フィジカルな魔法少女   作:なむさんばがらす

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修行回です。


功夫が足りない・・・なの

俺謹製のバリアジャケット(騎士鎧?)に身を包んだこのは嬢が準備運動をしながら話しかけてくる。

今気づいたが、変身中は音声で会話が出来るようだ。

 

「ツッコミ忘れたけど……何この始動キー」

 

「皆好きでしょ?ロケット団」

 

「しかも初期とか…」

 

「時代を感じるよね♪でも次回から「アキレウス、セットアップ!!」っていうだけだからちょっと残念だよね」

 

はぁ…いったい誰の趣味なんだか……、と若干あきれながら準備体操を終えるこのは嬢

 

「ところで格闘戦の訓練とかどうすんのよ?素振りは基本、とは言うけど模擬戦しないとだめよね。相手はいるのかしら?」

 

「師匠的な存在を作れる魔法があったからそれをつかおうと思う」

 

「アキ魔法使えたの!?」

 

「単体では無理、だけどセットアップ中だったら何種類か使える。師匠を呼ぶ前に、このはオリジナルの魔法の練習をしておこうか」

 

そういって俺は事前にに用意した紙を渡し、確認させる。

 

「何個かえげつない魔法あるんだけど?」

 

「知らないよ?だって魔法作成アプリに丸投げしたからね」

 

「mjk…それに一般的な魔力弾とかそれっぽい魔法が一個もないんだけど?」

 

「このはに適性がないからシカタナイネ」

 

「もう何もいうまい」

 

このは嬢はリリカルマジカルを御所望のようだった。

 

・・

・・

・・

・・

・・

・・

・・

 

数日後

 

「テンタクルバインド!!」

 

『tentacle bind(ひらがな読み)』

 

このは嬢が腕から、魔力でできた緑色の触手を使って近くの木の幹を掴み、それを引き寄せる動作によって移動し、木を蹴ってサマーソルトのように身を翻しながら着地する。

 

「ハッ!!」

 

『power add(ひらがな読み)』

 

目の前の大木に拳を打ちつけるこのは嬢、魔法によって強化されたそれは、大木を半ばからへし折った。

 

『accel add(ひらがry』

 

大木が宙に浮いている間に目にもとまらぬ早さで距離をとる。

 

「アキっ!!遠当て!!」

 

『far hit form(ひry』

 

そういって魔力のこもった拳を構える。

 

『hyper view(ry』

 

「弾幕ッ!!」

 

加速の魔法が続いているため文字通り目にも留まらぬ速さで拳を連続で振り、その度に三日月型の魔力弾(直射型)が発生し、弾幕のように見えるが、このは嬢の強化された視覚により、狙い過たず大木に命中し、木を切断していく。

 

着弾による煙が晴れると先ほどの大木は、薪の形にカットされていた。

 

「これでお昼ご飯作ろうよ!!」

 

「生木だから燃えにくくて薪としては不適切なのだが?」

 

「ショボーン」

 

(´・ω・`)となり、肩を落とすこのは嬢

 

「でもこの数日でかなり魔法に慣れたんじゃないのか?」

 

「まあね」

 

「そろそろ師匠作っても支障ないかな?」

 

「親父ギャグ寒すぎワロタ。でも一人の特訓ではもう限界だから頼むね」

 

「おk。ちょっと待ってろ」

 

このは嬢の魔力は少ない。一応平均ほどはあるのだが、いかんせん原作キャラや転生者と相対するには心もとない。そこで転生特典の俺の魔力だ。このは嬢の使う魔法に必要な魔力量をデバイスの俺が肩代わりできることに気づいた時は、うれしさのあまり触手モードで踊りだしてしまった(あまりのきもさにこのは嬢が嘔吐しかけた)

 

このは嬢の周りにこのは嬢のものではない魔方陣が現れる。このは嬢は近代ベルカ式だが、俺はミッド式の丸い魔方陣だ。(ほんとはこのは嬢の魔法はドイツ語でしゃべらないといけないけど、ドイツ語なんてしゃべれないからね)

 

俺は呪文を唱える

 

 

 

素に銀と鉄、礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。

 

告げる。

汝の身は我が下に、我が運命は汝の剣に。

聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば応えよ。

誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者。

我は常世総ての悪を敷く者。

 

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!!

 

「Fate乙、適当乙」

 

このは嬢がジト目で眺めてくる。

 

「この呪文恥ずかしいからあんまり言いたくなかったんだけど…唱えなおし?」

 

俺はなんにも起こらずに消えてしまった魔方陣を見てつぶやく。

しかし、さっきこのは嬢が作った薪(生木)に魔方陣が再び現れ、薪同士が組み合わさっていき、人型になった。

 

「ほう、貴様がわしのマスターか?…ってここは冬木じゃないじゃろう、聖杯もないし」

 

「『キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!』」

 

「黙らんか!馬鹿者!!」

 

「ギャッ」

 

木人はこのは嬢にチョップをかまし、ふんっ、と腕を組んでそっぽを向いてしまった。

 

『召還成功したようで何よりだ。イメージとは違うが』

 

「おもしろい、機械風情が我が主を名乗るか。さしずめ、そのお嬢さんは貴様のマスター(使用者)といったところだろう」

 

『説明が省けて助かる。俺はデバイスのアキレウス、こっちは』

 

「このはです」

 

『今回お前を呼んだのは、このはに格闘戦の極意を教えてもらうためだ』

 

「たわけが!!我が流派は一子相伝、あやつ以外に教えるわけにはいかん!!」

 

『誰がお前の流派を教えろといったんだ。お前にはこのはと模擬戦をしまくって近接戦闘に必要な感覚や動きを教えて欲しい』

 

「おねがいします。木のおじさま、私の模擬戦の相手になってください。」

 

「このは、木の体は本来の姿じゃなくて憑依してるだけなんだけど…」

 

このはの頼み(上目遣い+涙目)もあり、木人の英霊はしぶしぶ試合の構えを取る。

 

『しかし、このような自然のある場所だと我が流派は敵なしじゃ、瞬殺されぬように気をつけよ!!』

 

「はいっ!おじさま!」

 

『accel add』

 

このは嬢が目にも留まらぬ速さで木人の英霊の背後に回りこむ、

 

『甘いッ!殺気でまるわかりじゃー!!』

 

そういってこのは嬢にまわし蹴りを食らわせる。このは嬢は顔の前で両腕を交差させて受け、数メートル飛ばされる。

 

「甘いッ!!甘すぎる!!追撃してこないとでも思ったのか!!」

 

吹っ飛ばされたこのは嬢のガードの上からラッシュ、ラッシュ、ラッシュ、速すぎて残像のように見える無数の拳がこのは嬢に襲い掛かる。ガードが破られるのも時間の問題かと思われたとき、

 

『hyper view&power add』

 

視覚の強化されたこのは嬢が木人の英霊の拳の合間を縫って鳩尾に掌底を繰り出す。

とっさに木人の英霊は下がり、空振りに終わった。

 

が、木人の腹の部分がへこみ、木の内部が見えていた。

 

「未熟だと思えば、強烈なカウンターとは。面白い!!」

 

「ありがとうございます!!」

 

「次はこちらから行くぞ!!」

 

・・

・・・

・・・・

・・・・・

・・・・・・

 

 

 

 

白熱した戦いは、暗くなるまで続いた。




召還した英霊の名前は後で出てきます。(アニメキャラです)


次回は設定まとめ?になるかキングクリムゾンするかのどちらかです。
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