フィジカルな魔法少女   作:なむさんばがらす

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バトル回


はじめましてだなぁ、シグナム!!・・・なの

アキレウス視点

 

バトルマニアことシグナムさんに目をつけられたこのは嬢は心なしかうれしそうだった。

 

「センチメンタリズムな運命を感じずにはいられないな・・・剣士!!」

 

このは嬢のグラハムなスイッチが入った…霧島君(剣士)に負けたのがよほど悔しかったらしい

 

「はぁっ!!」

 

「遅いです」

 

このは嬢は迫り来るシグナムの斬撃を、刀身の側面に拳を当てることでそらし、かわす。師匠から教わった剣との戦い方の一つだ。

シグナムも序盤は手加減していたのか、徐々に剣の速度を早める。

 

『power add&ring bind.』

 

防戦に徹していたこのは嬢がシグナムに、ハイキックを繰り出す。シグナムは自身の獲物でガードするが、このは嬢の魔法で強化されたバカ力によって、大きく吹っ飛ばされ、自然と距離が出来る。

 

「やるな…ならばこちらも本気で行くぞ!!レヴァンティン、カートリッジロード!!」

 

『Explosion.』

 

シグナムの魔力が増大し、レヴァンティンの刀身に炎を纏う。言わずと知れた紫電一閃の構えだ。

 

「また魔力が増えた攻撃ってことは・・・?」

 

『うん、アーマードじゃ防げない』

 

「ちくせう!!」

 

『accel add.』

 

先ほどとはまったく異なる速さで接近してきたシグナムに驚きつつ、このは嬢は加速魔法で自身の身をひねって紙一重で斬撃をかわすが、纏った炎がかする。

さらに、このは嬢が体勢を崩したところに、シグナムの神速の切り返しが迫る。

 

『accel jet.』

 

半身のジェットだけを器用に吹かし、斬撃から逃れる。無理な体勢でジェットを使ったせいか、このは嬢の体のいたるところに激痛が駆け巡り、顔をしかめる。

 

ならばもう一度、とばかりにシグナムは大上段から振り下ろす。

 

「紫電・・・一閃!!」

 

「このときを待っていたッ!!」

 

『hiper view&power add.』

 

グラハムスイッチが入りっぱなしのこのは嬢が真剣白羽取りの構えを取り、見事シグナムの攻撃をうけとめる。

 

『リベンジしたかったのはわかるけど…このは…それ熱くない?』

 

「今の私は…阿修羅すら凌駕する存在だよ?」

 

明らかにやせ我慢なこのは嬢を尻目に、シグナムは自分の必殺技が止められてしまったことに驚いているようだった。

 

「止められた!?…だが!!」

 

シグナムはもう一発カートリッジをロードし、ほのおの勢いを強める。

このは嬢の篭手がレヴァンティンの膨大な熱量に溶解しはじめるが、このは嬢は白羽取りの状態で背中の辺りからテンタクルバインドを伸ばし、シグナムを拘束せんと蠢くが、シグナムのフィールド系防御(パンツァーガイストというらしい)に阻まれてしまう。

 

「身持ちが硬いな!!シグナム!!」

 

…たしかに語呂は似てるけどさ、ガンダムとシグナム。

 

篭手が完全に溶解する前に、白羽取りのままシグナムを投げ、このは嬢は一転攻勢に入る。

 

『accel add』

 

高速の連撃、シグナムは先ほどとは打って変わって防戦一方になる。

しかし、悲しいかな剣道三倍段、決定的な技が入らない。

どうする?

 

このは視点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「剣道三倍段?そんな道理、私の無理でこじ開ける!!」

 

『accel jet increase』

 

「ジェット、フィストォ!!」

 

ジェットを私の腕部に三つほどまとめて増設し、噴射、目にも留まらぬ一撃は、シグナムさんの鳩尾にきれいに決まりました。

 

シグナムさんは体をくの字に折り曲げ、地面に向かって吹っ飛ばされたところを、犬耳マッチョなザフィーラさんに受け止められました。

シグナムさんは腹部を押さえぐったりとしています。

 

「よし…勝ちました」

 

徹底的に剣対策してたおかげですけど

 

「なかなかの武だな…このは」

 

「ありがとうございます」

 

『でも手加減してただろ?シグナム』

 

「?貴様はこのはのデバイスか…なぜそう思う」

 

『シュランゲフォルムをつかってなかっただろ、あの蛇腹剣で遠距離から攻めれば、完全に封殺できたはずだ』

 

「酒乱?じゃばら?」

 

「シュランゲフォルムだ。レヴァンティンの形態の一つで、中距離戦闘に秀でている。だが貴様なぜわかった?」

 

「うっ…デバイスのことなら何でもお見通しだからさ!!」

 

明らかにでっち上げな気がしますが、シグナムさんは納得してくれたようです。

 

そんなことはさておき

 

「私、手加減されていたんですか?」

 

拳が震えるのを抑えられない。あれほどがんばったのにまだ強くなるというのですか。私の修行って一体・・・?

 

「いや、私は本気だった。私の得意分野は近接。つまりそこで負けたということは、このはの強さは本物だ。私が保証する」

 

シグナムさんはそういって恥ずかしそうにする。どうやら励ましてくれたようです。

 

「抱きしめたいな、シグナム」

 

あまりのかわいさにグラハムがぶり返してしまいました。シグナムさんはこの失言に面食らっているようです。

 

「私にそういう趣味は…」

 

「失言です。忘れてください」

 

このままでは彼女に変に思われてしまいます。どうしましょう?

 

『このはは照れてるんだよシグナム。あんまり励まされた経験ないから』

 

ナイスフォローアキ!!

 

「そうです。テレです。励ましてくださってありがとうございます。また今度戦ってくれますか?」

 

「もちろんだ。次は勝つ!!」

 

「望むところです」

 

わたし達は拳を打ち合わせ、それぞれの家に帰った。

 

 

 

 

が、彼女達が去った後に、二匹の猫が現れ、奇妙なことにしゃべりだしました。

 

私はとっさに身を隠し、二匹の会話に耳を傾けます。

 

「奴らは、わたし達が闇の書を完成させ、持ち主ごと封印しようとしているなど夢にも思うまい」

 

「えっ!!」

 

「「聞いたなこいつ!!?」」

 

第三ラウンドの開始のようです。




定期テストが近いので更新が遅れます。


次回「このは敗北」

皆、見てくれよな!!
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