当てた人はいなかったけど…
…実は何個か考えてて予想コメにあった奴から消去していったとかそういうオチ…
ではなかったと信じたい。
海鳴市海上
はやてと守護騎士、管理局勢同士の話し合いの結果、闇の書の防衛プログラムの暴走体を何とかするための策は「地上がだめなら宇宙で撃てばいいじゃない作戦」に決まった。
クロノ 「では、作戦内容の確認をする」
はやて 「まずは、防衛プログラムの結界をはがして」
フェイト「次に一斉砲撃で、コアを露出」
なのは 「そしたらユーノ君達の強制転移魔法でアースラの前に転送!!」
リンディ「あとはアルカンシェルでちょっと温めるだけで…ボンっ、と」
エイミィ「艦長、アルカンシェルはソーラシステムとは違いますよ?」
はやて 「リンディさん、ガンダムいける口なんですか!?」
クロノ 「ごほん、脱線するんじゃない。作戦行動中だ。
……流れは確認できたな、行くぞ皆!!」
皆 「了解ッ!!」
本編
「大変や!!このはちゃん忘れてきてしもた!!」
感動の再会も終わり、対策もあらかた決まり、シャマルの見せ場も終わったところで、はやてが素っ頓狂な声を上げた。
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー!
このことに対する一同の反応はこんな感じである。あの冷静チン着で周りに流されないバルディッシュでさえ驚いていた。
「てっきりどこかへ転移させたものだとばかり思っていたが…」
「じゃあ、このはちゃんは…あの中に?」
すばやく立ち直ったクロノがつぶやき、なのはが会場に浮かぶ黒い塊を指差しはやてに尋ねる。
はやては引きつった表情のまま、ギギギっと音が出そうなほどぎこちなく指差された方角を見、首肯した。
「何とかならないのか?リインフォース!!」
「今の私は防衛プログラムとは完全に分離している。ここからの干渉は不可能だ」
シグナムが詰め寄るが、無理なものは無理だ、と突っぱねるリイン。
そのやり取りを聞き、口をはさむものがいた。
『どうにかなるんじゃないか?このは嬢強いし…』
リインフォースの首にかかっていたアキレウスその人である。
…今までだまってたのは、決してリインフォースのおっぱいを堪能していたからではない………と信じたい。
「アキレウス!!貴様ッ!!よくも自分だけぬけぬけと!!自分の主がどうなってもいいというのか!?」
シグナムが突っかかるがアキレウスは涼しい顔(?)だ。
『おいおい勘弁してくれ、何も根拠もなくそんなこと言うはずないだろ?…このはは精神に干渉する系の魔法に対して高い耐性を持っている。そんな彼女がいるのは闇の書の精神(・・)世界…後はわかるな?』
つまり、このは嬢の精神が防衛プログラムに取り込まれて死亡、なんて事態は早々起こらない。
…と伝えたかったアキレウスであったが、アルフ、なのは、フェイト、ヴィータが首をかしげる。
『要するに、このは嬢の状態は、猛獣の胃袋に入ったすごく消化の悪い食べ物みたいなもんだ。簡単には死なん…一ヶ月ぐらい放置すれば別だが』
この説明で何とか理解してもらえた。アキレウスは続けて言う。
『このは嬢の肉体の位置はみえるくんで確認できるから、一斉砲撃でコア露出、のときに一緒に救出すればいいと思う』
皆が納得しかけたところで、防衛プログラムのよどみが少しずつ浮き上がる。
『暴走体(ゲテモノモード)のお出ましだ』
アキレウスが呟く、だが。
「なぁアキレウス………変なこと言うようなんだけど、今の防衛プログラムって、魔力の塊なんだろ?なら、必ずしもゲテモノモードってのにならなくてもいいんじゃないか?
ましてや、奴の中には蒐集対称だった魔法生物を凌駕するスペックを持つ(このはの)肉体が取り込まれているわけだから…」
…それを利用しない手はない。
ユーノが突然変なフラグを立て、同時に淀みが晴れた。
―――大人フォームかつアルビノ仕様のこのは嬢がそこにいた。
彼女は、黒色の装甲を身にまとい、本来ジェットがあるはずの部位に代わりに黒い翼を生やし、アキレウスが納まっていた右手の手甲にはどす黒い宝石がはまっていた。
『マジかよ…』
『見事なフラグ建設・回収ですユーノ。状況は最悪ですが』
上から、呆れうす、レイジングハートと驚きを口にする。
一同は言葉を失っているようだ。
「はろーえぶりわん?…あでもプログラム的には?はろーわーるど?の方がいいですかね?」
アルビノこのはが独り言のように言う。
「このは…ちゃん…なの?」
「いかにもタコにも!!この体のことを言っているのであればイエスといわざるを得ませんが、精神、という観点では違いますね。私の精神は彼女を模倣しているとはいえ闇の書の闇、とマスター(はやて)が揶揄していたものと同義ですから!。
…本来の彼女の精神?ああ生きてます生きてますだからにらまないでくださいシグナムさん。
あんな濃い自我、無理に吸収しようとしたらこっちが逆に食い殺されますよ。くわばらくわばら」
なのはが震える声で発した質問にうれしそうに聞いていないことまでしゃべり続けるアルビノこのは。
「アキ、ゲテモノじゃなくて残念でしたね♪それに、今の私に魅了スキルは効きませんよ?彼女の性格を模していますからね。感応耐性もばっちりトレース済みです。
…それにしてもこの体チートですよねぇ。バカ力、魔力のほかに「気力」とか言う別体系のエネルギーの扱いも習得した上に、私の見たことない魔法をいくつも習得してる。蒐集したかったなぁ」
『…』
予想の斜め上を行かれ、ぐうの音も出ないアキレウス。ちなみに、現在蒐集関係のプログラムはリイン側が管理している。
「お前の目的はなんだ?意思疎通が出来ているあたり、暴走しているようには見えないんだが」
クロノの質問に対し、このは嬢は高笑いで答える。
「アハハハハハハッ!!この私が狂っていない?正常に見える?それこそ異常ですよクロノ君
…今、私の精神を形作っている魔力は闘争と破壊しか望んでいない。私があなた方と悠長に会話できているのは単にこの体の乗っ取りが終わってないってだけです。乗っ取りが完了次第、」
一通りしゃべったアルビノこのはは一呼吸置いて、ここから本題、といわんばかりに声のトーンを下げ、満面の笑みのまま
「すべてを、破壊します」
とのたまった。が、すぐ声のトーンを元に戻し、
「だから『今のうちに結界破っとけ、私は大丈夫』って彼女(このは)からOKも出たし、その通りにすれば?それに…」
―――結界残ってたら邪魔であなた達を殴り壊せないじゃない?
と、花が咲くように笑った。
気がついたら闇このはが性格破綻キャラに…
さあアルビノこのはとの世紀の一戦。
次回はみんなでこのは嬢をフクロにするお話。
お楽しみに