フィジカルな魔法少女   作:なむさんばがらす

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前々前前回の次回予告フラグ回収失敗

新たにキャラが壊れた人が登場。
多分これ以上は壊れないと思うので(嘘、もう一人壊れるの確定の人がいる)安心してください。


ワイル爆ぜろ・・・なの

このはがハラオウン宅に来た数日後

 

―――ハラオウン宅・和室

 

壁にちょうちんが掛けられた異様な和室、そこのコタツに入り、せわしなくキーボードを叩く緑髪の女性、いわずもがな、リンディ提督その人だ。

空間投影ディスプレイの向こうに写っているのは同期のレティ提督である。

 

「こっちのデータは以上よ。お役に立ってる?」

 

「ええ、ありがとう。助かるわ♪」

 

リンディ提督は闇の書に関するデータを受け取っていた。それが先ほど一段落し、レティ提督が話題を変える。

 

「ねぇ、今日はこっち(本局)に顔出すんでしょ?」

 

「うん、アースラの件でね」

 

同期のためか、口調は職業然としたものではなく、気心の知れた友人のそれになっている。

 

「時間合わせて、食事でもしようか。あの子の話とか聞きたいし」

 

「あの子って?」

 

「ほら、あなたが預かってる養子にしたいって言ってた子」

 

「ああ!フェイトさんね♪」

 

「そう、フェイトちゃん。どう?元気でやってる?」

 

「うん。事件につき合わせちゃってて、ちょっと申し訳ないんだけど…仲良しの友達と一緒だし、なんだか楽しそうにやってるわ」

 

「そう、それはよかった」

 

「ところで、そっちのワイルさんはうまくやってるの?」

 

「それはもう!前衛から後衛、技術班でも医療班でも重宝されてて、艦内での対人関係も良好、かなりオールマイティな人物よ。本人も、仕事に生きがいを感じているわ!!」

 

「そ、そうなの…?」

 

普段は落ち着いている友人の、突然のマシンガントークに驚きを隠せないリンディであった。

 

「それで、家事も出来るし、さりげない気遣いとか、もう尋常じゃないレベルなの!!もう艦内の女性局員は全員メロメロなのよ♪」

 

そう言って頬を染めるレティ提督、それはさながら恋する少女のようであったという。

 

「…そう、がんばってね」

 

リンディはのろけモードに入ろうとするレティ提督を阻止するため、通話を終える。

レティはリンディと同じく、夫に先立たれている。だから、ワイルに惚れてもなんら問題はないが…

 

「レティ…グリフィス君との折り合いをどうつけるのかしらね…」

 

そう、なにを隠そうレティには子供がいる。リンディが彼女の恋路を手放しで応援できない理由の一つだ。

 

「それに…クロノと同い年のワイルさんに惚れるなんて…レティ、私はあなたの限界が見えないわ…」

 

理由その2は歳の差である。リンディとクロノの歳の差とほぼ同じくらいの隔たりがある。つまり、息子と呼んでも差し支えない年齢の少年に恋している。という状況に、リンディは空恐ろしいものを感じた。

 

 

本局

 

「っと、こんな感じか」

 

報告書を書き上げ、クロノはアースラの試験航行のための準備をする。そこに、クロノにとっては見慣れた顔があらわれる。

 

「約一ヶ月ぶりだな、クロノ」

 

「ワイルじゃないか、今日はどうしたんだ?」

 

バシン、と叩きつけるように握手を交わす二人、

そばで見ていた女性局員(腐敗済み)が鼻血を噴いて倒れるほど、絵になっていた。

 

「レティ提督が任務をくれてな。こっちの様子を見に来たってわけだ」

 

「視察って奴か」

 

「まあな、といっても、報告は口頭でいいから楽だけどな…っとすまん仕事中だったか?」

 

ワイルはクロノが先ほどまで書類仕事をしていたことに気づいて詫びる

 

「いや、今一段落ついたところだ。そういえばワイル、茂部このはと面識があったよな?」

 

「あいつがどうかしたのか?」

 

「彼女を魔導士登録するための書類と、PT事件の重要参考人として事情聴取した内容を報告書にしていたんだが…」

 

「ちょっと見せてもらってもいいか?」

 

ワイルはクロノの了承を取り空間投影ディスプレイを出現させ、読み始め、そして気づく

 

―――アキレウスめ、情報を隠蔽しやがったな

 

と、

実際そうであった。本来アキレウスのメモリにはラドとの連携や剥ぎ取り魔法やリライティング、メイドイン神のアプリ群が入っているはずである。

 

「何かおかしなところでもあったか?」

 

「…いや、なんでもない…ところで、現地協力者はなのは以外見つかったか?」

 

「このはに断られた」

 

それを聞いたワイルは、当然だ。とばかりにカラカラと笑う

 

「あいつは人の話を聞かないからな」

 

「そうは見えなかったが」

 

「デバイスの方が饒舌じゃなかったか?」

 

「確かに、良く考えると何かおかしい。本来デバイスは主のサポートのみで大まかな指針は主任せなはずだ。そもそも、そういうコンセプトの元に作られているはずだ…なのはのレイジングハートでも、ここまで露骨にでしゃばったりはしないな…」

 

「別世界の出身だ。とか言ってただろ?」

 

ワイル自身は答えを知っているのだが、あえてぼかして伝える。

 

「そうだな…次元漂流者だとは言ってたな」

 

「だろ。もしかしたらAIじゃなくて擬似人格プログラム搭載を主軸において開発されてるのかもしれんぞ?」

 

「もしそうだったらロストロギア認定されそうだな」

 

「そしたらこのはが管理局をつぶしに来ると思う」

 

このときはまだ、それが笑い話で済んでいたが、数年後、彼らはこの会話が伏線だったのか、と後悔することになる。




「このは爆裂」とかいっときながら爆ぜそうなのはワイル君でしたね。

次回:霧島&神野「へんじ が ない ただ の しかばね の ようだ」
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