フィジカルな魔法少女   作:なむさんばがらす

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前回の閑話は完全に時系列を無視したものとなります。しいて言うならこのは嬢がモンハンしてアキレウスが日記を書いてたころです。

後日談

霧島「ワイル、その怪我どうしたんだ?」

ワイル「実はな…」

霧島「痴情のもつれか」

ワイル「ちげーよ!…ちょっと兄弟(姉妹)のすばらしさについて拳で語り合ってただけだ」

霧島「なにそれ怖い」



案の定・・・なの

砂漠の世界での戦いのあと、俺たちは一旦はやて邸に集合し、シグナムたちに何があったのかを説明していた。

 

簡潔に言えば、仮面の男がフェイトを奇襲、それに対し怒ったこのは嬢が仮面の男と戦闘、相討ちになった。と言うだけの話なのだが、それだけでは、シグナムは納得しないようであった。

 

「相討ちになったのなら、なぜお前に目立った外傷がなかったんだ?それに見た限りでは、仮面の男の方にも外傷はなかった。一体何をした?」

 

いくら魔法が非殺傷だとしても、魔法によって飛び散った瓦礫などはその限りではない。

つまり、お互いに魔力ダメージでノックアウトするほどの死闘であるにもかかわらず傷一つないと言うのは異常事態なのだ。

 

「…」

 

「まあいい、だが、今回のことやヴィータを助けたことといい、奴は今のところは味方だ。闇の書の完成を望んでいると考えて相違ない」

 

「完成した闇の書を狙っているのかも知れんが…」

 

「ありえねぇ!」

 

ザフィーラの懸念に強く反発したのはヴィータだ。

完成した闇の書はマスター、つまりはやて以外には使うことは出来ない。さらに、闇の書が完成すれば、最強も同然の力が手に入るので、洗脳や脅迫などの精神干渉は受け付けなくなる。

いろいろなことが初耳のこのは嬢をさておいて、会議は進み、結局現在のはやて邸の警戒を厳に、ということで話がまとまった。

 

「闇の書が完成してさ、はやてが本当のマスターになってさ…それではやては幸せになれるんだよね…?」

 

「それはどうでしょうかね?」

 

「なんだと?!」

 

先ほどまでだんまりだったこのは嬢がヴィータの疑問に異を唱え、シグナムが食って掛かる。

 

「だってそうでしょう。はやてはあなた方になんと言いました?『闇の書には何も望まない。守護騎士たちの仕事は、闇の書のことは忘れて皆で仲良く暮らすこと』ですよね?はやての願い通りにするならば、あなた方ははやての最期の時まで蒐集をせずはやてと一緒にいることが望ましいはずです」

 

「ならば、我らに主の死を、何もせず指を咥えて見ていろと言うのか!!」

 

「そこまでは言ってません!闇の書の完成自体にはやての幸せを求めることが間違っている。といっているのです。仮に(・・)、闇の書が完成して、はやてが完全な存在になったとして(・・・)、『他人様に迷惑かけてまで生き延びたくはなかった。こんな力なんて要らなかった』と言われてしまったらどうするのです?」

 

「だが我々は…」

 

「結局はあなた方も私も、『はやてを死なせたくない』という自分勝手な思いで犯罪行為に手を染めているわけですから…たとえどんなことをしても、それは『はやてのため』、なんかじゃなくてすべて自分のために勝手にやったことだし、どんなことがあってもそれは、自分の責任なんですよ…」

 

なおもシグナムは引き下がろうとするが、このは嬢の不可解な言い回しに気付く。

 

『仮に』?まるではやてが完全な存在にはなれないかのように言っているではないか。

 

守護騎士にすらわからない闇の書の秘密などあるのか?

闇の書には何か欠陥があるのか?

そもそもそんなことを知っているこいつは何者なのか?。

 

―――貴様、何を知っている?

 

と聞こうとした矢先に、二階で一際大きな音が聞こえた。

 

現在そこにははやてしかいない。つまり

 

「シグナム!!はやてちゃんが!!」

 

「わかっている。救急車だ!!このは、話はまた今度聞かせてもらうぞ」

 

といってあわただしく席を立った。このは嬢ははやての身を案じながらも、家に帰った。

 

ちなみに学校は休んだ。

 

―――アースラ会議室

 

室内にはリンディ、クロノ、エイミィ、なのは、ユーノ、アルフ、リーゼアリア、リーゼロッテ、霧島、アレックスがフェイトの容態や今回の襲撃について話し合っていた。

 

フェイトは闇の書に蒐集をされたため、リンカーコアにひどいダメージを受けたが、命に別状はなかった。

 

また、今回の襲撃では、駐屯所(地球ハラオウン邸)の管制システムが何者かにハックされ、通信が一切出来なかったのだ。

そこで至急エイミィがシステムを復旧後アースラに連絡、救援が間に合ったのである。

しかし、エイミィの表情は暗い。

 

「救援が間に合ったのだって、エイミィのおかげじゃないか。それにほら、仮面の男の写真だって手に入れたし!バイザーの女の正体も掴めた。」

 

リーゼロッテが慰める。

 

「でも…屯所の設備は管理局と同じものを使っているはずなのに、防壁も警報も素通りでいきなりシステムダウン…こんなの絶対おかしいよ!!」

 

管理局と同じものを使っている=数多ある次元世界でも最高峰の部類(アルハザードなんかの変態技術大国は除く)に入るセキュリティということになるため、今回のこれは異常である。

 

「それだけ相手がすごいってことですか?」

 

「組織だってやってんのかもね…」

 

なのはの質問にリーゼロッテが答える。しかしこれを聞いていたクロノはもう一つの可能性を考えていた。

 

「(内部の者の犯行…ないとは言い切れない。だが…)」

 

この場で言及すべきではない。仮にこの中にに内通者がとすれば、なおさらこの考えを話すべきではない。

 

と言う結論に至り、話題を変える。

 

「アルフ、君から聞いた話も、状況や関係がよくわからないな」

 

「ああ―――」

 

アルフがザフィーラとの戦闘を終え、フェイトのいる場所に駆けつけたとき、妙に小さくなってぐったりしているバイザーの女を肩に担ぎ、これまたぐったりしているフェイトを抱きかかえたシグナムが

 

言い訳は出来ないが、すまない、と伝えてくれ

 

「―――だってさ」

 

情報が出揃ったところでリンディが方針を決める。

 

「少し早いけど、アースラの航行に問題はないみたいだし、司令部をアースラに戻します。各員は所定の位置に。クロノは地球に戻り次第、バイザーの女性の正体の可能性が高いこのはちゃんの確保おねがいね。…あと、なのはさんはおうちに戻らないとね♪」

 

今日は平日である。義務教育の最中であるなのはは学校に行かざるを得ない。

フェイトが心配ではあるが、それよりも、蒐集に加担しているという友人になんと声を掛けたらいいのかわからない。もしかしたら出会いがしらに罵倒してしまうかもしれない…

 

なのはは不安に押しつぶされそうになりながら登校し、彼女は休みだ。という連絡に心底安堵した。




シリアスが多いと作者が死ぬ。



次回:「マジカル★東方不敗流!!爆誕!!!!」

お楽しみに
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