何なのだ!!これは!!どうすればよいのだ!!
アキレウス視点
殺人ドッジから数日後、このは嬢は日課の蒐集を終えヴィータ、ザフィーラと共に帰還中。
「最近トゲゾー肉ばっかり…料理のレパートリーががが」
「安心しろ。明日は魚だ」
このは嬢のぼやきに、ザフィーラが答える。等しく食べていなかった「魚」という言葉に、瞬間的にこのは嬢の目が輝いたのがわかった。
「本当ですか!!期待しますよ!!白身ですか?赤身ですか?それともイカとかウニとかの無脊椎動物系魚介類ですか!?」
「魚竜系(ガノトトスではなくリヴァイアサンとかの方)だ」
「なんともおいしそうな響き……ああ、いても経ってもいられません!!アキ!!帰ったら魚介用の剥ぎ取り魔法作りますよ」
『おーるらいと↑まいますたあ↑↑』
魚介用となると…肉とは違って、小骨の処理に複雑なプログラムがいるかもな~
とか何とかマルチタスクで考え始める俺とこのは嬢。
「じゃあわたし達はこの辺で」
「ああ」
海鳴市上空に着いたので守護騎士と別れ、帰路につく。
すると、守護騎士たちと別れた方角に捕獲結界が構成され、同時に広範囲に管理局のサーチャーが飛び去る。どうやら、管理局は付近に闇の書の主がいるとにらみ、捜索しているようだ。
『アキ!!私の正体がばれるとまずい。バイザーと大人フォームおねがい!』
『了解』
蒐集を行っている面子の中で唯一、このは嬢のみが管理局員にリアル割れしているため、ここで顔を見られるのは絶対に避けなければならない。
※大人フォームというのは、原作でもヴィヴィオたちが使っていた。身体能力強化系魔法の応用で、自身の体格を大人のそれにすることが出来る魔法である。
体術のリーチが伸びる。という反面、常に魔力を消費することや、サブミッション(関節技)にかかりやすくなる。といった欠点も存在する。
俺はサーチャーを結界内に飛ばし、内部の映像をこのは嬢にも見せるために空間に投影する。
―――映像
「ちっ…時空管理局か、懲りねぇ奴らだぜ」
「まったくだ」
守護騎士の二人があきれたように言う。あたりを見渡すと、武装した管理局員に取り囲まれていた。
「でも、チャラいよこいつら…返り討ちだ!!」
ヴィータが言い放つが…チョロい、と言いたかったのだろうか?
たしかに、武装局員は全員男であるにもかかわらずロン毛や、ワックスで髪を逆立てていたりなどばかりで、本来警察や軍隊、といった組織にありがちな短髪や坊主頭が存在しない。
その点では、チャラい、というのもあながち間違いではないのだが…
ヴィータ達が包囲網を食い破ろうとしたところで、管理局員がいっせいに散開する。上空には、クロノが範囲攻撃魔法を構えていた。
「スティンガーブレイド!エクスキューションシフト!!」
剣の弾幕、そうあらわすのがふさわしい攻撃、しかし、盾の守護獣も伊達ではなく、背後に控えるヴィータには傷一つない。
そうこうしているうちにシグナム、なのはさん、フェイトが現れ、セットアップした。
「私たちは、あなたと戦いに来たわけじゃありません。まずは話を聞かせて」
「闇の書の完成を目指してる理由を!!」
フェイトとなのはは話し合いを提案する。ヴィータはそれに若干辟易しながら
「あのさぁ…ベルカの諺にこんなのがあるんだよ…『和平の使者なら槍は持たない』」
―――結界の外
『《あのさぁ…》をここまで自然に使うヴィータは淫夢民である可能性が微粒子レベルで存在する…?』
『ねぇよ』
このは嬢が念話で否定する。…いつもの敬語キャラは!?
『大人フォームの調整に失敗…今の私は無口毒舌キャラ…』
『まじか…』
―――再び映像
「「?」」
なのはとフェイトは心底、わからないという表情で首をかしげる。
「話し合いをすんのに武器を持ってくる奴はバカ、って意味だよバカ!!」
―――結界の外
「私…武器ない…和平の使者出来る…?」
『このはは全身が凶器みたいなもんだから多分無理www』
「…後で…覚えてろ…♯」
身の毛もよだつ殺気を放つこのは嬢、
やっべーんだけどまじこれ、っべー。っべーわまじっべーわうかつな発言すんじゃなかったわー。
『助けに行くか?』
今、生身の体があったら尋常ではない発汗をしていただろうと思いつつ、発汗のないこの体に感謝し、冷静な口調を装う。
「大丈夫…今結界の中は一対一…ベルカの騎士…負けない…らしい」
『じゃあ帰るか?』
このは嬢は頭を横に振る。
「シャマルさん…心配…このままじゃ…クロノに…見つかる」
『じゃあクロノの足止めか』
「ざっつ…らいと…」
そういってこのは嬢は、シャマルと連絡を取りながら矢のように結界の方角へ飛んだ。
また前回の次回予告のところまで本編が追いつけなかったorz
次回「アラタナル チカラ キドウ ナノ」