ダンガンロンパ キャンパス   作:さわらの西京焼き

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お久しぶりです…………。
前回更新から5ヶ月も経ってしまいました。大変申し訳ないです。
いつも通り前回のあらすじを載せておきますので、よければそちらからご覧下さい………。





学級裁判(中編)

 

 

 

 

 

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜

 

 

 予備学科生徒であり世間を騒がせた女子生徒、北条業の首切り死体と窯から発見された謎の焼死体。そして行方不明である柴崎武史とジャック・ドクトリーヌ。そんなイレギュラーな状況の中、4回目の学級裁判が始まった。

 被害者の特定と加害者の特定という2回の投票がある特殊な裁判である為、相川達生存者はまず焼死体の正体を突き止めるところから始めた。

 千野李玖の主導の元、目撃証言や使用された薬等の証拠から議論を進めていく。そして、相川達は『焼死体の正体は柴崎武史』という結論に辿り着く。

 しかしそこに明智麻音1人が異を唱えた。明智は論理的に反論し、そこから相川達は再び議論。ジャックが焼死体の正体であると結論を出す。

 投票の結果、無事正解を引き当てた相川達。その後、突如エレベーターが動き出し、中から出てきたのは…………行方不明であった柴崎であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ一覧

 

 

 

 

[モノカバファイル⑥]

被害者は《超高校の???》北条 業。

死体発見場所はB棟才能研究棟2階《超高校級の機械工》の研究教室。

 

 

 

[モノカバファイル⑦]

被害者は???《超高校級の医者》ジャック・ドクトリーヌ。

全身を酷く損傷している為、見た目からは誰か判別することは出来ない。

死体発見場所はD棟中庭の窯。

焼却前、被害者の体には薬物を摂取した形跡があり、全身に蕁麻疹が発生していた。

また、両足は切断されており、両足の太ももには刺し傷が存在した。

 

 

 

 

[お菓子袋の燃えカス]

窯の中に残されていたお菓子袋の燃え残り。

小さな山が出来る程大量に残っていた。

 

 

 

 

[車輪の跡]

窯の近くにあった車輪が通ったような赤色の跡。

 

 

 

 

 

[明智の手帳]

図書館に残されていた明智の手帳。

最後のページにある記述が残されていた。

 

 

 

 

動機発表2日目

 

熱で朦朧としている中、トイレに行こうと個室を出た。

 

すると、廊下をフラフラと彷徨っているジャック・ドクトリーヌ クン相川凛を見つけた。

 

 

彼女はB棟へ向かって向かっていた。

一体、こんな夜更けに何の用があってB棟なぞに行くんだろうか。

実に怪しい。

後をつけてみようと思う。

 

 

 

→明智麻音の証言から、黒塗りの部分には「ジャック・ドクトリーヌ」と記載されていた事が判明。

 

 

 

 

 

[角が血で染まった本]

図書館に落ちていた本。角にだけ血が付着している。

 

 

 

 

[保健所の輸血パック]

保健所に沢山あった輸血パックが一個も無くなっていた。

 

 

 

 

[相川達の行動記録]

 

・相川

1日目………症状は⑤の食欲不振と吐き気。黒瀬、ジャック、霜花と一緒に一日中食堂にいた。何度か食堂を離れる機会はあったが、それも5分程度。

2日目………症状は⑧の手足の麻痺。気がついたら北条にB棟体育館倉庫に監禁されていた。一日中北条と一緒であった。

3日目………症状は①の鼻水とくしゃみ。霜花が助けに来てくれるまで体育館倉庫に監禁状態にあった。

 

 

 

・霜花

1日目………症状は②の倦怠感と寒気。相川、黒瀬 ジャックと一緒に一日中食堂にいた。独島の様子を何度か見に行くために食堂を抜け出す機会はあったが、それも数分程度。

2日目………症状は⑦の殺人衝動。1日目の明智と同じく、誰かと接触しないように自室に閉じこもっていた。

3日目………症状は⑥の幻覚。夜中に目が覚め幻覚症状が現れた。そのまま部屋でじっとしていると突如バングルが外れた為、状況を確認しようと部屋を飛び出し人を探していたところ、監禁された相川を見つけた。

 

 

 

 

・黒瀬

1日目………症状は⑩の無症状。相川、霜花、ジャックの3人と一緒に一日中食堂にいた。

2日目………症状は恐らく⑨の気分の高揚。いつも通り過ごし、外も普通に出歩いていた。

現在いないジャックや万斗とも会ったという。

3日目………症状は⑧の手足の麻痺。夜中に目が覚め動けない状態のまま過ごしているとバングルが外れ、霜花と同じく誰かを探していると北条の死体を見つけた。

 

 

 

・独島

1日目………症状は⑧の手足の麻痺。一日中自室にいた。

2日目………症状は⑤の食欲不振と吐き気。時々外を出歩いていたが、基本的には自室にいた。

3日目………症状は不明(寝ていたため)。相川達に起こされるまでずっと寝ていた。

 

 

 

 

[乾いた血痕]

《機械工の研究教室》内に飛び散った血痕はだいぶ乾いていた。

 

 

 

 

[電動ノコギリ]

《機械工の研究教室》にある電動ノコギリにのみ使用された形跡があった。

 

 

 

 

[落ちていた糸クズ]

入口に落ちていた血に染まった糸クズ。

他にゴミは一切落ちていなかった。

 

 

 

 

[めり込んだ銃弾]

教室の壁に銃弾がめり込んでいた。

 

 

 

 

[霜花の検死結果]

北条の頭部に銃弾が貫通した痕があるため、死因は銃殺の可能性が高いとの事。

死後数時間が経過しており、死亡推定時刻は夜10時〜翌3時頃と予想される。

頭部以外に外傷は全く見られない。

 

 

 

 

 

[薬剤師の研究教室にあった薬]

 

 

・ヒエヒエ薬………熱を下げる効果があるが、副作用として口にした者の判断力を鈍らせる。

・モリモリ薬………食欲不振を改善する効果があるが、副作用として身体中が痒くなり蕁麻疹が出る。

・ビリビリ薬………筋弛緩剤の一種で、口にした者は約2日間痺れて動けなくなる。暴れる患者を抑え込む為に使われるらしい。

・モノカバドキシン………劇薬。一口飲むと全身が痙攣し呼吸困難に陥り死亡する。

 

 

注意!

 

なお、別々の薬を同時に服用すると副反応で死亡します。

細心の注意を払って使用して下さい。

 

 

 

なお、使用されたのはヒエヒエ薬、モリモリ薬、ビリビリ薬の3つのみで、モノカバドキシンは未開封。

 

 

 

[飛び散った血痕と血が付着した瓶]

《薬剤師の研究教室》に落ちていた。

 

 

 

 

[購買の在庫]

事件前と後でお菓子が大量に持ち出されており、また、台車一台も無くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学級裁判 中編

 

 

 

 

 

「いやーどうもどうも。皆サン元気そうで何よりッス」

頭に包帯を巻き、軽薄そうな笑みをうかべた《超高校級の歴史学者》柴崎武史は、普段とは何ら変わりのない様子で軽く手を上げ挨拶をした。

「おかえり、柴崎君」

「どうも相川サン。調子はどうスか?」

どうせモニターか何かで裁判の様子を見ていたから全て分かっている癖に、この男は敢えてそのように聞いてくる。

………それが演技なのか本性なのかよく分からなくなってきた。

「全然。まだまだ崖っぷちだよ」

「それがちゃんと理解出来てるなら大丈夫そうッスね。もし被害者の特定が出来て安心しきってる状態だったら引っ叩いてたとこッスよ」

「そしたらグーパンでアンタの顔ぶん殴り返すけどね」

「おー怖い怖い。暴力反対ッスよ」

柴崎君は軽口を叩きながら自分の席へと着く。

「いやーよく戻ってきたね〜。わたし、てっきり柴崎くんが死んじゃったと思ったよっ☆」

「ホントだぜ。まあ正直、生きてたのが武史だって分かった時ガッカリしたけどな」

「アンタら、いくらなんでも僕に対する態度酷くないッスか?」

「それだけのことをしてきたという事でしょう。反省して下さい」

「全くだ。ワタシのような超完璧な人間になれるよう努力すべきだな」

みんな柴崎君の帰還に対して概ね好意的(?)に受け入れているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、挨拶はこれくらいにして………見事にアンタの予想は外れたわけッスけど、その辺どう思ってるんスかね?………千野サン」

「…………」

柴崎君は真顔に戻ると、無言を貫く千野君にそう問いかけた。

「正直僕は、アンタが犯人で相川サン達を間違った答えに誘導したって思ってるんスよ」

「えっ!?」

柴崎君の発言に、千野君と柴崎君を除く全員が驚いた様子を見せた。

「おい待てよ!なんで李玖が犯人になるんだよ!?」

「今までの裁判を思い出して下さいよ。千野サンは今まで、ヒートアップした議論を冷静な一言で諌めたり、逆に議論が停滞した時は円滑に進むよう意見を出すみたいな、どっちかと言えば裁判の進行を補助するような役割だったんスよ。でも今回はいきなり自分が裁判を主導するなんて言い出したんスよ。それも今みたいに疑われるリスクを負ってまでッス。怪しむのは当然じゃないッスか?」

「それは………拙僧は一刻も早く犯人を見つけたいという一心で……」

「答えになってないッスね。…………それに結論に持ってくまでのアンタの話し方もおかしいんスよ。アンタはまるで『全て私の言ってる事は全て正しい。間違えている筈がない』みたいな絶対の自信を持って話してたッスけど、この命が懸かった学級裁判でその自信はどこから来るんスか?『もし間違えてたらどうしよう』『何か見落としがあるんじゃないか』。そう不安に思うのが普通の人間なんスよ」

「…………」

柴崎君の鋭い指摘に千野君はまたも黙り込む。

確かに………急に彼が『犯人が分かった』って言った時は驚いた。

それも確信めいた口調でだ。

けど、それは偶々千野君が答えに辿り着くまでの判断材料を持ってたからだと思ってたけど………。

 

 

 

 

 

 

 

「そ、そんな理由で千野君を責めるなんてあんまりじゃないか!!」

しかし、黙った千野君の代わりに反論したのは万斗君だった。

「千野君は本当に偶々思いついただけかもしれないだろ!それに裁判を主導したのも人数が少なくなって話を切り出す人がいなくなったから自分が代わりにって考えたんだ!」

必死に千野君を庇う万斗君。

「………なんで万斗くんがそんな必死に庇うの〜?」

「ぼ、ボクはただ無実の人間を指摘して死ぬのだけは避けたいと思って………!」

「万斗殿………ありがとうございます。解答を間違えたこの惨めな拙僧にそんな優しい言葉をかけて下さるのはあなただけです」

千野君は静かに万斗君に対して頭を下げる。

「皆様にも、拙僧の拙い推理で振り回してしまった事を心よりお詫びします。大変申し訳ない。しかし拙僧、決して皆様を混乱させようと意図的にやった訳ではありません。ただ焦って結論を急いでしまっただけなのです。そこだけはご理解頂きたい」

「大丈夫だよ。みんなで納得するまで議論するのが学級裁判だからね。ね、みんな?」

「まー、しょうがねーか」

「誰にでも間違いはあるもんねっ☆」

「……………………」

全員が大丈夫だという風に謝罪を受け入れる。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、1人だけは違った。

その1人、柴崎君は()()2()()の様子を訝しむように見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰が犯人かなど判断する材料が不足している今議論したところで無意味だ。それに、千野李玖クンが犯人かどうかは議論を進めるにつれて自ずと明らかになっていく訳だしな」

明智さんがパンと手を叩きみんなの意識を自分の元へと向ける。

「さて。柴崎武史クンも戻ってきたことだし、改めて裁判の進行役を決めたいと思うのだが………立候補がいなければワタシが務めよう」

明智さんの言葉に対して意見を言う人はいない。

「僕は正直反対ッスけど、どうせ何言ってもアンタは譲らないでしょうし、それでいいッスよ。ここで揉めて時間を無駄にするよりよっぽどマシッス」

「おや、ワタシのことをよく分かってるではないか。助手2号に任命してあげてもいいぞ。といっても、キミは雑用係としてだが」

「死んでも嫌ッス」

明智さんの冗談ともいえる提案に対し、柴崎君は本気で嫌そうな顔で拒否する。

柴崎君の本気で嫌がる顔、かなりレアだから正直ちょっと見てて楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

「ではワタシが議論の進行役を務める。話すべき事が山程あるのだ。テキパキといこう。余計な雑談は控えるように」

「テメーにだけは言われたくねーよ!!!」

「では最初の議題だが……」

黒瀬君の渾身のツッコミを明智さんは全力でスルーすると、またもや柴崎君の方を見た。

「柴崎武史クン。キミがここにいるということは先程のワタシ達の推理は大方合っているという事だろうが、一応キミの口から何が起こったのか聞かせてくれないかね?事実確認というやつだ」

「アンタに命令されると妙に腹が立つッスね…………」

軽く舌打ちをする柴崎君。苦手という感情を隠そうともしない。

「ていっても、さっきアンタ達が推理した通りッスよ。動機開始1日目に僕は高熱の症状だったんス。最初は我慢しようと思ったんスけど、あまりに辛かったんで、《超高校級の薬剤師》の研究教室に行って解熱剤を飲もうと思ったんス」

「解熱剤の存在はいつから知ってたの?というかいつからあったの?」

「3回目の裁判が終わった次の日ッス。B棟を探索してたらいつの間にか置いてあったんスよ。…………で、それをその場で飲もうとした瞬間、背後から誰かに襲われたんス。………不覚ッスね。普段なら背後に人がいたら速攻気がつくのに、熱のせいで注意力が低下したせいで気づけなかったッス」

「どのようにして襲われたのですか?」

「現場に残ってたと思うッスけど、瓶か何かで後ろから殴られたうえハンカチ当てられて眠らされたんスよ。まさかそんなテンプレみたいな方法でやられるとは思わなかったッス」

「怪我は大丈夫なの?」

「大丈夫じゃないッスよ。この包帯見えます?こう見えて結構重症ッスからね」

ハンカチを当てられた、という事は睡眠薬か何かを使ったのだろう。

とすると、その睡眠薬というのは恐らく、飛田君の事件で使われた売店にある『モノカバ睡眠薬』で間違いない。

「それで………今までずっと寝てたと?」

「目が覚めたのはだいぶ前ッスよ。でも目覚めた時にはB棟にある空き教室のロッカー内に閉じ込められてたんス。だから脱出しようにも出来なかったんスよ。色々体も弱ってたし、あと少し出るのが遅かったら死んでたッスね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど。理解した。では次の議題へ移ろうか。………今回の事件においては、各々が動機が発表されてからの行動が全く分かっていない。だからまず、全員がこの3日間どのように動いたのかについて把握する必要がある」

「それは………そうだね」

うちは2日目以降は監禁されてたから、誰が何をしてたのかについては全く分からない。

他のみんなはどうだろうか。

「その意見に賛成です。各々の行動を把握しておけば後々アリバイの話になった時役に立ちますしね」

「わたしも賛成かなっ☆」

「拙僧も異論ありません」

「な、ならボクも…」

「当然僕も賛成っス。ずっと眠らされていたんで」

「決まりだな。では順番に動機発表から事件が起こった今日までの自分の行動を正確に申告したまえ。あ、それと罹っていた症状もだ」

「症状ぅ?それって必要なのかよ?」

「当然だ。謎を解くにはピースが必要だ。そのピースが多いに越したことはない。…ちなみに、分かっていると思うがくれぐれも嘘はつくんじゃないそ。後で苦しむのは自分自身だからな」

こうして、うちから順番に何をしていたのかについて事細かに証言した。

そして、それをうちはすべてメモしていった。

 

 

 

 

コトダマゲット!

 

 

 

【相川達の行動履歴2/症状】

 

 

 

症状 一覧

 

 

①くしゃみと鼻水が止まらなくなる

②全身に酷い倦怠感、寒気

③酷い頭痛に襲われる

④高熱にうなされる

⑤食欲が失せ、吐き気が止まらなくなる

⑥幻覚が見えるようになり、意識が朦朧とする

⑦殺人衝動が抑えきれなくなり、常に誰かを殺したいと考えるようになる

⑧手足が麻痺し、歩く事が困難になる

⑨気分が高揚し、自分で何でも出来ると思い込むようになる

⑩変化なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなの症状

 

 

初日

①万斗

②霜花

③北条

④柴崎

⑤相川

⑥千野

⑦明智

⑧独島

⑨ジャック

⑩黒瀬

 

 

 

2日目

①???

②明智

③柴崎

④千野

⑤独島

⑥???

⑦霜花

⑧相川

⑨黒瀬

⑩万斗

 

 

 

 

 

3日目

①相川

②柴崎

③???(北条orジャック).

④独島

⑤明智

⑥霜花

⑦???(北条orジャック)

⑧黒瀬

⑨万斗

⑩千野

 

 

 

(独島は3日目は事件が起きるまで寝ていた為正確には不明だが、本人の『起きた時熱っぽかった』という証言から④の高熱の症状であると判断)

 

 

 

 

 

みんなの行動記録

 

1日目

・相川、霜花、黒瀬、ジャック

→食堂に一日中いた。

・柴崎

→午後、B棟にある『薬剤師の研究教室』へ解熱剤を取りに行き、薬を取ろうとした瞬間誰かに襲われ眠らされる。その後先程までB棟にある空き教室に監禁されていた。

・独島、千野、万斗、明智

→一日中個室にいた。

・北条

→不明。

 

 

 

 

 

2日目

・相川、北条

→何らかの方法で北条が個室にいた相川を拉致。その後午後11頃までB棟体育倉庫で一緒だった。北条は11時頃どこかへと向かって行った。

・明智

→午前は個室、午後から夜中までD棟図書館にいた。図書館に行く途中、D棟でジャックを目撃。

・千野

→夕方頃までは個室にいた。午後9時頃から12時頃までは万斗と一緒にいた。

・万斗

→午前はD棟の図書館にいた。午後は9時頃から12時頃までは千野と一緒にいた。

・黒瀬

→午前はB棟にてランニング等の運動をしていた。午後以降は個室にいたが、時々外を出歩いていた。

・霜花、独島

→一日中個室にいた。

・ジャック

→不明。しかし午後、廊下を彷徨っているところを黒瀬や明智に目撃されている。

 

 

 

 

3日目

・相川

→2日目に引き続き、体育倉庫で監禁されていたところ霜花によって救出。その後2人で行動し、『超高校級の機械工の教室』前で黒瀬を、中で北条を発見。

・霜花

→朝6時半頃起床した際、手錠が外れている事に気がつき外を探索したところ、体育倉庫にて相川を発見。その後一緒に行動し、『超高校級の機械工の教室』前で黒瀬を、中で北条を発見。

・黒瀬

→朝6時起床した際、手錠が外れている事に気がつき外を探索。B棟にて北条の死体を発見した。

・明智

→昨日に引き続き図書館にいたところ、何者かに背後から頭部を殴られ気絶。

・千野

→午前0時過ぎ、万斗と別れた後、図書館にて意識を失った明智を発見。その後同じように背後から頭部を殴られ気絶。

・万斗

→午前0時過ぎ、千野と別れた後、図書館にて意識を失った明智、千野を発見。その後同じように背後から頭部を殴られ気絶。(D棟ホールにて発見)

・独島

→相川達に起こされるまでずっと個室で寝ていた。

・北条、ジャック

→不明。

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで大体みんなが何をしてたのかについて分かったね」

「頭の中だいぶすっきりしたよ~」

みんなの症状、行動については良くわかった。

問題はここから何について議論していくかだけど…。

「えー、じゃあ僕から早速質問いいっスか?」

すると、柴崎君がだらりと手を挙げた。

「何だね柴崎武史クン」

「2日目の夜9時から12時、千野サンと万斗サンが一緒にいたってありますけど、アンタら何してたんスか?」

「ぼ、ボクらを疑ってるのかよ⁉」

相変わらず千野君を疑っている柴崎君に対して万斗君が怒りのこもった目で睨みつける。

「ボクらはずっとこの場所と『絶望の庭』の謎を解明しようとずっと考えてたんだ!何もせず閉じこもっていた君達と違って!しかも千野君は高熱が出てたにも関わらすだぞ!」

「万斗殿の言う通りです」

千野君は万斗君の言葉に頷く。

「拙僧は重大な手がかりをある場所で見つけました。そこで信頼できる万斗殿を呼び出し、先日の言動を謝罪してから協力してもらうことにしたのです」

「協力、ねぇ………」

「なのでその時刻、拙僧らには完璧なアリバイがあります」

「…」

柴崎君はまだ何か言いたげではあったが、黙って口を閉じた。

彼が犯人だという考えを変えるつもりはないようだ。

「敦郎や麻音は2日目にジャックを見かけたと言っていましたが、それは何時頃だったのですか?」

「オレは確か………午後6時ごろだった気がするな。購買行こうとしてたらフラフラB棟に向かっていくのを見たんだ」

「ワタシは午後1時過ぎくらいだ。場所はD棟のホール付近だったな」

「というか、普通だったらジャックくんに声掛けるよねっ☆なんで声掛けなかったの?あ、分かった!もしかして黒瀬くんが犯人なんだっ☆」

「違えよ⁉結構遠くにいたし、その、オレそん時だいぶ疲れてたから…」

「ワタシも見かけたのはかなり遠くからだったからな。彷徨う、といっても歩行速度が比較的早かったから、すぐ見失ってしまった」

「とにかく、その証言が本当であれば、ジャックサンは2日の午後6時以降殺されたということッスね」

柴崎君がうんうんと頷く。

もしかして、業ちゃんとジャック君が殺された時間帯は割と近いのだろうか。

であれば、二人を殺した犯人は同じ可能性がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ひとまず全員の行動がおおよそ把握できた。次は事件の中身について一つずつ紐解いていこう。まずは北条業クンの事件だからだ」

「一つずつ、と言ってもどこから検討すればいいのでしょうか。その、不明な点多すぎて…」

優月ちゃんが不安そうな声を漏らす。

「まずはいつ殺されたについて特定しないといけないじゃないっスか?」

「そうだね。じゃあそれについてまず議論してみよっか」

業ちゃんがいつ殺されたのか。

体育倉庫から出て行った後の行動が分かればいいんだけど…。

 

 

 

 

 

 

議論開始!

 

 

 

 

霜花 優月「業は2日目はずっと凛と一緒にいたんでしたよね」

黒瀬 敦郎「気が付いたら凛は業に誘拐されてたんだよな?改めて考えてみると怖すぎだろ」

独島 灯里「北条さんはどうやって相川さんの個室に入ったんだろうね~?摩訶不思議アドベンチャーだよっ☆」

千野 李玖「個室の鍵など黒幕側であれば簡単に開けられるのでは?」

明智 麻音「この際助手の個室への入り方はなんだっていい。問題はその後だ」

万斗 輝晃「業さんが体育倉庫から出て行った後誰も業さんを見てないんでしょ?なら[手がかりなんて無い]じゃないか」

柴崎 武史「それはどうスかね?案外ヒントは身近に転がってるもんスよ?」

 

 

 

[手がかりなんてない]← [相川達の行動記録]

 

 

 

・相川

1日目………症状は⑤の食欲不振と吐き気。黒瀬、ジャック、霜花と一緒に一日中食堂にいた。何度か食堂を離れる機会はあったが、それも5分程度。

2日目………症状は⑧の手足の麻痺。気がついたら北条にB棟体育館倉庫に監禁されていた。一日中北条と一緒であった。

3日目………症状は①の鼻水とくしゃみ。霜花が助けに来てくれるまで体育館倉庫に監禁状態にあった。

 

 

 

それは違うっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「業ちゃんがいつ殺されたか………。それは昨日の監禁事件を辿っていけば分かるかもしれない」

霜花 優月「それはそうですが………。何か心当たりがあるのですか?」

少し困ったような顔でこっちを見る優月ちゃん。

相川 凛「………一個気になる事があるんだ」

独島 灯里「本当〜?それってなあに〜?」

相川 凛「業ちゃん、急に出て行ったって言ったでしょ?その時の様子なんだけど、突然カバフォンを見たと思ったら急に出て行っちゃったの。まるで誰かに呼び出されたみたいに………」

柴崎 武史「ふーん、中々興味深い話ッスね。それはいつ頃だったんスか?」

相川 凛「確か………夜の11時過ぎだった気がする」

うちは昨日の事を懸命に思い出す。

確かあの時…………

 

 

 

 

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(非)日常編④

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

すると、業ちゃんかうちのカバフォンからピロンと音がした。

今の音はチャットを受信した時のものだ。

業ちゃんは自分のカバフォンを見る。

うちは自然と、彼女の表情に注目した。

すると彼女の顔は驚愕から怒りへと染まっていった。

「………私を誘い出すつもりか…………!!ゴミの分際で…………ぶっ殺してやる」

怒りのせいなのか、拳を握りしめて全身を震わせている。

そしてうちの方を向くと、

「凛さん。少しだけ待っていて下さいね。すぐ戻ってきますから♪」

そう言い残して体育倉庫を出て行った。

ガチャンと音がしたのは鍵をかけたからだろう。

今の独り言は何だったんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

ゆっくりと意識が覚醒する。

目を開けると、数時間前と同じ光景が見えた。

茶色の天井。薄暗い部屋。

つまりうちはまだ、仰向けに寝転がされて天井を向いている状態、いうことになる。

「………あれから何時間経ったんだろう…………」

最後時間を見たのは確か昨日の()1()1()()()

業ちゃんがカバフォンを見せてくれたんだっけ。

窓もないし部屋も暗いから、今何時なのか全く分からない。

 

 

 

 

 

 

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柴崎 武史「なるほど………。北条サンはカバフォンで呼び出しを受けて相川サンの元を離れたと。十中八九犯人の罠ッスね」

独島 灯里「北条さんが戻ってこなかったって事はつまりそのまま殺されちゃったって事だよねっ☆」

霜花 優月「言いたいことは分かります。しかし…………どうしても腑に落ちません」

全員が納得する中、優月ちゃんだけはどうもスッキリしないという風な感じだ。

黒瀬 敦郎「何か気になることでもあんのか?」

霜花 優月「凛を監禁してまで独占しようとした業がそうも簡単に凛の元を離れるとは思えないんです。それに普通呼び出しを受けたら警戒するでしょう。人一倍凛以外の他人を信用していなかった業がほいほい呼び出しに応じるのはどうも想像が付かないというか………」

明智 麻音「助手の話からして北条業クンは怒った様子だったのだろう?なら助手の悪口でも書いたチャットが送られてきたのだろう。彼女が我を忘れて怒る理由などそれくらいしかあるまい」

千野 李玖「………あり得ますな」

霜花 優月「…………これ以上にない程納得しました」

満場一致で頷くみんな。

そう、だね………。業ちゃんが怒る理由、そのくらいしか思いつかないもんね………。

 

 

 

 

 

千野 李玖「では、相川殿の話によると北条殿が最後に目撃されたのは2日目の夜11時過ぎという事でよろしいのですか?」

柴崎 武史「そー考えていいと思うッスよ。ちなみに確認ッスけど、その後北条サンと会った人はいないッスよね?」

柴崎君の問いに対して全員が首を振る。

柴崎 武史「なら、11時以降のアリバイがない人が怪しいっスね。相川サン。さっきのメモまた見せてもらえます?」

相川 凛「う、うん」

うちはもう一度さっきメモした行動記録を渡した。

柴崎 武史「これを見ると………千野サンと万斗サンはお互いにアリバイの証人になっていて、相川サンは監禁中。で、僕は絶賛監禁中だったっスね」

霜花 優月「であれば、犯行可能なのは私と灯里、敦郎に麻音の4人ということになりますね」

明智 麻音「いや、柴崎武史クン以外の3人が犯人の可能性はまだ排除出来ない」

犯行可能なのは4人という優月ちゃんの発言に対し明智さんはそれを否定する。

万斗 輝晃「な、なんでだよ⁉」

明智 麻音「千野李玖クンと万斗輝晃クンが一緒にいたのは日付が変わった12時ごろまでだ。その後のアリバイはない。であれば、仮に北条業クンが殺害された時刻が午前12時以降であれば、アリバイのない二人にも犯行は十分可能だ」

万斗 輝晃「ぐっ…」

明智 麻音「助手に関しては、北条業クンを最後見たのは助手だけだからだ。つまりはいくらでも嘘の証言が出来るということになる。自分で北条業クンを殺して被害者のフリをすることも出来るというわけだ」

相川 凛「…うん。それは自分がよく分かっているよ」

うちがそう答えると、明智さんは満足そうに頷いた。

いやなんで?

千野 李玖「つまり、この情報だけでは犯人は絞れないというわけですね」

明智 麻音「その通りだ。そこで次の議題だ。次は『殺害方法』について議論すべきだろう」

黒瀬 敦郎「殺害方法?死因ってことか?」

明智 麻音「そうだ。黒瀬敦郎クンもようやく流れが分かってきたか?」

業ちゃんの殺害方法…。

それはあの証言が役に立つ筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ提示

 

 

 

 

 

 

[霜花の検死結果]

北条の頭部に銃弾が貫通した痕があるため、死因は銃殺の可能性が高いとの事。

死後数時間が経過しており、死亡推定時刻は夜10時〜翌3時頃と予想される。

頭部以外に外傷は全く見られない。

 

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「業ちゃんの死因については既に分かってるんだ。ね?優月ちゃん?」

霜花 優月「ええ。一応私の検死結果を改めてお伝えしますと………業の頭部、正確にはこめかみに銃弾が貫通したような痕がありました。このことから死因は銃殺だと思われます」

柴崎 武史「あの北条サンが銃殺とは…不意打ちされたのか、よっぽど撃った犯人の腕がよかったのか…」

霜花 優月「そう言いながら私を見るのやめてもらってもいいですか?」

柴崎 武史「ええ…。今の一瞬でバレるんスか…」

チラリと自分を見た柴崎君に瞬時に気づく優月ちゃん。さすが狙撃手。

独島 灯里「でも、柴崎くんの言いたいことも分かるよっ☆≪狙撃手≫の霜花さんなら武闘派の北条さんのこめかみを正確に打ち抜けてもおかしくないってことでしょ☆」

霜花 優月「………正直、否定はしません。ですが………私は犯人ではありません」

万斗 輝晃「いや、でもそんなこと優月さんしか出来ないんじゃ…」

明智 麻音「だが、素人が偶然こめかみに当てた可能性だってある。確かに霜花優月クンは他の者より可能性は高いが、かといって彼女が犯人であると決めつけるのは早計だろう。他にも検討すべき事項がなければ別だが」

明智さんのフォローが入り、優月ちゃんは少し安心した表情になる。

千野 李玖「銃弾等は残されていたのですかな?発砲したのであれば残されている筈ですが」

相川 凛「銃弾なら残されてたよ」

そう、あれは確か彼女が見つけてくれた。

 

 

 

 

コトダマ提示

 

 

 

 

[めり込んだ銃弾]

教室の壁に銃弾がめり込んでいた。

 

 

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

 

相川 凛「研究教室内に壁にめりこんだ銃弾があったんだ。そうだよね?独島さん」

独島 灯里「そうそう~。わたしがこの鋭い観察眼で見つけたんだっ☆」

笑いながら謎のポーズを決める独島さん。

独島 灯里「ちょうど北条さんの身長くらいの高さの壁にめりこんでるのを発見したんだよっ☆」

柴崎 武史「それは………()()()()っスか?」

独島 灯里「うん。一発だけだったけど…」

千野 李玖「一発のみで正確にこめかみに当てたと…」

自然と優月ちゃんに視線が集まる。

こんな曲芸みたいなことが出来るのは……優月ちゃんしかいないという意見が徐々に浸食し始めている。

そして視線を向けられている彼女は暗い顔で俯いている。

相川 凛「大丈夫だよ」

しかし、うちはそれをかき消すかのように声を上げた。

霜花 優月「…凛?」

相川 凛「うちは優月ちゃんが犯人じゃないって信じてるから。だからそんな自身なさそうな顔しないで。もっと堂々としてて大丈夫だよ」

霜花 優月「………そう、ですね。ありがとうございます」

顔を上げうちに微笑みながらお礼を言う優月ちゃん。

よかった。いつもの優月ちゃんだ。

明智 麻音「信じてる、か。しかし助手よ。信じるのは結構だがそれだけでは事件は解決しないぞ。何か霜花優月クンが無実だと証明出来る証拠はあるのね?」

腕を組みながら明智さんはそう尋ねてくる。

相川 凛「今はない……けど、まず犯人を特定する前に話さなくちゃいけないことがあるよ。………明智さんと千野君、それに万斗君が襲われたことだよ」

黒瀬 敦郎「あー…それがあったな」

黒瀬君は頭をかき困ったような様子を見せる。

黒瀬 敦郎「結局、あれってなんだったんだよ。犯人がやったってことでいいのかよ?」

独島 灯里「いやいや~もしかしたら『絶望の庭』のスパイがまた裁判を盛り上げるためにやったのかもしれないよ~。もちろん、殺人とは関係なしでねっ☆」

柴崎 武史「もしそうなら、アンタが襲撃犯の正体っスね。あ、もーいっそのことめんどいんで独島さんに投票して処刑で裁判終わらせますか?」

独島 灯里「じ、冗談だってば~。柴崎くんったら真面目なんだからっ☆」

明智 麻音「確かに、その話はするべきだな。ワタシ達を襲ったのは犯人なのか、それとも無関係の人物なのか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

議論開始!

 

 

明智 麻音「では、ワタシ達3人が立て続けに襲われた事について話し合おうか。ワタシはさっき言った通り、図書館で本を読んでいる所を襲われた。突然後頭部を殴られた形だな」

千野 李玖「拙僧は図書館で倒れている明智殿を見つけて、慌てて駆け寄った所を同じように後頭部を殴られました」

万斗 輝晃「ぼ、ボクも同じだよ。2人が倒れてるのを図書館で見つけたんだ。それで助けを呼ぼうと思って廊下に出ようとしたら、頭を殴られたんだ」

明智 麻音「ふむ、3人全員手口は同じか。ならワタシ達を殴ったのは同一犯という事で間違いない。ではその凶器とは何だったんだろうな?」

霜花 優月「現場が図書館ということは………[]とかでしょうか?」

独島 灯里「きっと[ハンマー]だよっ☆」

黒瀬 敦郎「いーや違うね。頭殴る凶器といったら[鉄パイプだろ?」

柴崎 武史「アンタら、僕が言うのもなんッスけど、もうちょっと真面目に議論してもらえます?」

 

 

 

 

 

[本]←[角が血で染まった本]

 

 

 

 

 

それに賛成だよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「優月ちゃんに賛成だよ。2人が倒れてた近くに角に血が付いた本があったんだ」

独島 灯里「あ〜!確かそうだったね〜。わたしも見たのにすっかり忘れてたよ〜」

黒瀬 敦郎「なんだそりゃ!?そんな重要な事忘れてんじゃねーよ!?」

呆れ果てる黒瀬君にへへへと笑う独島さん。

柴崎 武史「まああの図書館には鈍器になりそうな分厚い本なんて沢山あったッスからね。別に本で人殴っても何ら不思議じゃないッスよ」

明智 麻音「図書館にある本を咄嗟に凶器として利用した………。であれば問題は、一体いつ犯人は図書館に入ってきたのか、ということになるな。ワタシは図書館の入口付近で読書をしていた。当然、誰か出入りがあればすぐに気がつく。しかしワタシがいる間に誰も人は来なかった。それは間違いない」

千野 李玖「明智殿は午後から深夜襲われるまで図書館にいたのでしょう?であれば一体いつ犯人は………」

明智 麻音「()()()()()()()は誰も来なかった。しかしワタシもずっと図書館に張り付いていたわけではない。トイレに行ったり食事を摂りに行く時があったのだ。つまり犯人はそのワタシのいない時間に図書館に入り込んだのだろう」

明智さん達を襲った犯人は、明智さんが図書館から離れた瞬間に中に入り身を潜めた。そして深夜明智さんが油断した後背後から頭を本で殴りつけた。

確かにそう考えるのが一番しっくりくる。

 

 

 

 

柴崎 武史「犯人がどう明智サン達を襲ったのかは分かったッス。けどそう考えると一つ妙な事があるんスよねー」

すると柴崎君がある人を見ながら口を開いた。

相川 凛「妙な事って?」

柴崎 武史「明智サン、千野サンは図書館で見つかってるッスけど、万斗サンだけホールで見つかってるんスよ。なんか変じゃないッスか?」

万斗 輝晃「そんなのボクが一番知りたいよ!何でボクだけ………」

霜花 優月「普通に考えれば、犯人が輝晃を襲った後ホールまで運んだということになりますが………輝晃だけをホールまで運ぶメリットがありません。寧ろデメリットだらけです」

相川 凛「そうだよね。当然運ぶにも時間がかかるから誰かに見られる可能性を考慮しなくちゃいけないし、血痕とかの証拠も残っちゃうもんね」

万斗君だけホールで発見された理由。

それをみんなでうーんと唸りながら考えていると………。

 

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「考えられる可能性が一つある。それは万斗輝晃クン。キミがワタシと千野李玖クンを襲った犯人である場合だ」

明智さんの静かな一言。

その瞬間怯えた目をした少年に一斉に視線が集まる。

万斗 輝晃「な、なんでボクが………!」

明智 麻音「簡単な事だ。ワタシは千野李玖クンに、千野李玖クンはキミに倒れているところを目撃されている。しかしキミは誰にも見られていない」

万斗 輝晃「そ、それは………!?」

明智 麻音「ワタシと千野李玖クンを気絶させたキミはホールに向かい気絶したフリをする。そうすればキミもワタシ達と同じように被害者として犯人候補から外れる。そう考えればさっきの状況にも説明がつく」

万斗 輝晃「………!?」

万斗君の顔に驚愕の表情が浮かぶ。

黒瀬 敦郎「確かに、輝晃だけホールで見つかるっておかしいよな?」

独島 灯里「ね〜。わたしもさっきからずっとそう思ってたよっ☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

万斗 輝晃「い、いい加減な事言うなよっ!!!」

疑いの目で見られた万斗君は顔を真っ青にして大声で叫ぶ。

万斗 輝晃「まずボクは襲われる直前まで千野君と一緒にいたんだ!だったら図書館にいつ潜むっていうんだ!」

明智 麻音「落ち着きたまえ万斗輝晃クン。ワタシはあくまで可能性の話をしただけだ。キミが犯人だと断定したわけでは………」

万斗 輝晃「それにボクはちゃんと気絶してたんだ!怪我もしてたし、本当に襲われたんだよ!」

興奮して話す彼は誰の声も聞こえていない。

ただただ、自分が潔白である事だけを主張し続ける。

万斗 輝晃「それにボク達が襲われ事より重要な事があるだろ!業さんを殺した犯人だよ!結局、業さんが殺された時にアリバイがなくて一発でこめかみに銃弾を当てられる人が犯人なんだ!さっき凛さんが話をわざと逸らしたけど、結局優月さんが犯人なんだろ!!!」

優月ちゃんの顔がサッと青ざめる。

相川 凛「ま、待ってよ!!優月ちゃんが犯人な訳……」

 

 

 

 

 

明智 麻音「確かに、万斗輝晃クンの言うことにも一理ある」

うちが慌てて弁解しようとすると、明智さんがそれを遮った。

相川 凛「あ、明智さん………?」

明智 麻音「助手よ、今回の裁判が開かれた理由は何だ?………言うまでもないと思うが、それは北条業クンとジャック・ドクトリーヌクンが殺されたからだ。であればワタシ達は北条業クン達殺害の真相を暴かなければならない。ワタシ達が襲われたことは確かに大事ではあるが、結局北条業クンが殺された時の状況から犯人を解明するのが一番の近道なのだよ。………キミはさっき『話さなくちゃいけないことがある』と言って話を逸らしたが、それはキミがまだ霜花優月クンが犯人ではないと言える証拠が無かったからだろう?」

相川 凛「そ、それは………!」

明智 麻音「先程は霜花優月クンが犯人であると決めるのは早計だ、と言ったが、それはあくまで他に検討すべき事項があるだろうと考えてたからだ。だが今は違う。これ以上めぼしい証拠が出ない以上、今ある証拠から判断するしかない。明確な証拠がなければ彼女が犯人ではないと認めるわけにはいかないのだよ。ワタシは感情より理屈を重視する。つまりワタシは今ある証拠から霜花優月クンが犯人であるとは判断する」

いつも通りの冷静な態度、そして鋭い発言。

そして彼女のうちを見るその目は…………対抗心に満ちていた。

 

 

 

 

 

 

黒瀬 敦郎「………まー、オレも実は麻音に賛成だ」

黒瀬君は頭をガシガシと掻きながらそう発言する。

相川 凛「黒瀬君………」

黒瀬 敦郎「別に優月が人殺しそうとか思っちゃいねーよ。優月は優しい奴だ。それに輝晃が怪しいとも思ってる。けどよ、業は銃で殺されてるんだろ?なら銃で業を銃で撃った奴が必ずいるってことだ。そんな一発で綺麗にこめかみに当てて殺せる奴なんて優月しかいねーだろ」

千野 李玖「拙僧も黒瀬殿と同意見です。銃など扱った事がない素人であればこめかみに当てるどころか、銃を撃つ事すらままならないでしょう。その点、『狙撃手』である霜花殿にはそれが可能であるのが事実。今の状況証拠から結論づけるべきだと拙僧は思います」

相川 凛「みんな…………………」

うちが呆然としていると、何故か柴崎君と目があった。

彼はため息をつくと、

柴崎 武史「僕は反対ッスね。それだけで霜花さんを犯人っていうのは無理矢理すぎだと思うんスよ。それに彼女より怪しい人いるんで」

そう言ってくれた。

独島 灯里「じゃあわたしも相川さん側つくよっ☆なんか面白そうだしねっ☆」

よく分からないけど独島さんも味方になってくれるみたいだ。

 

 

 

 

 

モノカバ「おおお?もしかしてこれは意見が真っ二つに割れたカバ?ならやるべき事は一つカバ!議論スクラム開始カバ!」

モノカバの陽気な声と共に席が動き始める。

霜花 優月「私は………一体どうすれば………」

相川 凛「落ち着いて、優月ちゃん」

今にも倒れそうなほど顔を真っ青にする優月ちゃんにうちは出来るだけ優しく声をかける。

相川 凛「優月ちゃんは犯人じゃないんでしょ?ならさっきも言ったけど堂々としてればいいんだよ。うちは優月ちゃんが犯人じゃないって信じてるから」

霜花 優月「………………ええ。…………………私は犯人ではない。なら動揺することなどない。もっと冷静にならないと」

自分に言い聞かせるようにそう言うと、うちの方を向き微笑んだ。

その顔をはいつも通りの優月ちゃんだ。

霜花 優月「私はこんな所で死にたくない。凛達とお別れなんてイヤです。………力を貸してもらえますか?」

相川 凛「もちろんだよ!!」

いつも通りお互い向かい合う形で席がセットされる。

うちの向かいは明智さん。

彼女は鋭い視線でこちらを見る。

うちだって………負けられない。

みんなが納得してくれるように全力を出す!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《霜花優月は北条業を殺した犯人か?》

 

 

 

 

 

 

「犯人だ!」………明智、万斗、千野、黒瀬

「犯人じゃない!」………相川、霜花、柴崎、独島

 

 

 

 

 

 

万斗 輝晃「たった一発でこみかみに正確に銃弾を当てられる人なんて優月さんしかいないよ!だから優月さんが犯人に決まってる!!」

 

 

 

霜花 優月「確かに私は正確に狙った場所に撃てると思いますが、それのみで私だと決めつけるのはどうかと思います」

 

 

 

 

 

 

 

 

黒瀬 敦郎「でもよ、優月にはアリバイがねーんだろ?」

 

 

柴崎 武史「他にアリバイない人なんて沢山いるじゃないッスか。それに僕は、千野サンと万斗サンだけその時間一緒にいたってのもおかしいと思ってるんスよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千野 李玖「ですから拙僧らは北条殿が殺害されたであろう時間、お互いにアリバイを証言し合っているのです。拙僧らを疑うのは筋違いなのでは?」

 

 

独島 灯里「ん〜?でもさっき3人が襲われた話で万斗くんが怪しいってなったよね〜?千野くんはともかく、万斗くんが犯人の可能性も十分あるんじゃないかなっ☆」

 

 

 

 

 

 

 

万斗 輝晃「だからそれと業さんが殺された話は関係ないだろ!!いい加減にボクだけを疑うのはやめろよ!!」

 

 

 

柴崎 武史「いやいや、関係ないわけないじゃないッスか。北条サンとジャックサンが殺されたのとは全く無関係な所で3人襲われたなんて言い訳、苦し紛れにも程があるッスよ」

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「どんなに言われてもワタシは確固たる証拠がなければ霜花優月クンが犯人ではないと認めるわけにはいかないな。助手よ、キミはワタシ達が納得する程の証拠を持っているのかね?」

 

 

 

 

 

 

相川 凛「それが犯人特定の手がかりになるかどうかは分からない。でもまだ検討すべき事は残ってるんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

これがうちらの答えだ!!!

 

 

 

 

 

 

相川 凛「…………まだ、残ってるよ。重要な証拠」

明智 麻音「ほう。ただの強がりではなさそうだな。では助手よ、その検討すべき重要な証拠とやらを見せてくれ」

明智さんは先程の鋭い視線ではなく、寧ろ優しい目でこちらを見ていた。

いや、楽しげと言った方が正しいか。

(…………この証拠なら、今の状況をひっくり返せる筈だ)

 

 

 

 

コトダマ提示

 

 

[落ちていた糸クズ]

入口に落ちていた血に染まった糸クズ。

他にゴミは一切落ちていなかった。

 

 

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

相川 凛「黒瀬君。《機械工の研究教室》で拾ったあれ、出してもらってもいい?」

黒瀬 敦郎「おう。あれだな」

黒瀬君はポケットの中から袋に入ったある物を取り出した。

柴崎 武史「………何スか?それ」

相川 凛「業ちゃんが殺されてた《機械工の研究教室》に落ちてた糸クズだよ。元々は白い糸だったんだけど、血で半分くらい赤に染まってるんだ」

万斗 輝晃「ただの糸クズじゃないか。特におかしなところは何もないよ」

相川 凛「この糸クズ自体はおかしくないよ。問題は教室には()()()()()()()()()()()ことだよ。他のゴミは一切落ちてなかった。まるで綺麗に掃除したみたいに」

明智 麻音「………!!」

その言葉で明智さんはハッと目を見開いた。

独島 灯里「そうそう〜。教室血塗れだったけど、ゴミとか全く落ちてなかったもんね☆」

霜花 優月「ええ。塵一つ落ちていませんでした」

柴崎 武史「犯人が証拠隠滅したとしか考えられないッスね。つまり犯人は()()()()()()()ゴミが落ちるような何かを使っていた、もしくは作っていたと」

千野 李玖「考えすぎでは?ではその何か、とは一体何なのですか?相川殿?」

千野君に声をかけられたうちは目を瞑り考える。

 

 

 

 

 

 

 

落ちていた白い糸。

 

 

 

 

 

 

一発だけ撃たれた銃弾。

 

 

 

 

 

 

 

拳銃は行方不明。

 

 

 

 

 

 

 

銃弾は業ちゃんのこめかみに正確に撃ち込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

銃弾は業ちゃんの頭と同じ高さの壁にめり込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「……………………自動拳銃」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うちがボソリと呟いた言葉に全員が困惑する。

黒瀬 敦郎「な、何て言ったんだよ凛」

相川 凛「教室内に人が入ったら自動的に銃弾が発射される自動拳銃装置を作って設置しておけば……………………犯人はその時教室内にいる必要はなくなる」

黒瀬 敦郎「は、はぁ?」

柴崎 武史「……………………はは」

柴崎 武史「はははははははははははは!!!!!」

すると柴崎君が大声で笑い始めた。

黒瀬 敦郎「こ、今度は何だよ!?」

柴崎 武史「なるほど、そういうカラクリッスか。これは一本取られたッスね」

霜花 優月「一体何がなんやら………」

独島 灯里「わたし全然分かんないよ〜。ねー相川さん、いじわるしないで教えてよっ☆」

うちは全員の顔を見渡しながら口を開く。

相川 凛「犯人は多分、業ちゃんを呼び出した後、入ってきたら自動で銃弾が発射される罠をあらかじめ仕掛けておいたんだよ」

明智 麻音「………それが糸クズの正体か」

明智さんは顎に手を当て考え込む様子を見せている。

ここまで真剣に考え込む明智さん、初めて見たかも。

相川 凛「そう。ここからは予測なんだけど、教室の端っこ、業ちゃんの頭と同じ高さに拳銃をセットして、糸を拳銃のグリップに括り付ける。そしてその糸を同じく入口のドアノブに括り付ける。こうすれば誰か入ってきた時に入口の糸が切れて拳銃が発射される仕掛けが完成すると思う」

黒瀬 敦郎「すげー!そんな装置があるってよく分かったな!!」

相川 凛「いや、これは正直推測でしかないから…………。ただ、糸クズがもしその装置を作るのに使われていたなら、犯人が証拠隠滅を図った理由も説明が付くんだ」

霜花 優月「………自動拳銃装置で業が殺されたとバレるのは、犯人にとって都合が悪いからですね」

優月ちゃんの発言にうちは頷く。

相川 凛「それにこめかみに正確に撃ち込めるのは優月ちゃんだけ、っていう問題もこれなら解決する。カバフォンの生徒一覧にそれぞれの身長が載ってるのはみんな知ってるよね。となれば業ちゃんの身長からこめかみがどの位置にくるかを計算して銃をセットしておけば、素人でも一発の銃弾で殺すのは容易い筈だよ。だって自分で撃つわけじゃないんだから」

正しい位置に設置しておけば後は自動で銃弾が発射。

これなら撃ち慣れていない素人でも十分犯行は可能だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「仮に自動拳銃装置で業ちゃんが殺されたとなると、一つ疑問が生じるんだ。何故犯人は直接撃って殺そうとせず、わざわざ自動拳銃装置を使って業ちゃんを殺したのか。それはさっき言った腕前の問題もあるだろうけど、最大の利点は一つ。………()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

相川 凛「さっきまでの話だと、一発でこめかみに銃弾を撃ち込める技術を持ち、かつアリバイがない優月ちゃんが犯人だと疑われていた。だって殺すには実際に現場にいなくちゃいけないからね。けど、実際に撃ったんじゃなくて自動拳銃装置で殺害したとなれば………いつどこにいても殺せるんだからアリバイなんて関係なくなる」

相川 凛「アリバイが関係なくなると………犯行は監禁されてた柴崎君以外全員に可能になるんだ。そして業ちゃんの死亡推定時刻付近に不自然なくらい完璧なアリバイがあったのは2人だけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「うちは、万斗君か千野君。どっちかが犯人だと思ってるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

万斗 輝晃「なっ………………!?」

千野 李玖「……………………」

うちの発言に万斗君はこれ以上にない程動揺し、千野君は黙って目を閉じている。

相川 凛「2人はお互いのアリバイを証言しているから犯人じゃない。そう言ってたよね。でもそれはあくまで()()()()()()()()()()()()()()()()()()の話だよ。さっきも言ったけど、自動拳銃装置であればどこにいても殺せるんだからアリバイなんて関係なくなるんだ」

明智 麻音「2人でいたから殺せない、という言い訳は通用しないという訳だな」

千野 李玖「成程。相川殿の証言は確かに的を得ています。しかしたとえそうであったとしても、拙僧らにも犯行が可能というだけで、拙僧らどちらかが犯人だというのは少し強引すぎる推理だと思います。それとも、他にも拙僧らを疑う根拠があるのですかな?」

疑われていたとしても態度を変えず、冷静にそう返答する千野君。

………何故彼はこんなにも落ち着いているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

相川 凛「2人を疑う理由は他にもあるよ。………それは2人の態度だよ」

万斗 輝晃「態度って………どういうことだよ?」

額に汗を浮かべた万斗君がうちに尋ねる。

相川 凛「柴崎君も言ってたけど、今回の裁判の千野君は少し変だと思う。前よりも積極的に発言して裁判を主導しようとしてた。最初は人数が少なくなったからうちらの為に気を利かせてくれたのかなって思ってたけど………それにしてもなんか強引な気がしたよ」

千野 李玖「…………………」

千野君はまたも目を閉じ黙って聞いている。

相川 凛「万斗君に関しては明らかだよね。やたらと千野君のことを庇ったり、何でもかんでも人の発言を否定したり………。態度が明らかにおかしかった。前々回の裁判の幸村さんみたいな感じかな。なんか常に焦ってる感じって言った方がいいのかもしれないね」

万斗 輝晃「そ、そんなの言いがかりだ!ボクはいつも通り………」

柴崎 武史「どこがいつも通りッスか。冗談も大概にして下さいよ」

万斗君の必死の反論を柴崎君はバッサリと切り捨てる。

柴崎 武史「それにさっきの3人襲われた話の時もアンタが自作自演で2人を襲った可能性の話も出てきたじゃないッスか。はっきり言って、アンタを疑わない理由がないんスよ」

 

 

 

 

 

 

万斗 輝晃「ち、違う!!ボクは本当に何もしてない!!!」

黒瀬 敦郎「じゃあ聞くけどよ………輝晃、テメーなんでそんな必死なんだ?」

万斗 輝晃「だ、黙れよ!ボクは死にたくないだけなんだ!間違った答えを出そうとしてるんなら必死になって否定するのは当たり前だろ!」

独島 灯里「死にたくないってそりゃあみんなそうだよ〜。それに万斗くん、意見なんて出てない最初からなんか変だったよ☆」

万斗 輝晃「うるさい裏切り者!!」

独島 灯里「ひど〜い☆」

霜花 優月「…………聞けば聞くほど輝晃が怪しく見えてきます。凛、あなたはどう思いますか?」

相川 凛「………正直、万斗君は今回の事件で何らかの形で関わってるのは間違いないと思う。けど、本当にそれが答えなのかってちょっと不安に思って………」

柴崎 武史「それに関しては僕も同意ッス。僕を気絶させたことから始まるこれまでの事を万斗サン1人でやったとは到底思えないんスよねえ………」

柴崎君の意見にうちはうんと頷く。

 

 

 

 

 

 

 

 

柴崎君を気絶させる。業ちゃんとジャック君を殺害する。明智さんと千野君を襲う。

これだけの事を全て1人でやったとは考えにくい。

となると、共犯者がいる事になるが………もしそうなら相手は千野君だろう。

あんなに必死に千野君を庇っていたことから、彼と共犯関係にある可能性が非常に高い。であれば千野君が犯人で、万斗君が協力者ということになる。

しかし、そうなると千野君の怪我の説明がつかなくなる。

彼は実際に襲われているわけだし、となると彼を襲った人は誰になるのかという話になる。

それに加え、『共犯関係にあっても出られるのは実際に殺人を犯した犯人のみ』というルールがある以上、共犯関係がそもそも成立するのかという疑問もある。

前回の事件では霞ヶ峰さんと分倍河原君が共犯関係になったけど、それは霞ヶ峰さんが分倍河原君も殺す予定であったから成立したわけだし、今回のケースとは少し違う。

 

 

 

 

 

 

相川 凛「………明智さん。あなたはどう思う?」

うちは先程からカバフォンを凝視し黙っている明智さんに話を振る。

明智 麻音「………ワタシも概ね柴崎武史クンと同じ意見だ。この複雑な事件を万斗輝晃クン1人で行ったとは思えない。だが、怪しいのは彼であるのも事実だ。しかし、どうも釈然としない。何か見落としがないか………。そう思い今までの証拠を見直しているところだ」

相川 凛「………そっか」

今までの証拠。

それを聞いたうちも証拠を見直すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モノカバファイル。

 

 

 

 

 

 

 

 

ううん。見落としはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《機械工の研究教室》の証拠。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっき議題に上がった時何度も確認した。

業ちゃんは間違いなく銃殺されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行動記録。アリバイの有無。

 

 

 

 

 

 

 

 

これもさっき確認した。

だから万斗君と千野君の不自然なアリバイが分かったんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなの3日間の症状。

 

 

 

 

 

 

 

 

業ちゃんとジャック君のは一部分からないけど、特におかしな点はない。

症状の発生に何か規則性があるわけでもないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

規則、性………………………………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪しい人物を指定しろ!

 

 

相川 凛

 

飛田 脚男

 

霞ヶ峰 麻衣子

 

喜屋武 流理恵

 

分倍河原 剛

 

北条 業

 

柴崎 武史

 

錦織 清子

 

千野 李玖

 

霜花 優月

 

明智 麻音

 

ジャック ドクトリーヌ

 

独島 灯里

 

黒瀬 敦郎

 

中澤 翼

 

幸村 雪

 

万斗 輝晃

 

銀山 香織

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「………………………………分かった」

霜花 優月「………凛?」

優月ちゃんが心配そうにこちら見る。

うちはそれに対して薄く笑うと、

相川 凛「業ちゃんを殺したのはあなただよ。………………千野君」

千野 李玖「…………………」

《超高校級の茶人》千野 李玖君を指差した。

独島 灯里「どえ〜〜〜〜!まさかの千野くんが犯人〜?」

黒瀬 敦郎「な、何で李玖なんだよ?」

霜花 優月「凛。何故李玖が犯人だと思ったのですか?貴方の言うことを疑っているわけではないのですが………」

相川 凛「うちが疑問に思ったのは…………みんなの症状だよ」

柴崎 武史「症状?何か相川サン的に引っかかることでもあったんスか?」

相川 凛「うん。それを順番に説明してくよ」

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「………さっきうちがまとめたみんなの症状が書かれた表を見て欲しいんだけど、例えばうちの3日間の症状って、番号で言うと⑤→⑧→①なんだよ」

黒瀬 敦郎「それが何だよ?別に変なことじゃ……」

霜花 優月「敦郎。ひとまず話を最後まで聞きましょう」

相川 凛「次に明智さんと万斗君。2人のを見ると、明智さんは⑦→②→⑤。万斗君は①→⑩→⑨。じゃあさ、この3人の共通点って何だと思う?」

万斗 輝晃「………3人とも()()()()()()の順で並んでる」

うちの質問に対して万斗君がそう答えた。

霜花 優月「………確かに、3人とも1日目は奇数、真ん中の2日目は偶数、最後の3日目は奇数の番号の症状に冒されてますね」

黒瀬 敦郎「………まー言われてみればそうだけどよ………」

黒瀬君はだから何だという顔をしている。

それはそうだ。この説明だけで分かれというのは無理がある。

 

 

 

 

相川 凛「話を続けるよ。次に優月ちゃん、柴崎君、独島さん、黒瀬君のを見て欲しいんだけど………」

明智 麻音「今助手が名前を挙げた人物達は初日に()()の病に冒されているな」

独島 灯里「なんかごちゃごちゃしてきたよ〜」

相川 凛「うん、じゃあうちが軽くまとめるね」

うちは説明しやすいように順番をまとめ、みんなにそれを見せた。

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

独島 灯里「…………あ〜!」

黒瀬 敦郎「そういうことか!分かったぜ!」

実際に整理して見せたことで、独島さんや黒瀬君にも理解してもらえたようだ。

相川 凛「そう。初日に()()の症状だった人は2日目には必ず()()。そして3日目にはまた()()の症状なんだよ」

柴崎 武史「逆に初日が()()だった人は2日目には()()、3日目にはまた()()って事ッスね」

明智 麻音「その規則性に当てはめていくと、1人おかしな人物が出てくる。…………千野李玖クン。何故キミだけ偶数→偶数という流れなのかね?」

千野 李玖「それは偶々でしょう」

しかし千野君は動じない。

いつも通り静かにゆっくりと反論する。

千野 李玖「偶然拙僧だけそのように症状が出るようになっていたのでしょう。その理由は拙僧に聞かれても困りますな。モノカバに尋ねてみれば……」

相川 凛「いや、そんな事する必要はないよ」

モノカバの方を向こうとした千野君はピタリと動きを止めた。

相川 凛「千野君だけ例外なんて事はあり得ないから」

千野 李玖「根拠はあるのですかな?」

挑戦的な視線をこちらに向ける千野君。

………彼は余裕そうにしているけど、きっと内心焦っているはずだ。

うちは間違ってない。

ここまで来たからには退く事は出来ない!

相川 凛「根拠は2つあるよ。まず1つめは………2日目の業ちゃんの様子だよ」

霜花 優月「業の………様子ですか?」

相川 凛「うん。今考えてみると………そういう事だったんじゃないかって分かるんだ」

 

 

 

 

 

 

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(非)日常編④

 

 

 

業ちゃんはうちの耳元で色々話をしたり、()()()()()手でうちの顔、全身をベタベタ触ってきた。

 

 

 

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相川 凛「業ちゃんに手で触られた時、妙に熱いなと思ったんだ。最初は興奮してて体温が上がっているのかなと思ったんだけど、今考えてみれば違う理由だったんだよ」

柴崎 武史「その理由って何スか?僕気になるッス」

相川 凛「…………症状が出てたんだよ。④の高熱が出てたんだ」

茶化す柴崎君を軽く睨んでからうちは、自分の中で出た結論を口に出した。

明智 麻音「………ふむ。その意見は非常に興味深いな。もしその話が本当なら、北条業クンの2日目の症状は④であり、千野李玖クンの証言と矛盾することになる。果たして、どちらが本当なのだろうな?」

千野 李玖「でしたら、相川殿が嘘を言っているのでしょうな」

千野君はうちの方を目を細めて見た。

千野 李玖「北条殿の体温が熱かったと言っていましたが、それを確かめたのは相川殿のみです。であれば、いくらでも嘘をつけると思います」

相川 凛「………確かに、それを確かめたのはうちだけだし、その証言だけじゃ弱いとは思う。けど忘れたの?うちが千野君が犯人だと思う根拠は2つあるって」

万斗 輝晃「もう1つって………何だよ」

怯えと困惑が入り混じった声で万斗君は尋ねる。

相川 凛「さっきの症状の規則性の話に戻るけど、あの規則を当てはめてみれば、ジャック君と業ちゃんの症状も判明するんだ」

うちは改めてメモに書き加え、みんなにそれを見せた。

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

相川 凛「順番に説明するよ。まずジャック君だけど、1日目は⑨の『何でも出来ると思い込む』だった。これに関しては一緒にいたうちと優月ちゃん、黒瀬君が見てるから間違いない」

霜花 優月「ええ」

黒瀬 敦郎「おう。間違いねーよ」

相川 凛「次に2日目の症状だけど、さっきの規則に当てはまれば偶数の症状が当てはまるはず。けど残りの症状は⑥と①しかない。ならジャック君の症状は⑥の『幻覚と意識朦朧の症状』で確定する。これも黒瀬君が2日目に廊下を彷徨うジャック君を目撃したという証言と一致する」

黒瀬 敦郎「あれは幻覚見てたから彷徨ってたのか………」

相川 凛「最後の日は奇数の症状だけど、残ってるのはどっちも奇数だから特定は出来ない。けど特定する必要はないんだ。だって残りの業ちゃんの症状を見てもらうと………千野君、あなたと業ちゃんだけ規則性から外れてるんだよ」

独島 灯里「本当だ〜。北条さんは全部()()だし、千野くんは全部()()だねっ☆」

柴崎 武史「何故こんな事が起きてるのか。それは明白ッスよね?2()()()()()()()()からッスよ」

明智 麻音「では、そのエラーを正す方法はないのか?………簡単だ。千野李玖クンが本当は①で北条業クンが④であれば全ての辻褄が合う。矛盾点が綺麗さっぱり無くなるというわけだ」

 

 

 

 

 

 

 

万斗 輝晃「で、でも!?」

万斗君は納得出来ないという風に声を張り上げる。

万斗 輝晃「ボクは2日目の夜、図書館に行く前に彼を看病してたんだ!彼が高熱で辛いって言ってたから!」

柴崎 武史「じゃあ聞くッスけど、アンタは実際千野サンに触って熱があることを確かめたんスか?」

万斗 輝晃「そ、それは………」

明智 麻音「これはワタシの予想なのだが、万斗輝晃クン、恐らくキミは千野李玖クンに熱があるか確かめる為に体を触ろうとして断られたのではないかね?実際触れられると症状が熱でないことがバレてしまうからな」

万斗 輝晃「……………!?」

立て続けに痛いところを突かれ、顔が青ざめていく万斗君。

相川 凛「千野君が万斗君に嘘をついてまで看病してもらったのは、きっもアリバイを作る為だったんだよ。その時間はアリバイがある。だから北条業殺しの犯人は自分じゃないって証言する必要があったからあなたを利用したんだ」

万斗 輝晃「………千野くん、それは本当なのかい………」

千野 李玖「………………」

万斗君の問いかけに千野君は答えない。

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「うちはあなたが業ちゃんを殺した犯人だと思ってる。…………どうなの?何か反論はないの?

千野 李玖「………反論、ですか」

千野君はあからさまな溜息をついた後、面倒臭そうにこちらを見た。

まるで何故自分が反論なんてしなくてはいけないのか、みたいな反応だ。

千野 李玖「では拙僧にが怪我をしてたのはどう説明するつもりですかな?拙僧は背後かは頭を殴られ気絶していたのですぞ。死んでないにしろ、現場には大量の血で溢れるくらいの怪我です。それは一体誰がやったと言うんですかな?」

相川 凛「………本当に怪我したの?」

千野 李玖「……………」

千野君の眉がピクリと動く。

相川 凛「さっき万斗君の自作自演説が出たけど、うちは千野君こそそうだと思ってるよ」

千野 李玖「随分と面白いことを仰りますな。自分の後頭部をどうやって殴るというのですかな?」

相川 凛「いや、それ以前の話だよ。あなたは()()()()()()()()()()。無傷の頭に包帯を巻いただけだよ」

万斗 輝晃「そ、そんな事あるわけ………」

明智 麻音「静かにしたまえ。今は助手が推理を披露しているだろう。キミの声はノイズにしかならない。喋るなら全てが終わってからだ」

万斗 輝晃「うっ………」

うちは明智さんに目線でお礼を伝えると、

相川 凛「………勿論、根拠もある。あの現場にあった血だけど………」

あの大量の血の正体は…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ提示

 

 

[保健所の輸血パック]

保健所に沢山あった輸血パックが一個も無くなっていた。

 

 

 

 

これだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相川 凛「捜査時間中に黒瀬君に見てきてもらったんだけど、どうやら保健所の輸血パックが1つも残ってなかったらしいんだ。そうだよね?黒瀬君」

黒瀬 敦郎「おう!冷蔵庫の中見たけど何にも入ってなかったぜ」

独島 灯里「飛田くんの事件の時と同じだね〜。でも何でそんなことしたのかなっ☆」

柴崎 武史「いや今の話の流れで分かるでしょ。自分が殴られて怪我したという印象を強める為ッスよ。あんな血溜まりの中で倒れてたら誰もが怪我したって思うじゃないッスか」

独島 灯里「なるほどっ☆」

相川 凛「………千野君。頭の包帯、取ってくれないかな」

千野君は目を閉じ黙っている。

うちの予想が正しければ…………彼の頭は無傷の筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明智 麻音「素晴らしい着眼点だぞ助手。ワタシも負けていられないな」

すると明智さんがピンと人差し指を立てた。

明智 麻音「名誉挽回のために、ワタシも彼が犯人だと結論づける為のピースを提供しよう」

明智 麻音「質問だが、犯人は北条業クンを自動拳銃の罠で殺害した後、何をしたと思う?助手、キミには分かるかね?」

相川 凛「それは…………使用した銃の回収したり、証拠隠滅の為の後片付けとかじゃない?」

明智 麻音「その通り。しかし、使用した物のうち、糸などは適当な場所に捨てればいいとは思うが、問題は銃の処分だ。銃は適当な場所に捨てる事はしないだろう?ならその銃はどこにいったのだろうな?」

独島 灯里「見つからないような場所に隠したんじゃないの〜?」

霜花 優月「個室に隠しておく事も出来ますね。それか……今でも身につけているか」

明智 麻音「それだ。霜花優月クン」

明智さんは正解だと言う風に優月ちゃんに向かって指パッチンを1回。

明智 麻音「犯人は恐らく用心深い性格。であれば犯人が物を隠す場所など限られている。それは…………自分の懐だ」

明智さんの言葉で千野君の服装に一斉に注目が集まる。

明智 麻音「キミの服装は和服だ。銃1つくらいなら隠してもバレやしない。………ワタシはキミが今、銃を所持していると確信している」

千野 李玖「…………………」

万斗 輝晃「どうなんだよ、千野くん。ボクの事、ずっと騙してたのかよ!!!!!」

万斗君の心からの叫びが裁判場に響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く……………………。本当に厄介な人達ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()、ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うんざりしたような深い溜息をついた彼は、まず頭の包帯を取る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の坊主頭には、傷一つ付いていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして自分の懐を探る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手には黒く光った拳銃が握られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「余計なことをしてくれたものです。こんな事では……………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()としての面子が立たないですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生存者

 

 

LA001 相川 凛《外国語研究家》

MA002 霞ヶ峰 麻衣子 《動画投稿者》

MC003 喜屋武 流理恵 《調理部》

SA004 銀山 香織《棋士》

MB005 黒瀬 敦郎《バスケ部》

MC006 柴崎 武史《歴史学者》

MB007 霜花 優月《狙撃手》

MA008 ジャック ドクトリーヌ《医者》

MC009 千野 李玖《茶人》

MC010 独島 灯里《サブカルマニア》

MB011 飛田 脚男《バイク便ライダー》

SB012 中澤 翼 《フットサル選手》

LB013 錦織 清子《テニスプレーヤー》

MB014 分倍河原 剛 《空手家》

015 北条 業 《希望ヶ峰学園予備学科生/放火魔》

MA016 万斗 輝晃 《情報屋》

MB017 幸村 雪 《激運》

MA018 明智 麻音《探偵》

 

残り8人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







後編もなるべく早く更新する予定です。





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