ダンガンロンパ キャンパス   作:さわらの西京焼き

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やっと1章入れました。今回は説明回なのであまり物語は進みません。


chapter1 《ゼロから始めるキャンパスライフ》
(非)日常編①


モノカバが去った後の教室は沈黙に包まれていた。不安そうな顔をして俯く人、難しい顔をしながら腕を組む人、呆然としている人、誰もがこの状況に絶望していた。

当然だ。やれ人殺しをしろ、やれここで50年生活しろ、なんて急に言われたら誰だってこうなる。

でも、諦めるのはまだ早いとうちは思っている。だって出れる可能性が0と決まった訳じゃない。だからこのまま何もしないでいるより動いた方がいい。そう言いたいけど、どうみんなに声をかけていいのか分からない、どうしよう。

うちがうーんと悩んでいると、 

 

 

「はい、注目!!」

パン!と手を叩いて錦織さんが話し始めた。

「みんなの気持ちも分かるけど、諦めるのはまだ早いよ!!どっかに脱出口があるかもしれないしね!それに…」

「うちらは超高校の生徒なんだよ!!外にいる警察だって拉致されたと分かれば全力で捜査してくれるだろうさ!だから希望を捨てちゃダメだよ!」

「でも、あんな兵器を隠してる奴だよ…たとえ警察が来たとしてもボクらが救出されるかどうか分からないじゃん」

万斗君が青白い顔で言う。確かに一理ある。あの降ってきた剣以外にも何か隠し持っている可能性は高いし、そうなるともはや警察では手に負えないだろう。

すると、錦織さんは万斗君の前に立ち、

 

 

「痛っ!?」

「弱気な事言ってんじゃないよ万斗ちゃん!」

思い切りデコピンした。うわぁ、超痛そう。

「日本の警察舐めんじゃないよ!いざとなったらSATとか優秀な部隊もいるし、自衛隊だっているんだ。きっとなんとかしてくれるはずさ!」

「だったらアタシらが今やる事はただ1つ!出口を探す事だ!こんなに広い大学なんだから出口が無い訳がない。出口を探して、もし無かったら警察が来るのを大人しく待てばいい。ボーッとしてるよりずっとマシだろ?」

そう、うちはそういう事を言いたかった。

 

「そうか、そうだよ!!きっと助けが来るよ!」

「うん…きっと大丈夫…すぐに出れる…」

「出口も探せばもしかしたら見つかるかもしれないしね〜」

すごい、たった数分でみんなに希望を持たせた。錦織さんはやっぱりみんなを引っ張っていくリーダータイプなんだ。さすが姉御。尊敬します。

 

 

「………………」

「………………」

けど、まだ立ち直れていない人が2人いた。錦織さんは、その2人に優しく声をかける。

 

「幸村ちゃん、黒瀬ちゃん。アンタ達の気持ちも分かる。でもこのまま絶望してたらモノカバの思う壺だよ。アンタ達はそれでいいのかい?」

「 でも…俺のせいで…剛があんな事になっちまった。俺は肝心な時に動けねぇカスだ。俺に出来る事は何も無いんだよ…」

「ウチ、さっきから震えが止まらなくて…ねぇ、どうしてみんなはそんな平気でいられるの…?おかしいよ。だって閉じこめられてて、出たければ人を殺せって言われてるんだよ。もう嫌だよ…家に帰らしてよ…」

2人の言っている事は至極真っ当だ。錦織さんはこの2人をどう説得するんだろう。

 

 

「……………………………。ハァ、まったく…ホラ!!」

「いてっ!?」「痛い!!」

2人にそれぞれまたデコピンをした。え?もしかして力技??

「2人とも深く考え込みすぎ!!!!見た目バカで単純っぽいになんでメンタルはそんなナイーブなんだい!」

「バカって言うな!!」

「ヒドッ!?またバカって言われた!!」

「黒瀬ちゃんは何を悩んでるかと思えば………アンタが今やる事は命がけで守ってくれた分倍河原ちゃんに恩を返す事なんじゃないかい?」

「でも…俺に出来る事なんて…」

「アンタ男だろ!女を守るのが男なんじゃないのかい?ここにはアタシ含めてか弱い女子がたくさんいるんだ。そんなデカいナリしといて女子1人すら守れないのかい?」

「う、うるせぇ!!そんなの出来るに決まってんだろ!」

「ほら、アンタに出来る事あるじゃないか」

「あ………………」

「分倍河原ちゃんがいない今、1番みんなを守れそうなのは黒瀬ちゃんだ。分倍河原ちゃんが戻ってきた時、黒瀬ちゃんが代わりにみんなを守ってたって知ったら喜ぶし、恩返しにもなるんじゃないかい?」

「………………おう、そうだな。俺のやる事が見つかった。ありがとな清子」

「礼なんかいいって。大した事言ってないんだからさ」

「それと、お前がか弱い女子はありえねぇよ。あるとしてもほぼ男みたいな女…グエッ!?」

「か弱い女子、だよねぇ?」

「は、はい…すみません…」

は、腹パンして黙らせた…錦織さん、やっぱ力でゴリ押すタイプだ。怖い。

 

「幸村ちゃんはもしかして人を殺したり、ここに一生篭るつもりでいるのかい?」

「そ、そんな訳ないじゃん!!ウチは全員無事でここを出たいもん!!」

「じゃあみんなで協力して出口を探すしかないだろう?」

「だって…そんな事したら…またさっきみたいに剣が降ってきて…」

「そう。それも含めてアタシらは確認しなければならない事が山ほどある。だから絶望して動かないとかいう選択肢は無いんだよ。生き残るためにね。幸村ちゃんだって死にたくないだろ?」

「う、うん…死にたくないよ…」

「だったらもうちょっと足掻いてみよう。やれるだけの事はやってみよう。何もしないよりはマシだろ?」

 

「うん…そうだよね。ウチ、どうかしてた。迷惑かけちゃってゴメンね。姉御」

「姉御…?姉御ってアタシの事かい…?」

あ、他にも錦織さんの事姉御って言ってる人いた。やっぱりうち間違ってなかった。

「よーし!!超高校の激運、幸村雪、復活!!!!みんなも、迷惑かけてゴメン!!ウチ、もうメソメソしたりしないから!

改めてこれからよろしく!!」

「いや、だから姉御ってなんだい!?!?」

「ええ。これからよろしくお願いします」

「うん…よろしく………」

「ボクはハナから雪さんが迷惑かけてると思ってないよ!ウヒョ、じゃあ早速、友情の証としてボクに君のお尻を触らせてはもらえないかい?」

「ヤダ!てるるん気持ち悪いもん!」

「そ、そんなぁ………」

「ま、まままままたお、お前はし、性懲りもなくそ、そそそそんな事を!は、恥を知れ!」

「なんで銀山さんがテンパってるんすか?」

「銀山さん顔真っ赤〜。見てて面白いねー」

「さあ、みんな盛り上がってきたでござるね!みんなで一致団結して脱出するでござるよ!」

「おー!!」

みんなさっきとは打って変わって希望に満ち溢れた顔で騒いでいる。

 

「錦織さん、本当にすごいね。落ち込んでた2人をあっという間に復活させるなんて…超高校のカウンセラー名乗った方がいいんじゃない?」

「ハハッ、冗談が上手いね相川ちゃんは。アタシはただアイツらに今やるべき事を教えただけさ」

錦織さんはケラケラ笑う。またもやうちに出来ない事をサラッとやってのける人に会ってしまった。ああ、なんか自分の不甲斐なさが情けないよ…

 

 

「さぁ!みんな!この教室で話してもいいんだけど、1階に食堂があるだろう。そこ休憩しながらこれからの方針を決めようと思うんだけど、どうだい?」

錦織さんが騒いでるみんなに呼びかける。

「さんせ〜。私、もう疲れちゃったー」

「いいでござるね!拙者喉渇いたでござる!」

「ウヒョ…じゃあボクが麻衣子さんにお茶淹れるよ!ウヒョ、そこにボクのポケットに偶然入ってた媚薬を入れれば麻衣子さんにあんな事やこんな事を…」

「心の声が漏れ出ちゃってるっすよ万斗さん。あとなんでポケットに媚薬が入ってるんすか?」

「ヒィ…鳥肌が立ったでござる…万斗殿ではなく、他の人にお願いしたいでござるね…」

「では、私が淹れましょうか?千野君程ではないですが、一応、出来ますので」

「喜屋武なら、万斗より断然安心出来るな」

「安心安全だね〜」

「うんっ!てるるんのお茶なんか変なの入ってそうで飲みたくない」

「ひどいようみんな!!」

「じゃあ輝晃は俺に茶淹れてくれよ!それならいいだろ?」

「はぁ?????なんも良くねぇよ。なんでボクがお前みたいな腐れイケメンに淹れなくちゃいけないんだよ。下水でもすすってろ」

「だからお前俺に辛辣すぎじゃね!?」

みんなワイワイ言いながら出て行こうとする。すると、

 

 

「私は1人で行動させてもらいます」

さっきから一言も喋ってなかった霜花さんが、そう宣言した。

「なんでだい?集団行動は嫌なのかい?」

「ええ。私はあなた達を一切信用していないので。誰が殺人を起こすか分からない以上、1人で行動した方が得策だと判断します」

「普通に考えれば、複数人でいれば殺人など起こらないのではないでしょうか?」

「常に複数人でいられる訳では無いですよね。いつか必ず1人になる時が来る。そこを狙われる可能性も無いとは言い切れません」

「でも…殺人が起こる前に出口を見つけちゃけば…」

「張り切ってるあなた方には残念なお知らせですが、恐らく出口はありません」

え?出口が無い?

「出口が無い…?なぜそう言い切れる?」

「私は目覚めてから一通りこの建物を回りましたが、出口らしき所は全て鍵で封鎖されていました。かなり頑丈な作りだったので、壊すのも不可能でしょう」

「で、でもお前がただ見逃しただけかも知れないだろ!!」

「ハァ………まあそれでも調べるというならば私は止めませんよ。ただ、無駄だとは思いますけどね」

霜花さんはうちらに背を向けて歩き出す。

「ああ、あと…………」

最後にこっちを向いて、

「警察には期待しない方がいいと思いますよ」

そう言い残してさっさと出て行ってしまった。

 

 

「なんだアイツ!!クソッ、腹立つぜ!」

黒瀬君は拳を握りしめて怒りをあらわにする。

「でも、彼女の言ってる事は、間違いじゃ無いかも、しれない…」

「なんでそう思うの〜?」独島さんが首を傾げながら尋ねる。

「さっき、彼女に会った時、全部の場所を既に調べたって、言ってたから…」

「えーーーー!でも一応ウチらでも調べてみよーよ!なんか色々気になるし!ね!フライ!」幸村さんが飛田君に顔を近づけて言った。幸村さん、顔が近いよ。パーソナルスペース守らないと。

「?????フライって、もしかして、僕の事….?」

「そう!『飛田』君だからフライ。いいでしょ!」

「え…………う、うん。あんまりそれで呼んで欲しくは無いかな…………」

うわめっちゃ微妙そうな顔してる。そりゃあフライなんてお世辞にもセンスがあるとは言えないニックネーム付けられたら、そんな顔にもなるよね…

「とりあえず落ち着きましょう!本当に霜花さんが見落としてる可能性もあるし、まずは食堂へ行って作戦会議です!」

すると、北条さんが急にそう言って先頭を歩き始める。北条さん、随分張り切ってるなぁ。そう思ってた瞬間、

 

 

「ぐぅぅぅぅぅ」

 

 

誰かのお腹が盛大に鳴る音がした。

 

 

「…………………………」

 

「…………………………」

 

「…………………………」

 

「…………今の音は…」

 

うち的に、結構前の方から聞こえたと思ったんだけど、もしかして……?

 

 

 

 

 

「すみません。私のお腹の音です………」

 

 

 

 

1番前を歩いていた北条さんが振り向いてあっさり自白した。

 

 

 

 

 

 

 

1F 食堂

 

食堂には、1人で行動すると言った霜花さんと、保健所にいる分倍河原君、ジャック君、中澤君、千野君を除いた12人が集まっていた。テーブルにはさっき話してた通り、喜屋武さんが淹れてくれたお茶が…と思いきや、あるのはコップに入ったぬるい水だった。

 

「でもなんで水は無料なのに、他の飲み物は有料なんだろうねー?」

「さあ。お茶を淹れる道具もないですし、どういうことなのか私にもさっぱり」

喜屋武さんは入ってすぐ厨房で道具や葉を探したそうだが、無かったらしい。仕方なく、既製品で我慢しよう、と思って自販機みたいな機械を見たら、水以外を買うにはお金が必要であった、という訳だ。当然だが、財布などは没収されているのでみんな所持金は0だ。

 

 

「じゃあ俺らここにいる限り一生水しか飲めないって事か…?」

「そ、そんな!拙者、エナジードリンクなしじゃ生きていけないでござる!」

「エナジードリンクは基本的にあまり体に良くないので控えた方がいいですよ」

「そ、そんなこと言われても!拙者は……あ、はい、気をつけるでござる」

喜屋武さんが霞ヶ峰さんをじっと見てる。その無言の圧力にさすがの霞ヶ峰さんもしょぼんとしている。ちょっと笑いそうになっちゃった。喜屋武さん、怒らせたら絶対怖いタイプだな。

「む、相川殿、何を見てるでござる。さてはお主、喜屋武殿に注意された拙者を見て笑ったでござるな?」

すると、正面にいた霞ヶ峰さんにバレた。

あ、ヤバっ。

「いやいやそんなまさか!うちが霞ヶ峰さんを笑う訳が…」

「相川殿?顔に全て出ているでござるよ」

「えっ!?また表情に出てた?あっ」

「今白状したでござるね!ひどいでござる!今の償いとして今度拙者の動画に出てもらうでござる!」

「今のはごめん!けど絶対に出ないから!」

「むきーー!なんででござるか!!」

 

 

実はうちと銀山さんがモノカバの放送で103教室に来た時、既に他のみんなは自己紹介がほぼ終わってたらしく、うちらだけ出遅れた状態だった。なので教室から食堂への移動の際、まだ話してないしてない人と軽く自己紹介しながら行く事になった。そこでは、幸村さんがうちに、「りんりん」というまた微妙なあだ名を付けたり、銀山さんが巨乳を妬んだ幸村さんに胸を揉まれてノックダウンしたり、さっきのお腹が鳴った件で北条さんがひたすらいじられるなど、色々あったのだが、そこでうちは珍しい才能だからか、霞ヶ峰さんに目をつけられてしまい、動画に出演して欲しいとしつこく交渉されているのだ。うちは目立つのが嫌いなのでそういう注目されるのは絶対NGなのだが、これは諦めてくれそうにない。どうしたものか。

 

 

「はい、静かに!!じゃあ今後の作戦会議を始めるよ!!」

ガヤガヤしてた場を錦織さんが一度黙らせた。

「進行はアタシがやるけどいいかい?」

「異議なし〜」

「ぜひお願いするっす」

全員、異論はないようだ。もちろん、うちも異論なし。だって姉御だもん。

「よし、じゃあまずやる事は学則の確認だね。みんな、これの『学則』っていうアプリを開いてくれるかい?」

うちは言われた通り、「学則」アプリを起動させた。

すると、左隣に座っていた銀山さんがあたふたしながらカバフォンを触っていた。

もしかして、スマホ使った事ないのかな?

 

「銀山さん、大丈夫?」

うちは小声で尋ねた。

「あ、相川。すまんが電源の付け方を教えてもらってもいいか?実は携帯は持っているんだが、二つ折りの携帯しか持ってなくてな。こういうタイプのは使った事がないんだ」

えーー!ガラパゴス携帯って絶滅したかと思ってた。まだ使ってる人いたんだ。

「上についてるボタンを長押しすると付くよ」

「助かる。それと、後で色々教えてもらってもいいか?私では会話についていけそうにない」

「オッケー」

銀山さんはぎこちない手つきで電源を入れた。

 

 

SA004 [棋士] 銀山 香織

 

 

あれ?うちと番号の前についてるアルファベットが微妙に違う。確かうちは初めが「L」だった気がする。同じクラスなのに違うんだ。うちは気になって右隣にいる独島さんに聞いてみた。

「独島さん。独島さんの学籍番号、ちょっと見せてもらってもいいかな?」

「番号?ちょっとまってね〜」

独島さんは銀山さんとは違い、慣れた手つきでスマホを操作して見せようとする。けど、

「あれー?もしかして起動時にしか見れないっぽいよー」

「え?じゃあ見るためには一回電源切って再起動しなくちゃダメって事?」

「そうなるね〜。じゃあ後ででいいー?」

「うん!ありがとう!」

「こらそこ!なにくっちゃべってるんだい!」

「ごめんなさい…」

「すみませ〜ん」

怒られてしまった。反省。

 

とりあえず気を取り直して学則をざっと見ると大体こんな内容になっていた。

 

 

 

 

【絶望ヶ丘大学 学則】

 

1 生徒達はこの大学内だけで共同生活を行いましょう。

 

2 卒業条件は以下の2つです。

 1)合計で1000単位を修得すること。

 2)誰かを殺害し(手段は問わない)、その後の学級裁判をクロとして勝ち抜くこと。

どちらかを満たさない限り、ここからは出られません。

 

3 夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

 

4 就寝はA棟3階にある個室等決められた場所でのみ可能です。

 

5 絶望ヶ丘大学について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

 

6 校長ことモノカバへの暴力を禁じます。学園内の設備の破壊を禁じます。《監視カメラ、扉等》

 

7 仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

 

8 生徒の誰かが死亡した場合、一定の捜査時間が設けられ、その後、全員参加の学級裁判が開かれます。

 

9 学級裁判とは誰が犯人かを議論し、全員の投票によってクロを指摘する場です。その際、無投票は許されません。

 

10 正しいクロを指摘出来ればクロだけがおしおきを受け、間違えた人物をクロと指摘した場合はクロ以外の全員がおしおきを受けます。

 

11 以下の行動、状態は学則違反者として罰せられます。

 

1)モノカバ、大学内の設備等への暴力、破壊行為

 2)A棟3階個室以外の場所での故意の就寝

 3)所持モノマネーが0になった者(0になった瞬間、罰せられます)

4)立ち入り禁止区域に入る

5)1年で取らなくてはならない単位が取れなかった(=留年)時

5)その他、モノカバの指示に従わない場合

 

12 なお、学則は随時追加される場合があります。

 

 

 

読み終わったうちははぁ、とため息をついた。どれもげんなりする内容だが、特にこの『学級裁判』の説明は、見てて気分が悪くなる程だ。殺人を犯した誰かをうちらで追い詰めるって事でしょ?悪趣味にもほどがある。

 

「とりあえず目につくのは、この『学級裁判』というやつですね」

「それに、この『立ち入り禁止区域』ってどこの事言ってるんだ?分かんないとオレら困るよな?」

「あと、この『留年』というのも気になる。私達が1年でどのくらいの単位を取らなくてはいけないのかが書いてない」

「書いてある事が全体的に大雑把っすね。ルールはきちんと把握しておかないとマズくないっすか?」

「分かんない事だらけだねぇ。うーん、どうしたものか…」

全員がうーんと唸って考え込んでしまった。すると、

 

「じゃあモノカバちゃん呼んで聞けばいいんじゃない〜?」

独島さんがあくびをしながら言った。

 

「え?????」

「聞いても、答えてくれるかな…」

「アタシもそれは考えたんだよ。けどねぇ…」

 

けど、みんなの反応は渋い。その気持ちはすごく分かる。だってあんなゲス野郎には聞きたくないもん。うちは正直見るのも嫌だし。けど、これ以上考えても分かんない以上、独島さんの案もアリかもしれない。

「いや、うちも独島さんの案に賛成だよ。このまま考えてても埒があかないと思う」

「え!?凛さん本気かい?」

「私も賛成だ」

「僕もっすね」

銀山さんと柴崎君も賛成してくれた。

「えーーー!4人はモノカバと話すの嫌じゃないの!?」幸村さんは驚きの顔でうちらを見た。

「学則を把握しなければならない以上、やむを得まい」

「別に我慢すればいいだけっすよ」

「うん、だって違反したら死んじゃうんだよ。だったらうちは聞くべきだと思うな」

「た、確かに…」

全員が不本意ながら納得したようなので独島さんがモノカバを呼んだ。

 

 

「モノカバちゃーん。聞きたい事があるんだけど〜」

 

 

 

「呼ばれて飛び出てじゃじゃーん!!!!オイラを呼んだカバーー?」

「きゃあ!?」

 

 

 

なんと、モノカバは北条さんが座っていたイスの下から出てきた。

北条さんはびっくりしてイスから転げ落ちてしまった。

「痛たたた…腰打っちゃいました…」

「大丈夫でござるか北条殿⁈結構痛そうな音がしたでござるが」

「大丈夫です!なんとかなります!」

「なんとかなる…?そ、そうでござるか…」

「カバカバカバ!!みんなオイラを必要としてるカバね!必要とされてる…これほど快感な事はないカバ」

「いや気色悪っ!」

カバは体をくねくねさせながら変なポーズをする。オエッ。気分が悪くなる。

 

 

「茶番はいい。モノカバ、この学則についていくつか聞きたいことがある。手短に答えろ」

すると、銀山さんがさっきとは一変して、言葉に怒りを滲ませながら言った。

「いいカバよ〜!オイラは優しいから何でも答えちゃうカバ!」

「まず、3番目の学則にある、『立ち入り禁止の場所』とは、具体的にどこを指している?」

「ああ、それカバねー。このA棟で該当する場所は食堂だけカバ。他にはないからそんな食堂だけ気をつければいいカバよー」

食堂だけなんだ。もっと他にあると思ってた。

「結構大事な情報だと思うんすけど何で書いてなかったんすか?」

「それは、うっかりミスカバ。まぁカバだってミスする事もあるカバ」

「………そうっすか」

「では、次の質問だ。この11番目の『留年』になる具体的な条件が書いていない。一体私達は年に最低どのくらい単位を取ればいいのだ?」

「あ、それはさっきオイラが追加した別のアプリに詳しく書いてあるカバー」

「追加のあぷり、だと?」

「あ、もしかしてこれの事でしょうか?」

すると、喜屋武さんがみんなに画面を見せた。確かに、新しい「大学制度」というアプリがあった。

「さっきはこれ無かったよな?」

「それも、うっかりミスカバ」

「いやうっかりミスしすぎだから!手抜きじゃん!」

勘弁して欲しい、ホントに。

「じゃあみんな、とりあえず開いてみようか」

うちは「単位制度」のアプリをタップした。

 

 

 

 

〈単位について〉

1 絶望ヶ峰大学は単位制を採用しています。

2 基本的には1つの科目を1年間履修すると2単位が貰えます。

3 1年間に履修出来る科目数は最大で10科目までです。

4 1年間で修得出来た単位が10単位以下だった場合、その場で留年が確定し、処罰されます。

5 必修科目を修得出来なかったり場合も留年となるので注意しましょう。

必修科目…国語、体育

 

 

 

「いやちょっと待てよ!!」

読み終わったのか、黒瀬君がバンと音を立てて立ち上がった。

「ん〜〜〜?黒瀬君?何か分からない事でもあったカバ?」

「これってつまり、俺ら毎日授業出ないといけないって事か!?」

「いやいや、流石にオイラはそんな鬼畜じゃないカバ。単位をあげる条件は1年で20回出席して、テストで規定のラインを越える事だから、毎日出る必要はないカバ」

「????????????」黒瀬君は首を傾げている。

「ん???どゆこと?もうウチ頭パンクしてついていけてないんだけど…」

幸村さんに至っては目が死んでいる。多分、思考を放棄しているんだろう。

「えーっと、1度単位について得た情報を整理してみましょうか?」

すると、北条さんが苦笑いしながら説明してくれた。

 

 

「単位を取る条件は2つ。1年間で20回出席する事、テストで赤点を取らない事、の2つですね。そして、1科目で貰える単位は2単位なので、留年しない為には最低でも10単位、つまり5科目の単位を修得する必要があります。

その中でも、国語、体育は必修なのでこれを取れないと、たとえ総合で10単位以上取れていても、無条件で留年が決まります。そして履修出来る上限は20単位までなので、1000単位取るには、最低50年はかかる計算になります。

こんなとこでしょうか」

 

 

北条さんがうまくまとめてくれた。正直、うちも細かいルールばかりで混乱してたからすごく助かる。

「なるほど!なんとなくだけど分かった!ありがとう!!政子!」

「ま、まさこ……?私の名前、業なんですけど………」

「え?だって北条って言ったら政子でしょ?社会の教科書に載ってたよ!だからこれから政子ね」

「へ…………そ、そうですか…分かりました…政子で大丈夫です…」

北条さん、笑顔が引きつってるよ。絶対嫌だったけど断れなかったパターンでしょ。

 

 

「北条ちゃんがまとめてくれて助かったよ。

それぞれ疑問はあると思うけど、それは後回しにして、1番気になる所を聞きたいんだけど、いいかい?」

錦織さんはみんなにそう問いかけた。

やっぱり気になるといえば、アレだよね…

「もしかして、『モノマネー』の事?」

「そう、相川ちゃんもやっぱり気になってたかい?」

「うん。だって多分ここで使えるお金の事でしょ?うちらの今後の生活に大きく関わってくると思うから」

「カバカバ!!やっぱり気になるカバね〜!本当は全員揃ってるとこで説明したかったけどもういいカバ!いない奴の事なんか知らんカバ!」

「だったら、さっき説明してくれれば、良かったのに…」

「さぁ、オマエらモノマネーアプリを開くカバーー!」

モノカバは半ば強引に、うちらにアプリを開かせた。

 

 

 

LA001 [外国語研究家] アイカワ リン さん ようこそ!

 

 

 

すると、起動時と同じように名前が出た。あ、ここでも確認出来るんだ。

「相川さんー。わたしの学籍番号出たけど見る〜?」

隣の独島さんも気づいたらしく、うちに画面を見せてくれた。

 

 

 

MC010 [サブカルマニア] ドクシマ アカリ さん ようこそ!

 

 

 

あれ?また1番前に付いてるアルファベットが違う。しかも銀山さんと違って2文字目も違うアルファベットだ。う〜ん、なんでなんだろう。なんか気になるな。

「深い意味は無いんじゃないー?あんまり考え込んでもしょうがないよ〜」

独島さんはそう言ってくれた。うん、多分考えすぎだよね。うん、そう思っておこう。

 

気を取り直して、うちは開いた画面を見た。

そこには、

 

 

 

現在の所持モノマネー       10000円

昨日プラスされたモノマネー       0円

昨日マイナスされたモノマネー      0円

 

 

 

と書いてあった。

「ボク、今1万円持ってるって書いてあるんだけど…」

「あ!ウチも1万円って書いてあるーー!お金持ちじゃん!」

「私もだ。という事は、全員最初は1万円持っている、という事か?」

「そうカバ。まずはオマエらにはまず、お小遣いとして1万円支給してあるカバ!」

1万円…うちらにとってはかなりの大金だけど、それは普段の話。全てが未知数のここではもしかしたら百円くらいの価値しか無いかもしれない。

 

 

「じゃあ1度しか説明しないからよく聞くカバよーー!まず、このモノマネーは現実のお金と同じ扱いカバ。大学内に売ってるものは全てそれで買えるカバ!」

「何でもか?」

「そう、何でもカバ。そして学則にもあるけど、所持モノマネーが0になったら処罰の対象になるから、注意するカバー」

なるほど、計画的に使えって事ね。

「そして、モノマネーが増える条件、そして減る条件カバが、これは日頃の生活態度によって変わるカバー!」

「生活態度⁈」

「というか、減らされるのかよ!?」

「そうカバ!具体的には寝坊が多い、食べ方が汚い、部屋に篭りがち、とかカバ。これらはマイナスカバね〜」

「それってモノカバの主観で判断するんすか?」

「その通りカバ!オマエらの行動は監視カメラでいつでも見てるカバよ〜」

うわっプライバシー無いのこの空間。女子にとっては地獄じゃん。

「それに対してプラスは率先して片付けをする、規則正しい生活を送る、授業態度が真面目、とかカバー。ちなみにモノマネーの増減額が知りたいなら、所持モノマネーの下に書いてあるのを参照するカバー」

「後、生活態度は月に支給されるお小遣いにも影響してくるカバー!」

「お小遣いにも影響があるでござるか!」

「生活態度が良ければ多くもらえて悪いと少なくなる。実に単純な話カバー!」

普段から気をつけないといけないって事か…息苦しい生活になりそう。

 

 

「何だそりゃ!?めちゃくちゃじゃねーか!」

「黒瀬君はうるさいカバね。減額カバ!」ポチッとモノカバはボタンを押した。

すると、黒瀬君の携帯からブーという音が聞こえた。

「は?俺の金が減ってる!?9500円になってるぞ!」

マジか。こんなあっさり500円も引かれるの?

「今みたいにやろうと思えばオマエらの所持モノマネーはすぐ引いちゃうカバ。言動には気をつけるカバー。という事でオマエら、良いキャンパスライフをカバ!!」

「俺の金がーーーーーー!!」「うるせーよバスケ部!耳障りな声出すな!」

そう言ってモノカバは去っていった。

 

 

「ふぅ…なかなか面倒な事になってきたっすね…」

「なんか…すごく窮屈だね…」

「常に行動を監視されるのはやはり気分が良くないな」

「とりあえずこれからは言動には注意するんだよ。どこで聞かれてるか分かったもんじゃないからね」

「は〜い」

「それから万斗ちゃん。アンタのその変態行動今のうちに改めた方がいいよ。それも減額対象になってるかもしれないからねぇ」

「えーーーーー!ボクはやめないよ!ボクは全ての女の子を等しく愛する男だからね!」

そう言って近くにいた喜屋武さんに抱きつこうとして、錦織さんにビンタされていた。

「びゃ!?」ブー

案の定、減額されていたみたいだ。これに関してはグッジョブモノカバ。

「こんな風に減額されない様にみんな行動に注意する事。特に男子!いいね?」

男子は黙って頷いた。

 

 

「さて、次はここの探索についてなんだけど…何人かでグループを作った方が効率が良さそうだねぇ」

「そうだな。しかし、分け方はどうする?12人だから1組3人だと綺麗に分けられるが」

「くじ引きでいいんじゃない〜?」

「じゃあ、僕が作るよ…」

飛田君が率先してくじを作りに行ってくれた。

 

「申し訳ないのですが」

すると、喜屋武さんが申し訳なさそうに手を挙げた。

「色々と調べたい事があるので、この食堂に残ってもよろしいでしょうか?」

喜屋武さんがここに残りたいと言った。調理部としては、厨房等を把握しておきたいんだろう。

「それじゃあ喜屋武ちゃんにはここに残ってもらおうかねぇ。そうなると、…」

「11人になっちゃうね」

 

「じゃあ俺が入る。それでちょうどよく分けられるだろ?」

入り口の方から急に声がした。視線を向けると、分倍河原君の付き添いでいなかった中澤君がいた。

「中澤ちゃん!!分倍河原ちゃんの様子はどうだい?」

「もう大丈夫だ。命の心配は無い。1週間もあれば起き上がれるようになるだろ」

「ほ、本当か翼!?」

黒瀬君が身を乗り出して聞く。

「ああ。多分ジャックの処置の手際の良さと、分倍河原自身の生命力の強さのおかげだろうな」

良かった。命が助かって。うちはホッとして気持ちが楽になった。みんなも安心した表情をしている。

それにしてもあんな状態だった分倍河原君を助けられるなんて、ジャック君はすごい。やっぱ超高校級の医者の名は伊達じゃないってことか。

「くじ、出来たよ…」

すると、飛田君が作ったくじを持ってきてくれた。

「じゃあみんな同時に引くぞ」

せぇーのと言いながら全員同時に引いた。

 

 

 

「番号が同じ人同士がグループだから…」

くじを引くとうちは2番だった。同じ2番の人は誰かな〜とキョロキョロしてると、

「相川さん!奇遇ですね!私も2番です!」

北条さんがうちの紙を見て声を掛けてきた。

「あ、北条さん2番なんだ。よろしくね」

「はい!私、相川さんともっとお話ししたいなと思ってたんです!」

確かにうちも北条さんとゆっくり話したいなとは思っていた。才能含めて結構謎なとこ多いし。

「あれ?相川さんと北条さんが2番っすか?」

そして、もう1人の2番、柴崎君も合流した。

「なんか、柴崎君見るとちょっと安心できる気がする」

「奇遇っすね。僕も相川さん見るとホッとするっす。個性が強い人ばっかっすからね」

そう、ここには良くも悪くも個性が強い人ばっかりなのだ。だから柴崎君みたいな常識人(たまにボケるけど)と一緒にいるとなんか安心出来る気がする。

ちなみに、組み分けはこんな感じになった。

 

 

Aチーム 銀山 錦織 万斗

Bチーム 相川 柴崎 北条

Cチーム 黒瀬 独島 飛田

Dチーム 霞ヶ峰 中澤 幸村

 

 

個人的にはAチーム、特に銀山さんがかわいそうな気がする。だってまた万斗君にセクハラされそうだから。ほら、今も万斗君が銀山さんの手の甲にキスしようとしてるし。銀山さんまた茹でダコみたいになってる。あ、でも錦織さんが万斗君に手刀いれて気絶させた。あの感じだったら大丈夫そうかな。

Cチームは1番平和そうだ。声がデカい黒瀬君、のんびり屋さんの独島さん、あんまり喋らない飛田君。うまくバランスが取れてる気がする。

Dチームは見なくても分かる。霞ヶ峰さんと幸村さんがはしゃいで中澤君がストッパーになる感じだと思う。中澤君ファイト。

 

 

「あれ?あれあれあれ?」

「うわっ!?」

びっくりした。北条さんが急にうちの顔を覗きこんできた。何やら訝しんでる様子だけど…

「な、何かな北条さん…顔が近いんだけど…」

「もしかして、相川さんと柴崎さんってて付き合ってたりします?」

 

 

 

は????????????

 

 

 

「いや、それは全くもって全然無いっすね」

即答かい。それはそれでちょっと悲しい…

「…本当ですか?」

「う、うん…うちら付き合っては無いよ」

「ここで嘘付く理由はないっすからね」

無表情で答える柴崎君。この人恥じる事とかあるの?

「……………じゃあ大丈夫ですね!」

すると、北条さんはうちの腕に抱きついてきた。

「ひゃあ!?北条さん!?」

「これで相川さんは私のモノですね!!」

は、はい???

 

「私初めて会った時から、相川さんともっと仲良くなりたいなーって思ってたんです!だからこれを機にもっと親密になりましょう!!」

「いや、それはうちも全然いいんだけど、くっつく必要は無いよね…」

「これも一種のスキンシップです!」

北条さんはより一層密着してくる。は、恥ずかしいなこれ…周りの目もあるし、いろいろ誤解される可能性もあるからやめて欲しいんだけど…

あ、柴崎君が無表情でこっちをじっと見てる。柴崎君、助けて!うちの表情を見て察して!

うちが露骨に困った表情を彼に向けた。すると、

 

「なるほど、2人はそういう関係なんすか。理解しました。じゃあ僕は後ろから離れて着いていくので、2人はどうぞぜひ存分にイチャイチャして下さい」

柴崎君はニヤリと不気味に笑いながらわざと離れた。コイツ…楽しんでやがるな…

 

「よし!!じゃあ行きましょう相川さん!」

「ちょっ…北条さん歩くの早いって!?」

「さぁ張り切って行きますよ!!」

 

周りからの困惑の視線を浴びながらうちらは扉を出る事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

生存者

 

 

LA001 相川 凛《外国語研究家》

⁇002 霞ヶ峰 麻衣子 《動画投稿者》

⁇003 喜屋武 流理恵 《調理部》

SA004 銀山 香織《棋士》

⁇005 黒瀬 敦郎《バスケ部》

⁇006 柴崎 武史《歴史学者》

⁇007 霜花 優月《狙撃手》

⁇008 ジャック ドクトリーヌ 《医者》

⁇009 千野 李玖《茶人》

MC010 独島 灯里《サブカルマニア》

⁇011 飛田 脚男《バイク便ライダー》

⁇012 中澤 翼 《フットサル選手》

⁇013 錦織 清子《テニスプレーヤー》

⁇014 分倍河原 剛 《空手家》

⁇015 北条 業 《???》

⁇016 万斗 輝晃 《情報屋》

⁇017 幸村 雪 《激運》

 

 

残り17人

 




中途半端な所ですが、長くなりそうだったので1回ここで止めておきます。
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