さえすればいい事だろう」

千野 李玖「…………」

明智さんの鋭い指摘に千野君は黙り込む。

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「ワタシから言うべき事は全て話した。後はキミ達の判断に任せる。………さて、あの焼死体の正体はどちらなのだろうな?」

明智さんの問いに対して、みんなは遠慮がちに自分以外の他人を見渡す。

明智さんの推理は納得できる部分が多々あった。

それに、ジャック君の目撃証言はあっても柴崎君の目撃証言がないのは明らかだ。

 

 

 

 

ビリビリ薬の効き目は2日間。

モノカバ曰く、今生きてる人は『動ける状態にある』から、3日目の朝である今から2日前となると、薬を飲んだタイミングは1日目しかない。

ジャック君が2日目に歩いてる姿を目撃されてる以上、彼が()()()()()()1()()()()()()()というのはあり得ない。

つまり、『1日目にビリビリ薬を飲み、3日目の今日復活して裏で待機してる人物』が生存者で、そうでない方があの焼死体の正体………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪しい人物を指定しろ!

 

 

相川 凛

 

飛田 脚男

 

霞ヶ峰 麻衣子

 

喜屋武 流理恵

 

分倍河原 剛

 

北条 業

 

 

 

錦織 清子

 

千野 李玖

 

霜花 優月

 

明智 麻音

 

 

 

独島 灯里

 

黒瀬 敦郎

 

中澤 翼

 

幸村 雪

 

万斗 輝晃

 

銀山 香織

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「うちは決まったよ。あの焼死体の正体は………ジャック君だと思う」

うちは静まり返った空間の中でゆっくりと口を開く。

本来彼がいる筈の場所を指差しながら。

霜花 優月「………私も同意見です。今ある証拠から考えても、被害者は、その……ジャックしか有り得ないです」

独島 灯里「わたしもそう思うな〜。それしか考えられないしねっ☆」

黒瀬 敦郎「オレは馬鹿だけどよ………それでも分かったぜ。死んだのはジャックだろ?」

千野 李玖「…………」

万斗 輝晃「ここまで言われちゃ………納得するしかないよ」

どうやら全員同じ意見のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モノカバ「カバカバカバーーーーー!!オマエら、結論は出たカバ??なら最初に説明した通り、とっとと投票タイムに移るカバよー!!」

今回だけの特殊なルール。

それは投票が2回あること。

被害者の特定。

そして犯人の特定。

当然、外したらシロは全員処刑だ。

モノカバ「さーて、あの見てるだけで吐き気がするこんがりと焼けた死体の正体やいかに!!投票ターイム!!!!!」

出現したパネルを見て、うちは躊躇いながらジャック君の顔をタッチする。

 

 

 

 

 

 

 

モノカバ「投票は終わったカバ?じゃあワックワクドッキドキの結果発表カバ!!!!」

思わず耳を塞ぎたくなる程の大音量を流しながら、うちらのドット絵が書かれたルーレットが回り始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてジャック君の所で止まると、「guilty!!」の文字と共に大量のコインが出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モノカバ「大正解カバーーー!あの死体の正体、つまり2人目の被害者は《超高校級の医者》ジャック・ドクトリーヌクンでしたーーー!!思ってたよりあっさり終わってしまったカバ〜」

モノカバから正解を告げられると、うちらは一斉に力が抜けたように息を吐いた。

黒瀬 敦郎「合ってたのか………。良かったぜ、いや、素直に喜べねえよな。だってジャックが死んだって分かっちまったんだもんな」

相川 凛「…………うん、そうだね」

口が悪く他の人との口喧嘩が絶えなかったジャック君。

でも、本当は心優しい人で、怪我をしたらすぐ治療してくれた。

そして彼は命を救う医者として、命を粗末にするこのコロシアイを誰よりも憎んでいた。

幸村さんとも順調に仲を育んでいった。

そんな幸村さんが死んで冷静さを失い、でもめげずに立ち上がって。

そんな彼が…………もはや誰かも分からない姿で発見された。

一体どうして………。

彼に何の罪があったって言うの?

 

 

 

 

 

 

 

 

モノカバ「えー、ホッとしてるところ悪いけど、早速生存者の()に登場して頂きましょうカバ!どうぞーーーーー!!」

うちらが無言でいると、モノカバは裁判を進めたいのか、()の登場をアナウンスした。

ガタン、とエレベーターが動き出す。

うちらは自然とエレベーターの入口へ視線を向ける。

数秒間ガタガタ音をさせた後、エレベーターが到着。

扉が開くと、そこから現れたのは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやーどうもどうも。遅れて申し訳ないッス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紛れもなく、《超高校級の歴史学者》柴崎 武史だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生存者

 

 

LA001 相川 凛《外国語研究家》

MA002 霞ヶ峰 麻衣子 《動画投稿者》

MC003 喜屋武 流理恵 《調理部》

SA004 銀山 香織《棋士》

MB005 黒瀬 敦郎《バスケ部》

MC006 柴崎 武史《歴史学者》

MB007 霜花 優月《狙撃手》

MA008 ジャック ドクトリーヌ《医者》

MC009 千野 李玖《茶人》

MC010 独島 灯里《サブカルマニア》

MB011 飛田 脚男《バイク便ライダー》

SB012 中澤 翼 《フットサル選手》

LB013 錦織 清子《テニスプレーヤー》

MB014 分倍河原 剛 《空手家》

015 北条 業 《希望ヶ峰学園予備学科生/放火魔》

MA016 万斗 輝晃 《情報屋》

MB017 幸村 雪 《激運》

MA018 明智 麻音《探偵》

 

残り8人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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