フィジカルな魔法少女   作:なむさんばがらす

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久しぶりの投稿
難産&3900字…




K・B・S(キック→ぶっ飛ばす→蒐集)・・・なの

取調べから数日後

―――はやて邸

 

アキレウス視点

 

今日も今日とて、蒐集に参加するために放課後、はやて邸に直行する。

 

「シグナムさんでしたか、お邪魔します」

 

「早かったじゃないかこのは」

 

このは嬢を居間に迎え入れつつ、本題を切り出す。

 

「管理局に取調べを受けたそうだな、奴らはどの程度まで掴んでいた?」

 

「蒐集の実行犯が闇の書の守護騎士である、ということだけで…はやてちゃん関係のことはまだ何も、っていう感じですね」

 

「そうか」

 

ほっとするシグナムだったが、このは嬢はもう一つの懸念事項を切り出す。

 

「管理局の監視が厳しくなるそうです。地球周辺の次元世界にしらみつぶしに監視のサーチャーが飛ばすーとか言ってましたね。これからはあまり大っぴらに蒐集活動を行えなくなりそうです」

 

「それについては問題ない。二手に分かれ文明ゼロの世界で狩りを行う。それならば、万が一捕捉された方が遅滞戦闘をし、時間稼ぎをすれば、もう片方が別世界で蒐集を安心して行える」

 

『それに文明ゼロでは大人数の転送も困難だしな、ポートもないし』

 

ポートとは次元空港などにある転送用の基点となるものだ。

また、これは後でわかった話なのだが、凶暴な原生生物の跋扈する次元世界では、サーチャーの原因不明のロストも珍しくなく、破壊しても管理局に感づかれることはなかったそうだ。

 

「なら話は早いですね。さっさと蒐集に行きましょう…といいたいところですが、はやてちゃんは今どこに?」

 

「主ならシャマルと病院兼買い物だ。以前出来なかった鍋パーリー?とやらのリベンジだ。と張り切っておられた」

 

「なら、夕飯までには帰らないとですね」

 

「ああ、無論だ」

 

私用で外出していたザフィーラ、ヴィータと合流(ザフィーラは近所の飼い犬連合の集会、ヴィータはゲートボール)し、二手に別れ、蒐集に繰り出す準備に取り掛かる。

 

「それにしてもヴィータ、本当に一人でいいのか?」

 

「ああ、シグナム達の行く次元世界は場所柄管理局に察知されやすい。見つかって、あの白黒魔導士と使い魔三人がかりで来られたら、いくらシグナムとザフィーラでも危険だ。それにこっちには闇の書がある。いざとなりゃぁページ使って逃げるから」

 

「ページはもったいないので、出来ればこっちを使ってください」

 

すすす、とこのは嬢が懐からお守りを取り出す。

 

「このは、こりゃあなんだ?お守りか?」

 

「待機形態のラド君です。装弾数は一発ですが、こと結界破壊に関して絶大な威力を持っています。この前みたいに結界を張られたら使ってください。私の戦闘スタイルには合いませんでしたからね」

 

そう、パイルバンカーは重く、持って動くと体の重心がぶれるため、このは嬢はうまく扱うことが出来なかった。

 

「すまねぇ。預かっとく」

 

「みな、準備はいいな」

 

ヴィータがお守りを懐にしまったところで、シグナムが作戦の開始を告げる。

 

「「「応!!」」」

 

次元転送

 

 

 

管理外世界―――砂漠

 

視界いっぱいに広がる砂の世界、このは嬢やヴィータは御用達だが、シグナムとザフィーラは初めてだった。

一行は本日の得物を探して散策する。シグナム、ザフィーラは空から、このは嬢は地表を疾駆し捜索する。もちろん大人バイザー装着モードだ

 

『五百メートル先、反応二つ…こりゃ分断して各個撃破の方がいいな。シグナム、頼めるか?』

 

みえるくんを駆使して地中に潜っているサンドワームを見つけ出す。みえるくんがあれば、サンドワームに先手を取られることはない。

 

「了解した。別に、二匹いっぺんに倒してしまってもかまわんのだろう?レヴァンティン!」

 

『Jawohl』

 

アカン、それは死亡フラグや

 

とはやて的突っ込みを入れようとしたところで、上空を飛んでいたシグナムが加速し、五百メートルほど先に戦闘のものと思われる魔力光がきらめく。

 

「アキ、急がないと」

 

『charging form set up』

 

このは嬢は跳躍と共に自身の鎧に装備されたスラスターを吹かし空中で一気にトップスピードに乗る、程なくしてシグナムとザフィーラに追いつき、指示を出す。サンドワーム狩りに関して、このは嬢の右に出るものはいない。

 

「シグナムさん、ザフィーラさん。一体ひきつけておいてください。もう一匹は私が狩ります」

 

『power add』

 

二匹のうち、ダメージが少ない方に近付き、頭部に先ほどまでの推進力を利用したヤクザキック(空中)を当て、三半規管を揺らし、行動不能にする。俗(モンハン)にいう気絶状態である。

 

「一匹終わりました。蒐集お願いします」

 

「了解した」

 

蒐集をザフィーラに任せ、このは嬢はシグナムのサポートに回る。が、連携が苦手なこのは嬢は不足の事態に備えて見守ることしか出来なかった。

 

 

 

 

三人称

 

一方地球―――ハラオウン邸・キッチン

 

キッチンにはエイミィが買ってきた色とりどりの野菜と、それらを冷蔵庫に入れるなのはとフェイトがいる。現在、闇の書事件の捜査本部と呼ぶべき拠点にはこの三人しかいなかった。

 

「クロノ君もいないですし、戻るまでエイミィさんが指揮代行だそうですよ?」

 

本来、一介の通信士であるエイミィに指揮権を委譲するなど普段ならありえない措置であった。

しかし現在、艦長(リンディ)、副艦長(クロノ)とアースラのクルーはアルカンシェル搭載後の試験航行のために軒並み本局へ出向してしまっている。

保有戦力の面でも、指揮能力の面でも、万全な状態ではなかった。

 

「…まぁ、とはいえそうそう非常事態なんて、起こるわけg…」

 

ウィーン…ウィーン…ウィーン…

 

サイレンの音と共にEmargency!!の文字が空間ディスプレイに現れる。

 

『エイミィ、見事なフラグ回収、さすがです(流暢な英語)』

 

レイジングハートの皮肉を合図に、三人は司令室に移動した。

 

「人の住んでいない世界みたいだね…結界を張れる武装局員の集合まで最短でも45分・・・まずいなぁ」

 

モニタに移る映像を見、エイミィが状況を確認した。

 

「エイミィ、私が行く」

 

「アタシもだ」

 

フェイトとアルフが決意をこめて言う。なのはとフェイト、どちらを出撃させようかと迷っていたエイミィは、その提案を承諾しかけるが、サーチャーに写ったバイザー魔導士を見つけ、考えを変える。

 

「だめだよ!危険すぎる。一対一でも勝率は50%なのに、相手の方が一人多い!!」

 

「でもっ!」

 

「だめだ。うちの主力魔導士をいたずらに出撃させて失うわけには行かない」

 

食い下がるフェイトにぴしゃりと言い放つエイミィ、だが心中は穏やかではなかった。

 

「せめて…クロノ君がいれば…(なのはちゃんと一緒に行かせたら不測の事態に対応できなくなる……一体どうすればいいってのよ!!)」

 

思わずもれたエイミィのぼやきに、なのははひらめいた。

 

 

クロノと比肩しうる強さを持った自分と同い年の少年、霧島来斗

 

プレシアの居城に挑むときに、快く力を貸してくれた彼(・)なら

 

きっとまた、助けてくれる。

 

そう、思った。

 

 

「エイミィさん。来斗君は覚えてますか?」

 

「ああ、クロノ君と互角の実力があるのに「管理局はまだ早い」とかいってた子?」

 

実際、霧島は管理局からスカウトを受けていたが、原作に関わりたくない彼はその返事をを先延ばしにしていたのだった。

 

「うん、来斗君なら絶対に協力してくれると思います。今から頼んでくるから、フェイトちゃんとアルフさんは先に現場に行ってて」

 

「応」

 

「わかった。ありがとう、なのは」

 

「…ああもうっ!!あからさまに「今から軍規違反をします」って顔でこっちを見ないでよ…出撃許可出すから」

 

はぁ~、と盛大にため息をつくエイミィ

 

「ありがとう、ございます」

 

「でも、霧島君がもし来れないときは即撤退、無茶はしないこと!わかった!?」

 

「了解です」

 

なのはがハラオウン邸から飛び出してすぐ、フェイトは戦場へと転送された。




霧島君がAsに介入フラグ。
彼は自分のあずかり知らぬところでいつの間にか介入フラグがおったてられ、気がついたら巻き込まれている。というポジションが多い気がする。

最近ボーダーブレイクにはまって次話投稿が遅れるかも(ヲイ


次回予告:主人公ピンチのときの救援はバトル漫画の王道だが、多用は飽きられるのでNG
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